401 :名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:17:29 ID:ZaB/eNYB 2. 2/2 「一緒に逃げよう」 おせんは匙彦の目をじっとみてそういう。 「さっきの銀次とかいう人とのやりとりでわかったよ。  あんた、あたしにまだ未練あるんだろう。ねぇったら」 「だめだ。あんたにはここで死んでもらう」 目をそらしながら匙彦はつぶやくようにいう。 お美代が指摘したとおり、 匙彦は情報を得るため、おせんに近づくうちに少しずつであるが心を奪われていた。 始末屋になって日の浅い匙彦には無理からぬことである。 未だ心を鬼にすることができずにいたのだ。 もちろん、掟を破れば、銀次のいうように他の始末屋が彼らを追ってくるだろう。 そして、匙彦にはおせんを連れて逃げ切る自信もなかった。 402 :名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:18:19 ID:ZaB/eNYB 「あたしを殺しちゃったら、もうあたしを抱けないんだよ。  ねぇ、また一緒に気持ちよくなろうよぉ」 そういいながら着物をはだけ上半身を外気に晒す。 白い肌と大きな乳房があらわになる。 左の乳房を持ち上げるとその桃色の乳首をチロリと舐める。 顔は十人並みだが、身体の方は女中にしておくには惜しいほど卑猥である。 「いいじゃないか。まぁ悪いことをしたと思うけどさ、  まぁ死んだ奴には運がなかったってことだよ。」 「運がなかっただと……」 もし、おせんが本音をださずに必死で匙彦を口説いていれば、 二人の逃避行は難しいとしても、心中くらいはできたかもしれない。 しかし、いくら言葉でごまかそうとしても、おせんは心からの悪党であった。 仕方なくではなく、率先して悪事に加担していたのだ。 それがポロリと口からこぼれてしまった。 「てめぇらがしでかした悪事の犠牲になった奴らを『運がなかった』ですまそうってのか」 怒気を強めた声とともに匙彦はそらしていた目線をおせんにもどして睨みつける。 「え、そ、その」 口ごもるおせん。しまった、と思ったがもう後の祭りである。 403 :名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:20:32 ID:ZaB/eNYB 「悪党に情けをかけようとした俺は本当に馬鹿だった。  身体はどうか知らないが、あんたの心は犬畜生にも劣る鬼畜だよ」 そういうとあらわになった右の乳房をつぶれるほどに強く左手で握りしめる。 右手で懐から小さな一つの筒を取り出した。 「ひぎぃっ痛ぃっ、いたいよ匙彦ぉ。」 そんな、おせんの言葉などお構いなしに匙彦は器用に右手だけで開け、 中のどろっとした液体を手につける。 「今日は三つ薬を持ってきた。一つは他の奴らに使ったすぐ死に至る薬。  一つは本当はおせんっ………、あんたに使おうと考えていた楽に逝ける薬。  そしてもう一つ。これは使うことはないと思ってたんだがな。  苦しみのたうちまわり、その果てに逝く薬だ!」 404 :名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:21:26 ID:ZaB/eNYB 「ひぃっ!!」 そういうと乳房をはなし、左手で足をつかんで女の秘部をまんぐりがえしの要領で さらけださせる。 「やめっ、やめて匙彦ぉっ!」 それなりに大きな声を挙げるが、 夜這いをふせぐために護衛の侍の部屋とはかなり離れているため聞こえるはずもない。 「苦しみながら死ね!」 液体のたっぷりついた右手の人差し指と中指二本を彼女の肛門に突き入れた。 「あぎぃっ!!」 十分に濡れていないところに突き入れられたのだから痛みも相当のもの。 そして、痛みとともに恐怖がやってくる。 「いやぁ、いやぁっ!!!」 涙と鼻水がとめどもなくあふれでる。 「ほんの一分程度で効いてくるはずだ。  あんた達に殺された奴らがどんな思いで死んでいったか地獄に行く前にしっかりと身体に刻みつけな」 405 :名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:24:02 ID:ZaB/eNYB 「助けとくれ、助けとくれよぉ。お願いだよぉぉ!!」 必死で匙彦にしがみつくおせん。柔らかな感触が匙彦を包む。 彼女の焦燥をよそに匙彦の頭はどんどん冷えていく。 「なあ解毒の薬はないのかい。ねぇいやだよぉっ!」 さすがに声が大きいと思ったか、おせんの口を手でふさぎ身体を布団に押さえつける。 「んぐぅっんん!」 そして一分と数秒の後、 おせんの呻きがピタッとやんだかと思うと、今まで以上の呻きとともに 匙彦の力でもおさえきれないほどの力でのたうちまわる。 おせんは肛門に焼け付くような痛みをさきほどから感じていたが、 それが全身に広がっていき、形容できないほどの痛みに襲われていたのだ。 目を白黒させながら痴態を晒し続けるおせんに匙彦も少し憐憫の情がわいてきた。 「あと十数分は続くだろう……どうだ苦しいか」 泣き叫びながら(もちろん口をふさがれているためくぐもった声しか出せないが) 必死でうなづくおせん。 406 :名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:27:53 ID:ZaB/eNYB そしてこの世のものと思えぬほどもがき苦しむこと数分、 何度も愛し合ったおせんがこれ以上苦しむのを匙彦が我慢できずに音をあげた。 「これを飲みな、楽に逝ける。」 そういって取り出した薬を、おせんは奪い取るように掴み、口から流し込んだ。 二分後、全身を焼けただれるような痛みはひいていき、変わりに身体が火照ってきた。 「なん………だい……これ」 息を切らしながらも必死で言葉をつむぐおせん。 「媚薬入りの毒薬だ。あと数分で逝ける。  まあ自分で身体を慰めていれば、忘我のうちに逝けるだろう。」 「優し……いんだ…………こんな……悪…党にさ。匙彦は…」 さっきまでとはうってかわって、優しげな表情のおせんに匙彦は少し罪の意識を覚える。 「ねぇ。最期に………抱い…て……よ」 「………それはできない。掟だ」 407 :名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:28:39 ID:ZaB/eNYB 始末屋が裏でつくられた後、対象が女である場合、犯し殺すという者が後をたたなかった。 その行為には悪を誅するという理のなかに下衆な劣情が入り交じる。 人を殺すということはどれだけ大義名分があろうと下の下の行為。 そこに女を犯すという行為を加えれば悪党と何も変わらない。 そう判断した当時の元締め(女であったことも少なからず要因としてあろう)は これを禁止したのである。破れば死をもって償うという厳しい罰とともに。 408 :名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:30:52 ID:ZaB/eNYB 「ケチ……だねぇ。なら…………みてて。あたしが……あたしを…慰めてる……姿……を」 「わかった……」 おせんは右手を乳房に持って行き、左手を会陰に持っていく。 くしくも寧姫が自慰をはじめるのとほぼ同じ時刻であった。 乳房を手のひらで軽く揉みながら親指と人差し指で、 既に屹立した桃色の乳首をコリコリとつまむ。 同時に左手は二つの指で陰核の皮を剥くとやさしくさする。 「ハァンッッ。フゥフゥ、匙……彦ぉ、すご……く気持ちがいい……よぉっっ」 壁によこたわり、股を大きく開きながらのおせんの自慰行為は 死を間際にむかえ、媚薬の効果以上におせんの身体と心は、 まさに淫の極致ともいえる域に達していた。 匙彦の一物は褌のなかで既にパンパンに勃起している。 その心はなんとも複雑である。 しかし、これが自分の責とばかりに目をそらさず、彼女の淫蕩な行為をみつめていた。 おせんはたわわに実った肉果実を淫猥にムニュムニュ歪ませながら匙彦を見つめ返している。 陰核をクチュクチュと音をたたせながら執拗にいじる指はどんどんとはやまる。 淫水はとめどもなくあふれ、肉付きのよい太股や布団を濡らしていく。 「いい……のぉ。すご…い…こんなの……初めて…だよぉ、  匙……彦みて……てね、あた……しが逝くのをぉぉっ!!」 悪女の情けはこんなにも深いものか。 愉悦の表情を浮かべながらなおも激しくおせんはおのれの身体を慰める。 逝くのがはやいか、快くのがはいか。 肛門に塗った毒が消えたわけではない、より強力な毒の効果が打ち勝っているだけだ。 相乗の効果もあり、もってあと一分だろう。 匙彦はおせんの最期を目に焼き付けんとする。 409 :名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:32:38 ID:ZaB/eNYB そろそろ絶頂が近いようで乳房を揉むのも、陰部をこするのも、すごいはやさだ。 おせんはとろけるような眼で匙彦をみる。 「好きだよぉ………匙彦。あの世……で、待って……るね。今度は……抱い……て。  あ、けど……あんたと………あたしじゃ……行き先が………違う……かなぁ」 「一緒だよ。先に地獄で待ってな」 多分、今日一番の優しい声でおせんを地獄に送り出す。 いくら町の皆を殺した悪党といえど、惚れた女には違いなかった。 「嬉し……いぃぃ。ハフゥンッ。逝くよぉ快く逝く快く逝く快くぅぅっっ!!!」 脳髄が痺れるかのような忘我と共におせんは逝(快)った。 潮が弾けるようにおせんの会陰から吹き出す。その表情は淫をおびながらも安らかである。 「本当に甘いなぁ俺ってやつは……」 そう匙彦は一人つぶやくとその場をあとにした。 410 :名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:35:56 ID:ZaB/eNYB 末 「来ました……ね」 「おせぇぞ、匙彦。本当にあの女と逃げちまったかと思ったじゃねぇか。」 始末を終えれば、集まることになっていた橋の下に匙彦が歩いてきた。 既に継輔、銀次、剛三の三人は十分ほど前からその場にいた。 誰もが内心、匙彦が掟を破るのではないかと心配していたのだ。 「すまん、ちょっと手間取った。」 「それで……しっかりと殺ったんだろうな」 剛三が匙彦に聞く。 「………ああ。掟を破るようなことは何もしていないよ」 情を交わしたわけでもないことも含ませた言葉を匙彦は選ぶ。 「しっかりと殺れなかったあなたがいう台詞じゃありませんね。」 継輔は微笑を浮かべながら剛三に云う。 「お前、今それはいわないでくれって云ったところじゃねぇか。  俺の面目はどうするんだよ。ああ、ちょっとしくじっちまっただけなんだ。  きちんと始末は継輔がつけてくれたしよ」 ごつい体を揺らし顔を赤らめながら剛三が弁解する。 匙彦にもやっと少し笑みがこぼれた。 「まぁ、何にしてもこれで五回だ。一人前とはとてもいえねぇが、もう助けてやらねぇぞ」 鍼師の銀次がそう匙彦にいう。 「すまなかったな。無様な醜態みせちまって。次からは大丈夫だ」 「ホントかよ」 半信半疑の銀次だが、匙彦は今回の始末で成長したことは確かだ。 それが人としていいか悪いかは別にして…… 「まぁ無事に終わったんだパーッと遊ぼうぜぇ!」 今回の依頼主は藩の家老であった。寧姫の放蕩な行いのせいで藩を潰されたらたまらぬと、 姫の殺しを頼んだのである。報酬も普段の仕事の四倍はあった。 「そうだな……それもいいかもなぁ」匙彦が何かを押し殺すようにそうつぶやいた。 そろそろ明け方が近い。いらぬ疑いをかけられぬようにと四人はそれぞれの家路を急いだ。                                                            了 411 :名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:36:33 ID:ZaB/eNYB >>375さんのような時代考証も何もない「なんちゃって時代劇」ですが  必殺ものを書いてみました。このスレ的にかなり、ボーダーな気がしますが  これといった該当スレも特になく、ここが近しいかなと思ったので投稿してみました。  スレタイは「強い」「悪の」「女」「戦士」を「屠る」とわけることができると思いますが、  なかなか全てを満たすSSって書けないですね。  「悪の」「女」「屠る」という最低条件しか満たせてない……。  「戦士」に当てはまるくの一も申し訳程度だし…… 412 :名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 21:02:12 ID:4v83JpyW >>411 激しくGJです。 お美代さんと朱路さんのやられ方がツボですた。 >1の指定はあんまり気にしなくてよいかと。(そもそも限定しすぎだし…) 413 :名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 03:53:37 ID:aKnbCBw9 いや、最高です 今度はハングマンみたいに悪女が晒されて市中引き回しのうえ打ち首獄門、っていうのも 作ってほしいですな 414 :クレイバンの人:2006/01/12(木) 01:06:47 ID:QD0b4KvF >>358の提案は忘れてください。けど、一回暇があればそういうの作ってみたいなあ。 >>412 ありがとうございます。お美代と朱路がツボですか。 やっぱヤラレって感じがいいんでしょうか。。 >>413 ありがとうございます。 晒し…晒しかぁ。どうでしょう。 けど、そろそろちょっとくらいパターンを変えたいと思ってはいます。 ずっと主人公が青年&屠る ばっかりなので。 ちょっと前から皆さんに聞いてみたかったんですが、 エロとやられの比率ってどれくらいが好みなんでしょう。 エロパロだからエロの比率高めてきたんですが、 これまでのいただいた感想みてると 需要としてはエロ3:やられ7くらいがちょうどいいのかとも思ったり。 あとスレタイはおいとくとして、 ぶっちゃけ女幹部系(強い悪の女戦士)一人のやられと 女戦闘員(弱い女ザコ)複数のやられどっちが萌えますか。 415 :名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 12:35:00 ID:pNON4onS 女ザコ複数のやられ 416 :名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 20:50:17 ID:8wrns9Ae >>414 エロの比率はそのあたりが妥当かと。やっぱり無いと寂しいしw >幹部か戦闘員か どっちも‥‥というのは贅沢としても、ザコだと人数が多いから、 個々の描写がどうしてもあっさりしてしまうので 個人的には幹部の方が好き。 以下チラシの裏 「勝利を確信した直後に劇的な反撃を食らって屠られる」というのが好きだー 「自分の方が強いと思っていたら、実は実力が違いすぎてその差が分かっていないだけだった」というのが大好きだー 417 :名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 00:56:48 ID:tbWxmcy2 なんとかザコ描写もお願いします、是非とも。 ただ、ザコってのはザコだけで完結させると締りに欠けるので やはり隊長なり幹部なりでしめるのが話のセオリーかと。 だから必然的に”両方”って事になっちゃうんですよね。 エロ部分はほとんど読み飛ばしてるんだけど 逆に読み飛ばすからあっても構わないですw 418 :名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 03:11:10 ID:YpQ+Y7ue 高飛車で豪勢な服を着て威張ってた悪女が、悪事を暴かれて警察官たちに腰縄をつけられて 豪勢な衣装を剥ぎ取られ(全裸じゃなくても可)野次馬に指を指されて大笑いされながら 引っ立てられていくのが好きです プライドも何もかも捨てて必死に鼻水を垂らしながら命乞いする、って言うパターンが好き 西○史子なんかが悪徳女医を演じてハングマンのように上記設定で懲らしめられるのが見たいですね どちらかおいうとヒーローはあくまで悪女を私的に殺したりはせず、法の番人に引き渡す、っていうのがいいです 419 :名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 02:46:39 ID:bSLy1JJ4 西○史子の仕置期待age 420 :名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 17:15:07 ID:yv1aPUvR まあ俺も読みたいけど、スレタイ的にな…戦うのか?戦士なのか?w 421 :名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 23:11:49 ID:H5Q1GtJF >>378から続く  左右傍らで膝をつく侍女たちに金糸銀糸の縫い取りを施した、色合鮮やかな防寒打ち掛けの襟元を  かねてからの習慣通りの遣り口で、小袖と間着、下着ごと緩々と引き剥がすよう命じ、  既に四半刻前(約30分)、解かせた小具足と腹巻とを、捧げ持つ目前の美少年双子小姓を物憂げに見やる。  四十路半ばながら、姥桜とはならぬまま、さらに爛熟した茶々姫が奥御殿寝間の綾錦羽毛布団を敷かせた褥から  すぐ側の床机に荒々しく腰を下ろしてから物の数分も経っていない夜更けのこと。  金襴の腰帯も武装解除のついでに、ほどかれた末、行灯の光を部屋隅で鈍く照り返している。  気性荒い戦国の姫は吐息を深々‥と、快楽の呻きと共に早待ちきれず、  辛うじて慎まやかに閉じられていた両膝を転瞬、大きく割って股先を開く。  勢いよく両手で前身頃を払って、裾先を宙へ舞わせつつ、フェロモンは雪肌から発散した。  紅花で淡く染めた白魚の指先を密林のクレパス深くへと分け入らせ、裾先が快楽の歓喜に震え蠢く。  香炉代わりの懐炉が数箇所取り巻き、寒さをとうの昔に打ち払っても、熱芯のそれには敵うべくもない。  「おおっ、あっ、あっん、はうっ‥は‥なんぞ、そこに居るのじゃ、そなたたち、さ、下がりゃあっ!」  傍若無人の女城主もさすがに恥じらい、女武芸者も含めた、御局と部屋女中たち十名程は、  薙刀の錆びとしかねぬ移り気な姫武者を恐れ、礼儀正しく後ずさりもせず一目散と退散するも、  襖ばかりは静かに閉めて、敬意を表するのは忘れない。  次の間に控える者もあれば、無言で会釈して、その場を離れるものもいる。  密か口で囁かれる低い声音‥「なんとしたこと‥」「お方さまは、ご乱心召されたが如くの、お振る舞いじゃ」  「ご幼少のみぎりより、ご寵愛遊ばされた大野殿をお呼び立て致すのが、お気にかなうのでは?‥‥」「勝手なこと致すものでない」  かくのばかり妖しき嬌態、天下人の母というより、今に至って女大名とでも言うべき、貴婦人は、権勢と美と双方を極めても、  天運から見放されつつあるのを、本人も無意識裡に悟っていたのかもしれない。       しかし国母気取りの女の真上天井裏から羽目板が静かに埃一つ落とさず、外されて行くのを誰も知らない。  かつて寵愛を賜った太閤も関心した、気配を察する彼女の勘の良さも役立たぬ、高天井が災いした。  サファイアがルビーが真珠が、左右前後に揺れる宝冠の金鍍金の地色を緑と赤と白とで彩って映えているのは、オリエントの王妃のごとくの装い。  宣教師たちからの献上品であったのは、遠く歴史に埋もれた秘密であったが、    大柄な彼女のセックスアピールが、西洋人の目にも鮮やかな印象を残したゆえの、献上品選びであったのではないか。  一人残された信長の姪は、声高に呼ばわるつもりだった。呼ばわれば一瞬の後に、来るはずだった。  「お種、き、来やれ、今宵の伽はそちが果たすのじゃ。あ、あっ‥‥ん」  しかし、声は裏返り、かつ官能に揺さぶられ、小さすぎた。  かねてより薙刀の素振りを日々くれたせいで、柔らかく盛り上がる両肩のラインの果てから、  はらはらと脱げ落ちて露出していく諸肌、そして上腕が夜気に触れる。  胸上と谷間から微かに覗かれていた白磁の円錐に整う美乳が、流石に年輪で黒ずんだ乳輪ごと露に晒される、  も、当然、淀殿の今の意の介する所にあらず。  細く開けては閉ざす黒目勝ちの両眼より鮮やかな、白鉢巻の正面に塗られた金泥の鳳凰、太閤桐文様の金箔でコーティングされた転がる篭手は、  例えば怨敵、家康寵愛の側室にて女武者、お梶の方の調度品には見られぬ、虚栄の証ならずんば之をなんとせん。  太閤の愛を一時でも独占した彼女は、花顔よりも瑞々しい肉体美をこそ、女の最大の武器としていたが、  頭上暗中の刺客の鼻にも届き匂いたつ芳香は、秀吉好みの濃い化粧と相まって、息子秀頼を俯かせるほどのものだった。    母から天与の美を送られても、されど気品は受け継がなかった愚将、淀の方を   一人冥土に送るべく、プロジェクトが始動されんとす。  さて真珠の光沢のリップから吐息ごと漏れる声音は尚、悩ましくも執拗であるが、愛撫にも飽きたようだ。  「ふふっ、和議なった暁には、今の巴御前なるわらわが、お梶とやらを差し出させ、組み伏せて、みせようかのぉ」 422 :名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 21:42:20 ID:UvozuBj8 早くやられがみたい! 423 :名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 04:52:41 ID:OWvHngXj 職人降臨期待age 424 :名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 07:43:54 ID:CiZEtvae http://s2.artemisweb.jp/av/ 425 :クレイバンの人:2006/02/09(木) 00:37:55 ID:xnxZiC2d >>53 の続き投下します(ダークキッドvsブラックレディース) 約10ヶ月ぶり…… 426 :名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 00:38:57 ID:xnxZiC2d 威圧的に上級戦闘員を見下ろしながら、 俺はできるだけ感情を殺し冷酷な声を演出しながら上級戦闘員に語りかけた。 「お仕置きの前に一つ聞きたい。ブラッククィーンはどこにいる?」 「ブラッククィーン様のおられるところは知っている……  それを言えば…お仕置き……私の命を助けてくれるか?」と俺に問い返す。 失禁し、声まで震えているが口調だけは気丈だ。ここが下級戦闘員とは違うところだが…。 命乞いをしている時点でたいした違いはない。 「やれやれ」俺はその場に座り込み、上級戦闘員を睨みつける。 思わず目線をそらした女のたっぷりと量感のある大きな乳房をかなり強めに揉みこむ。 「いたぁっ」 「おまえに選択肢はない。ただ言えばいいんだ。それと、言葉遣いには気をつけろ。」 「助けてくれ…いや、ください。ごめんなさいこれまでのことは反省する……します。  命だけは……お願いぃ!!」 「なら早く!」 「ブ、ブラッククィーン様はこの基地の最下層におられます。  それ以上は………助けて、ねえ!助けて」 所詮、下級戦闘員に毛の生えた程度の「誇り」しか持たない、この上級戦闘員を俺は心から軽蔑した。 サイボーグ化し、男より強くそして若い姿をたもったままにあらゆる快楽を享受できる。 そんな女のエゴが体現したかのようなブラックレディース。 崇高な目的など理解もしない組織の下っ端程度に忠誠心など期待するのが間違いなのだろう。 まぁ、そこに付け入る隙があるのだから感謝すべきかもしれないが。 427 :名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 00:40:11 ID:xnxZiC2d 「そうか・・・・・・さて、これでおまえは用無しになったわけだが・・・・・・どうしようか」 汗ばみ、いびつに歪んだ巨乳をあらためて強く握りながら、逡巡するようなそぶりをみせる。 「迷うくらいなら見逃してよ、お願いだ……です。  そうだ!あんた戦ってばかりでタマってるんでしょう?  私の肢体でそれを解放してあげる。それでどう?死体相手にそういうことはできないんだし、  いい条件だと思うけど。代償は殺さないことだけでいいから」 「……あまり時間はないんだが……そうだな三分以内に一回イったら考えてやるよ」 慈悲ではない。ただより強く恐怖と絶望を与えるために彼女の申し出を受けた。 「ありがとう。じゃあ……」 その時、上級戦闘員の眼が生気をとりもどしたかのようにみえた。 それほどまでに性技に自信があるのか、いやそのような感じではなかった。 どちらかといえば……勝機を見出したかのような… 428 :名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 00:41:35 ID:xnxZiC2d 上級戦闘員はレオタードから肩をぬいて脱ぎ、胸だけはだけた半裸になる。 強く揉んでいたため、手の跡がついている。既に黒く乳輪の少し大きな乳首がつんとたっている。 今からの行為に興奮してというよりも、恐怖の為に身体が反応してといった感じだ。 女は俺がはいているジーンズのチャックを開け、 いくらも固くなっていない男根を、そろっと汗ばんだ両手でつまみだした。 それを大きな二つの乳房に挟み込む。柔らかい感触が男根への刺激となる。 「あはぁっ」と吐息を漏らしながら男根に柔肉をこすりつける。 どうやらパイズリで私をイカせる気のようだ。 一分経過…… 両手を巧みに使いながら、乳房で挟んでいるモノに刺激をあたえている。 しかし、少しは大きくなったものの屹立までには至らない。 憎むべき復讐すべき対象としか考えていないBLの戦闘員にこういった行為を受けても、 まったくそういう気分にはなれない。 「はぁ…はぁっ…はぁ……」段々と彼女の顔が蒼白になっていく。 生き延びる最後のチャンスである。しかし、この一分間の必死のパイズリは徒労に終わった。 残り二分……イカすことができなければ待っているのは「死」だ。怖いのだろう。 少しも哀れむ気持ちはない。そもそもこんな戯言を受け入れたのは、おのれの復讐心を満たすためだ。 それに相手は何人殺しても何とも思わないBLの上級戦闘員。殺した数が一桁ということはあるまい。 その罪は購わなければならない…… しかし、気になるのはやはりこの上級戦闘員の眼。 顔面は蒼白。小刻みに身体が震えているのもわかる。しかし、眼は何かを虎視眈々と狙っている。 他の戦闘員が駆けつけるまでの時間稼ぎかそれとも……… 429 :名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 00:43:05 ID:xnxZiC2d 女は意を決したのか、赤紫のルージュが淫蕩な印象を与える厚ぼったい口唇を開いたかと思うと、 男根を口に咥えながらのパイズリに移行した。 「んっむっ!」 自分の男根が咥えられ刺激を受け続けているのにもかかわらず、頭は冷静になっていく。 何を企んでいるのかわからないがさっさと殺すべきだろうか…… 二分が過ぎた頃、男根のまわりに水滴が飛び散りはじめた。 最初は汗かと思っていたがどうやらこの女の涙のようだ。 勃起させることさえできない焦りと死への恐怖が彼女に涙を流させているのだろうか。 これが演技だとは到底思えない。やはり俺の勘違いか。 そんな必死の思いはやっと少し憐憫の情が生まれる。 そう思うと、みるみる内に男根は大きく固くなっていく。 上級戦闘員もそれを感じたのか刺激を強める。どうやら勃起はしたようだが…… 既に勃起した時点で三分が経過していた。 これ以上ここに居るのは得策ではない。後数分したら増援も来るだろう。 430 :名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 00:44:20 ID:xnxZiC2d キュル……………キュル……キュルッ 女に時間切れを告げようとした時、俺の耳がかすかな摩擦音をとらえた。 音のする方に眼をやると、さっきまで自分を苦しめていた金属球が めり込んだ壁からもう少しで自由になろうとしていた。。 やれやれ、まんまとハメられていたのは俺だったってことか。 超能力というのは心身の状態にかなり影響されるが、 こんな状況下でパイズリとフェラをしながら、 金属球を制御し再び攻撃可能な状態に持っていくとは。 少しBLを舐めすぎていたのかもしれない。 しかし、フェラチオとはなかなかやる。 咥えこまれたままでは身動きがとれず、金属球を避けきれない。 このままいけば、殺られていたのは自分かもしれない。 強引に手で頭を掴み、女の口から男根から強引に離す。 気付かれたことを上級戦闘員は悟ったのか、 金属球が呼応したかのように俺の頭部を狙い超スピードで迫りくる。 431 :名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 00:47:53 ID:xnxZiC2d とっさに俺は上級戦闘員の頭と股間に手をやって、女の豊満な肉体を盾にした。 一瞬のことでスピードを緩めることもできない金属球の直撃を女は背中に受ける。 いくらサイボーグ化されているとはいえその衝撃に耐えきれるはずもなく、 金属球が胸部にめりこむような形でやっと止まる。 大きな胸の谷間に球が埋め込まれたような感じだ。 「ガハァッッッッ!!」 目を見開き血を吐く上級戦闘員。その血のいくらかが自分にかかる。 女を床に放り投げ、血を腕でぬぐう。 「なかなかの作戦だった。おまえの勝利への執着はなかなかのものだ。  あやうく、殺られるところだったよ………もう聞こえていないか」 美人といっていい顔を驚愕と痛みに歪め、上級戦闘員はすでに事切れていた。 432 :名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 12:16:56 ID:CTQA2cO0 >クレイバンの人 続きキター! ダークキッドは結構悪質だなあw 悪役美女の「優勢→劣勢→命乞い→小細工→やられ」の黄金パターン、激しくGJです。 433 :名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 02:37:38 ID:2eah5oRs 本当に素晴らしいですね。 けど、クレイバンの人任せにしないでもっと沢山の人が書きに来て欲しいなあ。 まあ俺も自信がなくてROMってるんだけど・・・ 434 :名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 13:10:26 ID:qAhSjsxF >>433 書きてー!このムラムラしたものを発散したいぜ!って人は結構いるんじゃないかな。 初めの一歩が、なかなか踏み出せないのかも… 俺もムラムラしたもんはあるが、なかなか表に出せないorz 435 :名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 00:02:52 ID:HuNMulRU ダークキッドage 436 :421殿へ :2006/02/14(火) 21:58:45 ID:G2cDbth3 >>421 >>>>細く開けては閉ざす黒目勝ちの両眼より鮮やかな、白鉢巻の正面に塗られた金泥の鳳凰、太閤桐文様の金箔でコーティングされた転がる篭手は、   例えば怨敵、家康寵愛の側室にて女武者、お梶の方の調度品には見られぬ、虚栄の証ならずんば之をなんとせん。   太閤の愛を一時でも独占した彼女は、花顔よりも瑞々しい肉体美をこそ、女の最大の武器としていたが、   頭上暗中の刺客の鼻にも届き匂いたつ芳香は、秀吉好みの濃い化粧と相まって、息子秀頼を俯かせるほどのものだった。 清楚な女戦士が討ち取るのもよいけど 忍者の刺客?が仕留めるのもよさそう よろしければ>>1の趣旨で死美人ぶりも 必殺シリーズのように映像で見てみたい 437 :名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 22:06:44 ID:G2cDbth3 高貴でも淫靡な肉体に下される死の裁き 女の割に強いといっても所詮は悪足掻き 438 :名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 01:10:22 ID:nfFC3kau >> 439 :名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 23:24:23 ID:ReO6oylL FF4内で 月の女神にバックアタック+抱擁ハァハァみたいな。 突然、背中に女の胸の感触と首筋に吐息を感じるってのを想像。 もっともこれだけのやりとりだと屠られてるのは男の方だけど。 440 :名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 09:31:41 ID:c7lOvw4F >>439 じゃあ屠られてるのは後列にいたはずのリデ○アとロ○ザで… って…悪じゃない… 441 :名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 21:40:31 ID:FqnTkHqf >>440 なら、抱擁した月の女神Aは混乱中。○ーザだと思って抱擁したら実際はレズ仲間の月の女神Bで 月の女神Bは愛しい相方の胸の感触や首筋への吐息に感じ、恍惚の表情で徐々に石化していった… 月の女神Aがハッと混乱から覚めるが時既に遅し、女神Bは「はぁ…」と艶っぽい息を最後に動かなくなった。 でどうだろう。だめか。そうか。 442 :ANT:2006/03/03(金) 16:41:43 ID:gqAYWbaO ちょっとネタを振ってみる…このスレ向きじゃないかもしれないけど…(BFスレ向き?) 『ANT』 ・「Alien N Troopers」の略称(仮。 ・外宇宙からやってきた人間型異星人。 ・人間女性に寄生し種族の数を増やそうとしている。 ・人間男性には非常に強い敵対心を向け、除去を試みる (人間男性の遺伝子がANTにとっては弱点であり、 体内に吸収されてしまうと生命活動を停止してしまうため)。 ・ANTおよび寄生された女性(以下寄生体)は黒く堅い外骨格に覆われている。 (その強度は普通の拳銃弾をはじき返す) ・外骨格が完成すると「非常にプロポーションに優れた女性」という姿をとる。 ・筋力は元の姿の1.5倍程度になる。 ただ、外骨格の強度により人体くらいなら簡単に貫通してしまう。 ・生命力は人間とほとんど変わらない。 ・寄生する際には女性の子宮部分にANTの子供を植えつける。 外骨格が形成されてもそこへ通じる管(膣)は塞がれず、体内に通じている。 (一応ライフル等で処理するのが一般的だが、外骨格の隙間(膣口)から男性遺伝子を 流しこむと言う方法(つまりはSEX)で倒すハンターもいる ・ANTおよび寄生体は生命活動を停止すると、分解・消失してしまう。 ・寄生体が消失する際には、寄生された時に着用していた衣類が現れその場に残る。 【ANTには服という概念が無いため、寄生を行う際に服を脱がせることは無い 外骨格が形成されると共に服は体と同化していくが、死ぬと体組織の分解に従い服だけが残される】 こんな感じの設定でSSを書いてみようかとおもってみたのだけど… どうだろう…。 まだまだ詰めたほうがいいのかな… 443 :名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 20:41:39 ID:gwWYPseB まずは何はともかく書いてみるのが一番かと。 他スレだけど設定に凝りすぎて、 実際のSSになると書けなくなることがよくある。 期待してます。 444 :名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 22:42:28 ID:v8X7CTMX >>442 寄生された女性は助からないのね? それならぜひ読みたい。 445 :名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 23:07:41 ID:uyqkB6W/ アリさん 446 :ダークキッドvsブラックレディース :2006/03/06(月) 01:39:42 ID:u1muDsVs          「秘密のパーティは死の香り」 (本編とは別物なので、独立したものとして読んでください) 447 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 01:40:27 ID:u1muDsVs 「本日はわたくしの主催するパーティにお集まりいただき本当にありがとうございます……」 歳は三十半ば、政界への進出を考えていると噂される青年実業家。 いやその言葉だけでは正確には伝わらないだろう。なにせ雲雀崎寧子は女なのだから。 左目下の泣きボクロが印象的な寧子は 青いドレスから露出した肌に少し老いを感じさせるものの、 それを補ってあまりあるほどの熟した女だけが持つフェロモンを全身から醸し出している。 寧子が政財界の著名な人物、またはその子女を集め、催されているのが今回のパーティである。 参加者はすべて男。そして接待をするのは女……そういった類のものだったからだ。 そう、少なくとも表向きは…… 448 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 01:41:30 ID:u1muDsVs 壇上の挨拶が終わり、寧子はステージを降りる。 この会場において素顔を晒しているのは寧子のみ、 他の男女はアイマスクをして正体を隠していた。 女たちの人数は二十名ほど、あぶれる男のないようにとの配慮か少し男の参加者よりも多い。 目元はアイマスクで覆われているため、実際の素顔はわからないが、 鼻や口そして全体の顔立ちから美女ぞろいだということがわかる。 髪や肌の色はさまざま、しかし誰もが流暢な日本語を話しており、 目の肥えた政財界の男たちも満足していた。 こういった場にふさわしく男も女も正装である。 寧子の隣にいて何やら話し込んでいる赤いドレスの女をのぞけば、 他の女はすべて黒いドレスを身にまとっている。 すべてがいやらしく胸元と背中が大きく開いたキワドイもので統一されていた。 449 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 01:43:09 ID:u1muDsVs 「ウフフ、楽しんでらっしゃる?」 黒くまっすぐな髪を肩までたらした女が一人で口にワインを運んでいた男に話しかけた。 「……ああ」 いかにもつまらなそうに答える長身の男。 タキシードの上からでもわかる筋肉質な身体つきをしている。 「フフ、つれないお方。」 「あたしは舞奈というの……今宵のパートナーは貴方にしようかと思うのだけど、どうかしら」 いかにも源氏名といった趣の名だが、特に男は興味をそそられないようだ。 ただ、「パートナー」という言葉にだけ反応し舞奈に聞き返す。 「フフ、すぐにわかるわ。」 怪しげな笑みを浮かべはぐらかす舞奈。 男はまるで興味をなくしたかのようにテーブルに並ぶ豪華な食事に手をつける。 何かを観察しているように鋭く視線を動かしているのだが、 誰にとっての幸か不幸かはともかく、アイマスクのため誰もそのことには気付いていない。 なおも舞奈はその男を気に入ったのか、何か話題をみつけて話しかけている…… こういった組み合わせはまさに例外ともいうべきで、 ほとんどの男は美人の女にチヤホヤされ、デレデレと相好を崩し、 たわいもない、時には性的にきわどい会話に没頭していた。 450 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 01:44:33 ID:u1muDsVs 三十分ほどの歓談のあと、再び寧子は壇上へと歩を進める。 「皆様、楽しんでいらっしゃると思いますが、ここで一つお願いがあります。  ここにいる淑女たちが、ぜひ皆様と抱き合いたいというのです。  大変、不躾ではありますが、どうかお聞き入れ願いたいと思います」 微笑を浮かべながら、そうマイクごしに話す寧子。 注意深くみれば、彼女の眼に何か凶々しいものを感じることもできたろうが、 酔いもまわり、なにせ美女とのハグの機会である。誰も断ろうはずもない。 「ハハッいいでしょう」 そんな声がいくつかあがったかと思うと皆、二、三言近くの女性と言葉を交わしたあと、 数十分の会話ですっかり打ち解けた女と抱きしめあう。 「さぁ。わたしたちも」 そういって男を迎えるため両手を広げる舞奈。 男は少しの逡巡のあとやれやれといった顔のまま、舞奈を抱きしめる。 甘ったるい香水の匂い、柔らかい女の感触。男の厚い胸板につぶされる豊かな乳。 今この会場にいる男たちは誰もがその感触を味わっているのだろう。 「いいわ。すごくたくましい身体。フフ、抱きしめがいがあるわ。」 そうつぶやく舞奈。抱きしめがいという言葉が強調されていたことに男は気付く。 そして、ため息をつきながら小さく首をふる。 451 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 01:46:00 ID:u1muDsVs 「皆様、そのままお互いに抱きしめあったままお聞きください。  まずは淑女たちのお願いをお聞いくださったことを感謝したいと思います。  そして……」 そこで寧子は一息つく。何か覚悟を決めたように、 何かこれから起こることへの期待に胸ふくらませるかのように。 「わたくし、重大な発表がございますの。わたくし、いや女の願いでございましょう。  ずっと若くありたい。その想いは年をとるにつれ強くなってまいりました。  もうその気持ちが抑えきれないとき、ある組織からのオファーがありましたの。  熟考のすえ、わたくしは契約を交わしました。このパーティはその祝賀会なのです。」    『何をいっているのか』  男たちの脳裏にクエッションマークが浮かぶ。 なかなか次の言葉を発しない寧子のせいで興が覚めたのか、 女を抱くことをやめ、離れようとする男も数人いた。 しかし、女たちは男を抱きしめる腕をはなそうとはしなかった。 「君、離しなさい。聞こえないのかね。離せといっとるんだ。」 男の恫喝も意に介さず女はまわした腕を解こうとはしない。 452 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 01:53:07 ID:u1muDsVs 寧子はその異変を当然のように受け止め、なおも続けた。 「そう、永遠の美貌には代償はつきもの。  それは……大変残念なことに今回参加いただいた皆様、つまり男たちの血ですの。  今回のパーティはわたくしが新生するための契約の場でもあります。  さぁ、ブラックレディースの皆様。場はととのいました。存分に抱きしめてあげなさい。」 その言葉が合図だった。 女たちは男たちを抱きしめる。まさに死ぬほど。 細腕とは思えぬ強力な力で男たちの骨が砕かれ、内臓がつぶされていく。 「がっ」「ぐぎぃぃっ」「やめっ」「ぐひゃっ」 男たちは何の抵抗もできずに息絶えていった。 女たちは殺人の興奮からか皆恍惚の表情を浮かべている。 なかにはあまりの高ぶりに少しイってしまったものもいた。 453 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 01:54:49 ID:u1muDsVs しかし、一組だけ例外があった。 「ああ、さっきまでつれなくして悲しかったわ……  でも、いいなりにならない男ってのもすごく興奮しちゃう。  そんな男を抱き殺せるなんて……もう……最高っ!」 そんな戯言を男につぶやきながら抱きしめる舞奈の表情がどんどん硬くなる。 改造された腕をもってしても少しも骨がひしゃげる感覚が伝わってこないのだ。 そして、男も苦悶の表情どころか、平然とした顔を崩していない。 「ど、どうして」 「そりゃあ、俺も改造されているからさ。」 「えっ」 その言葉と同時に、今度は舞奈が強く抱きしめられた。 強化骨格が軋み、内臓が悲鳴をあげる。 「いやっ、やめっくひぃぃぃぃぃぃ」 身体が圧迫され、顔は赤黒く変色していく。 舞奈は最後の力をふりしぼり、男のアイマスクを奪い取る。 そこには……死神の顔があった。 「ダー……ク……キッド……ガハァッ」 血反吐を吐き事切れる舞奈。 腕を解くダークキッドと呼ばれた男。 信じられないという顔のまま身体中を粉々にされた舞奈はその場に崩れ落ちる。 454 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 01:56:43 ID:u1muDsVs 自分をずっと嫌らしい目つきでみてきた豚のような男たちが殺されていく様を 壇上から眺めていた寧子は予想外の出来事に焦りの表情を浮かべた。 「な、なんなのよ。こんなの聞いてないわ。ねぇどういうことなの!」 リーダー格なのだろう、赤いドレスを身にまとう女の方にむかって寧子は叫ぶ。 初老の男を抱き殺した女は憎憎しげに舞奈を倒した男を睨みつけながら答える。 「そいつはダークキッド。我がブラックレディースの天敵よ。  いつもいつも性懲りもなくどこにでもあらわれおって……  おおかた、本来の参加者と入れ代わったのだろうが……  しかし、飛んで火にいる夏の虫とはこのこと。」 指を鳴らす赤いドレスの女。それがサインだったのだろう。 二十ほどの黒いドレスが宙に舞う。 黒いドレスの下からは胸元が大きくVの字に開いたボディスーツ。 さきほどまで興奮状態にあったためか数人の女の乳首がスーツごしに浮いている。 いわずとしれたブラックレディースの下級戦闘員である。 彼女たちの手には内太股に忍ばせていた小銃があった。 硬質のプラスティックでできた著名な銃をBLが独自に改造し威力と精度を高めたものである。 すべての銃口がダークキッドの方を向いていた。 455 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:04:55 ID:u1muDsVs 「さぁ、これで貴様も最後だ。  いくら折島博士の遺作といえど、この数で狙われたらひとたまりもあるまい。」 勝ち誇る。赤いドレスの女。 ダークキッドは彼女が司令塔。上級戦闘員といったところかと冷静に判断していた。 寧子は事の推移についていけず、壇上でオロオロとしている。 「そいつは…どうかな。」 挑発するようなダークキッドの言葉に赤いドレスの女は激昂する。 「構わんやってしまえ」 銃声が響き渡る前に、会場が闇に包まれた。 偶然、いやそうではない明らかに人為的に照明が落とされたのだ。 そのことを予測していたかのように、先に動いたのはダークキッドだった。 タキシードが破け、両腕の外側から硬質で鋭利な刃が飛び出す。 そして一目散に混乱している下級戦闘員のもとにひた走る。 眼も強化されある程度の暗視能力は下級戦闘員も備えているものの、 所詮は量産用のものであり、常視と暗視との切り替えには時間がかかる。 ダークキッドの母、折島博士が粋を集めて改造したダークキッドの眼は一瞬にして、 その切り替えが可能であり、行動に差がでるのは歴然とした結果である。 またこのアクシデントがダークキッドがひきおこした故意によるものだとすれば、 彼の行動になんの疑問も生じない。 456 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:07:10 ID:u1muDsVs ブラックレディースの戦闘員にとってまさにその場は地獄と化した。 闇からの刃が女たちの柔肌を切り裂いていく。 顔が胸が腕が腹が尻が足が、一切の躊躇なく斬られ血飛沫をあげる。 「ハゥン」「ヒギィィィッ」「キャァァ」「ヒィンッ」 下級戦闘員の悲鳴が会場にこだまする。 彼女たちの持っていた銃とて暗闇のなかでは当たるものではない。 むしろ仲間を撃ってしまう可能性の方が高い。 しかし、恐慌状態に陥った下級戦闘員は、赤いドレスの女の落ち着いて固まれという指示も聞かず、 やたらめっぽうにセミオートの銃を乱射する。 「なんでぇ」「わたしだよぉ」「撃たないでぇ」 もちろん犠牲になったのは同じ下級戦闘員。 口径もそんなに大きくないため致命傷にはならなかったが、 命中箇所によっては戦闘不能にするには十分な威力である。 457 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:09:36 ID:u1muDsVs あまりに一方的な戦場を抜け出し電気室へと全速力で走る下級戦闘員。 豊かな乳房とお尻が縦に横にと揺れる。 照明さえもどれば多対一、いくら戦闘力に差があるとはいえこちらには銃がある。 勝敗を決するのは時間。しかし、もし、あの停電が人為的なものであるならば、 この電気室にダークキッドの仲間がいてもおかしくない。 (1・2・3) 心の中で数をかぞえたあと、扉を思いきり開き部屋のなかにむかって女は銃を構えた。 そこには誰も……いなかった。 「なかだけを警戒しすぎだよ。隣の部屋やむかいの部屋にいるってことも考えなきゃね」 そう、背後から男の声がしたかと思うと、すぐさま首根っこを掴まれる。 しかし、下級戦闘員も負けてはいない。 この下級戦闘員は上級戦闘員への昇格も期待されるエリートであった。 右足のかかとで男の足を思い切り踏みつける。 「くっ」 ひるんだ隙にくるっと振り返り、細身の男に体当たり。 「がはぁっ」 ふっとばされた男を尻目に慌てて、電気室に案の定落ちていたブレーカーを引き上げる。 照明がもどった。これでダークキッドの思いどおりにはならないだろう…… この功績は大きい、下級戦闘員−ジェンナはほくそ笑む。 上級戦闘員を飛び越して幹部という道もありうる。彼女の妄想は膨らむばかりである。 まずはとどめをと、ジェンナはふっとばしたさっきの男にかけよる。 男の横にはさっき外れたのだろう、丸縁の眼鏡が転がっていた。 458 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:11:58 ID:u1muDsVs もし、この時ジェンナが男の正体を知っていれば結末は変わっていただろう。 しかし、ジェンナは知らなかった。そして大役を果たしたという安堵と、 彼女が生来持つ嗜虐の心が運命を決めた。 金髪を揺らし、男に近づくと股間を苦痛に歪めた顔を押しつぶすようにのせる。 「ウプゥッ」 「フフ、息ができないでしょう。いつもなら窒息させちゃうんだけど  今日は時間がないからわたしの自慢の太股で絞め殺してあ・げ・る」 彼女が太股に力を入れようとした、その時男の両手が彼女の柔らかく大きなお尻に触れた。 「ふりほどこうとしているのかしら、  それとも、最期くらい大好きなお尻をさわりながら死にたいってこと?」 余裕のジェンナがあらためて力を入れようとした時、 おのれの身体がまるで金縛りにあったように動かなくなっていることに気付く。 丸縁の眼鏡の男−新宮 零二の能力『あやつり人形』が発動したのである。 「な、なにをしたの?」 気が動転し、男に問いかける。もちろん窒息状態にある零二が答えられるはずもなく、 その答えは彼女自身の身体が示すことになる。 459 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:16:10 ID:u1muDsVs ジェンナの小銃を持っている腕が、彼女の意に反して動き、 白く大きな胸の谷間に小銃が挟みこまれる。 「な、なに、え、どうなっているのよぉぉぉっ」 男が何か細工をして自身が操られていることはわかった。しかし、止める術がわからない。 「ね、ねぇやめて、とめてぇぇっ」 泣き声のジェンナ。恐怖で涙があふれてくる。 トリガーセーフティが押し込まれ、あとは引き金を引くだけの状態になる。 「やめて、とめて、やめて、とめて、やめて、とめてぇぇっっハァァァァァァン」 パンッ、パンッ 渇いた銃声が二回響く。自ら撃った銃弾は心臓を貫き、ジェンナは仰向けに倒れる。 慌ててジェンナを押しのける零二。ハァハァハァッっと窒息寸前だった零二は肩で息をする。 おのれの意識がなくなるか、ジェンナが倒れるかのかなりきわどい戦いだったのだ。 「ふぅぅぅぅっ。やれやれ、これでお漏らしまでされたら大変だったな」 一人つぶやく零二。一応、元警察官であるが、 純粋な戦闘ともなれば、戦闘用に改造された下級戦闘員にもおくれをとるため、 復讐を胸に誓ったものの、最近はダークキッドの裏方に徹していた。 今回も、ダークキッドと無線で連絡をとりながらの作戦遂行であった。 手で触れたものを操ることができるという能力があっても、 触れてから操るまでにタイムラグが何秒かあるため、今回のようにすぐさま反応されては発動前に やられてしまうのである。まさに偶然が重ならなければ、今地に臥しているのは零二であったろう。 「さてさて、ダークキッドの旦那はうまくやってるかねぇ」 460 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:18:12 ID:u1muDsVs 照明がもどったとき、既に下級戦闘員の三分の二、十三名がすでに戦闘不能になっていた。 まだ息のある者もいたが、致命傷であり長くはない。 今この会場で動ける者は赤いドレスの女、銃を構えた下級戦闘員六名、 そして壇上で大股をひらき、腰を抜かしている寧子、そしてダークキッドである。 「わずか一分で十三人だと……ありえん」 その惨状に驚く赤いドレスの女、上級戦闘員であるカリーネである。 ラテン系の黒髪の女。彫りの深い顔立ち。モデルのような八頭身の体型。 赤いドレスもみればフラメンコ用の衣装にもみえる。 「しかし、こちらはまだ七人いる。死ね、ダークキッド」 カリーネの号令の下、ダークキッドにむけ、七つの銃弾が牙をむく。 横っ飛びにかわし、そして、そして今日の参加者のうち一番太っていた男を盾にした。 小銃のため、脂肪のたっぷりとつまった身体を貫通するほどの殺傷力は持たない。 いや、仮に貫通したとしても既に威力が殺されており、 改造されたダークキッドの肉体を致命的に傷つけることはない。 非道な行為と罵るものいるかもしれない。 しかし、命を賭けた戦いにおいてダークキッドのとった行動は責められるのか。 少なくともダークキッドはそのような謗りなど毛ほども何も思わないだろう。 彼はただひたすらに『復讐鬼』なのである。 461 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:19:53 ID:u1muDsVs 男の身体を抱えたまま戦闘員にむかって突き進む。 彼我の差1m。ここまで来ればダークキッドの独壇場である。 彼が刃へと変化させられる身体部位は四つ。両腕両足の外側である。 両腕だけでなく、両足も鋭利な刃に変化させ、太った男の死体を相手にむかって投げると同時に、 回し蹴りの要領で下級戦闘員一人の上半身を斜めに薙ぐ。 勢いそのままに今度は軸足も浮かせ蹴りこむ。もう一人、今度は頭部がきれいにスライスされる。 あまりの早業に動揺している一人の下級戦闘員の胸の谷間に右腕を突き刺す。 引き抜くと同時に両腕をのばし一回転、二人の下級戦闘員の首がすとんと落ちる。 一息の間に五人。圧倒的な強さである。 カリーネはかなわないとみたかその間に後方に飛びのいていた。 残されたの下級戦闘員ただ一人。 「あ、ああっ助けっ……」必死でこらえる下級戦闘員。 前には復讐鬼、背後には生殺与奪について絶対の権利を持つ上級戦闘員。 ブラックレディースお得意の命乞いもできないのである。 462 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:23:10 ID:u1muDsVs 小柄な二十前後の女は身体を震わせながら、 いっこうに攻撃してこないダークキッドに銃口をむける。 クリクリとした大きな眼いっぱいに涙を浮かべている 「よーく狙え、外せば地獄行きだ」 さっき抱き殺した男の顔が下級戦闘員−レイナの脳裏に浮かぶ。 父の名代として参加していた三十過ぎの容姿端麗な男だった。 ああいった場は苦手だったのか、少しおどおどしていたが、 真剣に「本当に抱きしめてしまっていいの」と聞くので、 少し年上ながら可愛いと思ってしまった。 そんな男をペットにしたいなぁなんて考えて、 ものすごく興奮しながら殺した。ちょっと濡れるくらい気持ちよかった。 けど、終わった後に少し後悔した。ああ、これはその報いなのだ。 あの世に行ったら謝ろう。まあ行き先は違うかもしれないけど…… そう軽く夢想してレイナは少し落ち着いた。 463 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:25:53 ID:u1muDsVs 震えはとまる。 「死んじゃえっ」 黒い言葉をかわいい声にのせてレイナはダークキッドの頭部めがけて銃を撃つ。 首をひねるだけでかわすダークキッド。 そして、意外な行動にでた。 彼女を抱き寄せると唇を奪ったのだ。 「んんっ」 舌をからめるディープなキス。 呆気にとられるカリーネと寧子。 そして、接吻が終わったあと眠るように事切れるレイナ。 猛毒であるダークキッドの唾液を摂取したのである。 しかし、刃で切り裂かれるよりははるかに楽な死を与えた事への疑問は残る。 レイナの表情に何かをみたのか……真相はダークキッドだけが知る…… 464 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:29:57 ID:u1muDsVs 「ま、なにはともあれ、わたしだけということだな……しかし、わたしはそう簡単にはやられんぞ」 肩を抜いた赤いドレスがスルッと地に落ちる。 あらわれたのは一糸まとわぬ、カリーネのすらっとした細身の身体。 並の男ならいやらしさよりもその美しさに目を奪われていたことだろう。 もちろん、ダークキッドはそんな感情をまして憎きBLに対して抱くはずもなく、 ただ、彼女の次の行動を警戒している。 「我が死の舞踏、存分に味わうがいい」 カリーネは軽快にステップを踏む。それはまさにフラメンコ。 本来ならサパトスと呼ばれるフラメンコ用の靴を履き、 はじめて鳴らすことのできるコツコツ、コツコツという軽妙な床を叩きつける音が会場に響き渡る。 そして何も持っていないはずの手を打ち鳴らせば、パリージョと呼ばれるカスタネットの音がでる。 小ぶりな乳を上下に揺らす全裸のフラメンコというどちらかといえばシュールな光景である。 もちろん、そんな彼女の踊りをボゥッとダークキッドが鑑賞しているわけではない。 音にしても改造した身体の中に内蔵しているのだとすれば不思議でもない。 そう結論づけ、腕の刃をカリーネめがけて何度も振るうのだが何故かスルリとかわされるのだ。 その間、カリーネの身体がどんどんと薄れていき、むこうの壁が透けてみえる。 そしてついに一撃も加えることなく、カリーネの姿がみえなくなった。 その現象をみて『透明化』が上級戦闘員たるカリーネに 与えられた能力なのだろうとダークキッドは推測する。 ならばと、下級戦闘員から流れ出た血で、池と化した血だまりのなかに身を移した。 こうすれば近づけば血が跳ね、上級戦闘員の位置がわかるとの判断からである。 465 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:32:00 ID:u1muDsVs しかし、響き渡るコツコツ、カッカッという音はするものの、 いっこうに地面の血に足跡がつくなどということはない。 「ガハァッ」 鋭い鈍器で殴られたような衝撃が背後からダークキッドを襲う。 すぐに刃のついた腕をふるうが、むなしく空を切るのみ。 今度は前から腹にむかって一撃がくる。 「グホォッ」 蹴りこむがまたも何の感触もなし。 ただ、コツコツカッカッという音だけがただ耳に残る。 なぶられるように身体中を衝撃が襲う。反撃すれども相手には何のダメージも与えられない。 万事休すかとダークキッドが覚悟を決めた時、 バンッ銃声が会場に轟いた。ジェンナから奪った小銃を零二が撃ったのだ。 あたりこそしなかったがその音がダークキッドを救った。 ダークキッドはただの一歩たりともカリーネが『死の舞踏』をはじめた時から動いていなかった。 つまりは、『死の舞踏』とはダークキッドが考えたように『透明化』などといったものではなく、 『催眠術』であった。カリーネが裸体を晒したのも、ダークキッドを術中にはめるブラフにすぎない。 手と足に内蔵されたフラメンコに似た音が催眠を誘発させ、 対象を無抵抗にさせるというのがカリーネの能力であり策であった。 音に依存しているが故に、会場にいなかった零二には効かず、 そして彼の発砲音が催眠の音を乱し術が解けたのである。 466 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:33:38 ID:u1muDsVs 「しまった、仲間がいたか」 ダンスをやめ、そう叫ぶカリーネ。術を破られればもろいもの。 それが彼女の最期の言葉となった。 ダークキッドは右腕を刃から全高八〇cmの刀と呼ばれるような鋭利なモノへと変化させ、 カリーネにむかって突進。 カスタネットの役目を果たし、さっきまでダークキッドにダメージを与えていた 特殊合金を内蔵している掌でカリーネは受けようとするが、 ダークキッドのスピードの乗った一撃をその小さな掌だけで受けることなどできない。 刃が鈍い煌きを放ち、カリーネの身体に斬りつけられる。 一瞬の後、カリーネの美しい裸体に不似合いな頭から股間までに赤い筋が走り、 そして彼女の身体は左右真っ二つに切断された。 ものすごい量の血飛沫があとからあとから噴き出ていく。 467 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:34:39 ID:u1muDsVs カリーネが倒れ、ついに寧子の味方はいなくなった。 さきほどまでの戦いでダメージを受けながらも、ゆっくりとした足取りで近づくダークキッド。 「ひっ、ひぃぃ」事業に成功したキャリアウーマンというイメージをかなぐり捨て、 寧子は無様な醜態を晒している。 「どうだ、悪魔に魂を売った感想は。老いない美しい身体は手に入れたかい」 静かに、まるで諭すかのようにダークキッドは寧子に問いかける。 しかしその問いの後半は聞かずともわかっていた「まだ」だったからだ。 今回の契約が遂行され、はじめて改造手術を受ける予定であった寧子の身体は、 未だ三十半ばの若さを失った身体だけだ。 いや、もし同年代の女がみればうらやむような肌を持っていたが、 寧子自身にとっては忌々しい老いを刻んだ姿態だった。 「な、なにが悪いのよ。ずっと美しくありたいなんて女なら誰もが思っていることじゃない。」 ヒステリックに叫ぶ寧子。呆れたようにダークキッドはいう。 「悪いことじゃないさ。それを否定するつもりもない。  しかしな、多くの犠牲のもとにってのは違うんじゃないのか」 「あ、あんな金と女しか興味のない腐った豚共を殺して何が悪いのよ。  そうよ世界は女が支配すべきなの、男は死ぬか奴隷、ハハ、それでいいじゃない」 あきらめたのか、命乞いもせずに心のままをぶちまける哀れな女に、 ダークキッドは少し憐れに思う。 まだ、改造されていないただの人間であるということも彼女への殺意を奪っていた。 パンッ 戦闘員から奪い取った銃を寧子にむかって撃つ。銃弾が彼女の頭の横をかすめ壁にめりこむ。 「ハヒィッ」 チョロチョロと黄色い液体が青いドレスを濡らしていく。 「命まで奪わん。好きにするがいい。  だがもし次、ブラックレディースとしてあらわれたときはいっさいの容赦はしない」 そういうとダークキッドは血でむせかえる会場を振り返りもせずに入口で待っていた 零ニとともにその場を後にした。 468 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:41:21 ID:u1muDsVs 「はひひひひひひぃっ、助かった。ダークキッドォォォわたくしをコケにしてぇぇっ  けど、顔は覚えたわ。フフ、雲雀崎寧子を舐めないことね。社会的に抹殺してあげる」 暗い野望を胸に秘め、復讐に燃える寧子。そう、生き延びたそのことで寧子は勝ったと確信した。 契約は遂行したのだ。これで永遠の若さが手に入ると心の中でほくそ笑む。 「なぁに、この惨状は」 人を逆なでするような声とともに会場の入り口にあらわれた一つのシルエット。 血も死体もまるでみえないかのようにズンズンとまっすぐに寧子のもとへと歩いてくる。 黒皮のベルトのようなもので胸と股間だけを隠した女であった。 といっても胸部は乳首だけが隠れているようなもので胸のほとんどの部分が露出している。 股間部も同じようにお尻はむきだしで『女』の部分だけが黒皮で隠れているだけだ。 惜しげもなくあらわにした全身のプロポーションは、男がすぐに股間を握りしめてしまうほどに いやらしい身体つきをしている。柔らかそうな歩くごとに揺れ動き形を変える爆乳、 くびれた腰、そして形のよい大きなヒップ。そして寧子が何よりも嫉妬したのは若さである。 ほとんどが露出した身体から誰もがうらやむ十代の肌の張りや艶がみてとれるのだ。 469 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:42:33 ID:u1muDsVs 「さぁて、みわたすところあなたが唯一の生存者みたいだけど……  そうさっき書類でみたわね、ええと確か雲雀崎寧子」 どこか猫を思わせるかわいらしい顔つきの女が寧子の名前を呼び捨てにする。 「は、はいそうです。あなたは」 「ぼくぅ、ぼくはねぇケイト。ブラックレディースの幹部ってところかな  えっと、自己紹介も終わったところでなんでこんなことになってんのか教えてちょうだい」 若者言葉というのだろうか。寧子は彼女の口調にかなり苛立ったが、 幹部という立場は絶対である。事の顛末を細かに伝えた。 もちろん、寧子自身が契約を遵守したこと、 人間である自分にはダークキッド相手にはどうしようもなかったことは強調して。 「また、ダークキッドか。なんていやなやつっ。こんどはあたしがこらしめてやらなきゃ」 プンプンッと怒るケイト、女子高生がいたずら好きの男子に怒っているようにしかみえない。 しかし、寧子もそんな感想を持ったが、なりはともあれ幹部である。もちろん口には出さない。 470 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:43:53 ID:u1muDsVs 「あの、それで、ブラックレディースへの入会の件は……」 おそるおそるケイトに聞く寧子。 「うんっ。そうだね、契約もしっかりと守ったようだし入会を認めたげる」 喜色満面の笑みを浮かべる寧子。 紆余曲折あったがこれで「永遠の若さ」が手に入るとなれば安いものだ。 「じゃあ最初の指令ね」ケイトはニヤニヤしながらそう告げる。 まるでいたずらを思いついたかのように。 「は、はいっ」 直立しながら指令を待つ寧子。 「うーん、ぼくの実験台になって」 「は?」 「だから、実験台になってっていってるのお・ば・さ・ん。  あんたの財産はすべてBLがもらった。もう用済みなんだよねおばさん  だから最初で最後の指令はぼくの実験台になること。すごいよ幹部じきじきなんだから」 すべてを犠牲にしたのに裏切られた。 寧子はこれほどまで人は怒ることができるのかと思うほど頭にきた。 何よりもこんな小娘におばさんよばわりされたことが一番…… 471 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:45:05 ID:u1muDsVs 「キィィィッ」 金切り声をあげて、ケイトの絞め殺そうと首に手をかけようとする。 その時、全身に痛みが走ったかと思うと身体がまったく動けなくなる。 そして青いドレスがバラバラになり熟れた裸体が晒される。 「ハハ、努力はしてるみたいだけどやっぱりおばさんの身体だね。  お腹あたりが少したるんでるんじゃない」 「え、なに。いやぁみないでぇ」 若い女に老いた裸体をみられる。これほどまで、寧子にとって恥ずかしいことはなかった。 「ふん、みたくもないよ。サヨナラお・ば・さ・ん」 「やめっ、ゲブッ」 ケイトの声と同時に寧子の身体に線が幾重にも走り、 そして二十以上のパーツに分断されボタッボタッとその場に肉のピラミッドをつくる。 「お役目ご苦労さま、なかなかいい実験台だったよ。ダークキッドに試すのが今から楽しみだ」 茶化したようにいい、肉と化した寧子を一瞥するとケイトもその場をあとにした。                                                         つづく 472 :クレイバンの人:2006/03/06(月) 02:54:10 ID:u1muDsVs ということで一応おしまいです。思ったより長くなってしまいました。 最初に書いたようにダークキッドVSブラックレディースではありますが本編(本部潜入編)ではないです。 いや、本編は潜入がメインになっているので純粋にバトルにしたいと思って書いた別物。 本編のように一人称ではなく三人称ですし。コンセプトは「やられ」重視です。 『必殺悪女狩』のときにいただいた感想を参考にやられ8:エロ2 くらいの配分にしてみました。 なんか続きもの多くて、どれも完結してませんが気長に待っていただけたらと思います。 473 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 23:10:12 ID:RZQdt+7s キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!! いいなあ、雑魚やられ・中堅やられがてんこ盛りでw 「斬られる→タイムラグ→あぼーん」が二つもあって個人的に大満足ですた。 >やられ8:エロ2 個人的にはもっとエロくてもいいですよ?w …って、住人の要求を全部満たすのは絶対無理なので、お好きなように書いてください。 474 :名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 19:45:56 ID:TJT8K4+Z 162 :名無シネマさん :03/07/12 17:49 ID:dJJso9xK 例えばこんな映画があったらどうか。 ドイツ系の美形(藁)で、肩幅も胸板の厚みも背丈もあるビルダーが 極悪女の格闘女帝として出演するアクションものに 日本人女性の美と強さとを体現する主人公キャラとして 本格的海外市場デビューさせ、演出を担当したい(諸般の事情で絶対無理)。 日本女の中でも少々大柄程度でしかない美紀タンが、 人種的偏見に驕れるドイツ女へ小細工なしで真っ向から勝負を挑み、体力的ハンデを技術的優位でカバーし 逃げだした女をついに吹き抜けホールの二階へ追い詰め、揮身の後ろ蹴りを女の両乳に叩き込み、 既にグロッキーとなってた女は勢い余って階下へ手すり越しに叩き落とされる。 ワインレッドの地に花柄のイブニングドレスで美々しくきめた彼女が優雅な足取りで モスグリーン色調のベルベット絨毯敷きの階段を降りていく。 そして応接セットのガラステーブルに墜落した、 金ラメのリングコスチューム(藁)でセクシーにきめた地下プロレス女王の屍体 (目をやや薄く開いて無念そうで凄艶な表情、口の外に少し突き出した舌先と吐血の筋)を冷たく見下ろしたかと思いきや、 ストーリーの謎解きともなる、ネオナチの女戦士の肉体に刺しこまれたタトゥーの秘密について探るべく、 体重差が30キロはあろうかというグラマラスな屍体を包む カラフルなワンピースの布切れが彼女によって遠慮なしに荒々しく剥がれていく。 東洋男を暴力で蹂躙する快感に酔いしれたネオナチ支部の女ボスに恋人を殺された美紀タン。 それは同時にネオナチ戦士の女の部分への復讐であったのかもしれない。 フィクションに現実を少し混同させてしまったようだけど、 見たくても見れないことへの、ちょっとした慰め。 475 :名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 19:51:11 ID:TJT8K4+Z >>474のコピペのような地下プロレス女王もの、見てみたいす。 美と戦闘力の頂点に達した三十路入り前後の悪の華を如何に葬るか? 描写とアイデアとに秀でたライターさん、きぼんぬ。 476 :名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 23:13:57 ID:P9LZfQWl 感想だけは欠かしてない住人その1だが。 正直、投下されたSSには反応せずに、毎回かわりばえのしない「あらすじだけ」を 垂れ流すだけ、ってのは住人としてどうよ。 「ライターさんきぼんぬ」じゃねぇよ。 >クレイバンの人 ぶっちゃけ、このスレ見捨てても良いんじゃないですか? やられ系サイトに投稿するとか、ご自身でサイトを作るとか… このスレを離れても需要はあると思うんですが…。(要らぬお世話ですいません) 477 :名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 11:20:33 ID:W+TVwIuC 独ソ戦においての ナチスSSの女将校VSソビエトNKVDの女政治委員 478 :名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 15:14:39 ID:qOrv6NSC うっは、久しぶりに覗いてみたらクレイバンな人の新作キテタワァ! エロいブラックレディースとか、ナイスバディで一人称ボクな敵幹部とか、相変わらずツボ突かれまくりっす。 エロとやられの比率ですが、6:5ぐらいで、エロくやられてくれるのが個人的には最高… なんですが、あんま気にせずにその時の情熱のままにやるのが一番いいと思いますよ。 いろんな好みの人がいるわけですしね。それに読む方も好みかそうじゃないかのムラがあったほうが、 好みの話がキタ━ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ━!!時の喜び+αが増幅するってもんではないでしょうか。 いかに最高の料理でも、同じものを毎日食べ続ければ飽きてしまう…みたいな?意味不明?すまそorz >>476 確かに、ただでさえ作者さん少ない(というか一人…?)のに、 高レベルな作者求むって言うのはワガママかもね。 475、476両人の言いたいことはすごく分かるけど、まったりいきましょうぜー あと、「こういうシーン見てえ…」とか思ってる人、高レベルな作品ばっか求めずに、まずは自分で書いてみればいいんじゃね? いきなりスレに書き込むのはちょっと…て人は、テキストファイルに書いてうpロダ使うとか。 気軽に書いてみたら、想像以上にいいものが出来てしまったってこともあるし。 長文ごめん 479 :名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 17:34:05 ID:qI1QrPIT 確かにこのスレだけじゃもったいないし、永久保存すべきですよね。 それにぜんぜん触発されないここの住人もどうかと思う。あ人のこと言えないか 480 :名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 20:13:25 ID:1Fkyj8Lx ボクっ娘は気の強い善玉ヒロインに多いが。 481 :名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 17:56:55 ID:HX4AI5WC http://www.luciarijker.net/thebook.html 公式サイトに紹介された格好よい写真表紙の本。 世界最強の女にして、「ミリオンダラー・ベイビー」の悪役、ルシア・ライカ。 http://www.luciarijker.net/gmovies.html 映画出演なら、悪役専門でやってほしいな。 482 :名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 22:29:20 ID:y04CDvss 職人がSS投下してくれるまで、書けないならせめて萌え雑談をするのが 過疎をふせぐ方法だし活性化につながると思うんだ。 ということで少しネタふり。           どれくらい悪い女が好みか。 俺は何も殺らなくても……くらいのレベルの悪事を働く女が主人公に無惨にもやられるのが萌える。 483 :名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 23:59:53 ID:ZqI+BgPe 「マッド・ブル」で逃げようとしたとこを裸に剥かれて 鎧ベアハッグで圧殺された誘拐犯の女なんかは正しくそれでしたな。 「いつものスリーピーじゃない・・・」感じがした。 思えばあれ以来あの漫画、それまでちょくちょくあった女やられが無くなった気がする。 484 :名無しさん@ピンキー:2006/03/19(日) 00:43:01 ID:Vhk/FYyq あの場面が残酷に感じられるのは 女の犯した悪事の度合いではなくて スリーピーが圧倒的優位にあったから。 確実に逮捕できる状況で殺したのはあれだけかと。 485 :名無しさん@ピンキー:2006/03/19(日) 08:28:29 ID:j3FQR7Lm ここクォリティ高いな。支援ホス 486 :名無しさん@ピンキー:2006/03/19(日) 22:28:53 ID:OLUOE0Ex >>482 俺としては何回死刑にしてもしたりないようなのを屠るのが好き。 正義側の私怨が入ったりすると引いてしまうというか、悪役に同情してしまうかも。 487 :名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 03:39:16 ID:+VDkj4g6 >>486 同意 488 :名無しさん@ピンキー:2006/03/21(火) 19:44:48 ID:TQC8ClWa >>482 たんなるヒラ女戦闘員なら善人の命を良心の仮借なく命を奪う奴じゃないと。 それが女ボスなら美人で驕慢でかつヒヨワそうでなきゃ、容赦なく屠る。 上の淀君SSを文才ないけど、リレーさせてもらおうかな… 489 :名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 12:42:45 ID:bbtD/ELr >>439辺りから…発展 ファイナルファンタジー5にて… バル城地下にて「せきぞう」と遭遇。 「せきぞう」は美しい女性の姿で襲い掛かってくる。 ファリス、レナ、ククルが『ブレイク』の魔法で石に変えられ(バッツは男だから狙われなかった) 「金の針」を使おうとしたバッツが間違えて「せきぞう」の体に金の針を使ってしまう。 (間違って刺さった場所は想像にお任せ…) だが、そこからひびが入り(「あんこくかいき」)砕け散る「せきぞう」。 ちょっと無理多すぎか…。 490 :名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 23:34:15 ID:JTG2QKR1 保守アゲ 491 :ダークキッドvsブラックレディース :2006/03/31(金) 12:54:42 ID:1xeF2GUF 「壮絶!!女幹部ケイトとの死闘」 前編        (本編とは別物なので、独立したものとして読んでください  「秘密のパーティは死の香り」 の数ヵ月後という設定です) 492 :名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 12:56:48 ID:1xeF2GUF 1. ムニュゥッ! 背後から細い腕がケイトの右乳房を飛び越え左の乳房を鷲掴みにした。 柔らかく豊かな胸が大きく形をかえる。 「キャッ」突然のことに驚いたのかケイトが短く可愛い声をあげた。 「おっと動くなよっ」 少し神経質そうな男の声がケイトの耳元で囁かれる。 背中には筒状のものがきつくあてられた。銃であることはケイトにも容易に想像できた。 「ははっ、なんだい。ぼくが誰か知っててやってるの?」 「ああ、知ってるさブラックレディースの幹部のケイトっ」 その声の主、丸眼鏡をかけて細身の青年は彼女を奪われBLに復讐を誓った零二であった。 「ケイト様をつけてくれなきゃ、プンプンだよっ」 背後からで表情は読めないがおどけたように言うケイトに零二は怒りを覚えた。 「大幹部様だかなんだか知らないが、少しは言葉に気をつけた方がいい。  どこから、そんな余裕がでてくるのかはしらないが、もうお前は好きには動けない」 493 :名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 12:58:56 ID:1xeF2GUF 零二の手にもおさまりきらない大きく張りのある乳房を強く握り締めながらケイトに云う。 「もう、もっと優しく揉んでよ。あんまり気持ちよくないぞ。  しかしあはは、なんだかさ、か弱い女性を脅してレイプしちゃうぞって感じだよね。  けど、驚いたよ。ホントにピクリとも動けないや。  ……となるとなんか資料でみたな。ああ、そう新宮零二でしょう」 どこまでも状況を理解していないかのようなセリフがケイトの口からあふれだす。 「ま、こんな血生臭い場所じゃなければ、お前の言葉も少しはうなづいてやるよ。  それと、答えるつもりもなかったが正解だ。しかし、あれだな僕も有名人になったもんだ」 四角く縦横20mほど、天井までも8mはあろうかという高さをもったコンクリートむきだしの空間。 誰もいないが天井近くの横壁にガラス張りの部屋を観察できるような部屋があることから、 実験や処刑などに使われているのかもしれない。 零二はそう思う。そして後者は非常に説得力を持っていた。 この空間に大小あわせて百以上の肉片が地面に転がっていた、その間を埋めるのは血、血、血。 およそ十人近い人間だったものがこの死の海を形成している。 慣れていない者であれば、この光景をみれば卒倒するか、吐き続けるかのどちらかだろう。 494 :名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:02:11 ID:1xeF2GUF ケイトは股間と胸(といっても乳首)を黒いベルトで 申し訳程度に隠している以外は惜しげもなく裸体を晒していた。 その裸体は返り血にまみれている。ケイトの白い肌に赤が映えた。 「ふふ、そりゃダークキッドに金魚のフンみたいについてってコソコソしてりゃね。  嫌でもマークされるよ。ねぇ、ところでぼくだけが唯一の生存者だって考えてくれないのかな」 周囲を確認するためか、落ち着かないのか眼を泳がせながら、ケイトは零二に問いかける。 確かにこの部屋に忍び込んだ時、既に惨たらしい死体の中にただ一人ケイトが立っていただけだった。 しかし、その死体は判別しにくいが多分、女は混じっていない。 そしてケイト自身はたかぶりが極限に達したのか、荒く息を弾ませながら恍惚の表情を浮かべていた。 状況証拠としては十分だし、たとえ誰かがこの惨状をつくりだしたとしても、 BLの幹部として散々悪行を重ねてきたケイトに同情するほど零二は甘くなかった。 「誰がそんなこと信じるか。さっさと地獄に送り込みたいが、  今回はちょっと用件がある。お前たちがさらったアイドルたちはどこにいる?」 秘密のパーティでの闘いから数ヶ月、その間もダークキッドとBLの死闘は続いていた。 そんな矢先、若手の男性アイドルばかりが何者かに次々と攫われるという事件が相次いだ。 身代金の請求もなし。この事件にBLの影をみたダークキッドと零二は調査の末、 ついにアイドル達が捕らえられているというアジトに潜入したのだった。 495 :名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:03:26 ID:1xeF2GUF 「君、馬鹿でしょ。アイドルが攫われました。その秘密基地にきました。  何故かそのBLの大幹部のまわりには死体が肉の塊となって転がってます。  これで答えがわからなきゃ、小学生からやり直した方がいいよ」 人を逆なでするような口調で零二を嘲る。そう、零二が薄々感づいていたとおりこの死体は…… 「まさか……、お前ぇぇっ」 怒りに身を任せて構えていた銃のセーフティを外し撃とうとした瞬間、ケイトの声がそれをさえぎった。 「慌てない慌てない。これで全部じゃないよ。あと……あの子とあの子と…あの子。  うん三人は残してる。しかし、よくも他人のことでそんなに怒れるよね。感心するよ。  うーんとね、ぼく、カッコイイ男の人とか可愛い男の子とか大好きなんだ。  だから部下に命じて攫ったんだけどさ、こんなナイスバディの女の子が誘ってるのに  協力的じゃなかったり、いざ本番ってのに勃たなかったり、  あと、やっぱ下手なのってダメだよねぇ。」 聞かれてないことまでダラダラと喋るケイト。 496 :名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:04:02 ID:1xeF2GUF 「で、意のままにならないから殺したって?」 できる限り冷静をよそおいながら、しかし怒りを隠し切れてないままに、零二は確認する。 「正解!けど、ヒントをこんだけあげちゃ答えられて当たり前だよっ。  そう、ぼくね。自分の思い通りにならないと嫌なんだ。  けど残った三人はなかなかだよ。顔はもちろんのこと、従順だし、Hも上手いし……  だから飽きるまでは飼ってもいいかなって」 改造されているので実際の年齢=外見ではないが見た目は十代後半である。 ただその精神性はもっと幼い。しかも、倫理観は欠如し、 常人では何人束になってもかなわないほどの力を持っている。 まさに始末に終えないという表現が似合うのがケイトという女であった。 497 :名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:05:04 ID:1xeF2GUF 「もういい、お前が狂ってるってのは十分わかった。  ああ、他のアイドルのありかなんて言わなくていい。  このアジトにいるんだろう?あとでゆっくり探す。  いやダークキッドがもう見つけているかもしれないな」 うんざりしたように零二はケイトにたいしてつぶやく。 「あれぇ、そっかダークキッドもきてるんだ。ま、ザコの君だけじゃ辛いよね。  よく、この実験室まで来れたもんだと思ってたんだ。フフッ、けどチャーンスッって感じ。  今度こそダークキッドをやっつけてやる!!」 あの秘密パーティでの闘いの後、BLの陣頭指揮にたったケイトは幾度かダークキッドと対峙し、 そのつど辛酸をなめてきたのだ。 498 :名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:06:19 ID:1xeF2GUF 「もうダークキッドに会うことはない。お前は今からここで死ぬんだ。」 床に死体の他にゴロゴロと刀や槍、斧といった武器が転がっていた。 零二は爆乳に握りしめていた手をケイトの後ろの首筋にずらすと、能力である『あやつり人形』で、 そのなかの刀をケイトの毒々しいまでに赤いマニキュアが爪に塗りたくられた手に握らせる。 「さぁ、彼らを殺したその刀で自らの腹をかっさばいて苦しんで死ね。」冷たい零二による死の宣告。 「えーやだ。嘘ーっ。本当に身体が勝手に動くー。ぼくまだ死にたくないよー」 ケイトの右腕に持った刀がまさに自分の腹に吸い込まれんとするのに、 その言葉は棒読みで、危機感がまるでない。 「ふふ、ぼくの身体は自由にできても、心までは自由にできないんだから!」 どこかで聞いたようなドラマじみたセリフとともに、刀がバラバラに、 何かあればすぐにでも撃てるように構えたいた銃も同じくバラバラにされ、 そして、零二の身体がこんどはピクッとも動かなくなった。 そして首筋を掴んでいた右手首がポトリと落ちた。 499 :名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:09:25 ID:1xeF2GUF 「な……にっ」肉体の痛みよりも先に驚きが零二の心に去来した。 『あやつり人形』の呪縛からとけたケイトは クルッと迫力のあるバストを揺らせながら零二にむきなおる。 ボリューム満点の乳房をギュウギュウにベルトで締め付け大きな谷間ができた胸、 細い腰に、きわどく割れ目だけを隠した股間、スラッとのびた足。 改造しただけでは修正不可能なプロポーションの女が 腰に手をあて全体的に猫を思わせるような顔に勝ち誇ったような笑みを浮かべて零二をみつめていた。 「ふふんっ、一度言ってみたかったんだよね。さっきのセリフ。  なんか、ちょっとシチュエーションが違う気もするけど……」 「どういう……ことだ」 手首から血がドクドクとあふれ出る。かなり鋭利なもので切り落とされたのか痛みはそれほどでもない。 「だからぁ、いったじゃん心は自由にできないって。君の能力ってさ欠点があるんだ。  心は支配できない、つまりぃ、サイコキネシスとかいわゆる超能力の類には全然意味ないんだよね。  君も知ってるでしょ?上級戦闘員以上はなんらかの能力が付加されるって、  まあ脳をイジッた人工的なものが大半で、生まれつきの『超能力』ってのじゃないけど」 「くっ」確かに知っていた。いつもなら警戒している。 しかし、数度のダークキッドとの戦闘でケイトがみせたのは強化され伸長自在の爪を武器とした超高速戦闘。 直接みたわけではないが、ダークキッドからの情報から 一時的な超加速こそが彼女の能力と読んでいたのだ。零二の致命的なミスであった。 500 :名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:10:42 ID:1xeF2GUF 「くやしいが僕の負けだ、殺せ」 身体は動かない、そして手首からの出血。 たとえ放置されても失血死はまぬがれない。零二は覚悟を決めた。 「あれぇ、命乞いもしないんだ。なんか拍子抜けぇ」 どこまでも人を喰った物言いでケイトはつぶやく。 そして、じっくりと零二の顔をみつめた。 「うーん、君って資料の写真よりずっといい男だねっ」 そういうなり、大きな胸の谷間からリモコンのようなものを取り出し、 いくつかボタンを押すと地面から肉片を血をかきわけて鉄柱が一つせりあがってきた。 零二は身体中に鋭利な刃物で切られるような鋭い痛みが走ったかと思うとひっぱられるように、 鉄柱に背中からぶつかる。衝撃とともに背中全体に鈍い痛みが広がる。 「グハァッ」 そして今度は全身の痛みから足首と手首だけの痛みにシフトした。 相変わらず動けないが今度は全身を締め付けられているというより、 足首と手首−右手は失った手首の少し手前あたり−の部分を鉄柱に縛り付けられたような感覚がある。 「うーん、まだ上手く調整できないなぁ。まぁ大丈夫でしょ、カット」 意味がその時の零二には掴めなかったが、ケイトの能力に何か関連するものだという推測はできた。 よくケイトをみれば、さして運動もしていないのに全身にびっしょりと汗をかいていた。 それが、彼女の姿態のやらしさをより強調していたが、そんなことよりも…… 零二の思考はそこで中断された。いつのまにか肌と肌が触れ合うほどにケイトが近づいていたのだ。 501 :名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:12:11 ID:1xeF2GUF 「ねぇぼくとHなことしようよ。君っていい男だしさ、 実はさ、こいつら殺してからすっごい興奮してんだよね」 猫のような顔にニヤニヤと笑みを浮かべながらケイトは言う。 理解できない言動に零二は自由になった首を横に小さくふりながら、「断る」と短く言った。 「もうーいけずぅ。ってまぁ予想通りなんだけどね。  君のいうことなんて関係ないんだよーだ。ぼくがやるっていったらやるんだよ」 「ふんっ」 鼻で笑うと唾をケイトにむかって吐き捨てる。下衆な女へのちょっとした抵抗であったが、 なにより、こうすれば怒りに我を忘れて自分を殺すだろうという計算であった。 零二の唾はちょうどケイトの左頬にあたった。 「ふーん、そんなことしちゃうんだ。」ケイトの顔から笑みが消える。 「さぁっムカついただろ。さっさと殺せよっ」 数秒の沈黙、そして……こらえきれなくなったのかケイトが腹を抱えて笑い出した。 「あは、あははははっ。すっごくいい男だよね、君は。惚れちゃいそうっ。  ぼくね自分の思い通りにならないこともすっごく嫌だけどね、  それよりも人が嫌がることをするのはもっと好きだし、そっちを優先することにしてるんだ」 零二の表情が蒼白になる。それは失血のせいではなく、 自分が一番恐れていたことをケイトが実行にうつそうとしているからである。 「君さ、人質になるの怖がってるんでしょ。  ダークキッドに迷惑かけるなら死ぬーみたいな。うるわしき友情ってやつ?」 「くっ」 「図星なんだぁ。うんうんぼくの勘ってすごいよねっ。」 人をおちょくるのが何よりも好きなのだろうケイトは表情をコロコロ変えながら自画自賛する。 502 :名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:14:08 ID:1xeF2GUF (ダークキッド……後は頼む) そう心のなかでつぶやくと、零二は舌を噛み切ろうと口を大きく開けた。 舌を大きく突き出した口にケイトの左手が突っ込まれる。 ガキッ 手を突っ込まれて、ガキッは普通ない。 しかし、零二が思い切り噛んだケイトの指は肉というよりは金属だった。 強化した伸縮自在の超硬質の爪を収納しているのだ、無理はなかった。零二の歯が欠ける。 「いったーい。女の子の手を噛むなんて野蛮っ」 ニヤニヤとした笑みは崩さす、そんな軽口をたたく。 「君たちってさ……まぁBLに逆らおうなんてそんなにいないけど。  何でそんなにワンパターンなわけ」 本当にしょうがないなぁなんて感じにケイトがつぶやくなり、 右手で器用に股間を隠すように巻いていた黒色のベルトを外す。 ベルトから毛がみえないように鋭角に剃られた薄い毛が特徴的な陰部が露わになる。 汗か、はたまた淫らな水か。その毛は濡れ、湿っていた。 ケイトは左手を抜くと同時に、そのベルトを零二の口に押し込む。 皮のにおい、汗のにおい、小水のにおい、そして淫水のにおい。 それらの入り混じった独特のにおいが零二の鼻腔をくすぐる。 そのままベルトは頭部を一周し、簡易の猿轡になった。 「これでよしっと。手間かけさせてくれちゃって。 さぁ、ダークキッドがくるまで愉しもうね、人質さん」 自殺さえも不可能になった零二にもうなす術はなかった。 503 :名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:17:12 ID:1xeF2GUF 2. 胸元がV字に開いたボディラインが否応にもでる密着型の黒いボディスーツに 身を包むBLの下級戦闘員が扉の前に立っている。 少し太めの身体のせいか、スーツからはみでた大きな尻がたるんでいる。 胸も巨乳ではあるが左右で少し不揃い。顔も不美人というわけではないが決して美人ともいえない。 ただ、それが逆にいやらしさを醸し出しているといえなくもない。 齢は二十代前半ほとんど整形もしていないようだ。 ただ、肉体を多少強化しているだけだろう。下級戦闘員といってもいくつかのランクがある。 BLは女が追求してやまない「美しさ」を餌にして構成員を釣る。 最初からその「美しさ」を与えてしまえば、裏切る危険性があるからだ。 貢献度に応じて、身体的な「強さ」が強化されるし、「美しさ」も与えられる。 特に『若返り』と『不老』は幹部クラスの貢献によって与えられる最上のものだ。 世界を支配せんとするテロリスト集団にもかかわらず、 上級戦闘員に与えられる特殊能力を含めた「強さ」よりも「美しさ」を望むという彼女たちの姿勢が 皮肉でもあり、ダークキッドはじめ対抗する者たちのつけいる隙でもある。 504 :名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:18:18 ID:1xeF2GUF その下級戦闘員は入会したてであった。その初仕事が今回のアイドル拉致である。 TVで観るしかなかったアイドルを拉致監禁し嗜虐の限りを尽くせる。 最初は少し良心が咎めたが、彼女は自身の昏い欲望が満たされていくのがわかった。 マネージャーには用がないので殺せと命じられたので、 豚のような悲鳴をあげて命乞いをするでぶっちょの中年男を見下ろし、鉤爪で少しずつ痛めつけた。 生殺与奪の権利をすべて自分が握っていると感じ、興奮した。 逃げようとする男の背中を尻から真上に切り裂き殺したときは少しイってしまった。 あとはBLのために働き、コンプレックスのあるこの身体を少しずつ美しくしていくだけ。 「ふふっ」 自然と下級戦闘員の口から笑みがこぼれる。その口が背後から何者かに押さえつけられた。 505 :名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:19:27 ID:1xeF2GUF 「ふぅんっんんん」 声にならず、荒い鼻息を漏らす。 お尻の割れ目に食い込ませるように、 金属ではない何か生体的なイメージを持った鋭利な刃があてられていた。 (何、こんなの聞いてない。やだやだ、ひぃぃぃっ) 背後にいる男はダークキッドであった。 この下級戦闘員はBLに抵抗する最大の敵である彼について知らされていなかった。 そして、おのれを殺す死神の正体がわからぬまま、彼女の人生は終わる。 右腕から飛び出たダークキッドの刃が彼女の肉感的で重量感のある尻から背中までを切り裂く。 血をほとばしらせ、白目をむきながら倒れこむ下級戦闘員。 「いやぁっ……」最後に小さくそうつぶやき彼女の意識は闇に消えた。 (見張りがいたということは、この部屋には何かあるな) 周囲に戦闘員がいないことを確認したあと、ダークキッドは聞き耳をたてた。 506 :名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:21:43 ID:1xeF2GUF 三つのベッドがあった。それぞれのベッドの上には裸で抱き合う男女。 いや、女は全裸が二人に、一人は女は赤いスーツを着込んだままだ。 いずれも今の体位は騎乗位。女がSEXの主導権を握っているのは間違いない。 男は三人ともタイプは違うものの整った甘いマスクをしている。齢は十代後半から二十代前半。 攫われたアイドルに他ならなかった。いずれもその表情は疲労の色を濃くしている。 「はぁんいいよぉ、最高ぉぉぉっ、あのSOG−GANの史徒崎君と犯れるなんてぇ」 上級戦闘員であろう赤いスーツの女が叫ぶようにいうのは 人気アイドルグループとそのメンバーの名である。 「あふぅん、もっと、もっとお乳をきつく揉みしだいてぇっ」 「はぁんっいいのぉいいのぉっ」 全裸の女二人−脱ぎ捨ててあるスーツをみれば黒いので下級戦闘員だとわかる−も負けずに、 性の営みに没頭している。戦闘員達が交代する十数分の休みが数回あっただけで、 ほぼ十時間近く男たちは犯されつづけていた。しかし、もちろん拒否はできない。拒否すれば、 殺されるかどこかに連れ去られることはこの男たちには嫌というほどわかっていたからだ。 もちろん衰弱死や腹上死の心配はない。事後は強力な栄養剤を注射器で打たれる。 改造も可能な医療設備はどんな大病院もかなわないほどオーバーテクノロジーのかたまりだし たとえ脳出血や心停止で倒れようと大丈夫。そして、何よりも幹部のケイトのお気に入りの三人だ。 少なくともその部下である戦闘員の気まぐれで殺されることは決してない。 だからといって、永遠とさえ思える性の狂宴に彼らの精神がどこまで持つかはわからなかった。 507 :名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:23:56 ID:1xeF2GUF 「隊長はぁんっ、けど……なんでぇぇん…服脱がないん…ですか、  それだと、はぁもっと弄ってぇ、挿れられないんじゃ……はぁんもっと突いて突きこんでぇぇぇぇっ」 質問と喘ぎが重なり、少し意味がとれないようになりながらも下級戦闘員は上級戦闘員に問いかける。 その間も少し小ぶりの乳はじめ身体全体を上下に揺らしながら会陰にいきり勃った男の一物を咥えこみ、 四度目の絶頂に達そうとしていた。 「はぁ、はぁっ、あんた達のと……ふぅん……違ってね、これは特注なのさ…ふわぁぁぁん、  もっとぉ大好きだよぉ。史徒崎くぅん。股間の…まわりが…ものすごく柔らかい素材でできててね、  そのまま…はぁっはぁっ挿れることもできるし、ま、コンドームみたいな……もんさねぇぇぇえいいのぉ。  あと、なんか……知らないけどね……この格好のままのほうが…興奮するの、史徒崎君もそうでしょ?」 彼女にとっては君までが固有名詞なのだろう。三人のなかでは一番の巨乳を揺らしながらそう答える。 スーツごしに大きく勃起した乳首がみえる。外見は三十路前後、スタイルも良い。 もちろん、生まれたままの身体ではないだろう。 ただ、既存の整形技術の数段上の手術のため、素人目には天然と何もかわらない。 そのことも悪魔に魂を売ってまでBLへの入会がやまない理由でもある。 問いかれられた二十前後の青年は朦朧としているのか、虚ろな表情のまま「はい」と答える。 喋ることで興奮が少し覚めたのか、いやらしい笑みを浮かべたと思うと 覆いかぶさるように史徒崎に抱きつき彼の口唇に今日十数度目の舌を絡めたディープキスをした。 最後の一人、他の戦闘員との会話にも参加せずにSEXに没頭している下級戦闘員は 男を抱え込むように前のめりになりながら、膣に男を迎え入れ、Cカップの乳を執拗に責めさせていた。 「もっとっぉ、もっとぉっ乳首コリコリして、いいよぉっいいよぉっ。  はぁぁんっ。すっごい、子宮にズンズンくる。身体中が溶けそうだよぉぉっ」 508 :名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:25:17 ID:1xeF2GUF (……やれやれだ) 予想していたとはいえ、ダークキッドは扉から耳を離して首をふり小さなため息をつく。 性奴隷のための拉致および監禁。BLの考えそうなことだ。 さて、漏れ聞こえるぶんには少なくとも戦闘員が三人か。どうという数ではないが……問題は…… 足元で死体となった下級戦闘員からアイマスクを奪い、顔につける。 (まぁ、ないよりはマシだろう。さて、あとはスピード勝負だ……3、2、1) バァンッ 扉が盛大に開け放たれた瞬間、ダークキッドが駆け込み、まず一閃。 「イクゥゥゥゥゥッ!!」 のけぞりながら、絶頂を迎えた上級戦闘員に質問をしていた下級戦闘員の首が、 顔に法悦の表情を浮かべたまま勢いよく飛ぶ。 「もう少しぃぃ、もう少しでイくからもっとつまんでぇぇぇぇっ」 乳を弄られ、絶頂寸前だったもう一人の下級戦闘員はイくことが永遠にかなわないまま、 背中から胸に刃を突き入れられ、のしかかっていた男に抱きつくように倒れこみ息絶えた。 一瞬、女の背中から刃が飛び出し、男が「ひぃぃ」と情けない声をだす。 509 :名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:27:05 ID:1xeF2GUF 最後に扉から一番奥のベッドにいた上級戦闘員は他の二人の始末にかかった数秒の間に さすがに侵入者に気づいたかベッドの上に立ち上がり、ダークキッドを迎え撃とうとする。 それが彼女の敗北を決定づけた。史徒崎と抱き合い絡み合ったままであれば、 刃が史徒崎を傷つけるかもしれないため、ダークキッドの逡巡を生み、 上手くやれば史徒崎自身を人質にできる可能性があった。 しかし、立ち上がった上級戦闘員はただ無防備な身体をダークキッドに晒しただけである。 上級戦闘員は身につけた特殊能力を使う間もなく、ダークキッドの二つの刃で十字に切り裂かれた。 「ギャァァッァッ」 断末魔の悲鳴とともに血が天井まで勢いよく吹き出る。 上級戦闘員は最期の力をふりしぼり、 ダークキッドではなく、般若の形相で史徒崎によろよろと近づき、 血まみれの胸に彼の頭を抱きよせ「史徒……崎くぅん……」そう言うなり、事切れた。 その言動は彼女の死ぬ間際でも尽きない飽くなき欲望からでたものでしかない、 しかしこの極限状態において史徒崎を恐慌状態におとしいれるには十分すぎる効果をもった。 510 :名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:28:37 ID:1xeF2GUF 「ひぃぃぃぃぃぃっ」 上級戦闘員を押しのけると 言葉にならない悲鳴をあげ狂ったようにダークキッドに掴みかかろうとする。 「ちっ」 舌打ちすると史徒崎の延髄に軽く手刀を叩き込み気絶させる。 そして放心状態の二人にむかって言い放った。 「簡潔に言ってやる。俺はお前たちを助けに来た。それだけは確かだ。  そして、お前らを安全に救うためには、こいつらを殺すしかなかった。」 『何も殺さなくても』命を賭して救ってもそう男たちがのたまうのを何度もみてきた。 何十、何百という罪なき人を殺す悪党であろうと、平和ボケした彼らにはそう言う者たちが必ずいた。 いや、それがひょっとしたら正常なのかもしれない。 おのれが常にBLとの戦場に身を置いていたため狂ってしまっているのかもともダークキッドは思う。 どちらにせよ、今回はこの男たちを助けると決めたのだから 罵詈雑言も甘んじて受けると心に決めていた。ただ、後々人相を警察などに喋られるのは困る。 アイマスクを奪い取ったのは、自分の正体を隠すためである。 511 :名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:31:42 ID:1xeF2GUF とにかく救出の際には混乱されることが一番危ない。 こういう場合は高圧的に事実と次の行動を指し示すのが一番というのが、 ダークキッドの経験則としてあった。しかし、それは杞憂に終わる。 実際に彼らがどう思ったのかはわからないが、何をいう気力もないようであった。 ただ、虚ろにダークキッドをみつめ、その指示を待っている。 「攫われたのはもっといたはずだ。他の人はどうした」 そう問いかけたダークキッドに十代後半のまだ少年と青年の境にいる男が答える。 「こ、殺されたか…残った人はさっき、連れて行かれました。  なんか最後に実験に使ってやるとかなんとか……」 「……わかった……まずはお前らだけでも安全なところまで連れて行ってやる。  疲れているだろうが、もう少しがんばれ。」 そういうと、気絶させた史徒崎を抱えて部屋から出ようとする。 「何をしている。モタモタしていると殺されるぞっ」 「は、はひぃ」 彼らの着衣はすでに処分されここにはない。裸のまま二人はダークキッドについていく。 512 :名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 13:33:05 ID:1xeF2GUF ダークキッドの内心は複雑であった。今回の首謀者である幹部のケイトがいなかった…… さっき、零二と二手に分かれたが、もしあちら側にケイトがいれば零二が危ない。 実をいえば、こんな男たちを助けるよりもダークキッドはケイトとの戦いを優先させたかった。 しかし、零二が攫われたなかに知人がいるとかで、しぶしぶ今回の救出を承知したのだ。 (ふふ、あいつが復讐鬼である俺の唯一の良心かもな……ん) 「おい、安須井というのはいるか」 走るというよりは早歩きで来た道をもどりながら問いかける。 「安須井は……一番最初に……殺されました。お前らは間違ってる早く俺たちを解放しろって……  あのケイトっていう女に逆らって……」 (やれやれ……あいつの知人だけあるな。正義心が仇になったか) 「そうか……それでケイトはどこにいった」 「だから、さっきいったのはケイトって呼ばれてた人で……みんなを連れて行った奴です。  ……あの、ところで安須井とはお知り合いなんですか」 「いや……」 そういって会話は途切れた。 ところどころに倒れている戦闘員に男たちはびくつきながらも ダークキッドからはぐれないように必死でついていく。 (やはり、あっちにケイトがいる可能性が高まったな。  死ぬんじゃないぞ、零二。こいつら送ったらすぐに助けにいってやるからな) 心は逸りながらも、ダークキッドは表面上は落ち着きを保ちながら少しだけ歩みを早めた。                                                        後編に続く 513 :クレイバンの人:2006/03/31(金) 13:49:46 ID:1xeF2GUF >>473 >>478 感想ありがとうございます。本当に励みになります。 そうですかエロの比率もっとあった方がいいですか。 いや、自分がそのまま調整せずに書くとやられ6:エロ4くらいになるので、 これからはおっしゃるように比率はあまり気にせず情熱そのままに書くことにします。 ……ということで、今回の ダークキッドvsブラックレディース はエロ比率高めです。 >>476さん、 いつも感想大変ありがたいですし、心配していただき大変嬉しいです。 ただ、現時点ではこちらに投下を続けていきたいと思います。 しかし、自分でサイト作るなんて考えたこともなかったです。 18禁(21禁)サイトって管理が難しそうですし…… 514 :名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 23:54:55 ID:ARX5aLVU 番外キター! エロも多めでやられもあって、すげーGJです。 ケイトさんも逆レイプ中の戦闘員ズも淫乱丸出しでいいなあ。 個人的に悪女は淫乱でないと、と思ってるので激しくツボでした。 戦闘員がセクロス中にやたらあっけなく殺られちゃうのもなお良し。 >476は…まぁ、ちょっと脊髄反射っぽくてお恥ずかしいです。 515 :名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 13:32:25 ID:+OFJzkGA 保守age 516 :名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 18:54:54 ID:IC+so76c ageついでに。 画像関係は四葉の「敵女悪女板」、情報交換の場としては「女性やられザコ総合掲示板」、 イラスト関係は大御所はじめいくつかのサイトがある。 そして、ここの住人は多分、上記のものはたいていチェックしてると思う。 (あと、腹責めやキャットファイトといったそれぞれの好みに特化したシチュ系サイトも)。 となると、このスレに求められるものは「女やられSS」しかない。 だからこそ職人がSSを投下するまでこのスレにはほとんど動きがないんだろうなぁと考えてみた。 517 :名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 21:10:04 ID:ssjcNESQ >>516 まあそのとおりだろうな。その辺は俺もチェックしてるし。 つか、サイトorブログを持ってる人でこのスレをチェックしてることが確認されてる人も 複数いるんだがな。 518 :名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 03:09:42 ID:EfHbNuUh MNLの常連さん達って2chのノリが苦手そうな印象がある。 したらばはともかく本家では「名無し」はほとんどいないし。 あとスレの名前も新規参入への障壁になってるっぽい 519 :名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 12:01:43 ID:Ay+UNrBz 自意識過剰 そんな話ここですることじゃないし この流れじゃなおさら投下しにくい罠 俺は主旨と多少外れていようと 今まで「書く」と予告した人の投下を待っているんだが・・・ 過疎過ぎて逃げられたか? 520 :518:2006/04/15(土) 19:58:27 ID:EfHbNuUh 別に自分のことを言ってるわけじゃない。 「書こう」と思うとしたらああいう人達だろうと思う。 「逃げられたかも」と思うんなら尚更自分で書けばいいのに。 521 :名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 00:07:49 ID:x4h1k9dy やられシーンだけなら妄想力爆発で書けるけど、その前後を書くのが異常につらい…。 やられる女が「悪」だというのを明示するためには一応のストーリーが要る、ってのが 思ったより大変だ。 522 :名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 02:16:53 ID:5VsILDtn というわけでむりやり1個書いてみた。 やられるのは一人だけど。 523 :名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 02:18:31 ID:5VsILDtn 「ったく、ユラの奴‥‥なんでこんな面倒なことを考えるかねぇ」  ある小さな町。盗賊退治の依頼を受けた二人の片割れ、大柄な男はそう独り言をこぼした。 ユラ――相方の男は、今は盗賊が根城としている屋敷に「囚われて」いる。もちろんそれは見せかけ。 予定の時間に合わせて中で混乱を起こし、そこにガルト――この体格の良い男――が切り込む、 という算段だ。本来ふたりの実力をすれば田舎の盗賊ごとき、正面からで十分なのだが、 ユラがやたらとこの策にこだわったのだ。 「‥‥どうせ名のある剣士でもいるって話を聞いたんだろうけどよ‥‥ま、いいけどな。 とりあえず明日の夕方まで、あいつの無事を祈りつつ――祈る必要もねえけど――酒でも飲むとするか」 * * * * *  屋敷の広間。どう見ても堅気には見えない男達――中には女も見えるが――の輪の中心に、 黒いローブ姿の男が縛られたまま床に座らされていた。そう、ここが件の盗賊の根城であり、 縛られているのが件の「ユラ」だ。感情の感じられない顔と言い、華奢な体つきと言い、 線の細い印象を受ける。が、その横に投げ出された剣――盗賊共に武装解除されたのだろう――は、 持ち主の印象にはおよそ不釣り合いなほど長い曲刀だ。 「ふぅん、お前が捕虜かい。ふふふ、なかなかきれいな顔をしているじゃないか」  広間の正面に立つ三十路前後の女が、捕縛された男のあごをくいっと持ち上げ、そう笑った。 その身体は豪奢な宝石で飾られ、女の下品さを際だたせている。いや、決して不美人ではない。 むしろ美貌と言っていい。だがそのいかにも男好きといった容貌や過剰に色気を意識した振る舞いは、 とてもではないが上品とはいえない。 「リザーナ」 「ここに」  応えたのは、捕虜を囲む中にいた女。 (――これが〈毒蛇〉のリザーナですか)  ユラは目だけでその相手を見た。  たとえるなら雌豹のような女。流れるような黒髪、鋭い眼、身体の線を隠そうともしない軽装の ――むしろほとんど装飾品に近い鎧からは豊かな乳房と深い谷間、引き締まった腹筋が見える。 防具に露出が多いと言うことは、それだけ身体能力に自信があると言うことだろう。紅い舌が、 淫らとしか言えない仕草で美しい唇を舐めた。 「リザーナ、最近の働きは大したもんだねぇ。 褒美といってはなんだけど、その男、しばらくお前に預けるよ。好きにしな」 「はっ。ありがとうございます」  そう頭を下げると、リザーナと呼ばれた女はにたりと笑った。 (‥‥あとでお手合わせ願いますよ、リザーナさん) 524 :名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 02:19:44 ID:5VsILDtn * * * * * 「さっさと入りな‥‥ふふっ」  女にせっつかれるように、ユラはその部屋に連れ込まれた。手は後ろ手に括られているが、 その他は自由にされている。 「お、おかえりなさいませリザーナ様!」  女が部屋に入ると、せっぱ詰まった声が出迎えた。そしてそれに遅れまいと、同じ挨拶が 輪唱のように続く。薄暗い部屋の中には半裸あるいは全裸の男が十人近くいた。若い。 十代の半ばから後半といったところだろうか。 (‥‥ハーレムですか‥‥良い趣味してますねえ‥‥)  部屋の女主人は男達に防具を外させ、ゆったりとした部屋着を羽織ると見るからに豪華なソファに 腰掛けた。商人から奪い取ったのだろうか、ソファには猛獣の毛皮が敷かれている。グラスにワインを 注がせると、それをあおりながらワインに劣らず真っ赤な唇を開く。 「その坊やの服も脱がせなさい――そうだ、坊やの名前は?」 「‥‥ユラです‥‥――?」  ユラは渋々答えてやると、ふと痛みを感じて下を見た。‥‥どうやら焦った少年が、 ベルトの金具を引っかけてユラの脇腹に小さな傷を付けたらしい。 「‥‥? 何かあったの?」 「いえ、ちょっとした傷が――」 「あ、あ‥‥ひ‥‥」  無造作にユラが答えかけると、傷を付けた少年が途端に震え始めた。その反応に女の目が すぅっと細くなる。ソファから立ち上がると、ゆっくりと歩み寄り―― 「傷‥‥ね。ルド? どうしたのかしら?」 「ひぃ‥‥お‥‥お許しを‥‥」  あごを捕まれ、涙声になる「ルド」と呼ばれた少年。 「ユラは姉御から預かったお客人よ? そのお客に傷を付けた子には‥‥お仕置きが必要よねぇ?」 紅い爪が少年の首筋を這う。 「あ‥‥あ‥‥」 「お前は――用無しよ」 ――ゴギッ! 鈍い音が響くと、哀れな少年の首はあり得ない方向に曲がっていた。 525 :名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 02:20:53 ID:5VsILDtn * * * * * 「あひぃっ! あはぅ、っく、あああっ、んはあぁぁぁああ!!」  薄暗い部屋に激しい淫声が響く。 「は‥‥あぁぁっ! す‥‥すご‥‥い‥‥! 奥まで‥‥当たって‥‥! ひぃ、ひああぁ!」 「――ここ、ですか?」 「ああああっ! そこ、そこぉっ!! 突いて、ユラ、もっと、――っくぅぅう!!」  黒髪を振り乱し、半狂乱になって悶え狂うのはこのハーレムの主、リザーナ。 彼女四つんばいにさせて貫き、絶叫させているのは「客人」であるユラ。線の細い容姿からは 想像もつかないほど、彼は巧みにリザーナを貫いた。  ハーレムの少年達は、部屋の隅に固まって成り行きも見守っていた。リザーナは「客人」を 傷つけたという名目でルドを「処分」したが、それは彼女の気まぐれに過ぎないと誰もが知っていた。 ほんの少しでも気分を害せば、躊躇なく殺される――さらわれ、「飼われて」いる彼らは、 多くの仲間達の運命からそれを学んでいたから。  そして、その「客人」もおそらくその運命から逃れられまい――彼女を満足させることができず、 無惨な最期を遂げるだろうと思っていた。だが。 「か、固い、太いわ、すご‥‥い‥‥! あ、あたしが、こんな‥‥に‥‥! またイく、ああ、イくぅぅうう!! あはぁああああ!!!」 「素敵ですよ、リザーナさん‥‥もっとイってください‥‥胸はどうですか‥‥?」 あいかわらず表情を浮かべずに、ユラは女を抱く。女を後ろから抱きかかえるようにして貫きながら、 片手で豊かな胸を揉みしだく。汗に塗れた肌がぬめり、固く尖った乳首が手のひらを刺激する。 「あぁあ! おっぱい、もっと、ああ、もんで‥‥あくっ!! こ、壊れる――イく、イく、イく、――んああああぁぁぁぁあああぁあ!!!」 (久しぶりですね‥‥こんなにイイ抱き心地は‥‥。ふふ、僕としたことがのめり込みそうですよ、 リザーナさん。でもまあ、そうも言ってられませんけどね)  緩急をつけたピストンにひたすらイき続ける女を楽しみながら、 ユラは明日の予定に思いをめぐらせた――。 * * * * *  翌日。リザーナは激しすぎる夜を過ごし、昼前だというのに泥のように眠っている。 ユラがその間、もちろん何もしていないわけはない。  彼女のハーレムの少年からこの屋敷の構造を聞き、奪われた自分の剣をひそかに回収した。 本来ならこの次点でリザーナを始末すれば話が早いのだが、ユラにとってそれは最後だ。 この地方の剣客に知られた女性剣士、〈毒蛇〉の名でも知られたリザーナ‥‥勝負したい。 いや。感情をほとんど顕わにしないユラにとって、ただ一つ心躍るのは名のある剣士と 殺し合うことだけだ。名声には興味がない。ただ、自分の力を知りたい、測りたい。 とにかく、相棒がやって来るのは今日の夕暮れ。それまでにある程度の準備をして、 そのあとメインディッシュを平らげ、まぁ‥‥あとは相棒に任せてもいい。どうせガルトは 「悪党を退治する」のが楽しいのだから、獲物が多くても文句は言うまい。 526 :名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 02:22:37 ID:5VsILDtn * * * * * 「火事だー!」 「火がー! 誰かー!!」 約束の時間。盗賊達の屋敷の数カ所で、同時に火の手が上がった。誰がやったのかは知れたこと。 リザーナが眠り込んでいる隙に懐柔したハーレムの少年達だ。彼らは小間使いのような役割もあったため、 屋敷内を移動するのに支障はなかったからだ。 「お、おい、なんだ、どうなってんだ!?」 「敵か!?」  統率が取れているとは言い難い男どもが右往左往する。 「ちっ‥‥役に立たない連中ね! 騒ぐんじゃないわよ、分担して消しにかかりな! お前ら! ぼさっとしてないで襲撃に備えろ!」  広間で烏合の衆を指揮するのはリザーナ。一喝に怯えたのか、盗賊達はなんとか冷静さを 半分ほど取り戻して消火と警戒に当たり始める。 「姉御は無事かしらね‥‥ったく、町の連中も弱いくせにしつこいったら――?」 「リザーナ様! お部屋からも火が!」 「なんですって!?」 「遅かったですね、〈毒蛇〉さん」 「‥‥その名を知ってるとはね‥‥ユラ‥‥そう、あんたが‥‥」  待っていたのは煙と炎ではなく、黒いローブに身を包んだ男だった。 そしてその腰には、取り上げたはずの曲刀。 「ええ、もうすぐ僕の相棒がこっちに来るはずですから、その準備です。――あ、来たみたいですね」 入り口の方がにわかに騒がしくなり、金属音と人間の怒号と悲鳴が響いてくる。 「ちっ‥‥陽動か‥‥こざかしい。 これだけの騒ぎを起こしてくれた以上、残念だけど――死んでもらうわ」  チキリ、と女の剣が小さな音を立てる。 「ええ、こちらとしてもそのつもりです。 まあ、僕たちの邪魔はしない、悔い改める、というなら、肌を重ねた縁で逃がしてあげてもいいんですよ? 正直、あなたほどの女性を斬るのはちょっと惜しいですし」  相変わらず感情を感じさせない声。もっとも、「惜しい」と言っても本心は殺し合いを 楽しみたいのだろうが。その言葉にリザーナはどす黒い笑みを浮かべる。 「ふふ、奇遇ね。あたしも同じく、よ」  ユラが曲刀に手を掛ける。 「――つまり」 「殺し合い、ね」  冷たい殺気を身にまとい、二人は対峙する。  ザリッ。  リザーナの足が、半歩にじり寄り――凄まじい瞬発力に激烈な殺気を載せ、剣が空を裂く。 飛び下がるユラに向け一瞬の停止もなく踏み込んでそのまま斬り上げ、さらに下がるユラを貫く ――はずだったが、紙一重でユラが左に避ける、と見るや彼女は大きく跳んで距離を取った。 「一対一の勝負を仕掛ける変なことをするだけはあるわね‥‥ふふ‥‥抜いてもいいのよ、その剣。 ちゃんと殺し合いましょ」 527 :名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 02:23:55 ID:5VsILDtn 「‥‥そうですか、じゃあそうさせてもらいます」  柄に掛けた手が強く握りこまれる。  ザリッ。  ユラが半歩踏み出す。リザーナはニィっと笑うと、剣を構え―― ――ギャリィッ! 「!!」  耳障りな金属音が響く。リザーナがかろうじて鍔で止めたことを確認すると、 ユラはわずかに引いて凄まじい速さで縦横に斬りつける。そしてそのスピードに慣れたのか、 最初は圧倒されていたリザーナの剣が徐々にそれを効果的に受けてゆく。 そして、じりじりと攻守が入れ替わり、防戦に転じようとした瞬間、 ユラは大きく跳んで再び距離を取り―― ――チンッ。 ――ユラの剣は澄んだ音を立てて再び鞘へと戻った。そしてその手が刀の柄から離れ、 殺気が霧散する。女が嗤う。 「あらあら、たしかにいい腕だけど、もう終わり? ふふっ、それもしかたないわね。 あたしのカラダを味わったんだもの‥‥オトコにこのカラダが斬れるはずないわよ。 さあ、ここまでね。あたしを悦ばせてくれたお礼に、楽に死なせてあげるわ‥‥」  驕慢、色欲、陶酔、嗜虐。ユラは心底呆れた口調で応え、 「――もう少しできる剣士だと思ったんですけどね‥‥ちょっとがっかりしましたよ、リザーナさん。 じゃ、もう僕は行かせてもらいますから」  そう言って無造作に女の横を通り、すれ違ってゆく。 「何言ってるの? ここで終わりだって言ってる――のに――えっ‥‥?」  彼女の剣が、刀身の真ん中から斜めにずれ、落ちた。 「‥‥なっ――!」  彼女の驚きの声に振り向きもせず、ユラは平然と足を運ぶ。 「ちょっと‥‥え‥‥? あ‥‥!?」  手に感じていた剣の重みが消える。右手を見ると、手首に赤い線が現れ、ずるりとその先がずれた。 「て、手が――! あ、ああっ!!」  ぼと。ぼとり。右手が、次いで左手が落ちる。両肘がぱっくりと裂け、落ちる。 二の腕に細い筋が現れ、落ちる。切り口からは鮮血が吹き上げ、あたりを染めてゆく。 「ヒィ――い、いや、どうして――! か、かふっ‥‥う、う‥‥そ‥‥」  すっぱりと滑らかな切り口を見せ、胸を護っていた軽装鎧が落ちる。見事な張りの乳房、 昨晩ユラに揉ませていた淫蕩な乳房が露出し――赤い線が何本も交差し―― 「む、むねが――からだ――あたしのカラダが――」  一瞬の間に、彼女はようやくすべてを悟った。何が起こったのか、ではない。 次の一瞬に起きる運命を悟った。それでも、その一瞬のうちに彼女は極限の絶望を味わった。 多くの男を狂わせてきた淫美な肉体が、醜く――いや、芸術的な太刀筋で斬り刻まれ、 そして、死――死ぬ。このあたしを斬る、この身体を斬れる、そんな、そんな男が――!  張りつめた乳房に這う線から、紅い液体がじわりと溢れる。そしてそれを皮切りに、 彼女の上半身を縦横無尽に走る紅い線からそれぞれに、真紅の液が流れ―― 「た、たすけ――いや、し、死にたく――」 ブシュウゥゥゥッ!  悲鳴と同時に、ほとばしる血潮は全身から勢いよく吹き出し、傷一つ無かった彼女の肉体を 真っ赤に染めてゆく。 「ああぁぁっ、だ、だれか、たすけ‥‥こん‥‥な‥‥!!」 コンナトコロデ死ニタクナイ モット殺シタイ   モット抱キタイ     モット抱カレタイ        モット―― 「ひいぃぃいぎゃあああぁぁぁ――‥‥あ、あ゛、あ゙ぐぁ‥‥ぉ‥‥」  絶望の悲鳴は濁った声に代わり、そして途切れた。  ドサドサッ、グチャ、ドチャ、ドサッ――  美しかった身体がズタズタの肉となって崩れ、そして傷のない頭がその上に落ち、 上半身を失った脚が倒れた。それが肉欲と自分の外面の美しさだけに囚われ続けた女剣士の最期だった。  背後に断末魔と肉塊の崩れる音を聞きながら、ユラは相変わらず感情を感じさせない口調で呟いた。 「そうそう、リザーナさん。剣技は僕の足下にも及んでなかったですけど、体の具合はなかなかでしたよ。 ――じゃ、地獄で悪魔にでも抱かれててください。いずれまた、そっちで逢えるかも知れませんね」 肉欲に取り憑かれた女剣士には、多少の慰めになる言葉だったろうか。 528 :名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 02:27:59 ID:5VsILDtn 以上前半。一応後半も考えてますが書くかどうかは俺も知りません。 なんつーか設定・キャラ・やられのすべてにおいてクレイバンの人の偉大さを痛感しますた。 529 :クレイバンの人:2006/04/17(月) 22:52:18 ID:3AsqM0hw コテハンか名無しか迷ったんですが、今回はコテハンで。 >>522さん 超GJです。 リザーナさんの言動とやられ方がツボにスマッシュヒット。 いいですね。「お前はすでに死んでいる」系が大好きなのでやられ方がたまらない。 あと、いい女は斬られないなんて思ってる高慢なとこも最高です。めっちゃハァハァです。 ぜひ続きもよろしくお願いしたいです。 やっぱ書き手は多い方がスレ全体としても良いですし、 なによりも「書く」のではなく「読める」ということが個人的にすっごく嬉しいです。 自分で書くと、どんなエロ&やられ展開なんだろうとハラハラすることが一切ないので。 あと設定・キャラ・やられのすべては好みなので偉大もなにもないかと。 530 :名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 23:50:08 ID:boOXvuRp うはwおもしれー リザーナの肉体の描写がイイっすね 後編wktk 531 :522:2006/04/19(水) 00:41:09 ID:XF/TjsBS 感想どうもです。よそのスレではエロSSを書くこともあるんですが エロ自体が目的ではないSSを書くのは初めてかも。 >クレイバンの人 スマッシュヒットと言っていただいて大っ変光栄です。 俺も「お前はすでに〜」系はホントに好きです。はい。 …基本的に趣味が似てるんですかね(w >>530 thx。 ムチムチのおねーさんが好きなので描写はつい力が入ってしまうです(w 後編はいちおう首領を成敗するシーンを考えてますが どういう形にするか決めかねているので、ちょと先になるかと。 532 :名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 03:02:38 ID:vdjqPIDq >>522の人 ちょwwここまででもかなり面白いのにさらに後編があるというのか… 恐ろしい人だ。ちょっとユラに魅力を感じてしまった。 533 :名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 01:32:48 ID:2u5HAEe3 SS期待age 534 :522:2006/04/26(水) 01:51:00 ID:Hj29E+HN いちおう>523-527の後編ができたので投下します。 535 :名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 01:53:15 ID:Hj29E+HN  ユラがリザーナを屠ったころには、既に邸内の戦闘はあらかた終わっていた。中央の広間には そこかしこに死体が転がる。無論ほとんどが男だが、中には女の姿もいくらかある。だが、ガルトの剣は 一切の躊躇を見せなかったのだろう。肩口から腰まで斬り裂かれているもの、細いウェストで 真っ二つになっているもの、股間からのど元まで斬り上げたとしか見えないものなど、 女だからとためらった形跡は全くない。  一対一を得意とするユラに対し、ガルトは対集団戦となると鬼神のごとき勢いを見せる。 ここの死体の群など、おそらくあっというまに築かれたものだろう。「女でもためらわなかった」と いうよりは、性別など気にするまでもなく「敵」としてしか認識しなかった、と言った方が適切かも知れない。 「この様子だと、もう僕の出番はないみたいですね‥‥――?」  石造りの廊下の奥、倉庫のようなところから。何やら気配がする。ユラは慎重に歩みを進め、 その内部をうかがえる位置まで近付いて聞き耳を立てた。 * * * * *  雑物が溢れる倉庫のような部屋。おそらく、戦利品の貯蔵庫だろう。その中に女はいた。 「ダーシャってのはあんたか? 悪いがここまでだ」 「ちっ、だらしのない連中だね。時間稼ぎにもなりゃしない‥‥。そうさ、あたしがダーシャ。 ここの連中を仕切ってたんだけどね」  ややハスキーな低めの声で、ダーシャと呼ばれた女は忌々しげに答えた。襟元がヘソまで深く切れ込んだ ゆったりした服をまとい、髪や首、耳、あるいは手首や腰にいやというほど宝飾品がまとわりついている。 過ぎた装飾が彼女の趣味の悪さと貪欲さを示しているが、濃厚な色香という点では似合っているとも言える。 「‥‥ここがてめえらの宝物庫、ってわけか。 けっ、馬鹿みてえに貯めこみやがって‥‥町の連中が弱るわけだ」 「――町の奴らに雇われたのかい? なぁんだ、あいつら‥‥くくっ、もう絞り尽くしたかと思ってたんだけどねぇ‥‥ あんたみたいな腕利きの剣士様を雇えるだけの金があったとはね。だけど大した額はもらってないだろ?」 「‥‥」 「ふふふ、図星って顔だね。‥‥どうだい、ものは相談だけどさぁ――」  そこで言葉を切ると、女首領は腰をくねらせながらゆっくりと歩み寄る。 そして左腕をガルトの首に絡ませ、右手でそのヘソのあたりをなでるようにしながら、ねっとりと囁いた。 「‥‥どうだい、この部屋のお宝、あたしと山分けしないかい? 連中の依頼料なんて霞んじまう程度の額にはなるよ?」 「‥‥俺が金で釣れると思っているのか?」  濃いアイシャドウで彩られた気怠げな眼が暗い光を見せる。 「‥‥くっくっ‥‥ふふふふ‥‥雇われたくせに偉そうなこと言ってんじゃないよ。 金で動かない人間がいるとでも言うのかい? ‥‥それにねぇ‥‥」  ヘソのあたりをなでていた手がゆっくりと下りてゆく。 「あたしの話に乗ってくれるならさぁ‥‥こっちも満足させてやるよ。 ‥‥これでも町の連中に義理を立てるかい‥‥?」 「フン――そこまで言うなら、満足させてみろ」 536 :名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 01:54:29 ID:Hj29E+HN  静かにそう言うと、ガルトは一気にダーシャの唇を奪った。女は舌を絡ませてそれに応えながら、 逸物を厚手の生地のズボンから取り出し、指先でそれを巧みにしごき上げる。 「ふふっ。なかなか立派じゃないか、あんたの」  そう言って下品な笑みを浮かべると、ダーシャは跪いてガルトのそれをためらうことなく口に含んだ。 半勃ちのそれを喉奥までくわえ込み、舌で巧みに刺激しながら頭を前後させる。  ‥‥じゅぶっ、じゅぐっ、ぬぷっ、じゅくっ‥‥。おそらくわざとだろう、卑猥な音が 石造りの倉庫に響く。その刺激に、ガルトの分身は見る間に固さと大きさを増してゆく。 「――ぷはっ。あぁ‥‥でかいじゃないか‥‥。こんなにでかい男、うちの連中にはいないよ‥‥。 ふふ、こんなので突き上げられたら子宮が壊れちまう‥‥」 「休むな」 「あぁん‥‥わかってるよ。‥‥はむ‥‥ん」  亀頭をくわえ込み、舌を回転させて攻める。かと思えば、根元から鈴口まで、舌の先を這わせて刺激する。 (ちっ‥‥上手いな、このアマ‥‥。だが――本気で、これで俺が落ちると思ってんのか? 俺がこいつをヤったあと、気が変わる――そんな風には考えねぇのか? ‥‥いや、そんなハズはないな。となると、時間稼ぎ、か)  警戒、あるいは「仕事」に出ていた連中が帰ってくるという可能性もあるかもしれない。 だが、邸内にはまだユラがいる。あいつに任せておけば背後の心配はあまりないだろう。 なら、しばらくこの女で遊んでやってもいい。 「胸も使ってみろ」 「んふふ‥‥いいよ」  ダーシャは肌を顕わにすると、しなやかな身体を惜しみなく見せつける。 たっぷりと量感のある乳房を揉みしだき、そこにガルトの肉棒を挟み込むと、巧みにそれをしごき上げる。 熱く張りつめた亀頭が谷間からのぞくと、その鈴口を舌先が襲い、厚めの唇がそれをくわえ込む。 柔らかな乳肉が与える心地よい圧力と、焼けつくような口の愛撫が巧みに責め立てる。 「あっ‥‥んっ‥‥はぁん‥‥ああ、固くて‥‥熱いのが‥‥胸で感じちまうよ‥‥はぁ‥‥ん」 (‥‥こいつ‥‥巧いな‥‥くっ) 「――っ! 出すぞっ‥‥!」 「んうっ!?」  女の頭を押さえ込み、いきり立った逸物をしっかりとくわえ込ませ―― 「んんっ!!」  ドクッ! ドクッ、ドクッ、ドクドク‥‥  口内に大量の精液をはき出す。そして激しい律動が収まりかけるころに、腰を使って喉奥を突く。 ダーシャの顔が歪み、唇から白濁した液があふれ出る。しばらくそのままの体勢でいたが、 完全に律動が終わるとようやくガルトは女の頭を押さえる力を弱めた。 「‥‥ごほっ‥‥。はぁ、はぁ‥‥んっ」  息を荒くしながらも、大量に注ぎ込まれた体液を苦もなく飲み下してゆく。口角からこぼれ落ちた精液は、 指先がすくい取って乳房に塗りつけてゆく。てらてらとぬめる乳房がますます淫らな表情を見せる。 「あふっ‥‥。すごい量‥‥ふふ‥‥。それに‥‥まだ萎えないのかい?」  女首領の目の前には、いまだ天を突いてそそり立つ肉の棒が突きつけられている。 目が陶然としているのは単なる色仕掛けの表情だけではないだろう。うっとりとした眼でそれに指を絡めると、 もう一度舌を這わせて精液の残りを舐めとってゆく。 そして再び口内にそれを導き――と、なにやら騒がしい気配がかすかに感じられた。 二人は一瞬それに気を取られ――行動はガルトが速かった。 「んぐっ!?」  ダーシャの頭を掴むと同時に何の遠慮もなく思い切り腰へ突きこむ。肉の棍棒が喉を奥深くまで抉り 息を詰まらせた瞬間に腹を蹴り、腰を素早く引いて肉棒を一瞬で引き出すと、咳き込む女を 思いきり蹴り飛ばす。完全に後手に回った女はそのまま吹き飛び、財宝の山に無様に叩きつけられた。 「――がふっ‥‥あぐっ‥‥っ!」  ダーシャがようやく武器を手に立ち上がったときには、既にガルトは剣を構え、完全に 臨戦態勢になっていた。入り口付近での物音は争いあう音になっており、ユラがそちらを 押さえているのは間違いない。 537 :名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 01:56:17 ID:Hj29E+HN 「‥‥げほっ‥‥イヤな男だね、しゃぶってやったのに‥‥」 「悪ぃ。まさかチンポが殺し合いで役に立つとは思わなかったけどな」 「‥‥なるほど、殺し合いをお望みかい。せっかく儲け話を持ちかけてやったのにねえ」 「どうせただの時間稼ぎだろうが。ま、援軍は相棒が押さえてくれてるから、 せっかくの誘惑も無意味だったな」  そこまで言うともはや問答無用とばかりに斬りかかる。 「――ハアッ! オラァッ!!」  気合と共に大剣が唸り、空気を切り裂く。だが女首領はそれを軽々と避ける。 「ふふ、あんたの剣は戦場の剣技だねぇ。――おっと。だけどこういう狭い部屋で、 身軽な相手とサシでやるには向いてないんじゃないかい? ――っ、ほらね。‥‥くくっ」  意外なほどの身軽さで次々と身をかわす。手にした大振りのナイフでは防げないことが 分かっているのだろう、受けようとするそぶりは全く見せない。かわりに、積み上げられた財宝を 巧みに使いながら俊敏に動き回り、隙を見てそのナイフを振るう。認めたくはないが、 彼女の批評は当を得ていた。 「っ!」  ガルトの頬に浅い傷がつく。その飛沫にまぶたが反応し、視界が狭まった瞬間。  ザシュッ! 「ぐっ!」  ガラァン――!  右手をざっくりと切られ、ガルトは剣を取り落とした。 「ふふふ、剣を握れなきゃ困るだろう? 惜しかったね。お前の負けだよ、色男」 「‥‥」 「じっくり殺してやるよ‥‥私の部下達の仇だからね!」  言うや否や、流れるような動きでガルトに傷を刻んでゆく。 無論ガルトもむざむざ斬られているわけではない。巧みに避けるが、それでもダーシャの動きは それを難なく捉え、さらに皮膚と肉を切り裂いていく。 (速い‥‥避けるだけでは勝てない‥‥だが剣は握れない‥‥なら!)  ガルトは動きを止める。それに呼応するかのように女は大きく跳び下がり、どす黒い笑みを浮かべた。 「ふふ、観念したかい? 死にな!」  そう言い捨てるとニ、三度左右に大きく跳びつつ距離を詰め、その最後に一気に突っ込む。 そしてそれが狙いだった。動くものに襲いかかってくる敵は、素手の今は捉えがたい。 だが、制止物に向かう者は、最終的には必ず直線運動だ。その瞬間―― ヒュッ――ザグッ――ドボォッ!! 「‥‥あ゛‥‥が‥‥」  ガルトの胸板にナイフが刺さり、そのまま体の中へ潜り込もうとした瞬間、 ダーシャの腹部を拳が撃ち抜いた。 「剣がないなら‥‥素手しかねぇだろ」  彼女は意識の半ばを手放したと見え、男の厚い胸板に寄りかかるように倒れ込もうとする。 が、ガルトは腹にめり込ませた拳でそれを支え、左手でその顔を上げさせる。焦点もぼやけ、 不規則な荒い息にじっとりと脂汗をにじませて、口の端から垂れるどす黒い血が乳房を汚している。 「‥‥はぁっ‥‥はぁあっ‥‥」 「いい顔だ。誘ってる顔よりずっと色っぽいぜ、なんてな」  めり込ませた拳に女の痙攣を感じた後、  ――ずっ  おもむろに腕を引くと、拳にはべったりと血がぬめる。ダーシャは寄りかかったまま、 ビクビクと細かく震えている。鍛え抜かれた腹筋の中央が大きくくぼみ、臍から血が湧れる。 腹筋を撃ち破った衝撃が臓器に深刻なダメージを与えているのだろう。おそらく、このまま放置しても さほど長くは持つまい。だが、「もう瀕死だから」などと言って帰るほど、ガルトは悪党に優しい男ではない。 細い首を男の左手が捕らえる。 538 :名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 01:58:47 ID:Hj29E+HN 「さんざんやってくれたよな、あんた。さっきのは俺の右手の礼。じゃ、これはあんたに切り刻まれた礼だ」  ズドォッ!! 「あがぁっ!!」  もう一度、腹を右手が貫く。身体がくの字に折り曲がって跳ね上がり、口から鮮血が吹き出す。 「効いたか? じゃ、これが最後、本命だ。てめぇらに殺された連中の恨み、味わえ」  首を掴んで壁に押しつけ、大きく右腕を引く。苦悶に喘いでいた女の目が見開く。 「――ま、待って、やめ‥‥!」 「死ね」 ドグシャァァアッ!! 「ガハァァアアアア゙ア゙ア゙ッ!!!」  凄まじい絶叫と血飛沫。拳は胸の谷間に吸い込まれ、胸骨を粉砕し、心臓を叩き潰した。 そしてそのまま強くひねりを加える。グチリ、と嫌な音が響き、その臓器は原形を留めず壊れた。 ごぼごぼと濁った音を立て、血潮が口からあふれ出る。冷たい光を湛えていた眼は飛び出さんばかりに見開き、 黒目は完全に上を向く。しなやかな手足はビクン、ビクンと最後のダンスを踊り――ついに動かなくなった。 首を掴んでいた左手の力を緩めると、壁に真っ赤な跡を残して女の身体がずるずるとへたり込み、 そのまま床に崩れ落ちた。その胸のあたりから、床に紅い染みを広がらせながら。 「お疲れ様です、ガルトさん」  興奮さめやらぬガルトに、緊張感があるのかないのか判然としない声が突然背後から掛けられた。 「‥‥お前、いつから見てた?」 「ガルトさんの右手が斬られたあたりでしょうか?」 「手伝えよ!」 「あはは。そうですね、危なくなったら助けるつもりでしたよ。必要なかったんだからいいじゃないですか。 ‥‥増援というか、外回りから帰ってきた人たちは僕が片付けました。そこで死んでるのが首領さんでしょ? じゃ、これで全部でしょうか」 「くそ。――ま、これで仕事は終わったな」  こうして、町を脅かした盗賊団は一人残らず滅ぼされた。 * * * * * 「っててて‥‥ちっ、メシ食うのも一苦労だな‥‥」  酒場。二人の男が祝杯を挙げている。一人はどうにも食べにくそうにしているが。 「利き手を傷つけられたあと、さらにその手でぶん殴ったりするからですよ」  あまり気遣う風もなく、ユラはそう言い放つ。 「くっそ‥‥好きに言いやがって。だいたいよぉ、俺とお前じゃ殺った数も全然違うじゃねぇかよ! なんでえらそうな顔してやがんだ!」  ガルトが短気を起こすが、そんなことで表情が変わるユラではない。 「働きにかかわらず報酬は山分け、それが僕らのルールじゃなかったですか? ‥‥それと。言っておきますが、リザーナさんはガルトさんの手に負える腕じゃなかったですよ」 「何だと、てめぇ!」  がたん、と立ち上がった大男を周りの町人たちがなだめすかす。二人はあやしげな流れ者だが、 とにもかくにも厄介な盗賊共を一掃してくれたのだ。その夜は住人達を巻き込んだ宴になった 。――翌朝しらふに戻った酒場の主人は、店の汚れように愕然としていたが。 539 :名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 02:01:03 ID:Hj29E+HN * * * * *  二十数年後。  ――ギィン!  長々と続いた剣戟の音がようやく終わる。長い曲刀を持った男が、ゆっくりと崩れ落ちた。  気が付くと、あたりの風景が変わっていた。彼が気を失う前に見たのは町はずれの森だったはずだ。 だが、今いる場所は確かにそこによく似てはいるが、大地は赤茶け、木々は枯れ果てている。 生暖かい風は鉄錆の匂いを乗せて鼻を突く。 「――これは‥‥一体‥‥」  男は不審そうに辺りを見る。ふと自分の手を見ると、少し違和感がある――声も、手も、 ずいぶん若々しい気がする。そう、彼がかつて剣技の絶頂を極めていたころのように。 (夢‥‥でしょうか? それにしては生々しいというか、 妙な違和感がありますけど‥‥ひょっとするとこれは‥‥) 「久しぶりね、ユラ」  唐突に声が聞こえた。聞き覚えのある女の声。 「‥‥あなたは‥‥。やはりそうですか、納得しましたよ。 ――それにしてもここであなたと会うというのは‥‥僕がそれほどあなたに心を奪われていた、 ということですか。‥‥我ながら、ちょっと意外ですね」  振り向いた先には女がいた。かつて彼と灼けつくような一夜を過ごし、そして彼が屠ったはずの女。 美しい黒髪、獰猛な瞳、挑発的な唇。男の視線を誘ってやまない胸や腰つきも、あの夜と寸分も変わらない。 「ふふふ‥‥このあたしをたっぷり抱いたあげく殺しておいて――忘れられるとでも? 待ってたよ、あんたがここへ堕ちてくるのを。――修羅の地獄へようこそ。歓迎するよ‥‥」  あの日と同じ妖艶で高慢な声がそう言い終えるやいなや、女は目にも留まらぬ速さで男の身体に斬りかかる。 刀身がユラの胴を深く斬り裂くのと、ユラの剣が女の胴を串刺しにするのは同時だった。 「‥‥ふふ‥‥腕を上げたじゃないですか、リザーナさん」  自分の体を斬り裂いた女の美貌を左手で抱き寄せ、ユラは囁いた。答えは――口づけ。 互いに体を貫いたまま二人は血の味のキスと睦言を交わし、そしてそのまま身体を重ねて絡み合う。 あの日の夜のように。  修羅。  戦いと殺し合いを楽しんだ者達が、戦いの果てに堕ちるところ。死ぬこともできずに殺し合い、 それに倦み疲れ絶望し、それでも殺し合わざるを得ないという凄惨な地獄。その地獄に一組の男女がいた。 飽きることなく殺し合い、飽きることなく互いの身体を貪り合う。歪み、狂った愛情に塗りつぶされた男女が。 「好きよ、ユラ‥‥何度殺しても殺し足りないくらいね‥‥」 (終) 540 :名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 02:11:05 ID:Hj29E+HN 以上後編+α。なんかぐだぐだですが…。 書いてるうちにリザーナが気に入ってしまったので 悪役のままむりやり救済エピソードで締め。俺の中ではハッピーエンドです(w とりあえず書きたかったやられパターン(お前はもうry / 腹部打撃)を 消化してしまったので、しばらく何も書けないぽ。orz 541 :名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 03:06:04 ID:DJB7sK1M 起きてて良かったーーー!! いい屠りっぷりでした ラストちょっとどころじゃなく意外ww 542 :名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 18:27:53 ID:GZIGjMoF >>540 乙&GJ!いい空気感出てます。 なかなかハードに屠りまくりつつ、エロとのバランスがいいと思った。 543 :名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 20:09:12 ID:S7pNcM5p 青年は森を抜けた。息を潜めて見つめる視線の先には、多数のテント。 ところどころで青白い炎が周囲を照らしているが、明らかに何かが燃えて生じているものではない。 キャンプの周囲には、見張りの兵士と思しき人影が散らばっている。そしてその兵士達は女性であった・・・しかも人間ではなかった。 紫がかった妖しく輝く肌、尖った耳に黄色く光る眼。地獄の女神ヘルに仕える黒き精霊、ダークエルフである。 ヘルは死者の軍団を保持し天上の神々と常に対立関係にあるが、今はまだ正面切って立ち向かえるような実力はなく、その矛先は主に人間界に対して向けられた。 天上の神々はいつかヘルを含む邪悪な神々との決着をつける為に、戦女神フレイヤの僕たるワルキューレ達を使って人間界から定期的に勇士を選び出し徴発しているが、 ヘルは天上の神々と違い生きている人間の運命に干渉することはできないので、直接人間界の戦士たちを虐殺して黄泉の国へと連れてくるのである。 殺され、黄泉の住人となった戦士達はヘルに忠誠を誓い武芸の鍛錬を続け、いつか訪れるであろう天上界との決戦に備えることとなる。 ダークエルフ達は人間の戦士を殺し、連れ去る為の実行部隊を構成しているのである。兵士の確保という点ではワルキューレ達と同じ様な役目だが、 ひとつの種族全体がヘルの意思に従っている為、こちらの方が数でも効率でもはるかに勝っていた。 もっとも人間界への侵略にかつて人間であった兵士たちを使うことは忠誠心に悪影響を与える為、 ダークエルフ達が黄泉の女王の軍隊の大部分を占めるようになったのも当然と言えた。 544 :名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 20:09:43 ID:S7pNcM5p 青年は思案を巡らす。夜の得意なダークエルフは夜間の出撃が大好きで、今夜もキャンプに残っている人員は全兵力の四分の一程度であろう。 主力部隊の帰還前にこのキャンプを全滅させなければならないが、もし一人でも逃がした場合、侵略拠点となっている砦から大部隊が繰り出してくる可能性もある。 フレイヤがワルキューレ達を遣わしてくれると巫女は言っていたが・・・とそこへ、二人のダークエルフが近づいて来た。 一瞬気づかれたかと思ったが、そうではなかった。どうやら見張りの任務に飽きてしまったらしい。 「何も無いところって退屈だわ〜」「人間に抵抗なんかできるわけないのに」などという会話が聞こえてくる。これは別にタカをくくっているわけではない。 彼女たちは単なる妖精ではなく、邪悪な神とはいえ女神ヘルの加護を受けた存在である。普通の鉄製武器などでは彼女たちを殺すどころか、傷ひとつつけることはできない。 だから人間達は本当に抵抗することもできず、殺戮されるがままだったのである。彼を除いては・・・ 二人のダークエルフは今や青年のすぐ傍までやってきていた。ダークエルフの戦構えはあって無きが如しで、手甲と脛当て、兜に顔を隠す覆面のほかは 股間と胸をわずかに隠す小さな金属片が豊満な柔肌に押し付けられているだけである。 全く体を保護する気の無い格好だが、彼女たちは人間の武器を恐れる必要が無いのだから当然ともいえる。 もっともこれほどまでに扇情的な姿になってしまったのには彼女たち自身の性質もあった。 高貴で純潔を重んじ、平和を愛して人間と共存する中つ国のエルフたちに対して、ダークエルフは洗練された挙動と高度な知性を有する点以外は全てが正反対で、 闇の種族に相応しく好戦的で嗜虐的、極度に淫乱であった。だから服装だって簡単に着脱できるほうが良いのである。 今この二人のダークエルフは人間の戦士をヘルのもとへ送るという名誉ある行為に携われなかったこと、 そして殺戮の快楽に身を任せられなかったことによる鬱憤を別の手段で晴らす為にこっそりとキャンプを離れてきたのだった。 545 :名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 20:10:46 ID:S7pNcM5p 「でも、大丈夫かしら・・・?意味の無いこととはいえ任務は任務なのよ」と一人が言う。 「任務っていうのはヘル様に尽くすこと。意味の無いことに時間を費やすなんてヘル様に対する冒涜だわ」 率先して抜け出してきたと思しきダークエルフはその言葉も終わらぬうちに相方に歩み寄り、胸を、尻を撫で回し始めた。 「ンッ・・・で、でもアンッ・・・もしもあのジークフッゥゥン」愛撫されているだけなのに言葉を紡ぐこともままならない。 鋭敏な精神力を持ちある程度の第六感までも備えている通常のエルフに対し、身体能力の高さ、そして異常なまでに敏感な肉体がダークエルフの特徴なのである。 事実彼女達はいつも快楽に悶えているわけではなく、一度戦いとなれば別に魔力的な防護無くしても普通の人間の剣など軽々とかわすことができる。 「あのジークフリートとかいう男のこと?心配無いわよ、あいつの婚約者はこっちの手の内なのよ。人間なんて情にもろいんだから。 ねえ、そんなに心配ばっかりしてたら楽しくないじゃない」そういうと自分と相手の胸当てを外し、思い切り抱き寄せる。 弾け出た巨乳がぶつかり合い、変幻自在に形を変える。 「アァッ、アッ、ウッ、ウフ、アフン、アッ、アアァ〜〜〜〜〜〜!」二人の声が、狼の遠吠えのごとく夜の闇に響き渡る。 仲間にばれてしまうかもしれない、などとは思わないらしい。 それどころかしばらくすると、森のいたるところから同様の喘ぎ声が聞こえてきた。どうやらこういったことは日常茶飯事のようだ。 呆れるばかりではあるが、それが彼女達の隙となってくれるのだから人間達にとっては有難いことでもある。 二人のダークエルフは今や腰の防具(などとは呼び難い単なる金属片だが)も脱ぎ捨て、重なり合っていた。 主導権を握っているらしい方が後ろから腕を回し、地面に座ったままで相方の胸を揉みしだく。責められている側も投げ出してあった槍を取り、 またぐ形で盛んに動かし自分と相手の女陰を同時に刺激する。さらに腰を上下させ、相手の胸を押し潰す。 攻防はとどまるところを知らず、絶頂に向かって二人のダークエルフの意識は遠のいて行く。今しかない。 546 :名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 20:12:22 ID:S7pNcM5p 青年は腰に下げた鞘から短刀を抜き茂みから飛び出すと、一気に二人のダークエルフのもとへと距離を詰める。 抱きつかれ胸を弄ばれていたダークエルフの視界に人影が映る。手に何か黄金色に輝くものを持っており、こちらに向かって突っ込んで来る。 途端に理性が戻り、彼女は状況を理解する。「神々の子」だ。かわさなければ。 だが絶頂を迎えていた直後の体は思う様に言う事をきかない上、後ろのダークエルフには人影が見えておらず、相変わらず恍惚とした表情で彼女の胸を握り締めている。 危機的状況にも関わらず彼女を拘束する快感。彼女は微かな抵抗とばかりに中腰の情けない姿勢から槍を突き出したが、緩慢に動く槍は結局、 彼女の相方に最後の快楽をあたえただけに終わった。 青年はダークエルフの懐に飛び込み、左胸に短刀を突き立てた。体内に侵入してきた冷たい異物に、ダークエルフの体はビクン!とひきつける。 と同時に素早く後ろのダークエルフの足を払う。バランスを失ったダークエルフは相方に抱きついたまま後ろ向きに倒れ込む。 青年は前側のダークエルフの胸に突き刺さったままの短刀に手を添え直すと、今度は全体重をかけて思い切り押し込んだ。 「ハグゥゥッ!」「アガァァァァ・・・」二人は重なり合って手足をバタつかせ体をビクつかせしていたが、やがてその動きも力の無いものになっていく。 青年はまだ短剣にのしかかっていたが、やがて最後の痙攣が止まると力を抜き、二人の亡骸を踏みつけ短剣を引き抜いた。 折り重なって倒れた二人のダークエルフが動かないことを確認する。何といっても相手は死の国からやってきたのである。 ダークエルフの急所は限られており、しかも神々が直接鍛えたこの短剣でしか殺すことはできない。 彼は二人のダークエルフの急所を同時に貫くことができる瞬間を狙っていたのだった。そしてなんとか、二人を同時に相手にせずに同時に仕留めることができた。 しかし彼は失策を犯してもいた。二人に悲鳴を上げられても、どちらか一人の口をふさぐことしかできない。 相変わらず多くのダークエルフ達は同僚との情事に没頭している様子であるが、この悲鳴を聞きつけたものも少なからずいるであろう。 どうするか?青年はまた思案を巡らす。 547 :名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 20:20:05 ID:S7pNcM5p 初投稿です。妄想を書きなぐっただけで短い&読みにくくてすいません。 自分もやっぱりクレイバンの作者様ってスゴイんだなあと実感しました 548 :名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 01:07:07 ID:nysNYGCt あんたも、充分凄いぜ。 ダークエルフ萌え。 549 :名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 23:44:09 ID:yu49DDkb GJ! キャンプ全滅が目的と言うことは、 今後ハードな殺りまくり展開でしょうか。 激しく期待。 550 :名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 03:12:27 ID:a6uWFHs2 これまたGJ!読み応えあるね。 ただ改行入れてくれるともっと読みやすいんで、できたら次回はヨロ 551 :547:2006/04/28(金) 10:44:13 ID:gzI/uxWu 感想どうもです。スベってないようでよかった。 こんな調子でキャンプ全滅なんかできんのか?って感じですが 努力させていただきますw 552 :怒龍戦記リュウナ外伝:2006/04/29(土) 04:32:33 ID:vZx6nZNL 1. もう八年も前のことになる。『あの時』、ぼくはまだ中学生にもなっていなかった。 ぼくは父母を幼いときに事故で亡くし、発明家の祖父の手で育てられた。 祖父が最近発明した物質転移装置は運用を間違えば、 一つの国を崩壊させることのできる兵器にもなりえるほどのものだった。 祖父はその世界を変えることのできる発明に恐怖し、世に公表せずに封印することに決めた。 しかし……ある秘密結社がその噂をかぎつけ……ぼくと祖父は誘拐されてしまった。 祖父は気高い誇りを持った、たとえ命を脅かされそうになっても 国家の転覆を狙うテロリストなどに屈することないような人間だった。 しかし、祖父にも弱点があった。それは……ぼくだ。 唯一の肉親であったぼくを祖父は溺愛していた。 自分はともかく、ぼくの生命が危ないともなれば秘密結社に従うしかなかったのだ。 そう、ぼくは囚われの身だった。 まだ幼いぼくは何らの抵抗もできず、人質として監禁されていた。 秘密結社の名はLOD、レディースオブダークネス。 闇の女達……女性だけで構成された多国籍テロリスト集団で、 目的は女性完全優位による世界の支配を目論んでいた。 もちろん、当時は組織の名前も彼女たちの目的も何も知らず ただ、ぼくや祖父を誘拐した恐ろしい女たちに脅え、泣くばかりであったが…… 彼女たちは誘拐された時こそ、普通のOLといった格好をしていたが、 普段はまるで水着のように扇情的な、 肌の大部分を露出させた黒を基調としたコスチュームに身を包んでいた。 まだ性に目覚めていない少年であったぼくには、ただの恐怖の対象でしかなかったが、 もしもう少し年を重ねていれば、そしてこんな状況でなければ 間近に見ただけで股間を硬くさせていたに違いない。 553 :名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 04:38:53 ID:vZx6nZNL 2. 誘拐され、監禁されていたのは数日だった。 ある日、ぼくが泣きつかれて寝ていると警報が鳴り響き飛び起きた。 スピーカーからの慌てた声を聞くとどうやら、アジトに侵入した者がいるらしい。 TVみたいに、その侵入者が『正義のヒーロー』だったらいいなと心の中でお祈りした。 ……監禁された部屋の扉が開かれた。 入ってきたのは『正義のヒーロー』ではなく、怖い形相をしたLODの戦闘員だった。 息を切らし、大きな胸を上下に揺らせながらぼくに近づいてくる。 「ひぃっ」 ぼくは短くひきつった悲鳴をあげた。 「仲間はみんなやられちまったけど……フフッ、あんたさえいえば……」 嫌な笑みを浮かべながらぼくの肩に手をおく。 銀髪を一つにまとめポニーテールにした二十代半ばの女だった。 コスチュームのメッシュになった部分からみえる二つの乳房は他の女性に比べ大きかった。 当時の身長だとその大きな胸が自分の目線と同じくらいにあったことも手伝ってか、 彼女の顔はもう曖昧だが、その巨乳だけは今も目に焼きついている。 554 :名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 04:42:43 ID:vZx6nZNL 「そこまでよっ」 よくとおる声とともに、戦闘員の後を追ってきたかのように部屋に入ってきた者がいた。 それは残念ながらまたも『正義のヒーロー』ではなかった。 しかし、まだ高校生くらいしかみえない少女は『正義のヒロイン』だった。 龍の意匠をほどこしたチャイナドレスを着た、長い黒髪の華奢な身体つきの少女は、 優しげな顔つきに似合わない鋭い目つきで戦闘員を睨みつける。 戦闘員は慌てて、ぼくの後ろにまわって……自らの身体に強くおさえつけた。 そしてそれは当然…… むにゅう、と彼女の大きな胸の谷間に ぼくの頭がすっぽりと挟まれるようなかたちとなった。 女の汗の匂いと、柔らかいおっぱいの感触、ぼくはその時生まれて初めて性的な興奮をおぼえた。 「こ、このガキがどうなってもいいのかい……」 戦闘員は腰につけていたナイフをぼくの首筋にあて少女にむけて言う。 「くっ」 少女はくやしそうな表情を浮かべる。 「は、は、ははははっ。そうだっいい子だ……何もしなけりゃこのガキの命はたすけてやるよっ」 うわずったままだが、明らかに優位にたった余裕がその声からは感じられる。 ただ、肌が密着しているぼくだけは戦闘員が少し震えていることがわかった。 なんにせよ、祖父と同じようにまたぼくのせいで少女をピンチに追いやったことは確かだった。 迷惑ばかりかける弱い自分が本当に心の底から情けなかった。 さきほど感じた興奮も急激に醒めていった。 555 :名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 04:44:46 ID:vZx6nZNL 3. 「本当に卑怯なやつっ……」 「何とでもいうがいいわ、リュウナ。くやしいでしょう。  フフッせっかく助けようと思ったのにさっきも失敗しちゃったんだもんねぇ……」 戦闘員のセリフが頭に入ってきたとき、 その言葉の持つ意味を恐怖を押し殺してでも確認せざるをえなかった。 「じ……じいちゃんは……」 「あんたのじいちゃんはね。ああ、うるさいから聞いても泣くんじゃないよ。  死んだよ。あんたみたいに人質にとられてね。  このリュウナにあんたのことを頼むとかお涙ちょうだいなことを言いながら自ら死を選びやがった」 リュウナと呼ばれた少女は目をそらす……その彼女の行動で戦闘員の言った事は真実だとわかった。 大好きだった祖父の死。それは衝撃ではあったが……泣き叫びたかったが…… 最後までぼくのことを案じながら命を断った祖父の誇り高い行動は、ぼくに勇気を与えてくれた。 「まぁ、恨むんならこのリュウナを恨みな。こいつがわたしたちのアジトに侵入してこなけりゃ、  あのジジイももう少しは生きていられたんだからねぇ」 身勝手な戦闘員の言葉が言い終わると同時に、 ぼくは祖父の死によって手に入れた勇気を胸に、自分を押さえつけている戦闘員の腕に思いきり噛みついた。 「ギャッ」 突然の痛みに思わず、手をはなす戦闘員。一心不乱に彼女から逃れようと走るぼく。 「このガキィーっ」 再び捕まえようと低い怒りの声をあげながら手をのばそうとする戦闘員。 その戦闘員の手はぼくを永久に掴むことはなかった。 556 :名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 04:47:19 ID:vZx6nZNL ぼくとすれ違うように駆け寄ったリュウナの細い拳がうなりをあげ、戦闘員の腹にめりこんだ。 「ぐはぁっ」 痛みに前かがみになった戦闘員の顎にリュウナの掌底があたる。 「ぶひゃぁっ」衝撃で吹っ飛び、ぶざまに尻餅をつく。 「あんたたちは…あんたたちだけは絶対に許さないんだから」 ヨロヨロと起き上がる戦闘員にリュウナは近づきながら、両手を流れるように動かす。 ぼくは首だけを後ろに振り向かせた姿勢のまま、 リュウナと戦闘員の攻防を拳を強く握りしめながらみていた。 「ハァハァハァっ……ひっひぃぃぃぃっ」 痛みをこらえ、情けない声をあげながら戦闘員は さきほどの打撃でもなんとか落とさずにすんだナイフでリュウナを刺そうと突き出す。 そんな彼女の最後の抵抗をリュウナはなんなくかわすと、 「ハァァァァァァァッ   ハァッ!!!」 烈しい気合とともに何かの軌跡を描くように動かしていた両手の手首を合わせ、 指の間接を曲げ、鉤のようにして勢いよく戦闘員の両乳房に押し当てた。 その時、信じられないことがおこった。 リュウナが戦闘員にあてた部分を中心に、 彼女の姿態を包みこんでいたスーツが細切れにちぎれ飛んだのだ。 557 :名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 04:50:58 ID:vZx6nZNL 「ファァァァンッ」 鼻にかかった悲鳴とともに、 ブルンッと巨乳を揺らしながら、戦闘員は鍛え上げられた白い裸体を晒す。 「怒龍撃掌」 そうつぶやくと戦闘員に背をむけ、ぼくに優しく微笑みながら歩いてくる。 ぼくは驚いた。 戦闘員を倒したわけではない。 ただ着ていたスーツがバラバラになっただけで、 ぼくの目には戦闘員にいくらのダメージも与えていないようにみえたからだ。 「フンッ痛くもかゆくもないわよっ。死ねぇリュウナァッ!」 ナイフを手に襲いかからんとする戦闘員。 「あぶないっ」 ぼくは必死で叫ぶ。しかしリュウナはふりむかない。 そして、まさに戦闘員のナイフがリュウナの胸を貫こうと迫った瞬間、戦闘員の動きが止まった。 カランッ ナイフが戦闘員の手から落ちる。身体中に衝撃が走ったのか、 身をクネクネとよじったあと、立っていられなくなったのか膝を落とす。 「ひぎゃぁぁぁぁっ」 そして濁った悲鳴をあげながら戦闘員は両乳房に自らの手を揉みしだくようにあてる。 その胸には双丘を横断するかのように龍の形をした痣のようなものが浮かんでいた。 558 :名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 04:54:35 ID:vZx6nZNL 「ど、どうなったの……」 ぼくはリュウナにおそるおそる聞く。 「怒龍撃掌……体内の『気』を狂わせ破壊する奥義よ。それよりケガはない、大丈夫?」 「だ、大丈夫だけど」 何の説明にもなっていなかった。 しかし、説明されなくても戦闘員の状態をみればなんとなく理解できた。 「ひぃぃっひぃぃぃぃぃっ胸がぁおっぱいがぁぁぁぁ」 どんどん胸の龍の痣が大きくなっていく。 戦闘員は痛むのか苦しいのか、今の状況からなんとか逃れんとおのれの巨乳をかきむしる。 「痛いっ痛ひぃぃぃ、たすけてぇたすけぇぇぇぇっ」 そして、どんどんと龍が大きくなるにつれ、 身体の動きに関係なく、乳房がまるで龍がのたうちまわるように動きだす。 「……あたしがやっといて何だけど、  あんまりみてて気持ちのいいもんじゃないわよ。さ、行きましょう」 リュウナの言葉はぼくの耳には、ほとんど入ってこなかった。 祖父を失った哀しみ、ぼくを人質にとり祖父の命を奪ったLODへの怒り、 戦闘員とおさえつけられた時の興奮と恐怖、そして情けなさ。 それがないまぜになり、あの時のぼくの心はどうにかなっていたのかもしれない。 裸の戦闘員の狂態に、ぼくは興奮し、ぼくの『男』はガチガチに勃起してしまっていた。 ぼくはリュウナを無視し戦闘員を凝視していた。 「はぁぁっイヤぁっ死にたくなぃぃっいやぁぁぁぁぁぁっぶぇっ」 龍の痣が彼女の豊満な両乳房を覆いつくすように広がったとき、 龍に食い破られるように胸が爆ぜた。 盛大に天井にまで血しぶきを飛ばしながら膝を折るように後ろに倒れこむ戦闘員。 ピクピクッと痙攣を繰り返していた。 「あ、あっあああぁぁぁぁぁぁっ!」 その時、ぼくの緊張の糸が途切れた。 誘拐されたあとの数日間で起こったことに、初めてみる女の痴態と悪党とはいえ人の死に、 幼い精神が耐えられなくなったのだろう。 叫び声をあげて……そして、その後のことは覚えていない。 気がついた時、見知らぬ天井の見知らぬベッドでぼくは寝かされていたのだった………。 559 :名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 04:59:41 ID:vZx6nZNL 4. −−−−・−−−−・−−−−・−−−−・−−−−・−−−−・ 「怒龍撃掌っ」 夜の路地裏でぼくの声が響く。『あの時』とは違う変声後の低いテノール。 まわりには胸元が大きくV字に開いた露出度の高い黒いボディスーツの女戦闘員が十数人倒れている。 ぼくの一撃は、同じ形だが色が赤いボディスーツに身を包んだ女戦闘員の両乳房を直撃した。 柔らかい胸の感触が手に伝わると同時に、 『あの時』と同じように女戦闘員のボディスーツがバラバラにちぎれ飛んだ…… 560 :名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 05:02:09 ID:vZx6nZNL 身寄りのなかったぼくはリュウナの師匠に引き取られ、 祖父の命を奪ったLODに復讐すべく、怒龍聖拳を習った。 生まれつき素養があったらしく、 体得には三十年かかるところをたった五年で免許皆伝となった。 もちろん修行中もリュウナのサポートとしてLODと死闘をくりかえした。 今は……大好きだったリュウナも師匠もいない。 LODとの最後の戦いの時、 女首領とともにLOD本部の崩壊に巻き込まれ行方不明となったのだ。 しかしLODが壊滅し、 平和がおとずれたと思ったのも束の間、新たな組織があらわれた。 組織の名はブラックレディース。 LODと同じ女性だけの秘密結社で、世界征服を企む改造人間たちの集団だ。 ぼくの直観は、この突如としてあらわれたBLにLODの影を感じとっている。 リュウナの遺志(いや遺志ではない、リュウナはきっとどこかで生きてる)を継ぎ、 ぼくはたった一人でもBLと戦い続ける道を選んだ。 561 :名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 05:11:36 ID:vZx6nZNL ……鷲掴みにしていた乳房から両手をはなすと、 『あの時』のリュウナのように上級戦闘員に背をむけ歩き出した。 背後から女の少し動揺した声が聞こえる。 「はははっ、びっくりさせないでよ。何をやったかしらないけど…  おっぱいが揉みたかったの?それとも裸がみたかったの?  私はすごく高いよぉ……だけど、そうねぇお代はあんたの命でいいよっ!」 両手に持った鎌でぼくを切りつけようと裸体を隠そうともせず迫りくる気配がする。 避けようとも思わない、なぜならもちろん…… 「ふひゃぁぁぁぁぁぁぁん」 鎌が落ち、龍形の痣が浮かび上がった大きな胸を両手で、 茶褐色の乳首を摘み上げるように指で挟みながら持ち上げる上級戦闘員。 「な、なにをしたの……いやぁ胸が、お乳がぁぁぁっ」 「気の流れを狂わせたんだ。  あと一分もしないうちに、あんたのドス黒い心が詰まった胸が弾け飛ぶ。  せいぜい、自分のやってきた所業を悔いるんだね。」 ぼくはふりかえりもせずに冷たく言いはなつ。 「いやぁぁぁっ、やめっやめて、お願いどうにかしてぇっ、  そうだっ、私の、私の身体に興味ない?  ねぇ、いくらでも好きにしていいかひゃぁぁぁっ」 LODにしろ、BLにしろ、 この女たちのせいで犠牲になったものは数知れない。 どんなに命乞いをしようとまったく許す気にはなれない。 「あんたのようなクズ女はこれっぽっちも抱く気になれない。  せいぜい、最期まで豚のように醜い悲鳴でもあげてな」 ぼくが抱きたいのは、ぼくが好きだったのは……。 「このクソガキィィィっぐひゃぁぁなんか大きくなってる、  大きひぃぃ、なんで、お乳が勝手に動いてるいやぁぁぁ」 胸の龍が限界に近づいている。そろそろだ。 「じゃあね、もしあの世ってのがあったらまた会おう」 「死に死に…たくわぶひゃぁぁ」 夜の星空にむけ『あの時』と同じように上級戦闘員の胸が爆ぜ、血飛沫があがる。 それがシャワーのように上級戦闘員をそしてぼくを濡らしていく。 「……リュウナ」なぜか自然と口から想い人の名前がでた。                                                  了 562 :クレイバンの人:2006/04/29(土) 05:32:30 ID:vZx6nZNL えー本伝もないのに、いきなり外伝です…… 「ぼく」が主人公、視点も「ぼく」なので外伝ってことで。 はじめて女の子をヒーロー側に持ってきてみました。 なんか他の職人さんがいると本当に嬉しいし触発されますね。 BLの対ケイト戦後半は半分くらいは書いてますんで、 できるだけ近いうちに投下します。 >>522 後編お疲れさま&GJ。 非道いやられってやっぱ好みです。 けどやっぱ私もダーシャよりリザーナの方が好きかも。 なんとも性格とやられがたまりません。 >>547 GJ!ダークエルフってめっちゃ好みです。設定凝ってますね。 私なんていつもその場限りのなんちゃって設定ですから。 (そろそろ作品間の整合性に困り中)。 とにかく続き期待してます。ガンガン屠るのをハァハァしながら待ってます。 563 :522:2006/04/29(土) 19:08:33 ID:f10Y4Nxr コテハン(と言って良いのか)で書くべきじゃないのかもしれないですが… >クレイバンの人 外伝GJです。 ダークキッドやクレイバンのような「正義ゆえの非道」とは違って 原体験に性欲が絡んでいるヒーローというのは屠りシーンも何やら後ろ暗い感じがして余計にハァハァ。 で、確信しました。 やられ方に関しても、そもそも女性の趣味に関しても、 俺と好みが非常に似ているということを!(w では、再び名無しに戻ります。 564 :名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 20:17:10 ID:9e2pg9ZY とにかくできる限り隠密行動を保たねばならない。 青年は二人のダークエルフの屍骸を茂みに隠すと、近くの高木に登った。 いた・・・また二人、ダークエルフが歩いてくる。 前の二人とは違って明らかに周囲を警戒している。やはり聞きつけられたか。 頭の悪い半動物的な種族と違って、ダークエルフは常に二人一組で行動する。 彼にとっても非常にやり辛い相手であった。 「確かにこの辺だったわ。叫び声が聞こえたのよ」 「あなた耳が利くのねえ。わかった、私が見てくるわ」 「私はどうすればいいの?」 「あなたは私を見てて。せっかくこんなところへきたんだから・・・ね?」 そういうと相手の唇を引き寄せ、熱っぽい接吻を交わす。そして茂みに分け入っていった。 残った方は相方の後ろ姿を、いとおしくてたまらないという感じで見つめている。 青年にとっては都合のいいことだが、いずれにせよ彼には待っている時間はなかった。 彼は、狙い澄まして木の上からダークエルフに飛び掛った。 ダークエルフは気配を感じ振り向いたが、よける間もなく体当たりを喰らって地面に仰向けに叩きつけられる。 豊満な体をクッションに着地した青年は、ダークエルフの口を塞ぎ、その左胸に短剣を振り落とした。 ズン!と音がしてダークエルフの体を冷たい刃が貫通する。あまりの強さに下半身が撥ね上がる。 素早く短剣を引き抜き茂みに目をやる。 「フレミア?今の音は何?」と言いながらもう一人のダークエルフが顔を出した。 その瞬間、青年の投げた短剣が彼女の額に突き立った。目を見開き、声も立てられぬまま 大きく仰け反ると、激しく痙攣しながら仰向けに崩れ落ちた。 どうやら他の者に感付かれずに済んだようだ。 確実に即死したにもかかわらずなおも痙攣を繰り返すダークエルフの体を無理矢理押さえつけて 短剣を引き抜くと、青年はキャンプに向かって歩を進める。 つまらぬ時間の無駄をしてしまった。急がなければ・・・ 565 :名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 20:17:47 ID:9e2pg9ZY 「ンフゥッ」後ろから口を塞がれ、ダークエルフは短く吐息を漏らす。 一瞬相棒が抱きついてきたのかと思ったが、その体ががっしりとした男のものであることに気付く。 だが彼女が取り乱すひまも無いうちに、豊かな左乳房の付け根に斜め下から冷たい金属の塊が挿入され、 心臓を突き破った。全身に衝撃が走り、体が激しく引きつける。 苦しみに悶えながら必死に助けを呼ぼうとするが、口と体を押さえつけている力は尋常ではなく、 虚しく手足をバタつかせるだけに終わった。意識が完全に無くなる直前に彼女の視界に映ったのは、 同じように心臓を突かれて動かなくなった相棒の骸だった。 痙攣の収まったダークエルフの体を静かに地面に下ろし、青年は更にキャンプの奥へと歩み入る。 彼は焦っていた。既に半分程の見張りを倒したが、ここに捕らわれている筈の彼の婚約者、 純粋エルフのグルトヒルデを一向に見つけられないのだ。しかもそろそろ夜明けが近い。 間もなく出撃中の主力部隊が帰還する筈である。そうなれば彼女達はここで起こっていることを知り、 グルトヒルデは即座に、彼の手の届かないところへ移されるだろう。 なにも彼は自分の都合だけで行動しているわけではなかった。 グルトヒルデと自分が深い愛情で結ばれているのは確かだが、それだけではない。 二人はそれぞれ神々の祝福を受けた「選ばれた」存在で、グルトヒルデには女神達の、 そして自分には男神たちの力が宿っている。この二人が交わり、成した子は全ての神々の力を授かった 究極の戦士として、天上界を永遠に守護するのである。 要するに、グルトヒルデを失うことは天上の神々の弱体化につながるのであった。 彼は静かに、ひときわ大きな幕舎に近付いた。 二人の見張りが出入り口を固めている。恐らく、将官クラスの人物が中にいるのであろう。 最早グルトヒルデがいるとしたらあの中だけである。なるべく手の出したくない場所だったのだが・・・ 青年は意を決して飛び出す体勢を整える。最早隠密性など望むべくもないのである。 566 :名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 20:18:25 ID:9e2pg9ZY 「ヒューーーッ!」というかん高い笛の音のような音が森に響き渡った。 幕舎の見張りにあたっていたダークエルフは突然間近で轟いたその音に驚き振り返る。 そこには咽喉から鮮血を噴き出させだらしなく舌を垂らし、ガクガクと膝をビクつかせながらくずおれる同僚の姿があった。 そして彼女が身構える間も無く、上方から一人の人間が落下して来た。たくましい両足が彼女の首に巻きつく。 「ゴリッ!」という鈍く痛々しい音が鳴り、頸骨が破壊される。首が半回転した状態で解放された彼女の体は 糸の抜けた操り人形のようにへたり込み、股間からは黄金色の水が溢れ出していた。 青年は幕者の中に飛び込んだ。中には四人のエルフがいた。三人は紫の肌に豊満な体、銀色に輝く髪。ダークエルフである。 そして今一人は非常に華奢な体つきに透き通るような白い肌と優しく柔らかな樫の木を思わせる栗色の髪、 黒く大きく、慈しみと哀しみを湛えた、吸い込まれるような瞳をそなえている。 彼の愛しい想い人、純粋エルフのグルトヒルデであった。 もっとも、彼は彼女とはまだ何もしていない。彼女の神秘的な可憐さを前に、手を触れるだけで彼女を傷つけてしまうような 気がして踏みとどまっていたのである。 それだけに、彼は今の状況に激怒した。 グルトヒルデは首と両手足に鉄の輪を嵌められ、鎖で鉄格子つきの檻につながれていた。 衣服はすべて剥がされ、全身に痣や傷を作り、目尻に涙の跡をつくり開きっぱなしの瞳は焦点が定まっておらず、呼吸も 弱々しいまま床に伏せっている。 そして三人のダークエルフのうち二人は手に小さな棘のついた鞭を持っており、それには血がべっとりとついていた。 しかしそれ以上に彼が激怒したのは、グルトヒルデの慎ましげな秘部から血が流れ出ていることであった。 よほど濃密な快楽の時間を送っていたのだろう、三人とも必要以上に驚いているようにみえる。 チャンスであったが、いずれにせよ彼はためらうつもりはないのであった。 彼は瞬時に飛び掛った。 二人のダークエルフは鞭を振るい応戦しようとするが、鞭というものは狭い室内では拷問ならともかく 戦闘に使うのには非常に不便である。 もっとも二人が鞭を振るうより早く、青年はそのうちの一人に飛びついていた。素早く「神々のダガー」を ダークエルフの頭頂部に真っ直ぐに突き刺し、引き抜く。 「げう!」短く声を発してダークエルフは崩れ落ち、尻を天に突き上げるような姿勢で床に突っ伏した。 次のダークエルフに狙いを定める。彼女の振るう鞭を短剣で両断すると、神業的な速さで距離を詰める。 武器を失ったダークエルフは「ひぃっ」と情けない声を発して逃れようとしたが、無論全く無駄なことであった。 腰を抜かして後ろ向きに逃げようとするダークエルフをおもいきり蹴り倒す。ダークエルフが膝を突き四つん這いになると、 うなじより少し下のあたりに短剣を突き刺し、一気に尻まで引き下ろした。一瞬のけぞった後、口をパクパクさせながら うつ伏せに倒れ込む。脊髄を切り裂かれたダークエルフの体は血飛沫を噴き出しながら痙攣を繰り返す。 567 :名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 20:19:01 ID:9e2pg9ZY 彼は最後の一人を睨み据えた。慌てて指揮官用の長剣を手に取った様だが、あまり使い慣れてはいないようだ。 これまでの見張りに較べ、若干豪華な装身具を身に着けている(といっても露出度は相変わらずだが)。 恐らく軍団長の二人の副官のうちの一人であろう。勿論彼は話し掛けて確認する気などさらさら無かった。 彼女の持った長剣の柄の部分に、大量の血が付着していたのである。彼は腰を低く身構えた。 ふと一瞬、冷静な気分になる。指揮官のくせに相当おびえているようだ。自分は彼女の目にどう映っているのだろう。 無論彼が迷ったりするはずも無い。奴等にとって俺が死神か何かに見えたとしたら面白い話だ、 奴等自身が死神の使いの筈なのに。などと思っただけである。 と、相手は驚くべき行動に出た。彼女はほとんどぴくりとも動かないグルトヒルデに向かって長剣を振り上げたのである。 自分の死が避けられないと見るや、弱い者を道連れにしようとする。まさに最低な種族である。 青年は短剣を投げつけた。空気を裂くような速さで短剣が飛び、ダークエルフの腹部に突き刺さる。 「うぐっ!」彼女の動きが一瞬止まったのを見逃さず彼はその懐に飛び込んで短剣を引き抜き、 悶えるダークエルフの陰部に突き刺した。 言葉にならない絶叫が響き渡る。必死に引き抜こうとするが、青年は残酷な表情で彼女の両腕を掴み上げる。 陰部から血の混じった小水を垂れ流しながら胸を、尻を激しく振りつつ悶えるダークエルフ。 彼の心はだんだんと虚しさを覚えていた。怒りと、彼女への想いに駆り立てられたとはいえ、 純粋なグルトヒルデの目の前でこういうことをすること自体が彼女への冒涜なのである。 彼はダークエルフの陰部に突き刺さった短剣を引き抜くと、猶も苦しみ悶えている彼女の首を瞬時に掻き切った。 苦痛の表情のまま転がる生首。しかしいずれにせよ、彼女は苦痛から解放されたのである。 気を落ち着けると、彼はグルトヒルデの拘束を解きにかかる。一刻も早く、彼女の安全を確保しなくては・・・ 568 :名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 20:27:10 ID:9e2pg9ZY 続き書きました。まだスベってないか不安です・・・ 設定に凝り過ぎて書き辛くなったかも・・・いくつかの矛盾点は見逃してくださいw なるべく見やすいような改行を志したつもりです。 >>クレイバンの人 ありがとうございます。つくづく投稿して良かったと思います。 微力ながらついていきますのでよろしくお願いします! 569 :名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 00:41:39 ID:hYbTv4lU GJ! 殺伐とザクザクやられていくのがハァハァ。 それにしてもダークエルフってすてき。 570 :名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 03:56:27 ID:wQfkoHfO GJ! そうなんだよ、淡々とやられてるのが(のに)ハァハァだ。 それでいてエロさがあるのは何故だろうな。 次はグルトヒルデ連れての脱出戦?それともこれで完結かな? どちらにしろ次回(次作)にも期待しているんで頑張ってください! 571 :名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 22:11:22 ID:jqRlw22q ひょっとしたら、まだどこにも紹介されてないかもしれないんで、このスレにでも保守がてら。 チャンピオンの『ダブルソウル』っていうコミックスで、教育実習生に化けた霊牙っていう エロコスチュームに身を包んだ悪の女戦士が3巻では腕を斬られ、 最終巻の7巻では主人公に顔などを蹴られた挙句、頭から股間まで一刀両断されてた。 他にも5巻に鎧に身を包んだ悪の女戦士が登場し、殺られてる。こちらは露出度低し。 572 :名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 22:40:34 ID:fH1gKTm9 >>571 初めて聞いた情報dクス。さっそくネットで3・5・7巻だけ注文したw ところで、このスレはやっぱりかなり特殊な性癖のスレだし、 猟奇スレとかと同様にsage進行にした方が安全だと思う。 強制することじゃないけど。 573 :名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 22:54:38 ID:jqRlw22q すまん、確かにそうだな。ていうかネットで注文って早ぇっ。責任重大だなぁ。 つーか、あれだな500kbかなんかでスレって終了だったっけ。 今400kb越えたし、ちょっとずつでも次スレのスレタイやら1テンプレやら考えた方がいいかもな。 sage進行明記などを含めて。 今回の1には悪いけど(もちろん、このスレ作ってくれたことは感謝はしているが)、 もっとキャッチーなテンプレならもう少しは人集まるかもしれんし。 574 :名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 23:40:01 ID:fH1gKTm9 >>573 他に欲しかった本とセットで注文したから安心せれw たしかに今の進度からいくと1000まで埋まるまでに容量オーバーだな。 スレタイは…そうだなあ。「悪の」は外せない気がするが、あとはどうだろう。 「悪役女を倒す小説スレ」とかの方が汎用性があるかも。他の人の意見も知りたい。 575 :名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 23:41:34 ID:yOchr0He 今の無駄に勢いのあるスレタイは捨てがたいw 現行+2人目 とかそんなんでいいと思うが… 576 :名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 23:59:36 ID:jqRlw22q じゃあ俺も話振った手前、スレタイへの意見を一つ。 「悪の」は外せないのは確か。多分これを外すと悪女系よりはるかに需要の多い、 正義系(ヒロピン)系にスレをのっとられるだろうw。 あとは「戦う」や「戦士」など、戦闘員に限定する文句をいれるかどうか。 これを入れると必殺系の悪女はスレ的に微妙になる。 ただ、非戦闘員系はまったく萌えない人もいるのでここは考えどころかも。 あとは、「屠る」や「倒す」など、対象をどうするかの部分。 やられるだと「殺る」のか「犯る」のかよくわからないから避けるべきかなと思う。 あと、猟奇スレからの流用だが、テンプレに ●SSを投稿される職人さん、大歓迎です。どんな妄想でも思う存分に表現して下さい。 ただし、SS上の登場人物は架空キャラに限定し、実在の人物を扱うのは当然ながらNGです。 架空キャラであれば、漫画・アニメ・ゲーム・ラノベなどの二次パロでも、オリジナル創作でもOK。 はいれとくべきかも。実在の女優さんとかでSS書かれると問題ある気がかなりするし。 577 :名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 01:07:05 ID:x+MfO22p うむ、確かに>>575の意見も一理あるw あとはテンプレで指定すればいいことだしな。 猟奇スレからの>>576流用テンプレは確かに要ると思われ。 578 :名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 20:01:14 ID:a8dW7Vhg 口を挟みながら通りますよ。 表現のニュアンスを緩めつつ、明確にしてみた。 【殺戮】悪の女を屠る エログロSSのスレ2【戦闘】 または 【殺戮】悪の女を屠る†エログロSSのスレ2【戦闘】 がちバトル以外の、暗殺や一方的殺戮がある現状に対応。 また、「エログロSS」という表現が入る事で分かりやすさが上がると思う。 二次はだめ、みたいなイメージがあるので「創作」は外した。 †は殺害する武器を表しているみたいでカッコイイかな、と入れたが、 装飾はウザがられる事もあるので避けるべきかなとも思う。 いずれにせよ、★●などで装飾するぐらいなら【】で挟む典型的スタイルで、 検索に引っ掛かる確率を上げるべきだと。 あと、テンプレには「あくまでも、女が戦いで屠られる事を主題とし、 グロを主題とする場合は、こちらの猟奇スレが適切な場合も」と誘導リンクして、 要求グロ度を明らかにしつつ、猟奇スレの関連派生スレという位置付けにして、 逆に向こうのテンプレにリンクを貼ってもらったらどうかと。 個人的には、極端なグロをむしろ感激したいぐらいだけど。 579 :名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 20:09:34 ID:a8dW7Vhg もう一つ。 【殺戮】〜〜【戦闘】は、 【戦闘】〜〜【殺戮】でもいいかも。 展開上の基本的な順序の意味でも、 殺戮よりは戦闘の方が間口が広いはず、という意味でも。 580 :名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 20:20:35 ID:9gxBVFcY グロとか殺戮とかの表記はちょっと嫌かも。 今までのSSにはないけど気絶程度でいいって人もいると思うんだよね。 グロを入れるとちょっと方向性の違う人が入ってきそうなイメージあるんだよ。 このスレは「悪の女を倒す」が大前提にあって、猟奇(グロ度)は二次的なものだと認識してたんだけど。 そんな俺はスレタイは>>375を推す。テンプレはまだまだ皆で考えたいな。 581 :名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 20:24:11 ID:9gxBVFcY ごめん>>575だ。 【  】つけるなら、【戦闘】〜〜【やられ】あたりがいいな。  582 :名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 22:39:16 ID:9kGvfgtE テンプレか… 表現はまた後で詰めるとして、必要と思われる要素を仮に挙げてみる。 ・悪の女を屠る/倒すのがメインの小説を扱う   ※「悪の女」に説明がいると思う。現スレ>1のは片寄りすぎてるが… ・創作/二次創作不問 ・エロ表現の有無・程度は書き手の任意 ・特殊属性につきsage推奨 ・関連スレ? 悪の女をつかまえて  (↑「捕まえてお仕置き」はこっち。やはり過疎) 【ザコ】雑魚女キャラを描いたエロパロ【やられ】  (↑「殺られ」「犯られ」どちらを扱うのかも分からないうちに過疎化) 猟奇・鬼畜・グロ・嗜虐・リョナ系の総合スレ 第5章  (↑「悪の女を倒す」と関係のない猟奇表現はこっち) さしあたっての課題は「悪の女」をどう表現するかだと思う。 …案外難しいな。 583 :名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 11:14:51 ID:0pnTxDeC 『悪の女』と書くと「女=悪」みたいな誤解を受けられそうな希ガス。 『悪役の女の子』とか『敵役の女』とか…って一緒か。 御大のアイデアを拝借して「女やられ役」とか書くか? このスレを見るにエロやられも多いから…こんなのどうよ? 【戦闘】悪役の女を斃す創作スレ【淫闘】 584 :名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 11:23:47 ID:0pnTxDeC "悪役女とは…"はいざ文章にしようと思うと難しいな。 開き直って軽く書いてみるか。 悪役として出てくる女の子を成敗する、という趣旨のSSを扱うスレです! 人物は既存・創作問わず。ただし実在の人物(女優など)のネタは好ましくない。 内容も自由。ギャグからエログロまで幅広くOK。ただし不謹慎ネタは自粛して下さい。 また、こんなSSがあるよ!という情報も歓迎します。 585 :名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 12:36:39 ID:mI6D0Qfn 「悪の女」でググると「悪の女幹部」が大量に(約 13,800 件)ヒットするな。 そこから女幹部を除外しても約600件。案外、説明不要な概念なのかも知れん。 586 :572:2006/05/11(木) 00:27:32 ID:Jj0hH4QG >>571 今日届いたよ。(連休中に尼存に頼んだのが悪かった…) 霊牙さん(*´Д`)ハァハァ これ見よがしな悪役美女顔といいエロコスといい、 最初は結構強いのにラストは雑魚の如く一刀両断されるところといい、 なんつーかツボすぎ。 …問題は3・5・7巻だけでは本筋が全く解らんということかw ともあれ情報thx! 587 :571:2006/05/11(木) 00:42:49 ID:PZSvc+Ga 俺も本筋知らないw……立ち読みできるとこで探してみつけた物件だったから。 喜んでいただけたようでよかった。 俺もかなりハァハァできたからな。霊牙さんには。 大御所はザコのデータは揃ってるけど、 女幹部系は少ないから探せば結構でてくると思うんだよね。 ということでまた情報。今度は小説だけど。 二次元ドリーム文庫 『人妻くの一忍法帖』 熔虎 褐色の肌と鍛え上げられたエロボディを持つ元くの一の妖魔。 さんざん主人公のくの一たちをエロく嬲ったあと、頭を割られて死亡・消滅。 ただし、色々あってフタナリ。 二次元ドリームノベルス 『宇宙刑事ルフィア』 蜘蛛姫大佐 白い肌、熟れた身体を持つエロコスの女幹部。 さんざん主人公(宇宙刑事、女なのが私的に残念)たちをエロく責め抜いたあと、 復活した主人公たちに罪状を読みあげられ現行犯で死刑宣告。 戦うも頭を両断され断末魔のセリフを言いながら絶命。 ちなみに相当調べたが二次ドリ系で悪の女やられあるのマジにこれくらいかも……。 588 :名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 12:26:21 ID:PgF2f6a8 二次元ドリと言えば(その道で有名な)はあばあと西氏が書いてたのがあったな… あれは無いか。 氏の作品では女戦士…というか女軍人やられなら結構あったぞ。 589 :名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 03:18:11 ID:sPmqy78G >>588 検索しても、どの作品かちょっとわかんないんだけど詳細を。 あと、かなり重要な部分なんだけどその女軍人って悪なの? 590 :名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 09:16:38 ID:AJjrTkZj グロ耐性がないなら止めときな。 本は「隷嬢メイド ルミエラ」だな。陵辱物ってだけ。 作品は『天城』か『凶銃の系譜』だろうか。 近頃のは買ってないんで分からん。 591 :名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 10:56:22 ID:sPmqy78G ああ、あの人か。グロは大丈夫なんだが、 俺の定義ではやられるキャラクターが悪かどうかイマイチはっきりしないので、 パスしてるわ。どうもグロ>悪の女なのは萌えない。とにかく情報サンクス。 592 :名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 18:22:54 ID:AJjrTkZj 一例で言うと… メイド:魔術戦の末に後ろから首絞め デュラハンもどきの女剣士:剣で対決→捕獲→後で斬首の刑 ツンデレ副所長:セクロス中なのを遠くから狙撃 同上:剣で対決→腹を切って内臓ボロリ 露の金髪魔術師:魔術戦→剣で心臓を一刺し→トドメに頚動脈切断 不死の少佐:仲間に裏切られて射殺とか、挟み撃ちにされて魔術で消滅とか。でも滅びはしない。 などがある。 593 :名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 23:25:25 ID:NdfMsE2P 四葉の敵女悪女板に霊牙たんの画像をうpっといた。 携帯カメラで撮ったんで画質悪いけど。 594 :名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 23:44:38 ID:kXwGcPjP あんた本当に買うのもUPるのも仕事が早えな。なんか紹介したかいがあるよ。 595 :名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:00:15 ID:HG00475j 戦国忍者伝                   楓姫と朔丸の章 596 :名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:03:30 ID:HG00475j 「ひぎゃぁぁぁぁぁっ」 三尺ほどしかない丈の短い胴衣の胸元が大きくはだけ、豊かな胸が露わになっている。 その谷間に黒鉄色の刃が深々と突き入れた。 柔らかな肉に刃をブスリと刺し込む感触が刀を通して手に伝わってくる。 俺が今、対峙しているのは俺が仕える殿の愛娘、楓姫の命を狙わんとしたくの一である。 隣国の城主は領土拡大の野望尽きることなく、幾度も戦や暗殺を仕掛けてきている。 今回もまだ十になったばかりの姫を、将来の嫁ぎ先が自分を脅かす同盟に利用されてはたまらぬと 暗殺しようとしたのだ。丑三つ時、城のはなれで寝ていた姫を襲う忍ども。 お付の者は皆殺され、くの一がまさに短刀を姫に斬りつけようとした瞬間、 幾人もの忍を倒し、なんとか駆けつけた俺はくの一を体当たりで突き飛ばすことができた。 そして姫を逃がして刀を交えること十数合、 股間に蹴りをみまって怯んだところに刀を思いきり胸に突きさしたのだった。 「く、くそっ……無念。……けど…ただでは死なないっ」 齢二十を越えたあたりのくの一は、赤茶けた髪をふり乱し、整った顔を苦痛に歪ませ、 痛みに喘ぎながらも異様なまでに眼を爛々と輝かし、俺をみつめる。 その眼に俺は身体全体が吸い込まれるかのような感覚にとらわれる……… 597 :名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:05:23 ID:HG00475j 「ハッ」 数秒間、意識がどこかにいってしまっていたようだ。 気付けば、すでにくの一は事切れており、  胸に刺さった刀をささえにかろうじて立っている状態だった。俺は刀を抜く。 ドサッと受け身も何もなく後ろに倒れるくの一。倒れた衝撃で巨乳が大きく揺れた。 白い肌、揺れる乳房、袴をはいていないためチラチラとみえる股間を隠す下帯…… なぜか動悸が激しくなり、そして彼女の身体から目が離せなくなっていた。 はだけた胴衣の隙間から薄茶色の乳首がみえる…… くの一を任務で殺したことはいくらでもあるが…… 何かいいようのない感覚にさいなまされる……豊かな乳房は……幼き日の母が思い出す。 幼くして死んだ母の乳房とくの一のそれを重ね合わせる。 おのれの思考がだんだんと夢でもみているかのように不確かなものになっていくのがわかる。 しかし、その暴走を止める術がない。 ただ心の片隅で目の前で動かぬモノとなったくの一が最期の力をふりしぼり、 何かしらの術を俺に施したのだろうかなどとも考えるが、おのれの昂りを抑えるにはいたらない。 598 :名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:07:14 ID:HG00475j ……少し感触を味わってみたい、この乳房を女の秘め所を……心の逸りはすぐに行動につながる。 どこからか、おのれの犬畜生にも劣る行為をいさめようとする声が聞こえるが、どうにもならない。 刀を背中にくくりつけている鞘に納めると、胸から血がだくだくと湧き出ることを気にもせず、 さきほどから妖しく自分を誘う大きな乳房を両手でわし掴みにし、揉みしだく。 事切れて間もない肉体はまだ温かみをおびていた。興奮はどんどんと高みにのぼっていく。 この柔らかな感触はなかなか味わえるものではない。 忍びの里での淫術修行にて性の悦楽は克服していたはずだが、抗えないほどの魅力を感じる。 胸だけでなく身体全体をまさぐり、その女特有の柔らかい肉の弾力を愉しんだ。 股間は既に膨張をはじめていた。このくの一の秘所におのれのいきりたった肉竿をぶちこみたい…… 俺は右手で下帯の紐を荒々しくほどくと、下腹の黒い茂みへと手を持っていき、その感触を確かめる。 割れ目に指をはわせる、もちろん濡れているはずもない。しかし、そんなことはどうにでもなる。 死体であるということも、とうに忘却の彼方である。 ただ女体をむさぼり喰らうことだけが頭にあった。 599 :名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:14:16 ID:HG00475j 「何をしておるっ!!」 その時、楓姫のかん高い声が俺の虚ろう心を掴んだ。 戦いが終わり静かになったため、逃げた先からお戻りになったようだ。 半裸の死体にまたがり、今にもおのれの肉竿を挿れんとしていたおのれの醜態を恥じる。 「これは、お見苦しいところを。  どうやら、このくの一めが最期にはなった催淫の術にかかってしまったようで。  しかし、ご無事でなにっ!」 術が破られたため、回復してきた五感がおのれの背後からくる強烈な殺気を告げた。 「姫っ!危ないっ!」 楓姫めがけて数本のクナイが勢いよく飛んでくる。 姫の前にさっと仁王立ちになり、鉄の手甲でクナイを払いのける。 間一髪である。気を周囲にはりめぐらし、敵の気配を探る。 「はっ」 両方を鋭く尖らせた棒手裏剣を襖の影にむかって放つ。 「ちっ、失敗したか」 闇から、闇に負けぬ漆黒の黒髪を後ろで一つに束ねたくの一が姿をあらわした。 「一族に伝わる淫術をこうもやすやすと破るとはあんたただ者じゃないね」 現れたくの一は、さきほど俺が倒したくの一よりも大きな巨乳というよりは爆乳の持ち主であった。 その胸は胴衣におさまりきるはずもなく、 襟元も常にはだけたような状態になり乳首をかろうじて隠しながらも その柔らかそうな乳房の大半をさらけだしている。 また袖が脇までしかない装束のため、外の乳肉もはみだしていた。 しかし、術から脱け出した俺にとっては、決して心を揺れ動かすような代物ではない。 「幼き姫をこのように卑怯なやり方で狙う輩に答える義務はない。」 俺はくの一にむかってただそう言い放つ。 600 :名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:17:31 ID:HG00475j 「ふんっ、同じ穴の狢のくせに格好つけるんじゃないよっ。  死体を弄ぼうとした鬼畜のくせにさぁっ」 もちろん、それは挑発にすぎない。 高慢そうなくの一はさきほど倒したくの一よりは二つ三つ上だろうか。 長い眉に細い眼が特徴的な顔立ちをした女で、 鍛え上げられながらも肉感的な身体からは淫らな雰囲気を漂わせている。 「何をほざく、ここで倒れているくの一の術であろうが」 「本当かい。あんたの心にしまってある願望がでてきたんじゃないかい?」 「馬鹿なっ。戯言はたいがいにしろ」 俺は少し冷静な心を失い反論する。 「何とでもいうがいいさ。しかし、あんたんとこの姫さんはどう思っているかねぇ」 チラリと後ろの楓姫をみると、信じていたものに裏切られたかのような青ざめた表情をしていた。 「朔丸っ、そなたこの女がいうように  まさか屍に昂りを覚えるような輩ではなかろうな……」 そこには鬼畜や外道をさげすむような眼というよりは、 何かそうであってはわらわにはどうすることもできぬというような、 絶望を秘めた眼でこちらをみつめてくる。 「違います。さきほど申しましたように操られていただけです」 俺は慌ててむきなおり否定する。 「むぅっ」 真偽を確かめようとじっと睨みつける楓姫。眼の大きい可愛い顔は疑念で歪んでいる。 その小さな姫の視線が上に泳いだ。 601 :名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:22:52 ID:HG00475j 目線の先にはくの一。 「馬鹿だねぇ、ちゃんとこっちをみとかなきゃ」 そういってくの一両手の短刀を俺めがけて振り下ろす。 それを鞘から中ほどまで抜いた刀で受け止める。 「馬鹿は貴様だ。殺気をそこまで漂わせればどうしようともわかる」 「ちっ、嫌なやつだねぇ」 そういいながら跳んで後退するくの一。 俺がふりむくと同時にこちらに今度は駆け込んでくる。思ったより速い。 くの一が右手を心臓、左手は首を狙って突いてくる。 その速さに反応が遅れ、かわしたものの、左腕の忍装束と共に、腕を少し斬られる。 「くぅっ」 なかなかやる。さきほど倒したくの一よりも動きがはるかに俊敏である。 そう思った瞬間、今度は短刀をつきだしたまま身体をひねり、踊るように斬りつけんとする。 そのすばやい動きには驚嘆するがいかに速いとはいえ、 おのれが即座にしゃがみこめば短刀が俺を切り裂くことはない。 これを勝機とみて、右手の刀を捨てて這うような姿勢から相手の足首をつかむ。 「あっ」 くの一のしまったとでもいいたげな小さな叫びと共に力任せにひっぱりあげる。 「きゃっ」その声と共にあおむけに転倒する。 爆乳が盛大に揺れ、はだけた胴衣からは少し大きめの乳輪とともに乳首がみえた。 髪留めもとれ、艶やかな黒髪がハラリとばらけ広がる。 俺は彼女の腹あたりに馬乗りになる。すかさず、くの一の両手首に手刀。 「ひっ」その痛みに耐えられず、短刀を離す。 一つの短刀は放り投げ、もう一つの短刀を女の首筋にあてる。 「勝負あったな」 「フフ、それはどうかねぇ……」 その言葉と同時にくの一の眼が妖しく光る。 602 :名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:31:28 ID:HG00475j 「しまっ……」気付いた時には既に遅かった。 敵としてしか認識していなかったくの一が誰よりも愛しく魅力的な女に、 その肉感的な身体が魔性の魅惑を漂わせているかのような錯覚がおき、 そして、それがどんどんと現実味をおびていく。 「あははっ。同じ手に二度もひっかかるとは、どこの忍か知らないけど詰めが甘いわよ」 「さぁ……すっごくあたいの身体が気になってきただろ。  そんな物騒なモノは捨てて、あたいの胸を弄ってよ」 俺はいわれるがままにくの一から奪った短刀を捨て、 彼女の胴衣の上からその凶暴な乳房を揉みしだく。 胴衣の上からでも伝わってくる肌の暖かさ。そしてフニャフニャと形をかえる乳房。 「はぁっっ。いいわ、その調子よぉっ」 勝利を確信した笑みを浮かべながら、胸を揉まれる気持ちよさによがるくの一。 俺は今度は胴衣を無造作にずらすとあらわになった乳首を優しくつまみ弄る。 「ふぁんっ……わかってるじゃない。あたいの弱いとこ。ひゃぁんぁぁぁっ」 親指と人指し指で桜色の乳首をいじくりながら、 他の指と掌で西瓜ほどもあるが、比べるも愚かなほど柔らかな乳房を揉み続ける。 「はぅんっ……戦場でのやらしいことって……ふぅん…すっごく興奮しちゃう…んあぁんっ  お腹に……あたってるアァンッ あんたの竿もどんどん固くなっていくのがわかるよぉ。」 すこし落ち窪んでいた乳首がどんどん固さをもち、ついにはムクリと顔をだし勃起状態となった。 603 :名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:33:03 ID:HG00475j 「最高っ……ふふっ、すぐ殺してもいいんだけど、もう少しだけあたいを愉しませてあげる。  そうねぇ。今度はアソコを優しく弄ってちょうだい」 俺は左手で、弾力性に富んだ爆乳を揉みしだきながら、 右手ではくの一の股間に持っていき、濡れ湿った下帯をとる。 そこには黒い茂みにおおわれた秘所があった。 その割れ目に人差し指と中指を挿しいれ、肉壷を巧みにいじくる。 「いいよぉぉぉっふひゃぁんっ 姫様っ、これが男と女の性の営みってやつさ。  ガキには少し刺激が強すぎるかもしんないけど、冥土の土産さね。よーくみときな」 本来ならば姫のことが何よりも気になるはずなのだが、 俺の意思はまるでどこかへいってしまったかのように、このくの一のことしか考えられなくなっている。 そのため視線さえ姫にむけられず、姫がどんな表情でいるのかうかがいしることはできない。 しかし、こんな風に考えるだけの意思が残っているぶん始末が悪い。 「そ、そうだ……ふぅん。お豆さん、お豆さんを弄っとくれよ。  お豆さんを弄られるのが何よりもたまんないんだよぉっ」 俺は濡れた肉壷の入り口あたりにある、ニュルリとした小さな突起物を命令通りに指で擦る。 「ふひゃぁぁぁあんっ」ビクンっとくの一の身体が悦びで跳ねあがる。 604 :名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:39:38 ID:HG00475j その時、高くしかし凛とした声が俺に呼びかけてきた。楓姫だ。 「朔丸、さっきは疑ってすまぬ。そなたは正しかった。  どうか、わらわの願いを聞き届け、普段の朔丸に戻っておくれ。  そして、この女狐をこらしてめおくれ。頼むっ」 声だけで涙ぐんでいるのがわかる。楓姫は心の底より俺を信じてくれた。その涙が俺を………… 「はぁぁんっ、いいよぉっ上手いねぇ……ああんっ、  たまんない、たまんないぃぃっ 殺すのが……もったいないくらいだよ  もっとだもっともっとお豆さんをぉぉぉっ」 くの一は本来の目的である楓姫のことなど忘れたかのように、 お豆を弄られることに没頭し、よがり狂っている。 俺はもちろん命じられるままに………………くの一のお豆を二つの指でつまむと力いっぱいに…つぶした。 「はぁぁん……っぐぎゃぁぁっぁぁぁっ」 女の身体の中で一番敏感とされる部分は、優しく弄れば何にも代えがたい快楽をもたらすが、 逆に一切の情なく責めれば絶望的な痛みをもたらすものだという。 股間をおさえ苦しむ様をみると、くの一はまさに極楽から地獄へ落ちていく感覚を味わっているのだろう。 605 :名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:48:32 ID:HG00475j 「朔丸ぅっ」 楓姫は涙声ながらも嬉しさを隠し切れないような声で俺の名を叫ぶ。 馬乗りになっていたくの一から起き上がると楓姫にむかって頭をさげる。 「姫っ、助かりもうした。姫の声が心の奥深いところまで届き、  やっとのことで、こやつの呪縛から解き放たれました。お叱りは後ほどいくらでも。  まずは、この外道を冥府に送りますゆえしばしお待ちを。」 「うむ」 涙目に満面の笑みを浮かべ微笑む楓姫。 俺がふり返ると、股間を手でおさえ血と淫らな液を鍛え上げられた太股へそして足首へとつたわせながら、 ヨロヨロと立ち上がるくの一の姿があった。 「姫の命を狙った輩を決して見逃すわけにはいかん。  しかし、少し待ってやろう。短刀でも何でも拾ってかかってくるがいい」 俺は地面に捨て置ていた刀を拾う。くの一もそばに落ちていた短刀を拾い構える。 「あたいの、あたいの大切なお豆さんになんてことしてくれるんだいっ……  しかし、あんたも甘いねぇ。あのままとどめをさせばいいのにさぁ」 こぼれ落ちそうに熟した二つの大きな肉果実を隠そうともせず、そうのたまう。 「ごたくはいい。さっさとかかって来い」 「その甘さが、あんたの命取りだよっ」 606 :名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:57:28 ID:HG00475j くの一の身体が躍動し、その速さを生かして縦横無尽にあらゆる方向から打ち込みがくる。 乳首を勃起させたまま、抑えのきかなくなった二つの大きな乳房も 縦に横にと彼女の動きにあわせてまるで異なる生き物であるかのように揺れうごめく。 俺はくの一の斬撃をかわし、刀で受け止めながら必勝の機会を待つ。 「さぁ、興奮してきたろぉ。いいんだよ、  もう刀なんて手放しちゃいな、あたいとさっきの続きやろうよぉっ」 俺はその言葉に反応したかのように、 構えをとき、右手は刀を持ったまま両腕をだらんとさげる。 くの一も動きをとめ、ゆっくりと俺に近づく。彼女の胸がどんどんと視界の大半を占めていく。 「あたいを舐めやがって、少しでも術にかかりさえすればこっちの勝ちなんだよっ。  しかし馬鹿だねぇ、せっかくの勝機を逃したばかりか三度も術にかかるなんてさっ  姫はすぐにあの世に送ってあげるよ。先に逝きなっ!」 ザシュゥゥッッ 短刀が俺の首筋を切り裂く前にかわし、刀を真上に突き上げるかのように……くの一の股間に刺した。 「ぐびゃぁぁぁっっ」 「貴様のくされたマンコに俺のはもったいない。刀でも咥えながら逝くんだな」 秘所に刀を突き入れられ、信じられないといった表情で細い眼を見開き俺をみつめるくの一。 両手からは短刀が落ち、畳に突きささる。 「俺も冥土の土産に教えてやる。眼さえみなければいいんだよ。  視線がさがっていたことに気付かなかったのが貴様の敗因だ。  ああ、今からもう一度術をかけるならかけてくれ。  もう姫と俺以外に気配は感じないからな。」 虚ろな表情のまま何かに気付いたように口の端を歪めて笑みをつくるくの一。 「……ふふっ、なんてこったい。あたいの自慢の胸が仇になったってわけか…………グハァッ」 血反吐を吐くと意識を手放したのか、ふっと表情を消すくの一。刀から手をはなすと、 前のめりに、二つの柔かく大きな乳房を俺の身体に擦らせながら崩れ落ちる。 倒れたひょうしに胴衣がめくりあがり、 刀のささった股間部が、たっぷりと量感のあるお尻が、まるで誘うかのようにあらわになった。 607 :名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:59:55 ID:HG00475j ビシュゥゥッ、股間からの血飛沫で装束を汚しながら刀を引き抜くと、姫のもとに赴きひざまづく。 「姫、数々の我が落ち度、罰は後でいくらでも受けまする。  ただ、せめて本丸に着くまでは姫をお守りすることをお許しください」 「うむ、そこまでおのれを責めなくともよい。そなたはわらわの命を救ってくれた。感謝しておる。  まぁ付きの者が皆殺されたのは残念じゃがな……斬られた腕は大丈夫のようじゃの。  さぁ、まずはわらわを城まで連れていくのじゃ。父上にもはやく報せねばっ」 深刻そうな顔、しかし安堵のためかかすかに笑みを浮かべる姫。 なんとも愛らしく、命がけで守らねばとあらためて俺の心を揺り動かす表情である。 「御意っ」 今回の失態は十分に責められても仕方のないものである。 姫の寛大な心で許されたことは望外のことといえた。 608 :名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 02:06:10 ID:HG00475j 「ところで」 「はっ」 「さっき、この女狐めに、眼をみないでいたといっておったな。  まさか眼をつぶっていたわけではあるまい。どこをみておったかと少し気になっての」 「ええ、いやその……」俺は言いよどむ。 「なんじゃ、わらわの問いに答えられぬのか」 「む、胸でございます」 「ほぉぉっ、なんじゃ操られて苦しい思いをしとるかと思っておったのじゃが、  どうやら違うようじゃの。そうじゃのぉ、あの女狐の乳房は稀にみる大きさであったからの  揉めて嬉しかったか。やはり胸の大きなほうが朔丸の好みか……」 声に棘がこもる。何やら姫を怒らせた様子。 「いえ、胸をみたのは術にかからぬため、  そして乳房の揺れる方向によって相手の行動を知るためにございます。  よって仕方なきこと。決して胸に見惚れていたわけではございませぬ」 姫を溺愛する殿に不味い報告をされれば首が飛ぶ。 そして、なにより姫に誤解されたままというのは何故かとても悔しい。 「そうか、なにやら怪しいがそういうことにしておいてやろう。  母上をみる限りわらわの胸があそこまで大きくなるとは到底思えぬしな。」 なんとか納得してもらえたようで俺は心のなかで安堵のため息をもらす。しかし…… 「ご納得いただけたようでなにより。  しかし楓姫。あのくの一と姫の胸に何の因果がございまする」 「あ、いや何でもない。気にするな。さぁさっさと城に急ぐのじゃ。」 そう慌てたかのようにいう楓姫。 まだ何やらブツブツと顔を赤らめながらいっているが聞き取ることができない。 「さぁ、この朔丸におぶさりくだされ、瞬く間に城へとお連れしましょう」 「あ、ああ。うむ」顔を火照らせたまま力強くしがみつく楓姫。 俺は姫を背負うと周囲を警戒しながら城へと駆け出した。                                                    了 609 :クレイバンの人:2006/05/15(月) 02:18:43 ID:HG00475j 第一弾(魁丸と魔乳姉妹の)も完結してないのに「くの一」もの第二弾です。 短編書くつもりだったんですが何故か妙に長く…… エロと戦闘(やられ)のバランスを半分ずつくらいにしてみました。 ダークキッド含めその他未完の長編は……すみませんがもう少しお待ちください。 とかいって次も新しいのかもしれませんが…… 次スレに関しては…… 下手にコテハンがいうとアレなので名無しで議論に参加させてもらいます。 『ダブルソウル』読みましたが、霊牙は超ツボです。 エロいコスチューム、悪役系美人顔、同情する価値もない悪、高慢な性格、 そこそこに強いけど弱い、無残な最期。 そして主人公の何のためらいもなく痛めつけ屠るスタンス。 私的にはパーフェクトな悪の女戦士(幹部)であり、そしてやられだと思います。 610 :名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 13:38:58 ID:IS6caDrv クノイチー! GJ!! 爆乳くのいち姐さん、エロいけどちょっと格好いいな。 姫との掛け合いもよかったです。 611 :名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 23:26:22 ID:C7crjrLc 前回のエロコスのくのいち達もヨカタが、これは別物シリーズ…?だよな 幼いツンデレ姫に顎で使われる忍者というのはいいなあ この姫の姿に変化して騙そうとするくのいちを、姫の姿のまま屠って凹む朔丸 慰めようとしてツンツンプンプンしながら朔丸に手こきしてあげる楓姫 こんなのを見たくなったが、ロリ悪女屠殺はスレの嗜好からは外れるのかな 612 :名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 10:34:08 ID:kev6s/HJ ロリ系悪女でもいいんじゃない? 強いかどうかが微妙なラインに入りそうだが…。 ロリ系って搦め手攻撃がメインで、実際に戦闘させたら弱いってのがパターンだし。 613 :名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 11:12:45 ID:igXGyB/h ロリは他の悪女と絡めて"連携技"とか"実は最も強い"という展開だと 燃える。邪魔忍が良い例だ。 俺の拳が女の腹に吸い込まれる。 派手に吹っ飛んだ女はその先の女の子に向かって転がっていった。 その女の子は倒れる仲間を片手で押して止めた。 「もぉ〜使えないなぁ〜」 悪態をつきながら、足で倒れ伏した女の胸を容赦なく踏みつける。 つま先がその豊満なバストにめり込み、女は苦悶の表情を浮かべる。 「あぅっ!や、やめて…」 「やめてほしかったらさっさと立ちなさいよ。このグズ!」 女の子が足の力を更に強める。グズ、という厭な音と共につま先が胸に刺さる。 「ぐ!…ぁ!」 声にならない悲鳴を上げ、激しく身体を強張らせる女。脂汗が顔に浮かぶ。 「ここで頑張らないと王子様にヤラれて殺られちゃったりするよぉ?」 自分の2倍近い年齢を重ね、身長も違う女をゴミのように扱う女の子。 見た目は子供だが…とんだ悪魔のようだ。 「ホラホ…あ〜らら、死んじゃったぁ。つまんないの〜」 614 :名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 14:51:42 ID:JDBt70pE JOJOの第四部に代表されるように搦め手でも「強い」といえば「強い」だろう。 ロリ系悪女は全然ありだと思う。 ところで>>613、萌えたので作品化求む。 615 :名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 16:19:56 ID:igXGyB/h 了解。今回のはロリというよりお嬢様属性にシフト気味なんで、 次はもっと子供子供した奴にして書いてみるよー 616 :名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 18:13:28 ID:LkmZ5Dcm クレイバンの人はどうみても巨乳/おねえさん属性だから、ロリは>615に期待だな。 つか、>613のネタみたいに、怒りでも正義でもなく 「単に味方(悪役)に殺される悪役女」ってのも萌えるな。 (スマン、俺も年増好きなんだw) 617 :名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 14:43:55 ID:Z1KNH2Md 年増云々以前に自身のリアル年齢がその域に近付きつつある… だが俺は永遠のおねえさん属性を保ち続けるぜ! 逆に子供やロリは苦手。うはwww 618 :名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 17:19:23 ID:c2VajQkm >617 やあ俺。 619 :名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 22:43:34 ID:TGDkMLZc >>617 やあ俺、その2。 そうだよな、しかしどこまで「おねえさん」なんだろう。 近頃(美人限定だけど)40歳くらいまでいけるんじゃないかと思う自分がいるw 歳はとりたくないものだ。 620 :名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 19:58:13 ID:vBkkEnC+ 600過ぎたので久しぶりにage。 いや、sage進行なのもsageててもレスが続く限り大丈夫なのも知ってるが、 このスレ時々やばいくらいに過疎るからな。 前にsage進行のスレが放置され続け落ちてしまったんだ……。 621 :名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 20:02:22 ID:LqnqD1k1 おとなしく専ブラ使いなさい。 622 :613:2006/05/22(月) 12:28:34 ID:4hL5O1dV 出来たぞー。昨日の1時〜4時までかけた完全書き下ろし… の割にしめ方が分からずにグダグダになった。失望しろ。 623 :613:2006/05/22(月) 12:29:05 ID:4hL5O1dV 1. “地下13階に気をつけろ…” ――それはダンジョン攻略を目指す冒険者の間でまことしやかに囁かれる噂。 それが何を意味するのかを正確に知るものは少ない。 ただ一つ明確なのは…それが確実に命にかかわる事である、ということ。 何に対してなのかは不明だが、13階以降を行く者はその階はとりあえず足早に去ることを鉄則としている。 「おーい、回復薬取ってくれぇ」 「あいよー。ハイポでいいかぁ?」 「おう。さんきゅ」 ドワーフのブッハが盗賊のパイオからハイポーションを受け取る。 薄暗い通路に淡い蒼の光が燈る。ブッハの傷が見る見る癒えていった。 「ねぇ、そろそろ戻ったほうがいいんじゃない?アイテム少なくなってきたよ?」 エルフのアルテが弱気の表れた声で俺に話しかけてきた。 「…ん?」 言われて点検してみると、用心して用意した回復薬が底をついてきていた。 「まさかここで悪魔が出るとはな〜」 パイオが眉間に皺を寄せて呟く。 迷宮の深部にあるという次元の扉。そこから這い出るという魔界の住人――悪魔(デーモン)。 本来なら強者しか近寄れぬはずの地下20階以降にしか出ぬはずの化け物どもだ。 詠唱なしに魔術を放つ彼らは人間とは格の違う領域で冒険者を死に陥れんと攻めてくる。 …それがここ12階で、しかも背後から奇襲をかけてきたのだ。 俺たちは慌ててアイテム・魔術を駆使して戦い、なんとか倒すことに成功した。 「でも、ま、命が助かっただけ良かったし、戦利品もあったから悪いことばかりではないわな」 そう言ってパイオが右手に持って袋の中身を取り出す。 「悪魔の報酬…」 アルテが呟く。パイオの持つそれは我々の知る如何なる物とも違う色をした、野球のボールぐらいの大きさの宝石だった。 624 :613:2006/05/22(月) 12:30:30 ID:4hL5O1dV 2. 悪魔が冒険者に戦いを挑むのは何も取って食おうというわけではない。 彼らは我々に『戦い』を挑んでくるのだ。純粋に。力と力のぶつかり合いを目的に襲ってくるのだ。 そこに正々堂々などない。だから不意打ちも平気でやる。時には集団リンチじみた事も起こる。 人間の言葉を話すことなどない連中からその意を汲み取ったのは…無論戦った冒険者たち自身だった。 戦いに勝った時、悪魔は傷ついた体で冒険者に膝をつき…アイテムを差し出して息絶える。 最初は何かの冗談だと言われていたが、例が増えるにつれて「どうもそうらしい」との解釈に至った。 そしてそれはいつからか「悪魔の報酬」と呼ばれ、人々に様様な形で受け取られる特別な存在と化した。 悪魔連中の思惑は分からないが、ここのダンジョンに棲む彼らがやることはこれだけのようだった。 人界侵略など考えず此処で訪れる者に戦いを挑む――ここの悪魔は皆その様だった。 それは宝と最深部への羨望を抱いて進入する我々冒険家と似た気持ちなのかも知れない…… 俺たちが戦った「角の生えた猿の悪魔」も致命傷を受けると、急に俺たちの前に座し、宝石を寄越して倒れた。 その顔は何故か満たされた感があり、奇襲をかけてきたとはいえ俺たちの動きを見るや真正面からの戦闘に切り替えた。 まるで試すかのような…いや、実際に試されたのかもしれない。そして勝利の報酬でその力にむくいるのだ。 その戦利品を肴(さかな)にしつつ、俺たちはキャンプで一休みしていた。 「たしかにこんな浅い階層で入手できたのは僥倖だけれど、なんだか怖いわ」 いつもは気丈な女エルフもこの宝石を見る時は恐れを隠し切れずにいた。 彼女たち『森の人』にとって悪魔自身は忌むべきとはしないが、このような得体の知れない物への警戒は強い。 「へっ。呪いはかかってないって言ったじゃねぇか」 ブッハは腰を上げて伸びをしながら文句を垂れる。悪魔との戦闘で負傷した両膝は綺麗に治癒されたようだ。 「嫌なものは嫌なのよ。どっかの強欲と一緒にしないでくれる?」 「おい。ここでそれを言うかよ。潔癖なエルフさんよ…」 ぶんむくれるエルフと拗ねるドワーフ。これは彼らの種族間の仲の悪さが端的に出ている会話だ。 もっとも、二人ともほんきでやってるわけではないが… 「よしなよ旦那。アルテさんも」 「「あんたは黙ってろ(黙ってて)」」 「うぐ。び、ビルド〜」 息の合った二人の声に打たれた盗賊が俺の名を呼ぶ。 俺は戦士の武器である鋼の剣を収めた鞘を腰に付けて腰を上げた。 625 :613:2006/05/22(月) 12:31:50 ID:4hL5O1dV 3. いつもの言い争い(主に種族の優劣について)を繰り広げる仲間を諌め、俺たちはキャンプを出た。 たった一度の不慮の自体で備えが不十分になった。もう一度などあっては堪らない。 パイオとアルテの提案から、俺たちは地上を目指すことにした。 「出直しかぁ。もしそれ(宝石)が高く売れたら、魔法防御の鎧が欲しいのぉ」 「同感ね。連中ったら節操なく魔術を撃ってくるんだもの。楯を構えて防ぐのも限界があるわ」 先程とは打って変わって意見が同調し合っている二人を前に、パイオはヤレヤレのポーズを見せた。 「…にしても不思議な輝きだよね」 また袋から取り出して宝石を眺めるパイオ。この男は盗賊と鑑定士の両方のスキルに長ける。 が、その鑑定眼をもってしても件の宝石は分からないとの事だった。 "この世のものではなく、あっち――魔界の物でしょーね"とのコメントがあったのみ。なんともアバウトだ。 それを聞いてブッハは"お宝には違いねぇや"と言い、アルテは"呪いは無いけど、なんか怖いな〜"と漏らした。 宝石の輝きは、ピンク?色。だが輝くというよりはその逆かもしれない。神秘的、でいいかもしれない。 とにかく俺にとっても得体の知れないソレは、どんな物かは地上の知識陣に聞いてみないと判断のつかないブツに過ぎない。 疲れも拭いきれないし、早々に帰ろう―――。 と、その時、 「遊ぼうよ…」 幼い、女の子の声が聴こえた…気がした。 「なぁ…今」「なにか声が…」「聞こえた」「よなぁ?」 俺たちは一斉に立ち止まり、先程の声への疑問を口にした。 いつも力強いブッハも少し調子を落として真剣な顔つきになっている。 「子供の声…」「だったわよね?」 エルフのアルテが横から言葉を接いだ。ブッハが少しムっとなったがすぐに周囲に意識を戻す。 「階下からだね」 4人中最も耳ざといパイオが姿勢を低くして足元を見つめる。 「下…13階、か」 俺もブッハもアルテも、13階という考えに思いを巡らす。 『13階には気をつけろ』の警告。そこから聴こえる―― 「おいでよ…」 626 :613:2006/05/22(月) 12:32:38 ID:4hL5O1dV 4. 女の子の声。明らかに、異様だ。 魔物の闊歩するダンジョンの、それも13階に幼子が居ようなど、普通には考えられない事態だ。 みなそれには気づいている。問題は、 「どうする?無視するか?」 俺の思考をブッハが断絶する。顔を上げてそれぞれの目を見た。 みな不安げだが怖がってはいない。得体の知れない、少なくとも人ではなさそうな何か。 それを前にして去る、それは回復薬の在庫も乏しい俺たちには情けなくも懸命な手なのだ。 いや、恥じることも無い。最悪。悪魔との戦闘が待ち受けている可能性もゼロではない。 その能力の優劣こそあれ、疲弊した俺たちのうちで犠牲が出る可能性があるのを見過ごすことはできない。 「階下から誘ってくる相手よ。間違いなくやばい相手だわ」 彼女の口から"やばい"という単語が出るのは珍しい。が、本気で危険を感じているということの表れでもある。 「そうだな」 「はやく去りやしょう」 俺が結論を出す前にパイオの奴が方針を決めた。その心はすでに地上に飛んでいるに違いない。 素早く手製のマップを取り出して来た道のチェックを始める。呆れるつもりは無いが気が削がれる思いをした。 「10階まで行けば王宮の設けてくれた転送の陣がある」 「それで一気にズラかろうぜ」 マップを覗き込みながら相談する。アルテはパイオがマップ上で走らせている指先を目で追っている。 「――よし。こっちだ」 いつもは2番手3番手を歩くパイオが我先にと先頭に立って歩き出す。 頼りがいのある姿に、俺は先程失せた気力がちょっと戻るのを感じつつ、足を進める。 その後ろにアルテ。得意の弓を携え、辺りに勘を巡らせながら着いてくる。 最後尾はブッハが守る。その手には悪魔を仕留めたバトルアックスを握っている。 後ろと周囲の気配りを二人に任せ、俺は前列のパイオをいつでも庇いに行ける用意を整えることにした。 魔術を弾く楯を構え、暗闇に神経を集中する。道をたどる事に専念するパイオの楯となるために。 俺たち4人はゆっくりと元来た道を戻る。 「どこにいくの?」 声は、いまだ聴こえてくる…… 627 :613:2006/05/22(月) 12:33:33 ID:4hL5O1dV 5. そして、俺たちは階段の所まで戻ってきた。 下へと続く階段を――…… 「ちょっ…なんで13階に続く階段に着いちゃうの?」 「そ、そんな、確かに」 パイオは慌ててマップを見直す。だが、 「間違いないな。辺りの地形や通ってきた道からするに、これが元来た階段だぜ」 ブッハが確信をもって言う。俺もその言葉に異論は無い。 「ああ。ここまで正確にたどって、そしてこの階段に着いたんだ…ただ、上下が変わってるけどな」 ダンジョンには様々なトラップがある。 落とし穴・吊り天井・宝箱もどきのミミック・化け物だらけの通称「怪物の詰め所」…だが、 「階段が入れ替わってるなんて聞いたこと無いわよ?」 俺の心の言葉をアルテが代弁する。そう。そんな話は知らない。あるとすれば、魔術。 「声の主の仕業かな?」 パイオが怯えた調子で呟く。地上へ飛んでった心は此処に戻ってきているみたいだ。 期待が無くなって望みが薄くなってきているのが見て取れる。マップの端が強く握られてひしゃげる。 「ふふふ」 「ひゃあっ!?」 女の子の笑い声―らしき声に文字通り飛び上がるパイオ。ブッハが斧を構えなおす。 アルテが矢を階下の暗闇へ向け、俺は剣を抜く体勢に入る。 「こっち。こっちだよ」 瞬間。 「…ぅあ…」意識が…。 「ビルド?…ぁ」アルテの声が聴こえ、 「二人ともどうし…ぐっ!」ブッハがうめき、 「頭が…」パイオがたじろぐ。 「こっちにおいでよ…ふふふ」女の子の愉しそうな声が頭の中に木霊した。 そして、俺の意識は下に向かって、飛んだ。多分、ほかの3人の意識も… 628 :613:2006/05/22(月) 12:34:31 ID:4hL5O1dV 6. 気づけば、俺は真っ暗闇に一人立っている。 俺たちの入っているダンジョンは通路を構成している石自体が光を放っていて、光源なしでも探検できる。 石の光る理由などは俺の知ったことではないが、確かなことは冒険が楽だということだ。 だが、ここにはそれがない。 光の加減で明暗こそ珍しくなかったが、完全な"闇"は今まで体感したことが無かった。 分かるのはいつも通りの荒い石畳の感触と肌寒い空気だけだ。 「やっと来たね」 不意に、目の前、本当に目前で声がした。あの、女の子の声だ。 俺ははっとなって前を見た。 「こんばんわ、戦士のお兄ちゃん」 そこには…ケラケラと愉しげに笑う女の子。見た目は間違いなく人間だが、 周囲は妖しげに―あの宝石のように桃色に―ほの暗く光っていて、おかげでその輪郭がはっきりして見える。 俺は何気なく自分の身辺を確かめた。…特に何も失ってはいないようだ。少なくとも、自分は。 「…仲間はどこだ?」 「知らなぁい」 そいつは我関せずといった風に答えた。つま先でぐりぐりと石畳を弄る。 容姿・服装は街にいる、農家の娘といった風貌だ。特別な感じはしないが、それが逆に、不思議だ。 「…きみは誰だ?」 本当は「貴様」や「お前」と呼びたかったが、見た目に釣られてつい口調を和らげてしまった。 刺激しないように、と考えたところで目の前の娘は、さっきとはうって変わって嬉しげな様子で答えた。 「あたしはバンデッタ。見ての通りの女の子だよー」 バンデッタ――それが少女の名前らしい。その響きに聞き覚えはあるが、意味はわからない。 女の子らしいような、全く合ってないような。そんな感覚。10歳あるかないかの少女は今度はこっちに質問する。 「お兄ちゃん…ビルドはここに何しに来たのー?」 「…何しにって、分からないか?」 「えー?」 『わかんないなー』と指をアゴに当てて可愛げ一杯に返すバンデッタ。 …俺の名前をどうして知ってるのかは問題ではないので聞かなかった。相手は只者ではないのが分かるからだ。 「きみは悪魔なのか?」 「んー?そうかもー?」 その場でクルクル回転して遊んでいる。その右手にはいつの間にか樫の木の杖が握られている。 街でも売っている品なのですぐに分かった。 「ビルドは人間だよねー?」 「ああ。そうだ」 「にんげんさんなんだよねー」 「見れば分かるだろう?」 「わかるよー?」 …なんか疲れる。階下から聞こえてきていた時の不気味さは何処へやら。 629 :613:2006/05/22(月) 12:35:14 ID:4hL5O1dV 7. 「えへへー」 そいつは愉しそうに杖を振り回して踊っている、ように見える。 「なにが目的で「にんげんさんゲットだぁー」 頭に浮かんだ疑問を口にする途中でバンデッタが声を上げた。実に嬉しそうだ。 その「ゲット」というのがとても引っかかるが。 「さっきドワーフ見つけたけど、あれで何人目だったかなー?」 『んーと』と指折り数を数える女の子。その様子は普通に街で遊ぶ女の子そのものだ。 「って、待て。ドワーフだと?」 「え?そーだよ?ぶっはって変な名前ー」 『あははー』と笑って杖をクルクル回す。"ブッハ"。それは間違いなく 「すぐ死んじゃって面白くないんだー」 ぶーたれる子供。頬を膨らませてそれらしく怒っている。 ブッハ。死んじゃって。俺は彼女の放つ単語を理解しきれずにいた。 今この娘は何と言った?死? 困惑する俺の傍に何かが歩いてくる気配がした。慌てて振り返り、 「………っ」 息を呑んだ。そして吐き気をもよおす。 そこには… 「なんでドワーフって野蛮なのかなー」 自身の両腕で自身の頭部に斧を振り落とした姿で"歩いてくる"ブッハの姿だった。 その目に光は無く、血がボタボタと地面に落ちる。 俺はたまらず吐いてしまった。 人形のように意思なく歩く友の変わり果てた姿に、俺は恐怖と嫌悪を覚えてしまった。 「やめろっていったのに、分からず屋さん♪」 バンデッタがそのブッハだったモノにちょん、と指先を当てる。 瞬間、立ち止まって揺らいだが、ソレはすぐに歩行を開始し、元出た闇の中に消えていってしまった―― 630 :613:2006/05/22(月) 12:36:14 ID:4hL5O1dV 8. 「そーだ。あれで4人目だぁ」 パッと華やいだ表情でバンデッタが喜んだ。 「あれは、お前がやったのか」 俺は気分の悪さに脱しきれぬまま彼女を睨みつけた。が、相手は全く動じない。 「違うよー。止めたのに振るうからああなるんだよー」 ああなる、とは、つまりあのような無残な――斧が自分に返るようなことのことか。 徐々にだが怒りが込み上げてきた。だがここで痺れを切らす訳にはいかない。 相手がこちらに何かをする気配も無いし、先攻してブッハのようになっては終わりだ。 「まさかアルテとパイオも?」 「会ったかもねー。会ったよー」 矛盾する回答。俺は既に接触していると判断した。 バンデッタが奥へすっと消えて、すぐに出てきた。そして俺の足元に一つの袋を投げて寄越す。 転がるそれには血が付着していた。最後に見たときは土による汚れしか付いてなかったのに。 「パイオって背の小さいホビットだよね。2ゲット目だー」 「パイオは背は小さいが人間だよ。で、またしても『ゲット』ってことは」 袋から宝石が出てきた。俺はそれを拾いつつ視線を彼女に向ける。 「そ。会ってる会ってるぅ♪悲鳴上げて逃げたから、逃がしてあげたよー」 「…そ、そうか」 その言葉に、俺は安堵を覚えて―― 「でも多分生きてないね」 次の言葉で望みが絶たれる思いを味わった。 「だって走っていっちゃったけど、全然出口の方向じゃないし。あっちは確か…グレーターデーモンが」 「ぐ、グレ…っ!」 俺は絶句した。グレーターデーモン。地下30階以降で目撃される上級悪魔だ。 「って言ってもそれは人間さんの呼び名で、此処にいるのはバルログっていって火の魔神だけどね」 その口調はそれまでと違って若干大人びたものになっているが、愉しそうなノリは依然変わらないままだ。 その直後、遠くで友の悲鳴が聞こえた気がした。きっと気のせいだろう。そう信じたい。 631 :613:2006/05/22(月) 12:36:47 ID:4hL5O1dV 9. 「エルフはどうした」 「察しの通り。もー会ってるよーん」 再びふざけた口調でバンデッタが回る。この踊りもいい加減癇に障る。 「ビルドお兄ちゃんが一番おねぼうさんだったよー。アルテちゃんは2番目おねぼうさんー」 「…あれは朝が弱いからな」 もう何のことか分からん。俺は諦観を込めて相手をしている。 ブッハ。そして(おそらく)パイオを喪った喪失感が沸々とこみ上げてくる。 しかし、心は乾いて、涙も流せない。 体は何の束縛も受けていない。だが、金縛りに遭ったかのごとく、動かない。 自身の気持ちが己に呪いをかけたかのようだ。俺はもうただ、歯を食いしばっていた。 「あの娘に会いたい?」 そんな俺に急接近してきて、俺の顔を下から覗き込みながらバンデッタが囁く。正しく悪魔の囁きか。 これが醜悪なゴブリン顔ならゲロ臭いツバでも吐いてやりたいが、今それをこの少女にするのは自殺行為かもしれない。 抜刀の速さに自信はある。が、ブッハの姿が俺を躊躇わせる。それは同時に、亡き友からの警告にも感じられた。 俺の腰までしかない身長の少女は、嬉しげに回って奥へ消え、10秒くらいで 「連れてきたよー」と、アルテの手を引いて戻ってきた。 アルテの見た目は別れた時のままだ。どこも怪我していないみたいだが、その顔は青ざめている。 「ビルド……ブッハが…」 「ああ、知ってる」 あれを見たのか。ならばその顔色の悪さも分かる。俺たちは突然の仲間の死を悲しみきれず、 俺とアルテの、ちょうど真ん中に立って調子よくスキップしているバンデッタを凝視した。 「エルフはもう6人目だけど、女の子は初めてなんだよねー」 「なんだと」 俺は彼女よりも早くバンデッタに食ってかかった。初めて相手に大して声を荒げる。 もう限界にきていた。アルテは瞬間キョトンとしたが、すぐに不安を顔に出してバンデッタを見つめる。 「そんな怖い顔しないでー怖いよー」 バンデッタがブルブルと振るえる仕草をする。が、もう相手にしない。 「ふざけるな!俺たちをなんだと…」 「獲物だ」 不意に、少女の口調が変わる。 「お前たちは…あたしのエモノだよー」 また口調が子供子供したものに戻る。 「これは遊びだよー?わたしたちの、ひまつぶしー」 それまで気にも留めなかった目が、真紅の目が妖しく光った。 632 :613:2006/05/22(月) 12:37:19 ID:4hL5O1dV 10. 「悪魔にとってここに入ってくる君たちは絶好の獲物」 明るく、自己を顕示しながら詠うように喋る。 「時には戦って、時には虐めて……時々犯す」 「そうして殺め殺められ、束の間の娯楽を楽しむ」 「…束の間のって?」 アルテが弓に手をかけつつ距離を取り、俺も剣に手をかけてバンデッタを睨む。 「無論ー」 ここでバンデッタはピ、と人差し指を立てた。 「我々の悲願。地上の制圧」 また、口調が歪む。その調子は老獪な響きを孕んでいる。その目からも幼さが失せる。 その小さな肢体には人ならざる魔力が蓄えられている。果たして… 「勝てる気でいるの?」 クルリとあどけない笑顔をこちらに向ける。この切り替えの早さも不気味だ。 「下等生物諸君。お前たちは格好の玩具だ」 こちらに顔を向けたまま、右手をアルテに…彼女の顔に恐怖が浮かぶ。 「ひ…」 「やめ…」 俺は必死で腕をアルテに向けて伸ばした。 刹那、バンデッタの手のひらから何かが飛び出て、アルテの顔面にべちゃりと付着した。 その勢いで彼女はその場に尻餅をついた。 「…んがんご…っ!」 顔には緑色の粘液。スライムか。引き剥がそうとしたが俺の手にも巻きついてきた。冷たく、柔らかい。 アルテは慌てているが息苦しそうではない。パニックに陥って手足をばたつかせている。 「あははははは。無様。無様よ。あはははは」 その様を見てバンデッタが腹を抱えて笑っている。 なんとかスライムを引き剥がした。アルテはゴホゴホと咳き込む。 「くっ!ふざけやがって!」 宝石を転がし、俺は剣を抜いてバンデッタと相対する。 そのとき、背後で呻き声が挙がった。 633 :613:2006/05/22(月) 12:38:02 ID:4hL5O1dV 11. 「アルテ?」 俺は慌てて背後を見た。 「…ん、ぁあ…」 すると、アルテが服を両手で掻き毟っている。 「…何をした!?」 俺は怒りを露にバンデッタに食ってかかった。彼女は笑いながら応える。 「さっきのスライムに仕掛けがしてあるの。ちょっとした実験よー」 子供のする悪戯っぽい笑み。アルテは弓を捨て、矢を放り、媚態を露に体を捻らせる。 「はぁ……ぁ。からだ。体が、あぁぁ……」 上着を破り、髪を掻き上げ、全ての衣服を脱ぎにかかる。 「あ、ぁぁ…はぁ…あつい。あついよ」 「なっ!?アルテ!やめるんだ!しっか…うがっ」 体を電撃のようなものが走る。さっきと違い、今度は本当に金縛りにかかってしまった。 「こらこら、邪魔をしないの」 俺の体を魔術で縛りつけつつ、バンデッタがアルテに近づく。 己が手によって見る見るうちに裸になっていくアルテ。その美しい肢体が次第に暴かれていく。 「んあっ……かゆい、かゆい…あつい……あ…っ…つっ……」 無駄のない細い体をそのか細い腕で抱き、大きくはないが形の良い胸を、乳房を指先で弄ぶ。 足を大胆に開き、秘所は早くも濡れてきている様だ。 「あぁ…たす……ビルド……ん……んん……っ」 仰向けになって、舌で自分の体を舐める。指先で自身を愛撫する。 最早、正気の欠片も見えない。自慰に従事する女エルフを、少女の姿の悪魔が舐めるように観察する。 「あら、ちょっと早いような…」 バンデッタが気になる呟きを漏らす。それをいぶかしむ間もなく、アルテの状態が変わる。 「あっ……あっ……んぁぁああ!」 「アルテ!?アルテ!」 それまで痴態を晒していた彼女が、突然苦しみだしたのだ。 悶えるのとは違う。それは苦痛に歪んでいる。爪を立てて胸を掻く。 紅潮した顔が土気色を帯び始め、涙と涎を垂れ流す。それは… 「人って脆いのねーもう死んじゃいそうなんて」 思案顔でバンデッタが言う。 死…俺はその言葉を反芻しながら体を動かそうと懸命に身をよじる。が、全く動かない。 彼女の掻き毟った跡は傷になり血が浮かび、下半身からも血が流れる。 「ビ…ド、………た…す………っ……!」 ゴボリ!口から噴出すように血があふれ、彼女は脱力して絶命した。 634 :613:2006/05/22(月) 12:39:57 ID:4hL5O1dV 12. 「あーははははぁ。面白!おもしろーい!」 両腕を上げて大喜びする少女。俺の限界はとうに過ぎ、もはや殺意しか残らない。 眼下のアルテは血まみれで力なく倒れ、その美しかった肢体は変わり果てた姿を石畳の上に晒す。 その顔は苦痛も通り抜け、虚ろな表情でこちらを見つめたまま逝っている。 「媚薬のつもりがすごいことになっちゃったねー!」 そこでこっちを見てニヤリと笑う。 俺はただ、目前で助けられなかったエルフへのやり切れぬ想いに打ちひしがれつつも、悪魔への憎悪を膨らませていた。 「今度はアルテちゃん愛しのビルドお兄ちゃんの番だよー」 杖を片手にバンデッタが近づいてくる。 俺はその愛らしく見えなくもない顔にツバを浴びせ…ようとしてかわされた。 「もー汚いなー」 そう言いつつ、杖の先で俺の胸を小突いた。 「そんなばっちいお兄ちゃんは、いっそ汚い花火になっちゃえー」 ケラケラ笑いながらバンデッタが距離をおく。 途中、アルテの亡骸を飛び越えて、その向こうに広がる闇と同化する。 そして声だけが聞こえてくる…。 「あと10秒で爆発だよー」 10秒、その声とともに俺の中で何かが悲鳴をあげる。 「ぐぁ!」 体を激痛が走る。血が、血が逆流する。 「飛び散れ下等生物ー」 虚空から『あははははー』と馬鹿らしい笑い声が聞こえてくる。 気配が四方から発せられ、はたしてどこからのものか全く分からない。 体の痛みは増すばかりだ。汗はダラダラと流れつづけ、彼方此方から血が噴出す。 どうやら、ほんとうにはなびになってしまうようだ…… 「あと5秒ー。あははははー」 「っ!っっ!」 もはや声も上げられない。体を構成する全てが何かに変わる、そんな気がする。 「なかなか面白かったよおにいちゃーん!」 もうこの悪魔の声など聞いていられない。ただ、足元のアルテが哀れでならない。 「畜生!畜生!」 声が、出る。血とともに慟哭が露出する。 「糞!糞!糞!くっ…」 "―――汝、何を哭いておる?" 「……?」 ついにイカレたか。頭の中で声が聞こえた。 635 :613:2006/05/22(月) 12:41:04 ID:4hL5O1dV 13. "――我は怨嗟に応えるもの" その声は直接頭に響いてくる。 時間はもう幾ばくもないはずなのに、その間は時間的余裕が感じられる。 "―――汝、時間がないな?早く言え" 宝石の癖に五月蝿いな。なにを言えってんだ? もう声にもならない。否、口などない気がする。目も鼻も耳も、指も腕も、滅びている気がする。 が、しかし、そいつははっきりと応じてくれた。 "我は呪いをもたらす。我が呪いにその先を示せ" 偉そうな奴だな。ならあの小娘を黙らせてくれ。 "――それだけで良いのか?" ああ。どうせなら永遠に黙らせてやってくれないか。 "――永続の呪いは我では無理だ" なら、いっそ死でイイや。早くしてくれ。もうしんどいんだ。 "――了承した……では、さらばだ。我が主よ" ああ。まかせたぜ…。 俺は眠ることにした。なんだか分からんが、少し気が晴れた。 636 :613:2006/05/22(月) 12:44:15 ID:4hL5O1dV 14. そして、一人の戦士が火を吹いて飛び散った。 閃光が、疾る。 「あーははははははぁ」 少女の姿の悪魔が、笑う。 その直後、 「あはは……」 その光の中から一振りの剣が現れた。 「!?」 慌てて回避しようとするも―――時既に遅し。 その鋼の剣が少女の小さな胸を貫く… 「がっ!…………」 人と同じ赤い血を流し少女は宙に静止する。 「な、なぜ……」 これはたしか、あの人間が持っていたもの。偶然か。しかし彼女には分からない。 こんなものが我が身体を容易く貫くなど……魔術すら帯びぬ鉄の固まり風情が… 「あ……ヴェンデッタ……御主さ、ま………」 ――しばらくして、その身体から魔力が抜け落ち、固い石畳の上に小さな身体が叩きつけられて、暗闇に静寂が戻った。 その場にはバラバラの肉塊と二つの少女の遺体。それと、こなごなに砕け散った"ただの石ころ"が遺された。 637 :613:2006/05/22(月) 12:44:50 ID:4hL5O1dV 15. こうして4人の冒険者が消えた。 流浪の旅人だった彼らを気に止めるものは少なく、宿屋や酒場の者が心配する程度だった。 それも時とともに忘れられていき、新たな冒険者がダンジョンへ次々と挑んでいく日々が流れていく。 やがてバンデッタの言った通り悪魔の本格的地上侵攻が始まり、世は混迷を極めることになる。 が、それはこれはまた別の物語である。 638 :613:2006/05/22(月) 12:46:38 ID:4hL5O1dV 〜完〜 …ってことで、終わりです。なんか当初の物とかけ離れてるな。 正直、エロと子供ネタが苦手なんで不慣れな感じが隠せてないと思う。 639 :名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 23:16:18 ID:GejND0RK GJー。 でもちょっとやられがあっけなかったかも。 640 :名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 23:47:05 ID:2vsHiI2l 正直、炉利のやられ部分は淡白だったけど、 ドワーフとホビットのやられ(?)はオモロ怖かったぞ。 641 :名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 00:16:42 ID:SEDL/Q/g いいと思うけど長いな。一気にスレの寿命が・・・ 642 :名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 12:01:07 ID:gN135Pvm いままでの話を総合しつつ、自分の考えも入れてテンプレ案のたたき台を作ってみた。 【戦闘】強い悪の女戦士を屠るスレ 2人目【やられ】 悪の組織その他、悪辣な女悪役が、 正義役と死闘の末、屠られるってのが基本設計。 ・創作/二次創作、どちらも歓迎。ただし実在人物はNG。 ・エロ表現の有無・程度は書き手の任意で。 ・スレタイは「屠る」となっていますが、 屠るかどうか(死 or 戦闘不能)も書き手次第で。 ・雑談や感想レスなど、書き手が投下しやすい環境を心がけましょう。 ・特殊属性につきsage推奨。 643 :名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 13:20:01 ID:Nbe1MAoE GJ。なかなかいいんじゃないか。 最終的にはもう少し詰めなきゃいけないかもしれないけど、 俺は基本的にそのスレタイ&テンプレに賛同。あとは前スレ(このスレ)のアドレスくらいかな。 644 :名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 19:57:53 ID:AGvMwoR9 殺すのモッタイナーイとかは「悪の女を捕まえて」へ 等関連スレはどこまでだ? 645 :名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 21:08:42 ID:cR8IPjsv 思いつく関連スレはとりあえず ・悪の女をつかまえて ・【ザコ】雑魚女キャラを描いたエロパロ【やられ】 ・猟奇・鬼畜・グロ・嗜虐・リョナ系の総合スレ 第5章 ‥‥のあたりか。 場合によっては「正義のヒロインに関してはこっち」という形で ・戦隊シリーズヒロイン陵辱小説スレ4 ‥‥も関連スレに入れてもいいかも知れないし要らないかも知れない。 あ、雑魚スレにSS投下されてた。 646 :名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 23:35:41 ID:d8dfyApD あと、 【版権・オリ】◆強い女性キャラがやられるスレ◆ これも関連といえば関連か? なんか関連っぽいのが多くて良くわからなくなってきた。誰か選別きぼん 647 :名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 02:41:20 ID:f1JcR38E 関連スレをどうするかだが整理すれば ・エロパロ版に限るのか他版も含めるのか。 ・関連スレを「悪の女」で括るか、「リョナ」で括るか、はたまた「グロ」で括るか。 もしくは、すべてを含めて関連スレ一覧を載っけるのか。 といった問題があるように思う。 個人的には関連スレを「悪の女をつかまえて」に限定して姉妹みたいにやっていきたい。 「やられ」はこっち、「エッチ」はあっちみたいに。 あと>>642のテンプレだけど ・エロ・グロ表現の有無・程度は書き手の任意で。 とグロも書き手の好みでいいんだよってことを明記した方が間口が広くなるかも。 648 :名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 11:22:27 ID:4l5cfG0q >647 なるほど。「つかまえて」スレに限定するのもいいな。 テンプレ案改正も同意。 つか、いまさらだがこのスレの住人って何人だよw 書き手の人を含めて片手で足りるんじゃね?w 649 :名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 00:07:48 ID:YBnNfSEm >>648 まぁ、ROMを合わせりゃそれなりにいるだろうが、 実際書き込んでる住人となると、 書き手あわせても10人はいかないだろうな。(さすがに片手とは思いたくないw) 点呼なんてとると悲しい結果になるだろう。 けどまぁ特に荒れることもなくマターリここまでこれたからよかったんじゃないか。 650 :名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 20:10:32 ID:UFXah2uI ものは言いようだなw 651 :名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 11:36:06 ID:yzDvc7Bn 話題がないのでやられの情報でも。 20年ほど前の作品だが、 マガジンコミックスの『装甲武神ヤマテック』っていう現代パワードスーツものに 「やられ」がいくつかあった。それも全三巻中、すべてに1つずつ。 1巻 一.三巻でやられるボス屍緋華 裸での水浴びシーン。&主人公との戦闘     ニ.馬頭刹 レオタード(水着?)のお姉さん。味方の女を操るが失敗。           主人公に「いっちまいなーっ」とパワードスーツごと刀で斬られやられる。           やられる寸前の驚愕シーンのみで、やられの直接的な描写はなし。         2巻 叱祇尼 黒のドレス?みたいなのを着たお姉さん。         投げナイフで主人公を追いつめるものの、失敗。         今度はパワードスーツで戦いにのぞむものの、         主人公に体当たり→拳を突き入れられる。拳は叱祇尼の顔の間近で寸止め。         「ひぃぃぃーっ」と恐怖で悲鳴をあげる彼女をビーム砲で殺す。         ボロボロになった叱祇尼が「これで勝ったと〜」といいながら死亡。 3巻 屍緋華 ファンタジーの女戦士みたいな格好をして主人公を追いつめる。         剣を主人公に突き立てるが致命傷にはならない。         ブチ切れた主人公がパワードスーツを着込み、大刀を屍緋華の横腹に斬りつける。         それでも戦おうとする屍緋華のドテッ腹にビーム砲。         「ひいいいーっ」という悲鳴とともに真っ二つ。         それでもすぐには死なない屍緋華。最後は主人公の自爆に巻き込まれ死亡。 絵は80年代4〜5頭身系だが、主人公の一切の躊躇なき屠りはかなりいい感じ。 652 :名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 19:09:17 ID:gNL3gPax また凄いネタだなあ…。 2巻の例を見るに、「一切の躊躇なき屠り」というより むしろ嗜虐なんではないかという気がw 653 :名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 16:38:32 ID:BDmHyGqq このスレの寿命、あとSSが長いので一本、短いので二本ってところだね。 で、>>642のテンプレ案に修正加えたのをつくってみた。 あせらずスムーズに次スレに移行するため、そろそろ決めとかない? 修正・提案など意見をお願い。関連スレどうするかなぁ。 【戦闘】強い悪の女戦士を屠るスレ 2人目【やられ】 悪の組織その他、悪辣な女悪役が、 正義役と死闘の末、屠られるってのが基本ライン。 ・創作/二次創作、どちらも歓迎。ただし実在人物はNG。 ・エロ・グロ表現の有無・程度は書き手の任意。 ・スレタイは「屠る」となっていますが、  屠るかどうか(死 or 戦闘不能)も書き手次第。 ・雑談や感想レスなど、書き手が投下しやすい環境を心がけましょう。 ・特殊属性につきsage推奨。 ◆前スレ  ★強い悪の女戦士を屠る創作スレ★  http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1112600419/ ◆関連スレ  悪の女をつかまえて  http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1080476860/                悪の女との「えっち」がメインの場合はこちらに。 654 :名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 17:41:25 ID:JgapdgYB >>653 改定案賛成ー。 まぁ、焦る事態になるとはあんまり思わんけどw 655 :名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:07:08 ID:lVB1Jrdl そのテンプレだと…… 予想されるFAQ:悪限定なの?→またこの質問かよ 656 :名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:35:22 ID:Dv7gzHpw えっと、こんだけ「悪の〜」つけてても悪の女以外OKか聞いてくるってことか。 それともそういうのを想定してFAQをつけた方がいいってこと? 657 :名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:59:41 ID:EIzQ5S9L そこまで想定する必要あるかなあ…。 無事に新スレを迎えたとしても新規の人がそれほど現れるとは思えんが。 つか、 悪限定なの?→そうだよ で終わりそうな気がw 658 :名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 02:49:52 ID:m70DOPDC 俺もテンプレはこれでいいと思う ただ「正義役と死闘の末、」の部分は無いほうがいいような気もする 659 :デスリープファイト:2006/06/06(火) 06:13:02 ID:bS7Dgn8t 暴力によって支配された無法都市、ここは地獄のデスリープシティ。 女ボスが仕切っていることで有名なギャング『ブラッディパイソンズ』 その『ブラッディパイソンズ』にたった一人で立ち向かう男がいた……… 660 :名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 06:18:25 ID:bS7Dgn8t 黒のTバックみせつけるようにジッパーを下げたままのショートパンツ、 上半身はそのジーンズを吊るす赤いサスペンダーで、乳首や乳輪を隠すのみという出で立ちの女。 歳は二十半ば。右腕には毒蛇のタトゥー。金髪にきついアイシャドウ、そして漆黒のルージュ。 男を従えることに喜びを感じている彼女の名はラネル……武闘派で知られる『ブラッディパイソンズ』の女ボスである。 「ふひゃひゃっ、ここにいるあたしの舎弟たちがねぇ……  精液でお腹パンパンになるくらいまで犯してたよぉ」 両手に持つトンファーをくるくると遊ばせながら、下卑た言葉を対峙する男に投げかけている。 「妹を何故襲った……」肩を怒りで震わせながら、 武骨な筋肉を藍色の革ジャンとジーンズにおさめた2m近い長身の男−レイジは問う。 「犯したかったからでぇぇす」 ヘラヘラと笑いながらレイジをとり囲む十人ほどの男たち、 その中でもひときわ頭の悪そうなモヒカンの男がふざけた口調で答える。 「そうそう、なんか私清楚ですって雰囲気が気に入らなかったんだよねぇ  けどね最初は嫌がってたが、途中からだんだん気持ちよくなってきたのか、  あっちからお願いしますぅなぁんて、男どもを誘ってたんだよぉ。」 ニヤニヤと美しい顔に嗜虐の笑みを浮かべながら、ラネルはモヒカン男の言葉をおぎなう。 661 :名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 06:21:30 ID:bS7Dgn8t 今にも爆発しそうな怒りをおさえながら、レイジはもう一つラネル達に訊ねる。 「何故、殺した……」 「犯しまくってたら、勝手に死んだんでぇぇす。不可抗力でぇぇぇす」 「ギャハハ、すげぇっ不可抗力ってどういう意味?おまえ難しい言葉知ってんなぁぁっ」 とりまきの男たちがふざけあい爆笑する。 「…………」 「はははっ首しめたらアソコの締まりがいいなんていう奴がいたからさ、試してたんだよねぇ。  けどそいつ、ちょっと力入れすぎちまったんだろうね。  なんかダランとして虚ろな眼をしてるなぁなんて思ってたら、  そのままポックリ逝きやがった。本当にかわいそうにねぇぇぇっ。」 人を舐め貶めることが快感なのか、挑発的な表情をしながらラネルはいう。 「…………」 「本当はね。あのまま誰ともしれない赤ちゃん孕ませて、  オタオタしてる姿を皆で毎日笑ってやろうって計画だったんだけどねぇ。残念なことしちゃったよ」 レイジが駆けつけた時、彼の妹は精液にまみれ路上に眼を見開いたまま事切れていた…… ひたすら絶叫した………助けられなかったおのれのふがいなさに、鬼畜外道どもへの怒りに。 662 :名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 06:24:05 ID:bS7Dgn8t 人通りのない落書きだらけのストリート。 そこに、レイジの眼の前に、妹を犯し殺した人の皮を被った悪魔たちがいた……… 「もう使うまいと思っていた……こんな人を殺めるだけの拳は……けど、それも今日限りだ」 自分に言い聞かせるように、そしてラネル達への宣戦布告をかねて静かにレイジはつぶやく。 「うひゃひゃホントに馬鹿だねぇ。この人数に勝てると思ってんのかい。  ふざけんじゃないよ。フフっ痛めつけて痛めつけてそれから妹んとこ送ってやるよ」 そして、いきなり左手を膝につけたかと思うと、ムッチリとした大きなお尻を左右にふり、 右手を口元にもっていき「あはぁんっ」とやらしげな喘ぎ声と同時に投げキッス。 前かがみになったことで、こぼれ落ちそうなほどたわわに実った乳房を おさえこんだサスペンダ−がたわみ、たぷんたぷんと二つの肉果実が揺れる。 そして隠されていた薄紫色の艶かしげな乳首が顔をのぞかせた。 「うっひょぉぉっ姐さんの挑発ポォォズっ。姐さんやる気だぜぇ」 どこまでも馬鹿馬鹿しい、彼女たちの言動に辟易しながら、 レイジはこれからの戦闘にそなえ、中国拳法に似たファイティングポーズをとる。 「あたしの挑発ポーズの意味わかってるねっ。  こいつにトドメさした奴にはオマンコにハメハメさせたげる。  そうだ……なんかこいつなんか妙に落ち着いててムカつくからね。  今日はラネル様の極上フェラに昇天パイズリをセットだ!」 ラネルのその言葉が合図になった。 歓喜の雄叫び……いや奇声をあげて男たちが思い思いの武器を手にレイジに襲いかかった。 663 :名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 06:33:00 ID:bS7Dgn8t −−−−−−*−−−−−−*−−−−−−*−−−−−−*−−−−−− ……………男たちがひたすら呻いている。いや、すでに呻くことも生命活動をやめたものもいた。 肋骨が折れ肺に刺さったもの、頭がコンクリートと膝に挟まれ陥没したもの、 心臓に手刀を突きこまれたもの、金玉を蹴り潰され悶絶しているもの………ほとんどのものが致命傷。 かろうじて一命をとりとめたとしても、一生まともな生活ができないほどダメージを受けていた。 デスリープシティではそういったものが生きていけるほど甘くはない……… ヘビー級のウェイトにすさまじいまでの拳法で彼らを冥土の入り口まで連れていったレイジ。 「ハァハァっ、女……あとはおまえだけだ……」 息を切らしながらゆっくりとした足取りでレイジはラネルに近づく。 「う、嘘だよっ、こ、こっちは荒くれ野郎が十人もいたんだよ。  それを一人で……く、くるんじゃないよっ」 ラネルは信じられないといった表情に恐怖をにじませつつ力任せに右手でトンファーをふるう。 「ガハァッ」 その攻撃がレイジのわき腹にめりこんだ。 さっきまでのレイジならそんな大ざっぱな攻撃など軽く避けていたはずであった。 しかし、彼も無傷とはいえなかったのだ。致命的な傷はないものの擦過傷は数知れず、 そして十人を相手にしたことで体力が限界に近づいていた…… 「ひゃははっ、やっぱり十人も相手にしちゃあ限界がくるよねぇぇぇっ  さあ、さあっ、さあっっあたしのトンファーの味はどうだいっ」 ムチムチした豊満なボディを右に左にとひねりつつ、レイジに打撃を加えていく。 サスペンダーがその勢いでずれ、威圧的なまでに存在を誇示してやまない爆乳があらわになった。 抵抗のなくなった二つの成熟した乳房はラネルの動きに合わせブルンブルンと縦に横にと揺れ動く。 664 :名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 06:37:46 ID:bS7Dgn8t 防戦一方のレイジ。頭部だけはしっかりガードしているもののいくら 鍛え上げられた鋼の肉体とはいえ、鉄の棒をそう何度も受けて耐え切れるものではない。 腕の骨にはヒビが、いたるところに赤黒い痣ができている。 「すごいっ、すっごい気持ちいいよ。  オマンコにチンポハメるなんかよりはるかに興奮するねぇっ  ひゃははっ痛いかい。痛いだろうねぇっ!  もうちょっとだったのにねぇ。すっごい心残りだろうねぇ……」 ラネルは少し息を切らせながら白い肌を赤みがさすまで上気させている。 興奮した表情は淫虐の色気を醸し出していた。 「さぁ、これでトドメだよっ……ふふ、すごいよっ、みて乳首勃っちゃったよぉっ……  そうだ、あの世に行く前に、いいこと教えてやるよ。  首締めてあんたの妹殺したのはねぇっ。あそこで死んでるあいつらじゃないっ。このあたしさっ!」 ラネルのその言葉で、疲労によって心が折れつつあり、 痛みで腕のガードも下げてしまっていたレイジの双眸に光が宿る。 「なん……だと……」 「ま、ペニパンだったし実はオマンコが締めつけるも何もなかったんだけどねぇっ。  そう、あんたホントの仇も討てずに死んじゃうのさ、さあっあの世で妹にゆっくり謝りなっ」 そういって頭と首を狙いトンファーが突きこまれる。 ブゥンッ 残像がみえたとラネルが錯覚するほど高速の動きでレイジはその一撃をかわすと、 ラネルの両手首に手刀を叩き込んだ。 「ひぎゃっ」トンファーがカランッと音をたてて地面に落ちる。 彼女の慢心が、言動が、レイジの怒りを頂点にまで押し上げ最後の力をふりしぼらせたのだ。 665 :名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 06:42:56 ID:bS7Dgn8t 「ひっひぃぃっ。わ、悪かった、許しとくれよ。降参だよぉっ  あぁっそ、そうだ、ただとはいわないよ。あたしの身体好きにしていいからさっ」 そういうなり、ラネルは左手で勃起した乳首を指で摘みながらその熟れた乳房を揉みしだき、 黒のTバックのなか、自身の秘裂に右手を持っていく。 「ねぇっ、耳をすましてごらんよ、クチュクチュッって音が聞こえるかい。  あんたと戦って興奮しちまってさ、乳首が勃っちゃったどころか……  ほら、こーんなにオマンコが濡れちまってるんだよっ」 ぬらぬらと妖しく淫水に濡れ光る手をレイジにみせる。 ラネルを怒りと憐れみのないまぜになったような微妙な顔のままみつめるレイジ。 「………わかってる。大事なあんたの妹を殺したんだ。  許されるわけないし、あたしを殺したいって気持ちも当然だ。  けど、頼むよ。命だけは勘弁してよ。  金でもあたしが気に入らなけりゃ他の女でも  あんたの望みなんでも……なんでもあげるからさ、ね」 さっきまでとは真逆といっていいほどの真剣な、 そしておのれの行為をいかにも反省しているような表情でラネルはレイジをみつめかえす。 666 :名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 06:44:51 ID:bS7Dgn8t 数瞬の後、レイジのぶあつい左手がラネルの爆乳を鷲掴みにし、そして強く握りこんだ。 右手は彼女の濡れそぼった秘裂に。指を強引に押し入れかき回す。 「ふぁぁぁっい、痛い……痛いよ……  けど、これであんたの気がすむなら安いもんだ……  本当にすまない、調子にのってた。  こんな状況になってはじめてわかった……あたしは最悪の女だよ……ごめん…  あんたのいうことなら何でもきくからさ、さぁ何でもいってよ」 眼をうるませながら、本当に申し訳なさそうに言うラネル。 レイジの心が揺れる。妹の仇とはいえ、抵抗しない女を殺すことは気がひけたのだ。 ラネルが『女』であることを確かめるような今の行為は レイジのとまどう心に一つの決心をうながすものでもあった。 667 :名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 06:47:33 ID:bS7Dgn8t ………パァンッ ラネルの顔を勢いよく今まで乳房を揉みしだいていた手ではたくと彼女に背をむける。 「俺が気が変わらないうちにこの街から出て行け、次に会ったら必ず殺す」 非情になれない男がそこにいた。よろめきながらもその場を立ち去ろうとするレイジ。 「こ、こんなクズな女を本当に助けてくれるのかいっ………  わかった。あんたのいうとおりにするよ。今日中にもこの街から……」 ラネルの右手がそろりと後ろにやる。 そこにはラネルの魅惑の巨尻に隠れてレイジからではみえなかった小さなナイフが縛りつけてあった。 「ひゃっはぁぁっ甘ぁぁぃ、死んで出てくのはあんたさぁぁぁっ」 鞘からナイフが抜かれ、ラネルはレイジの首筋めがけて飛びかかる。 バシィ 「ぎゃひぃっ」 ナイフを持ったラネルの細腕がレイジの太い鋼の腕に裏拳によって振り払われた。 レイジの顔は諦めとさげすみ、そして何よりも怒りが支配している。 「救いようのない……外道め…………俺が…地獄まで案内してやるぜ」 668 :名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 07:08:32 ID:bS7Dgn8t 「あっ、あっゆ、許しぃひっひぃぃぃぃぃぃぃぃっ」 恐怖のあまりラネルは股間から黄金色の水があふれ出す。 その股間にレイジの膝が恐ろしい勢いをもって吸い込まれた。 「ふぎゃぁっ」 ミシィッという音ともに恥骨が砕け、その衝撃が子宮までとどく。 経験したことない鋭い痛みと鈍い痛みが同時にラネルを襲う。 ラネルはその場にへたりこもうとするが、レイジの重く速い拳がそれを許さずにラネルの腹を突き上げた。 「ぐぶぇぇぇっ」 ラネルの口から血反吐がゴヴォッと吐き出される。 「いやぁっっ、し、死にったっ」 グシャァッ 拳がめりこみ、成熟した魅惑の右乳房がその勃起していた乳首ごと陥没する。 その一撃がレイジの怒りの連撃の狼煙であった。 残された左乳房が、腕が、足が、腹が、首が、肩が、 顔をのぞくあらゆる部位がレイジの拳によってラネルを、そして彼女の『女』を破壊していく。 「オォォォォォォラァァッ」 「ぶっぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」 レイジの渾身の一撃を顔面に喰らい、 美しい顔を醜くひしゃげさせながら吹っ飛び、コンクリートの壁に轟音とともにぶつかり崩れ落ちた…… 「あとは俺が地獄に行くまでツケにしといてやる……せいぜい先にゆっくり楽しんでおけ」 レイジはそう既に絶命しているラネルにむかって吐き捨てると、 今にも倒れそうな身体をなんとか奮い立たせ、いずこかへと去っていった……                                                                                              了 669 :クレイバンの人:2006/06/06(火) 07:18:56 ID:bS7Dgn8t ファイナルファイト系をイメージして書いてみました。 今回はエロよりもやられ重視で。 500KBだとしてもあと、20KB弱残ってるから大丈夫かなと思って投下したんですが、 もし迷惑かけてたらすみません。 670 :名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 12:07:06 ID:7flvBYrC 全身打撃GJ!! だめな外道っぷりが光るなあw 671 :613:2006/06/06(火) 12:39:28 ID:ZmTPc3Oe 北斗のザコキャラの如くボコボコにされる様が浮かんだYo! ただ「ぶっぎゃあぁぁ!」はジョジョっぽかったw 672 :名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 18:01:25 ID:QlDCLLNM 四葉に上がってた画像に触発され「エペリュージュ」を買ってみた。 敵の姐さん(ディナス)が何巻に出てくるのか分からず、1〜3巻すべて買った俺は無論>572なわけだがw 結論から言うとなかなか良い物件だ。作中の会話等だとかなり強いキャラのようなんだが、 それは画としてはほとんど表されてなくて、ただのエロ噛ませ犬だというのが惜しいが。 この漫画は全般に擬似セックスを思わせる描写が多いんだが、その中でもエロさを前面に押し出してるのがイイ。 1回目のやられは腹を腕でぶち抜かれる→血を吐いて倒れる。 2回目のやられは主人公を攻撃→首を鷲づかみにされて宙ぶらりん→頭吹っ飛ばされてジ・エンド。 あんまり濃い描写はない。 エロキャラ・やられ女はこれだけ。というわけでこのスレ的に必要なのは1巻のみ。 話全体はどーでも…ゲフンゲフン。 やられ悪女度はB+。エロいので水増ししてA。(参考:霊牙はS) 673 :名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 21:04:16 ID:0LCpr0b7 700近いのでage 674 :名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 19:49:29 ID:6HUQk40s >672 情報サンクス。俺も一巻だけ探してみよう。 んで、テンプレ案だが>658がいいかも。 ステルスやられ(暗殺)がそれなりに今までのSSにある以上、 >658の方が幅が広くなるし、スレに合致してるな。 けど悪同士で殺しあうとなると主旨がズレてくるから正義役だけは残しといた方がいいかもしれん。 「正義役に悪の組織その他、悪辣な女悪役が、 屠られるってのが基本ライン。」 でどうよ。 675 :613:2006/06/12(月) 17:53:19 ID:NOnfbeiT 短編投下。 「うふふふ…」 「まて悪者!」 「なにやつ!?」 「とぉ!たぁ!」 「きゃー」 676 :名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 17:54:25 ID:NOnfbeiT しまったwww名前がwww 677 :名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 19:15:01 ID:sETPEILT >>674 改訂同意。が、>1の原形を残した語順で 「悪の組織その他、悪辣な女悪役が、正義役に屠られるってのが基本ライン。」 の方が個人的には良いかと。 >>675 短編っつーか小ネタと言えww 678 :名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 22:54:46 ID:2tehki5k 不覚にも最後の二行で萌えた。駄目だ俺 679 :名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 22:05:56 ID:rY1avcIf 馬な時? 680 :名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 20:09:39 ID:e6SXYs11 だれが縦読みしろとw 681 :名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 13:39:27 ID:pE8cnkXM うまなとき吹いたw 682 :名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 23:04:40 ID:EYeHx2Oc 「やぁぁっ!」 前だけを隠し、背中がすべて露わになったレオタードの女戦闘員が 電磁ナイフを自分のおヘソのあたりに構え、 超古代文明の遺産である「戦機鎧」を着込んだ飛鳥耶麻斗へと襲いかかった。 「とりゃぁぁっ」 裂帛の気合とともに女戦闘員の勢いをカウンターにした一撃が、 彼女の成熟し、たわわに実った両乳房の深い谷間へと吸い込まれた。 「いやぁぁんっ」 可愛い悲鳴とともに数メートルも吹っ飛ばされ転げまわる女戦闘員。 その強化された拳のダメージは生体強化された彼女であっても致命傷となるものだった。 せめて一太刀と、ヨロヨロと立ち上がる女戦闘員に、全身を愛撫されたかのような快感が駆け巡る。 「はぁぁぁぁっ」耐え難い興奮に艶っぽく喘ぐ女戦闘員。 彼女の仕える闇王国オーパで『女王の情け』と呼ばれる生体反応である。 女戦闘員の強化された身体に内蔵してある生命管理システムが致命傷と判断すれば、 爆発する瞬間までに、強烈なまでの性的興奮を人工的に造りだすのだ。 「あはぁぁっいやぁいやぁ……あたし…まだ死にたくなひぃぃぃっ」 襲いくる死の恐怖と言葉ではいいあらわすことのできぬ至上の快楽に法悦の表情を浮かべながら、 豊満な乳房を、ツンと勃起した乳首をレオタードごしにフニュフニュ、コリコリと弄くる。 股間からは淫らな水がとめどもなく溢れだし、股間を濡らしていく。 「すごひぃぃっ気持ちいいっ、死ぬのはいやぁっけどすごい、すごいよぉぉっ」 細い指でクリトリスを、そして蜜壷に勢いよく突き入れて チュクチュクと卑猥な音をあたりに響かせながら、どんどんと絶頂に近づいていく。 みせつけ誘うかのようなオナニーショーを目の前で繰り広げられ、 十七歳の耶麻斗の肉竿は戦機鎧のなかでムクムク起き上がり硬くなっていく。 「ねぇっ、あたしを抱いてぇっあなたの手でもっと気持ちよくさせてぇぇっ」 むっちりとしたむきだしの巨尻を突き出して女戦闘員は耶麻斗を誘う。 敵とはいえ、年頃の美人のおねえさんである。 こんな痴態をみては戦機鎧を脱ぎ、むしゃぶりつきたくなるのが普通の男の子の反応だ。 しかし、爆発にまきこみ相手を道連れにするという、 闇王国オーパの卑劣な策であることを師匠から聞かされていたため、 耶麻斗は必死で耐えながら、ただただ快楽に溺れきった女戦闘員をみつめるだけである。 「もうだめぇ、イっちゃう、逝っちゃうよぉ…イク逝くイク逝くぅぅぅぅっ」 ビクビクッと痙攣したかと思うと大量の飛沫が股間から飛び散る。 耶麻斗が友人に借りたAVでいつかみた「潮吹き」だ……などと思った瞬間、女戦闘員の身体が爆ぜた。 すさまじい黒煙がたちのぼる。生前の姿をいっさい残さないほどの爆発であった。 はじめて装着した戦機鎧、敵とはいえはじめての殺人、そして最期の女戦闘員の痴態…… (こんなのと、こんな奴らとこれからやり合うのかよ……) 耶麻斗はまだ戦闘経験も性的な経験も乏しい。 これからの戦いに不安をおぼえるのは当然のことであった………… 683 :名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 23:08:52 ID:EYeHx2Oc >>675に触発されて、 一レス(短編)でやられエロSS書けるか挑戦してみました。 684 :名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 18:55:05 ID:yFtRpr2u な、なんか単発と思えんエロさだ…GJ! 685 :名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 00:58:39 ID:M6OBX1Oj 過疎スレだし、職人さんのSS投下の頻度を考えても微妙なラインだが、 残り15kbだから投下を控えているってことはないのかな。 ひょっとしたら次スレたててこのスレは埋めた方がいいかもと思ってみたり…… 686 :名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 05:17:35 ID:fLvdld7e そんなことよりも、うんこって固さによって、 名前が変わることを知ってるかい? ▲----固い---- うんがん(岩)・・・・2週間以上の便秘(危険な状態) うんせき(石)・・・・2週間以内の便秘(切れ痔は確実) うんこ(標準) うんち(標準) うんにょ(でじこじゃないよ)・・・・やわらかくて拭きやすい うんしゃ(沙)・・・・牛乳の飲み過ぎ。軽い寝冷え うんすい(水)・・・・牡蠣等による食中毒、赤痢 ▼--柔らかい-- 687 :名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 19:10:53 ID:dp84q5Lk >>685 ううむ、確かに悩むな。 一応毎日巡回してるから、埋まったらその日の内に新スレを立てられるとは思うけど… 688 :名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 23:49:49 ID:v60KKN1W 新スレ、立てたほうがいいかもな。 心機一転で、もう少しくらい人も集まるかもしれないし…… 689 :名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 22:52:09 ID:iYdBJIOA 「エペリュージュ」一巻購入した。 ディナス、やられとしては評価はBくらいだけど、 主人公’sを責め責めなエロいS系お姉さんなのでAって感じ…あれ>672と同じだw。 ……どうもな…SS書いてる人含め、このスレの住人って「お姉さんキャラ」好きに偏ってる気がする。 690 :名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 23:19:39 ID:ZOuBoAsS >>689 ぎくっ!…俺はガキが苦手なんじゃ。 だいたい体型がつまらん(嗜好家の方いたらスマソ) 691 :名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 23:21:05 ID:ZOuBoAsS 余談。 使った後で「嗜好家」って単語あったかな?と不安になってYahoo!検索。 …ビビったw 692 :名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 23:47:19 ID:iYdBJIOA 検索してみたw 違うよなぁ、ネクロ○ィリアとは。 いや、一般人からみたら一緒くたにされるかもしれないけど… 俺たちが愉しむのは「過程」で彼らは「結果」つーか……いや深く考えないでおこう… 693 :名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 00:54:05 ID:1p8rgWC+ >>689 ディナスのエロさは良いよな。やられ以上に悪役的エロさがいい。 そしてお姉さんキャラ、大いに結構!! やっぱ「エロ+サド+(大人の)美女」ってのが「強い悪の女」嗜好家(wのツボなんだと思う。 (個人的考え。違う趣味の人にはスマソ) 694 :名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 03:18:15 ID:URZtriGc ロリやられは嫌いじゃないが テキストのみだと難しい気がする。 695 :名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 22:06:48 ID:gWMFAMVu ロリだけが話題になってるが、世の中にはお姉さんとロリだけじゃない。 少女(16歳〜19歳くらい)もいるんだと主張してみる。 つーか少女系もこのスレでは皆無に近いな……女子高生テロリスト集団とかもアリかなと思うんだが。。 696 :名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 05:48:19 ID:xHvQyJEH じゃあちょっと分類してみようか…。 ▲―――若い――― ロリ悪女(10代前半)……肉体的に成熟しておらず戦闘能力が低い為、どちらかと言うと策略を好む。              労せず幹部として君臨するため、弱者に対する容赦が無くパニックに弱い。 少女悪女(10代後半)……どちらかと言うと前線に出てくる戦闘員タイプ。              足りないところを元気で補う。 お姉さん悪女(20代〜30代前半)……悪女の中間管理職。幹部、戦闘員どちらになっても良い。              その体を惜しげもなく晒してくれる。 熟女悪女(30代後半〜)……その雰囲気は悪とは思えない母性の塊。              とは言えやはり悪の組織の一員であると言うことを実感させられる。 悪婆(不明)     ……最早体が動かず、概ね親玉クラス。(若返って戦いを挑むことはあるが)              主人公のいままでの戦いのストレスを、その体で受け取ることが多い。               ▼―――年寄り――― えーっと…主観なので…皆さんで訂正してくれると良いかも。 697 :名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 11:11:56 ID:EvlkaJDO 分類的にはお姉さん悪女かなぁ。ちょっと行き遅れ感のあるNo2的な残忍なお姉さん(おばry)とかが一番好み。 指摘するといちいちお約束でキレてくれたりする可愛い面もありつつ、実際の悪事はのーみそ吹き飛ばしたり残酷。 悪婆にちょっと興味が湧いたのは秘密です。はい。 698 :名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 22:41:33 ID:ME4dx8h2 思うことをすべて>697に書かれてしまったw 他に、「親玉の愛人を兼ねている」ってのも好きだ。 勝手に自分は特別扱いだと錯覚してたら、あっさり捨て駒にされたり。 699 :名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 01:21:18 ID:RDJz68+o 本当に>>697にほとんど書かれてるね。みんな、嗜好似すぎw こりゃ偏るわ。 >>697みたいな可愛い面もある残忍な悪女が 正義の刃で(エロく)屠られるのが、余計にもったいない感じで萌える。 700 :名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 02:24:00 ID:f7IvddEl 自分は違うがそういう事を言っちゃだめか? 701 :名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 02:31:39 ID:NNp5WhHF 全然構わない。むしろ詳しく語って俺の悪のおにゃのこジャンルの視野を広めさせてください。 702 :名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 05:30:23 ID:RDJz68+o そう、今の偏りを是正して幅広くやりたい。 「お姉さん」だけじゃなく、もっと色んな嗜好を語りたいし、知りたい。 703 :名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 12:21:44 ID:Yl/ug8AX 是正という言葉は不適切だと思うが(今が「間違っている」わけではないし、何より書き手さんの趣味は尊重したい)、 様々な同好の士がどういう嗜好なのかは確かに気になる。 704 :名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 16:47:13 ID:3m+9ifJ/ 自分は一番最初に(エロパロ板来る前に)読んだのが少女悪女だったかな… あえてURLとかは書かないけど女子高が実はテロリスト養成所でってやつ。 ここではお姉さん系が多くて自分も好きだけどたまに少女モノ読んでみたい。 眩しいほど少女の魅力発散しつつ、ちゃんと悪いやつとか。 705 :名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 19:55:06 ID:2ru3grxm なんかどうしても悪い女の子(女の人)が好きなんだよなぁ。年はあまり関係ないや。 屠るまで行かずともアンパンチ的に成敗、 次の週にはまた予定調和wで女の子が悪事をするみたいなアニメ的展開が一番好きだ。 ドロンジョとかが一番近いのかな。 706 :名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 21:48:11 ID:FV+Oy+O+ アンパン「ア〜ンパ〜ンチ〜!(ギュ〜ン……バキッ)」 バイキン「おぼえてなさいよ〜(ハ〜ヒフ〜ヘホ〜)」 『こ、こんな感じでどうでしょう?』 『……違う!こうだ!』 ア「アン…(ググググ!)」 バ「ひ、ひぃ!」 ア「パァンチ!(ギャン!ドグチァ!)」 バ「ばびぶっ!?べぼっ!!(ベキベキ!ゴパァ!)」 707 :名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 00:39:25 ID:fc/zB1w7 JOJOの敵を女体化してハァハァ(オラオラでぶちのめされるのとかを想像)してる俺でも …………バイキンは無理だったw 雑談も楽しいが、そろそろ本気で次スレ立てないか? 708 :名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 00:53:44 ID:SWF8swLa よし、立ててくる。 709 :名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 01:00:49 ID:SWF8swLa 立てた。 【戦闘】強い悪の女戦士を屠るスレ 2【やられ】 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1152028736/ スレタイ長すぎだったので、「2人目」を「2」にした。テンプレは今までの流れを踏まえたよ。 710 :名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 01:23:50 ID:fc/zB1w7 こっちは「埋め」だな。ただ埋めるのも面白くないし、 レスごとに今までハァハァした印象深い悪女とその作品名を書きながら埋めていくでどうよ。 とりあえず、まず俺から。 『ウイングマン』のバルダ様。 徹底的な悪っぷりとウイングマンの勧善懲悪八つ裂きっぷりで何度もお世話になった。 711 :名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 01:33:38 ID:SWF8swLa 「悪魔城ドラキュラ 月下の夜想曲」のサキュバスたん。 主人公を悪夢の中にに閉じこめる→主人公の心を操ろうとして失敗→逆上されてボコられる 主人公:「夢の中での死は精神の死だ。抜け殻のまま、永遠にさまようがいい」 サキュ:「待って、お願い、ひぃぃぃー!」(暗転) 俺の場合、ネットが普及してから自分の属性が顕在化したので、案外ネット上のネタが多いな。 ナイメス様とか。 712 :名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 02:09:34 ID:J7fRZJwq 「妖精王」クイーンマブ 夢魔で淫魔だったか。ダークエルフなのにライトエルフを結婚させられ、その上夫は自分を愛すよりウホッに走る。 ぶち切れて女王様化。手段を選ばずエルフ界、人間界を掌握せんとするも 主人公&ウホッパワーに負けて腕を切られ、崩れる城の中で悲鳴をあげながら弟と滅びる。 「機動戦士ガンダム」キシリア閣下 有名だけど。自分が覇権を握るために弟にわざと援軍を送らなかったり兄の脳みそを吹き飛ばす。 これからはアタシの時代イヤッホーとなってたら自軍がぼろ負け。 自分がその家族を殺しつつも気に入ってた部下にくびちょんぱエンド。 他ビンタされたのがきっかけで兄を爆破・ヘマした部下に棺おけ的MS贈ったりとっても悪い子。 その他色々。自分の好きなように生きて散るというのに惹かれ萌える。 でもこのスレのおかげで「死にたくない、助けて!」っつって無様に逝く悪い子シチュもいけるようになった。ありがとう職人。 713 :名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 10:42:59 ID:fJuzaBn0 面接官「特技は悪女退治とありますが?」 学生 「はい。悪女退治です。」 面接官「悪女退治とは何のことですか?」 学生 「悪に走った女を倒すことです。」 面接官「え、悪の女?」 学生 「はい。悪の女です。」 面接官「・・・で、その悪女退治は当社において働くうえで何のメリットがあるとお考えですか?」 学生 「はい。女スパイが襲って来ても守れます。」 面接官「いや、当社には襲ってくるような女スパイなんて来ません。それに人に危害を加えるのは犯罪ですよね。」 学生 「でも、クノイチとかアマゾネスにも勝てますよ。」 面接官「いや、勝つとかそういう問題じゃなくてですね・・・」 学生 「悪の組織の女戦闘員とかとも戦えるんですよ。」 面接官「ふざけないでください。それに悪の組織って何ですか。だいたい・・・」 学生 「悪の組織ってのはいろんなところにその魔手を伸ばしてるんです・・・」 面接官「聞いてません。帰って下さい。」 学生 「あれあれ?怒らせていいんですか?やっちゃいますよ、悪女退治。」 面接官「いいですよ。やって見せてください悪女退治とやらを。それで満足したら帰って下さい。」 学生 「運がよかったな。この場には悪の女は・・・いない(…いやいる…)みたいだ。」 面接官「かえr・・・」 面接官 「ふっふっふ、私の変装を見抜くとはさすがだな。」 (今まで何も話さなかった女性面接官、野暮ったいスーツを脱ぎさる。その下から現れたのは) 女怪人「この大企業の面接に紛れ、わが組織の人材を集める作戦だったが・・・。」 面接官「ひぇー。」 女怪人「ばれてしまっては仕方あるまい。お前たちやっておしまい。」 意味の無いイオナズンコピペ…あはは。 714 :名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 12:17:33 ID:vpeXnwfz 「お前たち」ってことは他の面接官も戦闘員なのか!w 715 :名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 12:59:26 ID:8a1eEkIB ひぇー と言ってる面接官以外の面接官か、集団面接の他の学生かどっちかだな。 などとマジレス 716 :名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 13:59:40 ID:k94eucQt 無関係の面接官カワイソスw 天井や床やらで待機してた仲間怪人の線も捨てがたいです。 717 :名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 20:46:34 ID:f4kFmq6v ふふふ…スレ終盤だから思い切って吐露できるぜ。 実は敵女を助けるのも好きだ!特に本編で不憫な娘ほど良い! 理由は巷で言う「モッタイナァ〜イ」 死する展開があるなら、生かす展開があってもいいじゃない。 718 :名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 00:27:19 ID:Go/U0mii お決まりの展開で敵を倒す話を読んでると ここでこの女幹部を助けて、逆洗脳してあせあqwせdfrtgと昔はよく考えたものだ これは悪の女を捕まえて向きなのかな 719 :名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 00:36:54 ID:DIRwFgD6 俺はその他大勢の女ザコの1人が なんとなく流れで生き延びてしまうようなのが好きだ。 死ぬも生きるもただ状況に流されるだけ。 そんなのがいい。悪とか善とか以前に凡人てのはそんなもんだ。 720 :名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 00:48:12 ID:SmuoIV9A >>718 ヒーローの活躍で崩壊しかかった悪の組織の女幹部を 勢力拡大のため新興組織が捕えて洗脳 忠実な手駒に というのではダメなのか? 721 :名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 01:32:35 ID:aeCu20J1 >>720 718じゃないがそれすごくいいな 好きなパターンだ 722 :名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 01:37:12 ID:vRlp418A 洗脳されて悪になった女を屠るって、ちょっと可哀相なんで遠慮したいなぁ。 むしろそういう悪の女とのHが読みたい。 「調教や洗脳などで悪の奴隷になるヒロイン」スレの住人もこっちにいるのかな。 被ってるようで被ってない感じで微妙なんだが。 723 :名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 17:36:04 ID:Gpv3uOJF >>722 そのスレの存在すら知らなかったが、長寿スレなんだな。やはり需要の差があるのかw 俺としては「訳あり悪女」よりも「理由もなく悪女」の方が(屠る屠らないは別としても)萌える。 ブラックレディースの面々とか。…で、そろそろ埋まった? 724 :名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 18:59:35 ID:5QPNAAnq 悪の奴隷になるヒロインってその「元ヒロインが悪側とねんごろになる」展開は好みじゃないや。 元ヒロインVSヒーローで、涙をのんでヒーローがヒロインを手にかけたりすると燃えるかも。 さっき犬夜叉読んでたんだが神楽が良かった。もうほとんど善側に傾いた悪女だったが。 725 :720:2006/07/06(木) 20:25:03 ID:/eRSthfp 確かに漏れは「調教や洗脳などで悪の奴隷になるヒロイン」スレ住人でもあるが 向こうのヒロインが洗脳されて酷い目にあっちゃうヤラレ感と こちらのどうせ悪人だから酷いことしてもオッケーなやっちゃう感 この違いは理解しているつもりだが? こんな感じで主張をしあってれば、埋まりそうだよなw 726 :名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 20:43:00 ID:htIE9GXL というわけでめでたく埋まったようだがw 727 :名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 02:51:39 ID:C4mT/D3S tes 728 :名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 02:53:28 ID:C4mT/D3S 圧縮         ______       / //    /|       | ̄/  ̄ ̄,:|//!       |/_,,..,,,,_ ./ .!/|       | ./ ,' 3/`ヽ::|っ.!        | l /⊃ ⌒.|つ|       |/ー---‐'''''"|/          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 解凍            、ゞヾ'""''ソ;μ,        ヾ  ,'3     彡        ミ         ミ          彡        ミ        /ソ,, , ,; ,;;:、ヾ`  エラー       _,,..,,,,,,..,,,,,..,,,,,,..,,..,,,,,,..,,,,,,,,..,,,,_        / ,' 3,' 3,' 3,' 3,' 3,' 3' 3,' 3,  `ヽーっ      l   ⊃⊃⊃⊃⊃⊃⊃⊃⊃. ⌒_つ       `'ー---‐---‐---‐---‐---‐'''''" 深刻なエラー     _,,..,,,,_    ./ 。  `ヽーっ     l o 3  ⌒_つ     `'ー---‐'''''" 501 KB [ 2ちゃんねる 3億PV/日をささえる レンタルサーバー \877/2TB/100Mbps] -------------------------------------------------------------------------------- 新着レスの表示 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