501 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/25(木) 19:48:59 ID:jiO8FSoO 版権もの書いて欲しい 502 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/25(木) 23:29:38 ID:hSFfSrNw 特撮もアニメもほとんど見なかったのに(今も見てない)、 俺の脳内にある「典型的な悪女」像はいったいどこに源泉があるんだろう… まあ源泉が何であろうと、このスレに出てくるような悪女さまはどれも大好きだ。 503 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/26(金) 01:19:43 ID:ZmxtF8Q/ 女教師忍法吹いた 504 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/26(金) 05:25:49 ID:1w6Sg7dj >>502 姉か上司か先生か…あるいはリアル悪の女幹部に精神攻撃をされているとか。 505 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/26(金) 05:48:55 ID:/P/A6LY3 今月出るヴァルキリー4号の悪女率はどんなもんかね。 506 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/26(金) 17:08:52 ID:p+9LyIK9 アニメでと言ったらやはりドロンジョ様だった自分 507 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/26(金) 17:32:07 ID:HS48SUwb ドロンジョ様はいいよなぁ。ヤッターマンとくっつけばよかった。アイちゃんも好きだったけど。 508 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/26(金) 22:35:20 ID:uXN6o66h NG騎士ラムネ&40のレスカはありだろうか…。 ドロンジョ様とか、レスカとか、少し間抜けな悪女が好きなんだ…。 509 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/26(金) 23:29:55 ID:hpF8Cx1J 敵っていうか正義の味方が強すぎてマヌケ に見えてしまうだけで本人はまじめなのは最高にいいが ブラビみたく 頭悪そうなのはだめだ 510 :なななあな [さささ] :2007/01/27(土) 15:12:13 ID:YO7pVI00 いっかい死んで来いざこかえれ変態度もが まー俺も縛ってセックスしたけど 511 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/27(土) 18:00:19 ID:LYFmauGa ・・・・・・・・・? 512 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/27(土) 18:33:52 ID:V6oo0Psl 荒らしのつもり? 513 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/27(土) 18:55:26 ID:E3peZJh2 いやただの池沼 514 :508 [sage] :2007/01/27(土) 19:07:46 ID:jJVqs28Z >>509 >敵っていうか正義の味方が強すぎてマヌケ に見えてしまうだけで本人はまじめなのは最高にいい SOREDA! 懲りない、ていうか何度やられても諦めない不屈の精神を持つ悪女が好きだ。 515 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/27(土) 19:17:45 ID:Ng/nBKiT >>510みたいな事を言いながら暴走する悪の親玉に次々殺される組織の皆さんたち。 ついに悪の女Aさんにも暴走したボスの魔の手が。 ダメだと思ったところに、いつも通りのノリで正義の味方登場 「ただ、組織を潰しに来ただけだ。お前にだって容赦はしないぞ」 正義の味方は離れた場所に悪女さんを避難させる。 「だがな、優先順位がある。絶対にそこを動くなよ。約束しろ」 「動きたくても動けないわよ。…ボスのこと、あまり、苦しませないであげて頂戴」 「…善処する」 みたいなことを妄想してSS書いてたけど消えたから構想だけ書いとく。だれか、書いてくれ。 516 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/27(土) 20:32:26 ID:V6oo0Psl ブラビっていうか山本梓のヒットのせいなのか 最近は劣化ブラビばっかりでいや ゲキレンジャーはどうなるんだろう? 517 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/27(土) 21:42:59 ID:QNDO++AI 期待できそうなのが一人いたような気がする。 そしてフラビージョね。 518 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/27(土) 22:51:32 ID:V6oo0Psl 515 ヒーローが敵の命を助けて恋に落ちるってシチュいい だが首領にするとすぐ終わってしまうから 手下の怪人から裏切られて それを助けるの方がいい 519 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/28(日) 19:57:22 ID:xu9aFsFz 好きな悪の女幹部の活躍シーン5 http://tv9.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1163932327/l50 の>121にゲキレンの女幹部の画像あった。妖艶と可愛いの真ん中あたりで、どう転ぶか楽しみだ。 山本梓(フラビージョ)は悪の女出身では間違いなく一番売れてるよな。ほとんど消えていくってのに。 ここの住人ってMC(洗脳、悪堕ち)悪女ってアリなの?単純に興味からの質問だけど。 520 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/28(日) 23:26:41 ID:MwADDMYz 俺としてはMCは微妙…。 なんというか、悪女様は「自分の意志」が前面に出てるっていうのが かなり重要な気がする。 521 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/29(月) 02:11:46 ID:vwwemkVO ジェットマンのマリアとか 522 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/29(月) 16:10:48 ID:boH/kugQ 悪堕ちとか洗脳とかいうくらいヤツより、 榊夫妻とかキュレイアみたいなコミカルなヤツがいいな。 523 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/29(月) 22:43:51 ID:pk9UnmiX >519 洗脳されて悪いこと→責任能力なし→無罪=「悪」女じゃないじゃん!? (実際に無罪が勝ち取れるかは、どこぞの法律事務所ででも専門家に確認してくださいw) という理論展開により、個人的には今一かと。 ただ、悪の組織の一員になっちゃった女性を取り戻そうとした恋人が、説得しても洗脳が解けないのに焦って暴走…なんてパターンにすればちょっと萌えるかも。 バキバキッ! ビッ、ビビィィィ――――ッ!  自分の拳が作り出した亀裂に手をかけて女の強化服を引き裂くと、姿を消したあの頃と変わらぬ滑らかな肌が露わになった。 「きっ、貴様ああっ!!」  衝撃が残る体で殴りかかってくるのを押さえ込み、片手で彼女の両手首を拘束する。  激昂して朱に染まった表情も、そのがむしゃらな攻撃も3ヶ月前の大喧嘩とそっくりだ。  取り戻さなくてはいけない。沸き起こった懐かしさが男自身を急き立てる。  右手を彼女の秘裂に伸ばし、今は使えない左手に代わって口に乳首を含んだ。 「んんっ! なにを、このっ……ふぁっ!」  刺激を送り続けると、その強弱にあわせて次第に抵抗する力が弱まるのがわかる。  のしかかる体を押しのけることもできず、その秘所は次第に湿りを帯びて。  しかしそれでも、女の目は映るものを焼かんばかりの強烈な敵意をたたえて男を睨み付けていた。  地面が濡れるほどの愛液を湧き出させながらも抵抗を諦めない女に、男は無言でその肉棒を突き入れた。 「あああああっ! 貴様っ! 許さんっ! 首領に捧げたこの体をっ!」 「落ち着け! 落ち着いてよく思い出せよ! わかるだろう!? ほら、お前、ここ弱かったよな!」  ふとしたことで知った女の急所を重点的に擦ると、罵声に甘い悲鳴が混じり始める。 「くふぅ……なぜ…こんなに……いやだっ…わたしの……全てはっ、首領のためにっ……!!」 「違うだろ! お前の恋人は俺だろ! お前を抱くのは俺だけだろう! ほら、イけよ! イって思い出せ!!」 「ふああぁぁっ……やめっ、貴様なんかに………イかされたく……あああっ、首領、首りょぉぉっ! んああぁぁぁんっ!!!!」 ・・・・・・とか(乱文失礼) 524 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/30(火) 00:38:28 ID:JbvEbi+K >>523 1行目に強く同意しつつ、不覚にも萌えた。GJ 525 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/30(火) 11:10:56 ID:k5zHrRFO ぜひ続きを 526 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/30(火) 17:41:33 ID:k5zHrRFO 続きっていうか最初を書いて欲しい 527 :名無しさん@ピンキー :2007/01/30(火) 23:23:33 ID:12kQPm1X それって、最初NTRだろ。 528 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/30(火) 23:57:52 ID:lokhs3vu NTRは本気で勘忍して・・・ 529 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/31(水) 01:25:08 ID:p7uZxSxS 洗脳された女と首領はプラトニックなものとは考えんのか? 530 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/31(水) 01:45:47 ID:lKw347FH 世の中には精神的寝取られと言うものがあってだな…… 531 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/31(水) 02:03:24 ID:RLvO6uSS 結構ここの人たちはピュアだよな。 532 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/31(水) 02:47:07 ID:CW+2eieK 優等生が不良に憧れるとかそういうアレか 533 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/31(水) 09:58:05 ID:Ig27Pw35 ここで、悪の首領も女なんだよ! ヒールとか舐めさせてる女王様なんだよ! 最終的には彼女も主人公にヤられるんだよ!と言ってみる。 534 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/31(水) 10:05:19 ID:Ig27Pw35 >>526 喧嘩して落ち込んでいるヒロインに、悪組織の女が 「本当に男って勝手よね。怒鳴ったり手を上げれば自分の思い通りになると思ってるんだから。 男に振り回されないようになりたくない?」 とか言って近づいてくるとか? 連投スマソ 535 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/31(水) 19:16:21 ID:v8T0kVTZ それなら悪の女首領を堕としたい。 536 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/01/31(水) 19:24:32 ID:zgBHFKR5 失敗したバツにエロおしおきする という続きを 537 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/01(木) 13:14:15 ID:gv00gN90 ヴァルキリー最新号購入。結構悪の女出てる作品多かった(4〜6くらい?)。 ドリマーエンゼルスの女幹部リビドーさまが可愛くてたまらない。 あと、ディスバニッシュもお姉さん悪女が二人も出てて嬉しい。 もっと増えて欲しいけど、ヒロインのイタめつける相手は男じゃなきゃ嫌って人かなりいそうだから厳しいかも。 538 :名無しさん@ピンキー :2007/02/01(木) 13:15:31 ID:Db4N2ota 悪の女を堕とすより、男の子か女の子が悪い女に玩ばれるのがツボだ。 539 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/01(木) 21:43:51 ID:dOV/L54p 怒竜聖拳はどうなった? 540 :HP−5000 :2007/02/01(木) 23:11:19 ID:ux9uyfPm リアリスト・サイバーゲーム。 それは冒険が出来る超現実的ゲームだ。 何が超現実的かって? それはシステムに問題がある。 プレイヤーはある一定の人物になりきり、ゲーム中に入り込んで、自分の体で戦闘を行うと言う、超ありがちなネット型ゲームだ、種族とか色々あるが、俺はシンプルに格闘家を選んでいる。 何故かって? 格好良いだろ? それだけだ・・・文句あるか? 後一つ理由があるんだが・・・それはまた別の機会に話す事にするぜ。(あったらな) 「あら? 何よ・・・こんな弱そうな男が相手なの?」 こいつは魔王に使える四人の魔女の一人、リリカって言う魔女だ。 あまりにもベタ過ぎなトンガリ帽子に、手にはファンシーなステッキを持ってやがる。 しかも服装は、胸をぐるっと一周する黒い布に、フリフリのレースが付いたスカート、縞々模様のニーソックス。それでもってツインテール・・・髪の色ピンク・・・。 幼く見えるが、そこは悪の一員らしく、釣り上った目に、顔は化粧でもしてるのか真っ白。 しかも紫のアイラインが妙に毒々しい……ハッキリ言ってタイプじゃないな。 「ゴクゴクッ・・・ぷはぁ! さっさと始めようぜ! 遊んでやるよ小娘が!」 ガシャン! 俺は飲んでいた酒瓶を地面に叩き付けると、拳を振り上げて構えて見せる。 「面倒ねぇ! さっさと逃げ出せばいいのに! バーカ!」 クルクルと回転すると、リリカの奴は体にピンク色の光を散りばめながら可愛く(可愛いつもりなんだろうな)ポーズ決め手やがる。 これはゲーム開始前の二人のアクションだから、断じて俺の趣味じゃねぇぞ? そんなこんなで、俺は今日、このガキと遊ぶ事にした。 541 :HP−5000 :2007/02/01(木) 23:13:31 ID:ux9uyfPm リアリスト・サイバーゲーム。 恥ずかしながら続きも書かせて頂きます……。 途中から完全にエロです、しかも自分的にはエグイ表現が含まれます。 自分的には、少々ギャグです。 ご注意を・・・。 ドゴォン! 「ちっ・・・あのステッキを振ってる時は無敵だったな」 俺は何度も攻撃を繰り返すが、リリカが振るステッキの光がその体を包んでいる時、攻撃しても無意味な事に気が付き、手を止める。 「キャハハハハ! 私のダンスに死角は無いのよ!」 リリカが可愛くポーズを決めると、ファンシーな光と共に、ステッキからハートが発射されるのが見える。 このどこぞの美少女的な戦士が出しそうな攻撃は、説明書を見ると“クルクル変身バスター”だそうだ。なんともふざけた名前だ。 厄介なのはそれだけじゃねぇ・・・触れると動物にされちまう。 「前にネズミにしてくれたお返しだ!」 「え・・・?」 俺はハートを難なく避けると、リリカの懐に飛び込む。 リリカはポーズを決めてこの技を繰り出す時、一時的に完全に無防備になるんだ。 ボグッ! リリカが懐に飛び込んできた俺を不思議そうに見ている隙に、強烈なボディーブローを腹に見舞ってやった。 「きゃう!」 リリカは可愛く声を上げると、そのまま壁に吹っ飛ばされ・・・きゃうだ?  腹を殴ったんだぞ? きゃうって何だよ・・・。 リリカを作った奴に呆れつつ、俺は前に進む。 カシャン・・・バキィ! 足元に落ちてきたステッキを踏み潰してやった・・・これで勝ちは決定だな・・・。 「ゴホッ・・・ゴホッ・・・ど、どうしてスッテキの秘密を・・・?」 リリカは激突した壁の前で、腹を押さえながら苦しそうにしてやがる。 542 :HP−5000 :2007/02/01(木) 23:14:55 ID:ux9uyfPm 「俺は二週目なんだよ」 「に・・・二週目って何・・・?」 実は俺はこのゲームをプレイするのが二回目・・・リリカはそんな事は知る訳ねぇから、キョトンとして目を丸くしてるがな・・・。 「とにかくシナリオ的には・・・ステッキを失ったお前は、俺に完膚なきまでにボコボコにされる」 「ひっ・・・こ、こうなったら・・・」 リリカは急に体から邪悪なオーラを立ち昇らせる・・・悪役のお決まり、怪物に変身ってやつだ・・・だがな・・・そりゃ無理だぜ? 何でかって? それはな・・・。 「キャハハハハ!よくも虐めてくれたわね!もうお終いよ!変身した私の力で!お前をズタズタにしてやるわ!」 今の内に笑っとけ・・・俺が何の為に、お前の体力ゲージをかなり残したのか思い知らせてやるぜ・・・。 シュゥゥゥゥ・・・。 「あ・・・あれ・・・?」 「ほぉー? 随分と可愛い変身だな?」 俺は疑問の声を上げるリリカを見ると、わざとそう言って面白そうな笑みを見せてやる。 本来なら姿は醜い化け物になるんだが・・・リリカは頭にピンクの猫耳と、お尻の上の辺りからも、細長いピンクの尻尾が生えていやがる・・・ちっ外れか・・・犬が好かったんだがな・・・。 「ど・・・どうなってるの?何で変身がこんな・・・」 「お楽しみモードだ、条件クリアでそうなる」 俺は腕組みをすると、物凄く不機嫌な声で言う・・・ああ・・・犬が良かった・・・。 「ちょ・・・ちょっと待ってよ!何で猫なの!?」 「知るか!んな事はお前を作った奴に言え!」 「なっ・・・・ふざけないでよ!」 ザシュン! うっ・・・しまった・・・油断したか・・・腕を引っ掛かれたぜ・・・。 「あ、あはは! 何が猫耳よ! 残念だったわね! どうやらこの姿の方が・・・」 ドゴォン! 「きゃう・・・」 このアマ・・・俺が猫より犬が好きなの知ってて引っかきやがったな・・・・で、きゃうは変わらないんだな? まあ・・・少し苦しそうにはなったか・・・。 「好い気になるなよ? 面白い格好だなおい?」 見ると、リリカはお腹を押さえて前のめりに突っ伏し、尻を突き上げてやがる・・・。 何でか知らんが・・・尻尾は揺れてるな・・・。 さて・・・実はここで、選択コマンドが出るんだが・・・。 ・このままボコボコにして倒す。 ・慈愛たっぷりに解放する。 ・男と女がする事は一つだ! 何ともふざけた選択肢が俺の前に並んでやがる・・・取り合えず俺は今更許してやるような、お人好しじゃねぇ・・・二番目は論外とすると・・・一番目か三番目だな・・・一番目は経験済みだな(化け物の時だが)まあ、三番目も・・・そのままの意味だな・・・さて・・・。 543 :HP−5000 :2007/02/01(木) 23:15:56 ID:ux9uyfPm 「じゃあ・・・止めにするか・・・」 「ま・・・待って・・・」 俺は一番の表示を殴ろうとしたんだが、軽く下を見て変更する事にした・・・。 「な・・・何でもします・・・だ、だからその一番上だけは・・・」 猫撫で声とはこの事だろうな、リリカの奴、俺の脚に縋って上目使いで見てやがった・・・。 「お願いですぅ・・・どうか・・・どうか二番目にぃ・・・」 二番ね・・・そうだな・・・男としては・・・三番目を選ぶしかねぇ! ボゴォォォン! 俺は勢い良く三番目の表示に拳を振り抜いた・・・。 「うそ・・・そんな・・・」 もう自分の運命を悟りやがったらしい、こいつ・・・脅えたか顔で後退りしてやがる。 だがな・・・安心しろ・・・その前に・・・虐めてやる。 「ひっ! いやぁぁぁ!」 俺はリリカを捕まえると、胡座掻いてその上にうつ伏せに体を押し付けてやった。 可愛い尻が見えやがるぜ・・・さてと・・・。 パァァァァン! 「い・・・痛ぁぁい!」 当たり前だろ?この丸太のような腕で尻を叩いてんだからな・・・。 「半分も力出してないぜ?これよりも痛いのを数十回するだそ?最後は壁に激突だ」 「ひっ・・・」 冗談だけどな・・・リリカは真っ青になってやがる・・・やりすぎたか? 「た、助けて!お願いです!め、命令されただけなんです!だからどうか・・・」 「どうするかなー・・・お前どう見ても、楽しんで俺を殺そうとしてたしなー・・・」 パァァァァン! 「きゃう!ううっ・・・許してぇ・・・もう嫌ぁ・・・」 やべぇ・・・泣き出しやがった・・・力入れ過ぎだったみたいだな・・・。 「何でもします・・・だから・・・死ぬのは嫌ぁ・・・」 「本当に何でもするか? それなら・・・」 「は、はい! します! どんな事でも・・・」 バチィィィィン! 急に嬉しそうにしやがって・・・嘘泣きだったなこのアマ・・・お仕置きに今迄で一番強くしてやった・・・。 「きゃぁぁぁぁ!」 今までに無い悲鳴だ・・・完全に壁にぶつかると思ったんだろうな・・・。 「どうだ? 怖かったか?」 「ひっく・・・ひっく・・・うわぁぁん!」 無事に解放してやったが、リリカはその場にへたり込んで泣き声を上げてやがる。 どうやら今度は嘘泣きじゃないらしな・・・。 リリカは痛さと恥じらいで顔を真っ赤にし、身を捩りながらしゃくり上げるように泣いてるな。 「ぐすっ・・・酷いよぉ・・・」 かと思うと・・・尻尾を両手で掴んで・・・胸の前で弄り出しやがった・・・。 「ペロペロッ・・・」 ・・・・・・・手首を猫みたいに・・・可愛い小さな舌で舐めてやがる・・・。 これは・・・来たぜ・・・グッッッッッッ・・・・とな・・・もう・・・。 ――ヤるしかねぇ。 544 :HP−5000 :2007/02/01(木) 23:17:05 ID:ux9uyfPm ここから先は俺の思考なんざ無視だ! 思うままにヤりつくしてやる! ビリビリビリッ! 「え・・・?」 服を破かれ、リリカの豊満な胸が、ボヨンという音と共に露わになる。 「揉みがいがありそうだな! オラァ!」 ムニュンと鷲掴みすると、俺の手に納まらないその乳は、指の隙間からはみ出し、いやらしい形を露わにする。 「や・・・止めてよ・・・止めてよぉ!」 「うるせぇ! 何でもするんだろうが!」 バチィン! 「っ・・・ううっ・・・」 リリカはやっと理解すると慌てて抵抗するが、俺に頬を一発張られると、観念したように大人しくなる。 「グニグニ・・・ムニムニ・・・まったく、いやらしい乳だなリリカ? 此処まで大きくなるには、随分と沢山の奴に揉ませたんだろ?」 「嫌ぁ・・・言わないでぇ・・・」 俺は後ろから両手で乳を掴むと、揉む度にその音を表現し、リリカの耳元で呟く。 パクッ・・・チュック・・・。 「はぁん・・・駄目ぇ・・・そんなのぉ・・・」 俺に右の猫耳を甘噛みされリリカは体を攀じる、その声は唯の少女の喘ぎに変わっている。 チュック・・・ピチャ・・・クチュ・・・。 「はぁぁぁん!だ、駄目よ・・・そ、そんなに吸ったら・・・ひゃう!」 右手で荒々しく胸を揉まれ、左の乳房を容赦なく吸われ、舐められ、リリカは頭を掻き毟りながら仰け反る。 「随分と感じてるじゃないか? この淫乱女が・・・」 「そんな・・・こんなのされたら・・・誰でも・・・んっ・・・ちゅ・・・あむっ・・・」 両足を俺の背中に回して、組むように交差させているリリカは、俺の上で悶え、何度も体を仰け反らせ、その反動で俺の体に跳ね返り、俺は同時に唇を奪う。 クチャ・・・クチャ・・・ピチャ・・・ビチャ・・・クチュクチュクチュ・・・。 「ふはっ! ケホッ・・・だ・・・駄目・・・大き過ぎて・・・」 「四の五の言わずに咥えろ! 途中で抜くな!」 「むぐぅ!」 膝を付いて俺のを加えていたリリカだが、俺は少し口を放す事も許さない、頭を捕まれ、リリカは無理やりの大きな俺を咥え込む。 リリカの両手は、肘と脇の間をクロスさせ、背中にスッテキの残骸が通され、そこに両手首をロープで縛られている・・・自由が利かず、顔が前後すると同時にスッテキの残骸がギシギシと音を出す。 545 :HP−5000 :2007/02/01(木) 23:17:57 ID:ux9uyfPm ボンボンボンボンッ! 「ぶぐぅ! う・・・うっ・・・はふ・・・ひゃふ・・・」 口の中を巨大な俺が行き来し、喉の奥を容赦なく抉り、引き抜いて入れる時に生じる空気が、まるでポンプのようにリリカの口から、いやらしい音と唾液を垂れ流しにする。 「そろそろ出すぜ・・・」 「ひ・・・ひゃほに! ひょあほにだびで! ほねがい! ひんひゃう!」 「外に出す? お願い? 死んじゃう? まさかそんな事言ってないよな?」 「ひうっ・・・ううっ・・・ううん・・・」 俺が拳を振り上げると、リリカは涙を流しながら何度も頷く。 「一適でも零したらこの拳がお前の顔面潰すぜ・・・」 ドックン・・・。 「っ!」 口の中で俺が脈打つ音がすると、リリカの体がブルブルと震える。 ドビュン・・・ドクドクドクドクドクドクッ・・・。 「あぶっ・・・」 口の中一杯に俺の苦い味を感じると、リリカはコグンッゴクンっと喉を鳴らしながら、何とか全部飲み込もうとする。 ドクドクドクドクッ……。 (何これ? い、何時まで続くのぉ? 嫌ぁ・・・死ぬ・・・死んじゃうよ) 唯でさえ、膨張した俺が飲み込む力を邪魔すると言うのに、リリカは何時までも終わらない俺の味に、涙を流しながら首を軽く左右に振る。 ゴク・・・ゴクッ・・・ゴクッ・・・。 (死ぬ・・・死ん・・・じゃう・・・) もう何分経ったのか・・・本当なら口から零れるなり、俺を引き抜くなりするのが普通だが、背中を壁に押さえつけられ、両手も塞がれているリリカにはそれが敵わす、更には膨張した俺が口を詰まらせ、もう飲み込むしかなかった。 「苦しそうだな? 抜きたいか?」 「うっ・・・うっ・・・」 その言葉に、リリカはお願いするような目で、何度も軽く頷く。 リリカのお腹は少しだけ膨れ、既に呼吸も困難になっていた。 「零したら顔が後ろの壁の一部になるぞ いいのか?」 「ううん! うっ!」 頭に手を添え、後ろに下がろうとしていた俺の言葉に、リリカは体を前に出し、喉の奥に俺を突き入れ、目を見開く。 ズボンッ! 「ゴホゲホゴホッ! ゴホ・・・ゴホッ・・・」 喉の奥に突き入れた衝撃で、リリカは自ら体を引き、口から大量のドロリとした白い液体を吐き出しながら、前のめりに突っ伏す。 546 :HP−5000 :2007/02/01(木) 23:18:56 ID:ux9uyfPm 「酷い・・・酷いよぉ・・・こんなの・・・こんなのぉ・・・あんまりだよぉ・・・」 「・・・・・・さて」 泣き出したリリカを見て、俺は静に歩み寄り、右手でリリカの右頬に触れる。 「ゆ、許して・・・お願い・・・止め・・・」 クチュ・・・。 「あっ・・・ん・・・あふっ・・・」 恐怖に体を震わせていたリリカだが、俺の右手が急に後ろに移動したのを見ると、甘い蜜を帯びた割れ目を掻き回され、甘い声を漏らす。 「随分と濡れてるな?」 「だって・・・それは・・・あうっ!」 クチャクチャクチャ・・・。 「あっ、あっ、あっ、あっ、あ! ひうっ!」 最初は一本、次に二本目を入れられ、リリカは体を起こして仰け反らせるが、それは後ろの壁に阻まれ、もどかしそうにビクビクと震える。 カシャン・・・。 「ひ・・・ひぁぁぁぁぁぁぁぁ! きゃぅぅぅぅ!」 スッテキから解放されると同時に、リリカは下腹部にズブンッと言う音を聞くと、そのまま俺の体に抱き付いて甘い声を上げる、 パン・・・パン・・・パン・・・パン・・・パンッ・・・。 「ひゃ! きゃう! あふっ! ダメッ! ヤァ!」 ゆっくりと腰を上下に動かされると、リリカは音がする度にいやらしい声を出し、俺の体を強く抱き締める。 ズプッ・・・。 「あ・・・?」 リリカは俺が俺を先端まで引き抜いたのを見ると、もう終わり? と言うような疑問の表情を見せる。 チュク・・チュク・・ピチャ・・。 「あ・・・嫌ぁん・・・くすぐったぁい・・・あふぅ」 その状態で、俺に両足で挟まれるように体を支えられると、乳首、首筋、お腹、お臍と言ったキスの嵐に、リリカは悦んで息を漏らす。 クチャクチャ・・・グニュ・・ニチャ・・・。 「あ・・・嫌ぁ・・・こんな・・・お、お願い・・・」  俺の先の方だけが刺激するのを感じて、リリカは愛しそうに俺を見る。 「どうした? 何か不満なのか? ちゃんと入ってるだろ?」 「そんなぁ・・・虐めないで・・・も、もっと・・・」 俺はそれを聞くと、面白そうな笑みを見せる。 「もっと? 何を? どうして欲しいんだ?」 「だから・・・だ、だから・・・こ、この・・・この大きな・・・ひゃん!」 クチャプチャ・・・ピチャクチャ・・・。 俺の先の方で浅い場所を掻き回され、リリカは言葉を中断させられる。 「俺のなんだ? 俺の何をどうして欲しいんだ?」 「ひゃ! だから・・・きゃうっ!・・・あんっ!」 俺に何度も中を掻き回され、リリカはもう限界だった。 「その大きなチンポをぉぉ! 私に突き刺してぇぇぇ!」 「そうかそうか! なら・・・これを食らってあの世まで飛んで行けぇぇぇ!」 ズブンッ! 「き、きゃぁぁぁぁぁぅぅぅぅぅぅぅううううう!」 堪えていた快楽が、腰を落とし、更に下から串刺しにされた衝撃で、一気にリリカの脳を突き抜ける。 「あがっ! ふぎゃ! ひぎぃ! ずごいのぉ! ずごずぎるのぉぉぉ!」 口に残った白い液を当たりに撒き散らし、下の口からは大量のいやらしい液を流しながら、リリカは仰け反りながら頭を抱え、何度も首を左右に振りながら悦び悶える。 パンパンパンッ! 「もうだべぇ! もうゆるじでぇ! 壊れぐぅ! ごわれじゃう!」 ビクビクビクビクッ……。 既に絶頂に達してしまったのか、俺に何度も突かれながら、リリカは大きく仰け反り、体を何度も痙攣させる。 「俺はまだまだイけねぇな」 俺は涼しい顔で言うと、哀願するリリカを無視し、腰を掴み、玩具を扱うように何度も上下させる、 バチュバチュバチュバチュバチュバチュバチュバチッ! 「ぎゃぅぅぅぅああああああぅぅぅぅぅんっ! がんにんじでぇぇぇ!」 溢れる蜜が何度も突かれて辺りに飛び散り、辺りにいやらし過ぎる音が飛び散り、同時にリリカの断末魔に似た叫びが、何度も辺りに響く。 「これ以上すると壊れるか・・・それならスパートだ!」 ドサッ! 俺は体を起こすと、リリカの体を押し倒し、上半身は壁に寄り掛かるようにして、体をくの字に曲げさせ、両膝を左右に割ってM字型に固定する。 547 :HP−5000 :2007/02/01(木) 23:20:10 ID:ux9uyfPm 「まっ・・・」 「オラァァァァ!」 ズップズップズップズップズップズップズップズップズップズップズップズップ! 「っ・・・」 待って・・・言う前に俺の放った物凄い衝撃を体に受け、リリカの思考が停止し、同時に両目から大量の涙が溢れ出す。 ボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュ! 「ぎ、ひぎゃぁぁぁぁぁああああああああああああぅぅぅぅぅぅぅがぁぁぁ! やげでぇぇぇぇ! ゆるじでぇぇぇぇぇ! じんじゃぐぅぅぅぅぅ!」 正に断末魔・・・今までに無い叫び声を上げると、リリカは白目を向いて哀願し続ける。 ボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンッ! 「ふぅぅぅぅぅ! もう少しだぁぁぁぁ!」 「やぁぁぁぁぁ! ざげるぅぅぅぅぅ! だずげでぇぇぇぇぇ! 許しでぇぇぇぇ!」 段々と俺の絶頂と共に、それが巨大になったのを感じると、腹を割かれるような痛みに、リリカは必死に命乞いをする。 「おおおっ! おおおおおお! きたぜぇぇぇぇ!」 ドックン・・・。 「ひっ・・・」 それが大きく脈打つと、リリカの白目を向いた目が、その時が来たのを察したかのように、黒い瞳を戻し、更に眼孔を大きく開かせる。 ドグォォォォォォォォン! 「ひぎぃぃぃぃぃ! ぬいでぇぇぇ! ざげるぅぅぅぅ! ごわれるぅぅぅぅ!」 巨大な塊が中に入ってきたような痛みが、一瞬でリリカの腹を一杯にし、大きく膨れ上がらせる。 ギチギチギチギチッ! 「じ・・・ん・・・じゃ・・・う・・・」 「・・・・・・」 ズボンッ・・・。 腹が裂ける寸前で、俺は無言で引き抜く。 「っ・・・うぁぁぁぁぁぁ! ふぅぅぅぅぅ・・・う・・・わぁぁぁぁぁぁ・・・」 ドプドプドプドプドプッ・・・。 リリカは瞳を閉じ、体をビクンビクンッと震わせながら、体の中から白い液が雪崩れだして行くのを感じ、瞳を閉じて静かに泣き声を上げた。 カチャカチャ・・・。 548 :HP−5000 :2007/02/01(木) 23:20:52 ID:ux9uyfPm カチャカチャ・・・。 「さてと・・・次のステージに行くか・・・」 俺はベルトを締めると、入り口に向かって歩き出す。 ガシャン・・・。 「待ってよぉ・・・私をこんな所に閉じ込めて・・・どうする気なの? ひっく・・・もう十分でしょ? あんなに怖い思いしたのに・・・もう嫌・・・出してよぉ!」 自分で仕掛けた罠だろうに・・・俺は呆れて振り返る。 リリカの奴は上から振ってきた檻の鉄格子を掴んで必死に哀願している。 「駄目だな・・・また襲ってきたら敵わん・・・同じ相手に二回も戦ってられねぇよ」 「も、もうしないわよ!何ですると思うの!?あんな怖い思い・・・うっ・・・」 リリカの奴はガタガタと震えるてるな、さっきの強烈な感覚を思い出したんだろう。 ゲームのキャラらしく、破けた服なんかも戻ってるから・・・そこまで泣く必要があるのか製作者? 「それにしても・・・色が白いのは元々だった・・・っ!」 俺はリリカの体を思いだしながら、少し下の俺が熱くなっているのを感じて慌てて抑える。 おいおい・・・あんだけ出してまだヤり足らないのかよ・・・。 にしてもだ・・・可愛かったな・・・。 「え・・・? あ・・・あの・・・」 俺は何を思ったのか、檻の隙間ら優しくリリカの頭を上を撫でていた。 だが・・・そうしてやるとリリカの恐怖が和らいでる気がするんだ・・・何でかって? そりゃ・・・次のこいつの一言で決まりだな。 「わ・・・私をお嫁さんにして!」 「なっ・・・なんだぁ!?」 流石にこれは俺も予想外だった。 「優しいのね・・・私の負けね・・・こうなったら、意地でもあんたに勝ってやるわ!だから連れてって!最後まで付き合うから!」 「ふざけるな!お前は魔女だぞ!魔王に殺されるのがオチだ・・・連れてけねぇ・・・」 「そんな・・・行かないで!」 「すまねぇ・・・」 俺は颯爽と身を翻し・・・辛い運命を背負いながら格好良くその場を・・・。 と・・・そんな感じだと思ってたんだが・・・。 何て思っていると・・・製作者の阿呆は何を考えてんだ? ・一緒にハネムーンへ連れ行く。 ・結婚して愛の巣へ連れて行く。 ・男なら受けるしかない! これは三択でも何でもないだろうが・・・こいつは元々化け物だぞ?今は確かに可愛いが・・・ゲームをクリアーした後に二人でどうしろと・・・まさか三週目には二人で・・・? 「だ・ん・な・さ・ま・・・お・ね・が・い・・・」 「・・・決まったぁぁぁ!」 ドゴォォォォォン・・・・。 物凄く妖艶な目付きで、胸に俺の腕を抱いて・・・甘い息を吹きかけやがって・・・選ぶしかねぇじゃねぇかよ! 「よぉし!手始めにその辺のまだレベルが低い雑魚をボコボコにするわよー!」 「おい・・・あれは他のプレイヤーだ・・・」 俺は町に着くと、そこら辺でパーティを組もうと集まっている奴らが、リリカの魔法で次々にネズミに変えられているのを見て、頭を抱えていた・・・。 「ライバル潰しよ!お金も入るし一石二鳥♪」 待て待て・・・可愛くポーズ決めてる場合じゃねぇんだよ!パティー組まない行けない所もあるんだ!それ以前に!俺が一週目で培ってきた尊敬と信頼をぶち壊すなよ! 気が付くと・・・俺は全ての選択肢を破壊して・・・二人で次のステージに向っていた。 こいつを仲間にするなんて前代未聞だ・・・他のプレイヤーが興味心身で近寄って来やがるし・・・来ない方が利口だ・・・ネズミにされる・・・。 ああ・・・そうか、こいつは最初から邪魔キャラなんだな・・・なら、専門店でお払いして貰えば・・・。 「あの・・・その・・・幸せにしてね・・・旦那様・・・」 「・・・・・・・・・・・・」 まあ・・・二人でもパティーな訳だし・・・問題ないか・・・。 俺はリリカの肩を抱くと、取り合えず周りのネズミを元に戻すように命令していた・・・。 終わりです・・・つづくは知りませんが・・・まだプレイヤーにはベタな剣士や白魔道士などが・・・この世界観で・・・使いたい人どうぞ・・・。 読んで頂きありがとうございました・・・(^^; 549 :HP−5000 :2007/02/01(木) 23:22:12 ID:ux9uyfPm パティー→パーティでした^^;;; 550 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/02(金) 00:22:13 ID:YTm1L5PB GJー。 レイプって久しぶりだな。 551 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/02(金) 01:42:19 ID:ruZbthoO GJ! レイプだけじゃなくアフターフォローまでしっかりされておるとは。 感服仕まつり候。 552 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/02(金) 03:01:41 ID:WK9IfOXc GODHANDを思い出した 553 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/02(金) 08:59:40 ID:JtCgBsvu GJ!魔女っ子可愛いなー。 実は彼女も中身は「ゲーム内でオムコさんを探したい」プレイヤーだったりして… いや、そうすると中の人ネカマとか恐ろしいオチになりそうだからやっぱり無しー! 554 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/02(金) 18:59:00 ID:mFZFUMPu 俺としては 覚えてらっしゃい とかいってまた仕返しに来るんだが返り打ちに 会うってのが良かった 555 :まとめ人 [sage] :2007/02/02(金) 19:57:55 ID:iPglh7kC HP−5000さんのSSは,迷ったのですが 「ファンタジーもの」に分類させていただきました。ご了承ください。 話は変わりまして,いきなりではあるのですが まとめブログでアンケートを始めてみました。お手すきの方はぜひ。 556 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/02(金) 20:38:23 ID:0ZbDQyo+ いつも乙。アンケ結果いつか公表しとくれ〜 557 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/02(金) 23:31:43 ID:mFZFUMPu アンケート書いた 558 :まとめ人 [sage] :2007/02/03(土) 00:09:58 ID:EVS6Oxy8 >>556-557 dクス。17日に締め切るので,結果はそれ以後に公表します。 (回答数が多ければ来週末に中間発表するかも) そういうことですので,一旦名無しに戻ります。 559 :HP−5000 :2007/02/03(土) 01:12:00 ID:Ub3wLKZn デスサイドキャッスル それはね、世界を恐怖に陥れる悪の・・・え? 何が恐怖かって?わからない?・・・名前のままでしょ!わかってよ! ええ〜?説明するの〜?面倒だなぁ・・・え?教えてくれたら魂くれる? ・・・・・・しょ、しょうがないわねぇ・・・。 べ、別に魔王様に与えられたノルマをクリア出来てなくて、焦ってる訳じゃないのよ? えっ!?訊いてない・・・そ、そう・・・ならいいけど・・・。 取り合えずこれから狩りに行くから、何が恐怖か見せてあげるわ♪ え〜と? なになに・・・今日の相手は格闘家・・・この字は・・・え〜と・・・ん〜と・・・! リュンね!よぉし!待ってなさい!今からこの私が魂奪いに行くわよ♪ ピラ(紙を放り投げた・・・) ・・・・・・・・・・ryu(リュウ)・・・ryn(リュン)・・・。 リアリスト・サイバーゲーム(リリカ思考編)。 恥ずかしながら、前回の話しで出てきたリリカの思考編を投下です……。 前回と同じ内容です。 自分的にギャグ→シリアス→ギャグ(違うかも)です……。 もし、リリカに自分なりの想像を入れている方……見ない方がよろしいかと……。 ご注意を……。 以降、連張り失礼します(^^;; 560 :HP−5000 :2007/02/03(土) 01:14:44 ID:Ub3wLKZn なーんて・・・意気揚々と来たのはいいんだけど・・・。 「さぁて・・・今日はショータイムだな・・・」 何こいつ?リュンとか言うから女だと思ったのに・・・男じゃん! 何か知らないけど急に酒飲んでるしさぁ・・・私お酒臭いの嫌いなの!止めてよね! しかも服装は、レザージャケットにジーパン、鍛えられた腕見せつける見たいにノース リブだし、手に何だか知らないけど包帯巻いてるし・・・。 それでもって男の癖に綺麗なショートへアーだし・・・黒髪いいなぁ・・・。 何よその右腕の“滅悪滅魔”の入墨は?それで正義の味方気取ってるつもり? しかも・・・何だか・・・目付きが・・・悪すぎ・・・ギラギラしてるって言うか・・・。 「ゴクゴクッ・・・ぷはぁ! さっさと始めようぜ! 遊んでやるよ小娘が!」 ガシャン! きゃう! な、何すんのよ!足元に瓶なんか投げたら危ないじゃない!  もう怒ったわ・・・ネズミにして・・・グシャグシャに踏み潰してやる・・・。 ドゴォン! 「ちっ・・・あのステッキを振ってる時は無敵だったな」 無駄よ無駄!私の魔法はリュンなんかの攻撃じゃビクともしないわ! それにしても・・・何かこっちの攻撃が全部スルーされてる気がする・・・気のせいよね? 「キャハハハハ! 私のダンスに死角は無いのよ!」 リュンが後ろに下がって動かない隙に、私はスッテキから可愛いハートを発射させたわ。 ふ、ふ、ふっ・・・さぁ!私でも羨ましい綺麗な黒髪男め!私の足元に跪くが・・・。 「前にネズミにしてくれたお返しだ!」 て・・・あ、あれ・・・? 何か今・・・避けたような・・・。 「え・・・?」 私は次の瞬間・・・リュンの綺麗な髪が目の前に現れたのを見て・・・。 ボグッ! 「きゃう!」 やられちゃったの・・・体浮いてる〜!気持ち悪いよ〜!あ・・・そんな事考えてる間に、 後ろに壁が・・・。 ダンッ! 「う・・・うう・・・」 私は壁に背中を叩きつけられて、あまりの痛さにお腹を・・て言うか・・・痛ぁぁぁい! 何なのよ今のぉ・・・魔王様にお仕置きさる時より痛いじゃない・・・最悪・・・。 「ゴホッ・・・ゴホッ・・・ど、どうしてスッテキの秘密を・・・?」 どうしてよぉ!一度も見破られた事なかったのにぃ・・・はっ!もしかして魔王様の変装? 「俺は二週目なんだよ」 何それ・・・?魔王様がそんな変なこと・・・言う訳無いわよね・・・? ああ・・・ゲームのやり過ぎで頭がフィーバーな可哀想な人なのね?でも一応・・・。 「に・・・二週目って何・・・?」 「とにかくシナリオ的には・・・ステッキを失ったお前は、俺に完膚なきまでにボコボコ にされる」 やっぱりだわ・・・可哀想に若いのに・・・って!そ、そんな場合じゃない! ボコボコ・・・そ、それってつまり・・・この可愛い顔が・・・そ、そんなの嫌ぁ! 「ひっ・・・こ、こうなったら・・・」 ふふふっ・・・見てなさいよぉ!私の本当の姿を見て驚きなさい!さあ!泣き叫べ! 「キャハハハハ!よくも虐めてくれたわね!もうお終いよ!変身した私の力で!お前をズ タズタにしてやるわ!」 561 :HP−5000 :2007/02/03(土) 01:16:46 ID:Ub3wLKZn シュゥゥゥゥ・・・。 え・・・ま、待って・・・何か変・・・頭に違和感があるし、お尻もムズムズする。 「あ・・・あれ・・・?」 「ほぉー? 随分と可愛い変身だな?」 ・・・・・・・・何これ? 耳・・・それに何よこの尻尾!これじゃあまるで、何処かのゲームに出てくる、その辺の ヤラシイ一部のおじさんとかを狙ったキャラ丸出しじゃない! 「ど・・・どうなってるの?何で変身がこんな・・・」 「お楽しみモードだ、条件クリアでそうなる」 ・・・・・・私こんな奴の為に変身したの?何だかメチャクチャ悲しくなっちゃう。 「ちょ・・・ちょっと待ってよ!何で猫なの!?」 「知るか!んな事はお前を作った奴に言え!」 作ったて・・・・・・ま、魔王様!? 「なっ・・・・ふざけないでよ!」 頭に来たわ!そりゃ魔王様は少し可笑しな性癖があるわよ!例えば私の服だってメイドさ んが好きだからそれっぽい(あくまでそれっぽいだけど)し!でもでも!猫属性なんてな いわよー! ザシュン! あ・・・やった・・・何だか知らないけどダメージ与えたわ!ありがとう魔王様! 「あ、あはは! 何が猫耳よ! 残念だったわね! どうやらこの姿の方が・・・」 ドゴォン! 「きゃう・・・」 この格好・・・凄く恥ずかしいんだけどなぁ・・・ううっ・・・お腹・・・痛い・・・もう泣いちゃうから・・・くすんっ・・・。 「好い気になるなよ? 面白い格好だなおい?」 な、なんですって〜!人が気にしてる事をぉ〜!誰がこんな格好にしてくれたと・・・っ! 何あれ・・・? ・このままボコボコにして倒す。 ・慈愛たっぷりに解放する。 ・男と女がする事は一つだ! な・・・何だか知らないけど・・・あれって、どれか私にするって事よね? 嫌ぁぁぁぁ!二番はともかく一番と三番目・・・あれ?もしかして・・・これって、もう 私の負けって事・・・? 562 :HP−5000 :2007/02/03(土) 01:17:47 ID:Ub3wLKZn 嫌ぁ・・・な・・・何とかしないと犯されちゃう!この男見るからにイヤラシそうだし、こんな可愛い女の子を襲わないはずないし・・・ど、どうしようどうしよう! 「じゃあ・・・止めにするか・・・」 「ま・・・待って・・・」 ・・・何で一番上殴ろうとしてる訳?何?私みたいな子供臭いガキはお断りって事? 何かメチャクチャ腹立ったわ・・・こうなったら意地でも三番選ばせてやる・・・。 「な・・・何でもします・・・だ、だからその一番上だけは・・・」 せっかく猫だし・・・ここは可愛く上目使いで・・・あと少し涙も・・・て、もう浮かん でる・・・ほんとに痛かったんだからぁ・・・くすんっ・・・。 「お願いですぅ・・・どうか・・・どうか二番目にぃ・・・」 あれ〜?何だか魔王様に哀願する時より可愛くなっちゃた・・・へ、変ね・・・憎い相手 には嘘付けない性質なのに・・・。 ボゴォォォン! あ・・・何て考えてる内に三番殴ったわ!やったわ!私は女の子としてのプライドを守り 通せた!ふ・・・ふふっ!後は適当にリュンを私の魅力で骨抜きにすれば・・・。 「うそ・・・そんな・・・」 まずは脅えて後退りよね・・・少し太ももが見える感じで・・・。 ・・・魔王様はこうやると喜ぶけど・・・リュンはどうなんだろう・・・。 っ!な、何で私がこんな奴の趣味を考えて行動しないといけないのよ!ふざけないで! それに!あんな訳のわからない選択肢なんて、無視して今すぐ殺せば・・・。 グィン! ・・・・・・・・足引張られて・・・うつ伏せにされて・・・動けない・・・? あ・・・れ・・・?いつの間に・・・捕まっちゃった・・・の? 「ひっ! いやぁぁぁ!」 気が付いたら叫んでた・・・。 何時の間にか捕まって、凄い力が私の背中に乗っかって・・・怖い・・・凄く怖い・・・。 パァァァァン! 「い・・・痛ぁぁい!」 な・・・何よこれ・・・魔王様に鞭で叩かれる時より痛い・・・。 まるで・・・肉を裂かれて・・・血が出たみたいな感じ・・・酷い・・・。 「半分も力出してないぜ?これよりも痛いのを数十回するだそ?最後は壁に激突だ」 「ひっ・・・」 壁に・・・激突・・・?それって・・・死ぬって・・・こと?・・・そんな・・・嫌ぁ! 違うの・・・こんな事して欲しかったんじゃなくて・・・私は・・・もっと・・・。 「た、助けて!お願いです!め、命令されただけなんです!だからどうか・・・」 「どうするかなー・・・お前どう見ても、楽しんで俺を殺そうとしてたしなー・・・」 パァァァァン! 「きゃう!ううっ・・・許してぇ・・・もう嫌ぁ・・・」 二回目・・・何か悲しくなって来ちゃった・・・どうせ最後は許す気もない癖に・・・。 少し位・・・優しくしてくれたって・・・こんな気持ちで死ぬの・・・嫌・・・。 「何でもします・・・だから・・・死ぬのは嫌ぁ・・・」 「本当に何でもするか? それなら・・・」 「は、はい! します! どんな事でも・・・」 バチィィィィン! 体が前に押し出されて飛ぶ感じ・・・私・・・ついに壁にぶつかって・・・それで・・・。 叫んでたよ・・・当たり前じゃない・・・怖いんだもん・・・。 「きゃぁぁぁぁ!」 今までに無い悲鳴だわ・・・終わる頃には私は壁の真っ赤なオブジェになるのね・・・あ? 「どうだ? 怖かったか?」 優しい顔が見える・・・少しだけ胸が躍る・・・でも・・・もう直に殺されるのね・・・。 何か・・・寂しいなぁ・・・悲しくて・・・悲しくて私・・・。 「ひっく・・・ひっく・・・うわぁぁん!」 本気で泣いちゃったじゃない・・・リュンが馬鹿なせいよ・・・優しくしてほしいのに。 こうなったら・・・優しくされるまで手段は選ばないんだから・・・。 「ぐすっ・・・酷いよぉ・・・」 猫の特性を生かして可愛く尻尾を弄って見たわ・・・魔王様にもこんな真似しないのに。 「ペロペロッ・・・」 涙浮かべて・・・拗ねた顔で可愛く・・・お願い・・・もうこれ以上は無理なの・・・。 ――優しくして。 563 :HP−5000 :2007/02/03(土) 01:19:12 ID:Ub3wLKZn ビリビリビリッ! 「え・・・?」 どうして・・・?どうして・・・何で優しくしてくれないの・・・? 「揉みがいがありそうだな! オラァ!」 どうして・・・?私はそんなに痛い揉まれ方なんてして欲しくないのに・・・。 違うんだってば・・・ううっ・・・違う・・・。 「や・・・止めてよ・・・止めてよぉ!」 「うるせぇ! 何でもするんだろうが!」 バチィン! 「っ・・・ううっ・・・」 どうして・・・?何でほっぺ殴るの・・・?女の子なんだよ・・・?怪物でも女の子・・・。 そっか・・・私って・・・ただの化け物なんだ・・・優しくして貰うなんて・・・馬鹿? 「グニグニ・・・ムニムニ・・・まったく、いやらしい乳だなリリカ? 此処まで大きくなるには、随分と沢山の奴に揉ませたんだろ?」 「嫌ぁ・・・言わないでぇ・・・」 どうして・・・?当たり前じゃない・・・魔王様にされてるもの・・・私だけじゃない 他の三人も同じ・・・そんなの・・・誰でも知ってるのに・・・何で虐めるの・・・? パクッ・・・チュック・・・。 あ・・・急に・・・優しく・・・なった・・・?どうして・・・? 「はぁん・・・駄目ぇ・・・そんなのぉ・・・」 熱い・・・咬まれる耳が凄く熱い・・・熱い息が耳の穴を通して体を支配する・・・。 熱さが体を支配して・・・私が熱さに反応して・・・少し・・・濡れて・・・いく・・・。 チュック・・・ピチャ・・・クチュ・・・。 「はぁぁぁん!だ、駄目よ・・・そ、そんなに吸ったら・・・ひゃう!」 どうして・・・?もう優しいの・・・終わり? そんなに荒々しく胸を掴まないで・・・女の子のそこは・・・柔らかいでしょ・・・? それって・・・心みたいに・・・壊れやすいんだよ・・・心・・・壊れるんだよ・・・。 「随分と感じてるじゃないか? この淫乱女が・・・」 「そんな・・・こんなのされたら・・・誰でも・・・んっ・・・ちゅ・・・あむっ・・・」 どうして・・・?誰でも狂うのに・・・淫乱・・・そんな風にしか見てくれないの? キスは・・・男と女が交わる時・・・始めて体の中身が触れ合う瞬間なんだよ・・・? なのにこのキス・・・。 ・・・・・・・・・・・・・痛いよ。 クチャ・・・クチャ・・・ピチャ・・・ビチャ・・・クチュクチュクチュ・・・。 「ふはっ! ケホッ・・・だ・・・駄目・・・大き過ぎて・・・」 「四の五の言わずに咥えろ! 途中で抜くな!」 「むぐぅ!」 酷い・・・酷い・・・酷い・・・酷い・・・酷い・・・酷い・・・酷い・・・酷い。 嬉しくない・・・縛られるのは大嫌い・・・嫌いなのよ・・・。 魔王様にされる時も・・・これだけは拒否するのに・・・。 縛られなくても・・・私は逃げないのに・・・逃げないのに・・・。 逃げないのに・・・どうして・・・私の心を縛ってくれないの・・・? ボンボンボンボンッ! 「ぶぐぅ! う・・・うっ・・・はふ・・・ひゃふ・・・」 口が裂けそう・・・痛い・・・手を自由にしてくれたら・・・もっと上手く出来るのに。 だって私は魔王様のを何時も・・・奴隷みたいに・・・手で握って・・・舌で愛撫・・・。 あ・・・れ?私って・・・魔女・・・だよね・・・怪物・・・だよね? 「そろそろ出すぜ・・・」 口に・・・苦い・・・何かが入ってくる・・・頬が裂けそう・・・痛い・・・。 喉が潰れそう・・・苦しい・・・痛い・・・。 私は・・・唯の・・・奴隷・・・? 564 :HP−5000 :2007/02/03(土) 01:21:41 ID:Ub3wLKZn ゴク・・・ゴクッ・・・ゴクッ・・・。 (死ぬ・・・死ん・・・じゃう・・・) もう私・・・駄目・・・。  天罰・・・そっか・・・そう思えば楽になるわよね・・・。 散々殺したもの・・・泣き叫ぶ声も無視して・・・散々・・・でも・・・。 せめて・・・最後の声ぐらい上げさせてよ・・・。 嫌・・・こんな思いで死ぬのは嫌・・・嫌・・嫌・・嫌・・嫌・・嫌・・。 「苦しそうだな? 抜きたいか?」 「うっ・・・うっ・・・」 何度も首を振った・・・痛いのに・・・何度もその甘い声に縋った・・・。 屈辱的な筈なのに・・・嬉しい感情が込み上げて来た。 でも・・・それは薄くて薄くて・・・私の体を風船見たいに包んだ・・・。 「零したら顔が後ろの壁の一部になるぞ いいのか?」 風船・・・は・・・針を刺すと・・・割れるんだよ・・・? 「ゴホゲホゴホッ! ゴホ・・・ゴホッ・・・」 喉の奥に突き刺された・・・どんよりとした感触・・・。 口から流れ出す白い液・・・まるで私を嘲笑っているように・・・地面に落ちて溜まる。 酷い・・・あんまりよ・・・。 「・・・・・・さて」 ドックンと私の心が揺れた・・・ついに・・・その時が来たの・・・? まだ私・・・愛して貰ってないのに・・・良いよ・・・。 「ゆ、許して・・・お願い・・・止め・・・」 乱暴でも良いよ・・・だからまだ・・・・殺さないで・・・許してよ・・・せめて最後に ううん・・・最期に・・・甘えさせてよ・・・。 クチュ・・・。 「あっ・・・ん・・・あふっ・・・」 あ・・・また・・・? 急に・・・やさしく・・・。 私を指で掻き回されている・・・その一本が凄く熱くて・・・愛しく思える。 「随分と濡れてるな?」 「だって・・・それは・・・あうっ!」 当たり前だよ・・・だって・・・諦めてたもん・・・諦めて・・・。 クチャクチャクチャ・・・。 「あっ、あっ、あっ、あっ、あ! ひうっ!」 優しかった・・・たった一言だけど・・・嬉・・・しい・・・。 二本目・・・愛しさが・・・悦びに変わった・・・優しい指使い・・・。 嬉しくて・・・体が震えた・・・心から・・・震えた・・・。 565 :HP−5000 :2007/02/03(土) 01:23:43 ID:Ub3wLKZn カシャン・・・。 「ひ・・・ひぁぁぁぁぁぁぁぁ! きゃぅぅぅぅ!」 その時は来た・・・悦んで声を上げた・・・解放と共に来たその衝撃・・・。 リュンの体を抱ける悦び・・・全部私が求めたもの・・・だから・・・。 パン・・・パン・・・パン・・・パン・・・パンッ・・・。 「ひゃ! きゃう! あふっ! ダメッ! ヤァ!」 いやらしい音・・・いやらしい声・・・時折感じる熱い息使い・・・。 上下に揺さ振られる度に・・・私は抱き締める力を強くした・・・。 ズプッ・・・。 「あ・・・?」 もう終わり・・・? 抱き上げられて・・・私は素直に悲しい顔をした・・・。 やだ・・・私まだ・・・もっと・・・お願い・・・。 チュク・・チュク・・ピチャ・・。 「あ・・・嫌ぁん・・・くすぐったぁい・・・あふぅ」 その状態で、リュンに両足で挟まれるように体を支えられると、乳首、首筋、お腹、お臍 ・・・キスの嵐に・・・私は・・・悶えた・・・穴が開いた心が埋まるのを感じた・・・。 クチャクチャ・・・グニュ・・ニチャ・・・。 「あ・・・嫌ぁ・・・こんな・・・お、お願い・・・」 リュンが私をまた虐め出した・・・でも・・・今度は少しも悲しくない・・・。 それは・・・もう・・・私が・・・埋まってる・・・から・・・。 「どうした? 何か不満なのか? ちゃんと入ってるだろ?」 「そんなぁ・・・虐めないで・・・も、もっと・・・」 もっと・・・・・もっと・・・・もっと・・・もっと・・もっと・・・。 「もっと? 何を? どうして欲しいんだ?」 「だから・・・だ、だから・・・こ、この・・・この大きな・・・ひゃん!」 クチャプチャ・・・ピチャクチャ・・・。 もっ・・・と・・・。 「俺のなんだ? 俺の何をどうして欲しいんだ?」 「ひゃ! だから・・・きゃうっ!・・・あんっ!」 リュ・・・ンを・・・。 「その大きなチンポをぉぉ! 私に突き刺してぇぇぇ!」 ――感じたい。 「そうかそうか! なら・・・これを食らってあの世まで飛んで行けぇぇぇ!」 ズブンッ! 「き、きゃぁぁぁぁぁぅぅぅぅぅぅぅううううう!」 うん・・・飛んでくよ・・・最期に叫ばしてくれた・・・このまま逝けるなら・・・。 本望だわ・・・。 「あがっ! ふぎゃ! ひぎぃ! ずごいのぉ! ずごずぎるのぉぉぉ!」 口に残った白い液を当たりに撒き散らし、下の口からは大量のいやらしい液を流しながら、私は仰け反りながら頭を抱え、何度も首を左右に振りながら悦び悶える・・・。 パンパンパンッ! 「もうだべぇ! もうゆるじでぇ! 壊れぐぅ! ごわれじゃう!」 ビクビクビクビクッ・・・。 体が痙攣する、もう何度も絶頂に達した・・・私は魔王様を敬愛し、何度も愛された。 けど・・・けど・・・これ程までに達した事なんてなかった・・・。 「俺はまだまだイけねぇな」 涼しい顔で言うんだね・・・本当は許してくれなくて良い・・・壊して良いよ・・・。 私が悲鳴を上げると嬉しいんでしょ・・・?イけるんでしょ・・・? バチュバチュバチュバチュバチュバチュバチュバチッ! 「ぎゃぅぅぅぅああああああぅぅぅぅぅんっ! がんにんじでぇぇぇ!」 溢れる蜜が何度も突かれて辺りに飛び散り、辺りにいやらし音が飛び散る。 私はリュンの為に・・・本能のまま悲鳴を上げるわ・・・嬉しいでしょう? でも・・・どうして・・・。 ――そんなに悲しそうに私を見るの・・・? 566 :HP−5000 :2007/02/03(土) 01:24:38 ID:Ub3wLKZn 「これ以上すると壊れるか・・・それならスパートだ!」 ドサッ! リュンは体を起こすと、私の体を押し倒し、上半身は壁に寄り掛かるようにして、体をくの字に曲げさせ、両膝を左右に割ってM字型に固定した・・・。 あ・・・ついに来たのね・・・覚悟は出来てる・・・でも・・・。 「まっ・・・」 「オラァァァァ!」 ズップズップズップズップズップズップズップズップズップズップズップズップ・・・。 「っ・・・」 待って・・・好きだって・・・言わせ・・・て・・・。 最期に悲しみが私を支配して・・・涙が溢れ出た・・・全ての時が止まって・・・。 ボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュ・・・。 もう・・・真っ白・・・前が・・・見えな・・・い。 「ぎ、ひぎゃぁぁぁぁぁああああああああああああぅぅぅぅぅぅぅがぁぁぁ! やげでぇ ぇぇぇ! ゆるじでぇぇぇぇぇ! じんじゃぐぅぅぅぅぅ!」 もう自分が何叫んでるか・・・わからない・・・わかるのは・・・リュンが私の・・・。 ボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンッ・・・。 「ふぅぅぅぅぅ! もう少しだぁぁぁぁ!」 「やぁぁぁぁぁ! ざげるぅぅぅぅぅ! だずげでぇぇぇぇぇ! 許しでぇぇぇぇ!」 中で・・・達しようと・・・してる・・・事・・・だ・・・け。 「おおおっ! おおおおおお! きたぜぇぇぇぇ!」 ドックン・・・。 「ひっ・・・」 大きな音がした・・・真っ白だった視界が開けて・・・リュンが見える・・・。 もう終わるのね・・・私・・・このまま・・・え・・・? ドグォォォォォォォォン・・・。 何で・・・まだ・・・悲し・・・そう・・・なの・・・? 「ひぎぃぃぃぃぃ! ぬいでぇぇぇ! ざげるぅぅぅぅ! ごわれるぅぅぅぅ!」 やだ・・・ほら・・・こんなに叫んでるよ? ほら・・・嬉しそうに・・・してよ。 嫌・・・嫌だよ・・・そんな顔を見て・・・逝きたくない・・・助・・・け・・・て。 ギチギチギチギチッ! 「じ・・・ん・・・じゃ・・・う・・・」 「・・・・・・」 ズボンッ・・・。 抜いた・・・? どうして・・・? 情け・・・なの・・・? 「っ・・・うぁぁぁぁぁぁ! ふぅぅぅぅぅ・・・う・・・わぁぁぁぁぁぁ・・・」 ドプドプドプドプドプッ・・・。 抜け出して行く・・・せっかく埋まったのに・・・心から全部抜けて・・・。 また・・・空っぽ・・・。 私は恐怖とか・・・安心じゃなくて・・・。 悲しみで・・・静に泣き声を上げた・・・同時に・・・湧き上がったのは・・・。 ――憎しみ。 567 :HP−5000 :2007/02/03(土) 01:25:54 ID:Ub3wLKZn カチャカチャ・・・。 「さてと・・・次のステージに行くか・・・」 リュンがベルトを締めると、入り口に向かって歩き出すのが見える・・・。 自分で仕掛けた檻の中で・・・私・・・気が付いたわ! リュンの事が好きになった・・・。 それがぜっっっんぶ!勘違いだってね!ハッキリ言うわ!この男は唯の変態よ! 悲しそうな顔してたのは、私で満足出来なかったのよ!断じて情けじゃないわ! くぅ〜!腹が立つ〜!女心をもて遊んだ罪は重いのよ! ガシャン・・・。 「待ってよぉ・・・私をこんな所に閉じ込めて・・・どうする気なの? ひっく・・・も う十分でしょ? あんなに怖い思いしたのに・・・もう嫌・・・出してよぉ!」 ぜっっったいに逃がさないんだから!復讐よ!これは女の子としての当然の権利なのよ! て・・・リュン!何を呆れた顔してるのよ!この中に入ったのも全部演技よ! 「駄目だな・・・また襲ってきたら敵わん・・・同じ相手に二回も戦ってられねぇよ」 「も、もうしないわよ!何ですると思うの!?あんな怖い思い・・・うっ・・・」 どうよ!今迄で一番冴えてる演技!これで落ちなかったら男じゃないんだから! さあ!ここから出すのよ!そして私を連れて行くのよ! 「それにしても・・・色が白いのは元々だった・・・っ!」 な・・・こ、この期に及んで何て格好を・・・あれだけ出してまだ足らないの? つまり・・・あれ?私でまた欲情してくれた・・・はっ!?違うわ!私で満足出来なかっ たのよ!危うく騙されるところだったわ!最っっっ低!女の敵・・・。 ふわっ・・・。 「え・・・? あ・・・あの・・・」 あれ・・・? 何か・・・優しく頭を撫でてくれてる・・・えっと・・・。 えっと・・・だから・・・この雰囲気は・・・こ・・・こ・・・こ・・・。 ――告白のチャンス! 「わ・・・私をお嫁さんにして!」 「なっ・・・なんだぁ!?」 ・・・・・・・・・・何言った・・・私・・・? 今・・・私・・・何言った? 驚きたいのは私よ・・・全然言うつもりじゃなかったのに・・・。 「優しいのね・・・私の負けね・・・こうなったら、意地でもあんたに勝ってやるわ!だから連れてって!最後まで付き合うから!」 「お前・・・そうか・・・ふっ・・・それも面白いかもな・・・」 私はリュンの命を狙う為に、魔王様をも欺いて復讐の旅に・・・。 ・・・見たいな感じにしたかったのに! 何て思ってたら・・・何なのよこれは! ・一緒にハネムーンへ連れ行く。 ・結婚して愛の巣へ連れて行く。 ・男なら受けるしかない! 無理・・・絶対無理・・・どれを選ばれても私の人生終わりだわ・・・。 よし・・・こうなったら、この手に噛み付いて引き千切って、そりゃもう酷い事に・・・。 「だ・ん・な・さ・ま・・・お・ね・が・い・・・」 「・・・決まったぁぁぁ!」 ドゴォォォォォン・・・・。 お願い・・・誰も何も突っ込まないで・・・泣きそうだから・・・。 568 :HP−5000 :2007/02/03(土) 01:27:09 ID:Ub3wLKZn 「よぉし!手始めにその辺のまだレベルが低い雑魚をボコボコにするわよー!」 「おい・・・あれは他のプレイヤーだ・・・」 私は町に着くと、腹いせにそこら辺の奴らを魔法で次々にネズミに変えていた。 ふんっ!リュンったら頭抱えて良い気味だわ!あー!清々する! 「ライバル潰しよ!お金も入るし一石二鳥♪」 そうそう・・・貧乏臭い旅なんて真っ平よ!野宿なんて持ってのほか!最低な旅になりそ うだから、せめて朝は暖かいベットの上で目覚めたいのよ!何か文句ある! ふふふ・・・それに、こうやってリュンを困らせてれば、その内自滅するかも・・・。 そうすれば私は自由♪晴れて魔王様に愛されて・・・。 「はぁ・・・」 リュン・・・凄く辛そうね・・・やり過ぎたかしら・・・。 「はぁぁぁぁ・・・」 だから・・・その溜息は何よ?厄介な物でも拾ったみたいに暗い顔して・・・。 そりゃ・・・幾ら困らせようとしたからって・・・やり過ぎなのは、わかるけど・・・。 「はぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」 ・・・・ううっ・・・何よ何よ!そんなに悲しそうにしなくてもいいじゃない! どっかのボクサーみたいに真っ白になっちゃてさ・・・ううっ・・・うううっ・・・。 「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」 うぅぅぅぅぅぅっっっ・・・・・・・・・・・・プッツン・・・。 あ・・・何か切れた・・・。 「あの・・・その・・・幸せにしてね・・・旦那様・・・」 ・・・・・・・・・やっちゃった・・・。 だから・・・今のはその・・・だから・・・はぁ・・・私が溜息付きたい位だわ・・・。 ギュ・・・。 「え・・・?」 「取り合えず・・・周りのネズミ何とかしろよ・・・」 え・・・?今・・・凄く・・・。 ――嬉しそうな顔した。   終わりです・・・今度こそ・・・(たぶん) 読んで頂きありがとうございました・・・(^^; 569 :HP−5000 :2007/02/03(土) 02:04:22 ID:Ub3wLKZn まとめ人様、並びにこの場所を敬愛されている皆様方へ。 プログ何時も拝見させて頂いております。 他の素晴らしい作者様と飾って頂けるのは感激の極みでございます。 アンケートもさせて頂きました。 これからもこの場所を応援して行く所存です。 皆様方の繁栄を願う事を代わりに、挨拶にさせて頂きます。 失礼しました^^;; 570 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/03(土) 02:09:56 ID:J/RFmMGt ありがとう 571 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/03(土) 02:17:51 ID:ZIM7a0PY 別にそんな固くなんなくてもw 572 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/03(土) 19:22:12 ID:MdAAAFWt GJ! だけど『・・・』がちょっと多すぎる気が。 573 :HP−5000 :2007/02/03(土) 19:30:01 ID:Ub3wLKZn 「・・・」そうですね^^;; 私も見返してそう思いました・・・・・・失礼^^;; 574 :HP−5000 [sage] :2007/02/04(日) 14:53:17 ID:pd7C+e/J 今日の俺は朝から沈んでる。 何でかって? そりゃあ久し振りに目覚めの悪い夢を見たからさ。 おかげで朝っぱらから汗だくだぜ! 胸くそ悪ぃ! まあ、汗だくなのは、違う意味もあるんだがな。 例えば原因の一つとして、俺の隣で幸せそうに寝てる奴とかな……。 こいつは何時になったら起きるんだ? 俺は早く次に行きたいってのに。 暇だな……少しだけ、俺の昔話でもしてやるよ。 聞きたくないだ? まあそう言わずに聞いてくれよ。 前に言ったな? 俺が格闘家選ぶ理由はもう一つあるってよ? そう……あれはまだ、俺がこのゲームに出会う前の話だ……。 リアリスト・サイバーゲーム(リュウ過去編) 恐れながら調子に乗って書こうと思うのですが。 これ以上やると、止まらなくなりそうで迷っています(性分です)。 今度は少しずつ投下する気なので、イキナリ完結にはならない(予定)です。 どうしましょう……どうぞご意見をお願いします。m( _ _ )u と、調子に乗って頼む人 私は何様のつもりだろう……_| ̄|○ 575 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/04(日) 15:11:23 ID:PjvA1FEf 好きにしろ だがうっとおしい。 576 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/04(日) 15:42:23 ID:CqSbC9GI まとめ人さんアンケート答えた。いつもありがとう。 結果楽しみにしてる。選択肢だけでエロく感じて萌えたわ。 >>574 エロいし面白いので変な気をまわさずに、自信持って投下したらいいと思うよ。 あと、それなりにまとまった形の方が読みやすいと思うけど。 個人的には二つのうち、男視点の方が気に入った。 あと、星矢スレにアニメ版オリジナルのガイストっていう悪の女聖闘士の逆レイプものが投下されてた。 577 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/04(日) 18:21:26 ID:2F9tn4wk >>574 あんまり遜り過ぎると、逆によくないよ。 578 :HP−5000 [sage] :2007/02/04(日) 18:25:34 ID:pd7C+e/J ありがとうございます^^気にせずに投下する事にしました。 「ワーン……ツー……スリー……」 俺は今、リングの上に立っている。 レフリーのカウントを聞きながら、俺の呼吸が心臓の音と共に高鳴り、高鳴った鼓動が俺の体を全て包み込み、周りの歓声をも支配し、目の前の光景を静に見せてくれる。 カンカンカンカンカンッ! 俺の体がゴングの音と共にビクリと動き、同時に俺は気が付く。 目の前に大の字に倒れる男が見え、俺は天に高く上げていた右腕を下ろす。 「うぉぉぉぉ! 勝った! 俺は勝ったんだ!」 俺は両膝をリングの上に落とし、両手を大きく天に広げて叫んでいた。 その日、俺は子供の頃からの夢、ボクシングの世界チャンピョンになった。 眩しいスポットライト、俺を包むカメラのフラッシュの雨がそれを実感させてくれる。 夢じゃないんだ!俺は、俺はついに……。 俺は喜びに打ち震えると同時に、辺りを見渡す。 それは今まで俺を鍛えてくれたトレーナーでもなく、親友でもなく、ある一人の大切な人を探す為だった。 「リュウ!」 「っ!」 俺は名前を呼ばれた、そして振り返る。 辺りから驚きのような声が上がり、カメラのフラッシュが一瞬止む。 「う、うぉぉぉ!?」 俺は驚いて両手を広げる、そうしないと間に合わないと思ったからだ。 そいつはリングのロープを両手で掴み、プロレスラー顔負けの動きで飛んで来た。 俺より少し背が低いそいつは、長い綺麗な黒髪を靡かせながら、俺の胸に飛び込んで来る。 ドサァ! と言う音と共に俺達は倒れこむと、再び止まっていたカメラのフラッシュが、俺達を包み込んだ。 「あ、危ないだろぉが!」 「何を怒るのだ? お前は世界を手にしたのだ! もっと喜ぶがいい!」 何時も凛としているそいつが、俺の上で座りながら、満面の笑みを見せていた。 そう、俺はチャンピョンになれたのは、全部この女のおかげだったんだ……。 つづく。 579 :HP−5000 [sage] :2007/02/04(日) 19:07:50 ID:pd7C+e/J 「くそくそくそっっっ! 何で勝てないんだ!」 俺は何時ものメニューの一環、ジョギングをしながら吐き捨てるように叫んだ。 高校を卒業した後、俺は念願のプロボクサー試験に合格した。 部活も中学の頃からボクシング部に入門し、全国大会では中学、高校共に優勝。 勿論これから始まるプロの試合でも、負け無しの全勝を上げるものだと信じていた。 だが……現実は甘くなかった。 プロ初試合で開始数秒も経たない内に、俺はノックアウト負けしたのだ。 「どうしてだ! 何で勝てない!」 シュシュと空中を殴り、シャドーを決めながら鏡の中の俺に何度も疑問をぶつける。 それ以降、俺は一勝どころか一ラウンドもリングの上に立っていられなかったのだ。 そんな状態が長く続いて、俺は追い込まれていた……。 「俺は期待の天才とまで言われた男だぞ! 何で勝てねぇんだよ!」 バシュバシュッ! 怒りを吐き出すように、俺は何度もサンドバックを殴りつける。 「ちくしょぉぉぉぉぉ!」 どうして勝てないのか理解出来ない俺は、完全に頭に血が上っていた。 「リュウ! いい加減にしねぇかこの阿呆が!」 「っ!」 バシャァァァァァン。 俺はすっと頭に上っていた血が、体に押し込まれるのを感じる。 そして頭から足先まで、全部びしょ濡れなのに気が付いて後ろを向く。 「リュウジさん」 「ちったぁ目ぇ醒めたか?」 俺も背は低い方じゃない、百八十センチは軽くある。 だが振り向いた先には、見上げなければ顔が見えない大男が、手にバケツを持っている。 俺のトレーナー、ゴトウ=リュウジ。ヘビー級の世界チャンピョンだった人だ。 俺がボクシングを始める切っ掛けも、この人がその瞬間を手にした時を見ていたからだ。 あのリングサイド席で見たリュウジさんの雄叫びを、俺は思い出していた。 「リュウ、お前どうして勝てないと思う?」 「えっ? それは……」 俺はシャワーを浴び、事務所のソファーに座ってリュウジさんと話していた。 そして、最初の質問がこれだった。だが、俺は全く答えられなった。 当たり前だ、そんな事は俺が聞きたい、だからこんなに苛立っているんだ。 「やっぱりわからんか、そりゃそうだろうな」 「リュウジさんは、わかるんですか?」 「ああ、当然わかる」 俺はその言葉に目を丸くした、そして身を乗り出してリュウジさんの顔を見た。 その答えがわかれば、きっと勝てると思ったからだ。 「お前が弱いからだよ」 580 :HP−5000 [sage] :2007/02/04(日) 19:11:40 ID:pd7C+e/J 「っ!? 俺が弱い!?」 簡単な答えだった、だがそんな事で俺は納得出来る筈がなく、立ち上がった。 「そんな事はない! 俺はプロになるまでは一度だって負けた事はなかったんだ!」 「プロになるまでは、だろ?」 プロの世界は違うと言いたいんだろう? そんなのは百も承知だ。 一度ぐらいは負けても仕方ない、俺はそうも思っていた。 だがどうだ! 一勝どころか一ラウンドも立ってられないんだぞ! 俺は自分が弱いと認めたくない一心で、その場に立ち尽くして拳を握り締める。 「確かにお前は強い、体のでかさもリーチも、俺と同じで良く恵まれてる、動体視力も相当なもんだ、普通の選手よりも天性の才能がお前にはある」 「だったらどうして!」 「ここだよ、ここ! お前にはそれが足らないんだよ!」 リュウジさんは右手を振り上げて、親指を立てると、自分の胸を何度も突く。 心だって言いたいのか? 俺が、俺が真剣にやってないと言いたいのか? 「ふざけるな! 俺は何時でも真剣だ! 誰よりも世界を手にしたいと願ってる!」 「んなこたぁな! 誰でも同じなんだよ!」 「っ!」 今までに無い叫びが、俺の言葉を止める。そして、静に俺は座った。 「俺はその先を言ってるんだ、その先にお前が何を望むの物をな」 「先に望む物?」 俺はじっと考えた、使えるだけ使って頭の中をフル回転させた、だがわからない。 「リュウジさん、俺は」 俺はもう一度顔を上げると、リュウジさんはもう扉の前にいた。 「それがわからないなら、お前はこの先も勝てねぇぜ」 そう言って、リュウジさんは扉の外に消えてしまった。 「その先、俺が世界を手にした後に望むもの……」 俺は夜、メニューにはないジョギングをして頭を冷やす事にした。 何度もリュウジさんの言葉を考える。だが、わからない、わかる筈がない。 「くそ」 考えに詰まった俺は、とにかくジョギングに集中しようとスピードを上げた。 「っ!」 その時だった、ガツッ! と言う音と共に、俺は前に引っ繰り返った。 「何だよっ!」 土手の上から、道を外れて下に落ちた俺は、ゴロゴロ転がりながら川の畔まで行くと、躓いた物を確認しようと顔を上げる。 「うっ、ううっ……」 「女の声……? ひ、人か? おい大丈夫か!」 俺は苦しそうな女の呻き声を聞いて、急いで斜面を駆け上がっていた。 つづく。 581 :HP−5000 [sage] :2007/02/04(日) 20:31:45 ID:pd7C+e/J ゴクッ……。 俺は思わず息を呑んだ。 こう見えても俺は今年で二十だが、まだ女は知らなかったからだ。 土手の上で、俺より少し年上の感じの女が、悩ましげな服装で横たわっていたのだ。 元々は会社の秘書が来ているようなスーツを着込んでいたのだろう。 だが、その服はもう見る影も無く、ビリビリに破れ、ブラウスは胸が大きく開いている。 「お、おい? 大丈夫か? 死んでるのか?」 そこから大きな谷間と黒い下着が見えて、俺は赤くなりながらも、恐る恐る女に声を掛けて見た。 「ううっ……っ! 誰だ貴様は?」 「誰だ貴様は、と言われても困るんだけどな」 随分と気丈な女らしい、俺の顔を見た途端、苦しそうだった顔が一瞬で凛とした表情になり、同時に体を起こした。 「立てるか?」 大丈夫そうなのを確認すると、俺はとにかく肩を貸してやろうと、腕を伸ばす。 見ればかなり美人だ、綺麗な黒髪は背中の後ろまで伸び、地面にまで付いている。 更にすらっと伸びた足はかなり美脚で、ミニのスカートから覗く白い肌が眩しいほどだ。 だが、女のその綺麗な体は、所々赤い痣が出来ていて、それは痛々しい姿だった。 そうか……強姦されたんだな。 俺はその様子を見て一論付けた。この場所は黒くて人通りも殆どない、そんな中をこんな美人が一人で歩いていれば、餌食になっても不思議じゃない。 「っ! 私に触れるな!」 「お、おい!? 勘違いするなよ、俺は偶然通りかかったんだ」 手を伸ばした俺を見て女が急に声を上げると、俺は急いで弁解する。 当たり前だ、強姦犯と間違われては堪ったものではない。 とにかく俺は、女を落ち着かせようと、再び手を伸ばした。 「くっ! お前如きにやられるものか!」 だからヤらないって……。俺は急に声を上げて飛び掛ってきた女を見ると、警察での厄介な事情聴取などを思いながら、一応構える。 ギュ……。 ん……? な、何だ? 俺は胸にやわらかいフニャとした感触を覚えると、そのまま硬直する。 バランスでも崩したのだろうか、女が抱き付いて来たと思うと、両手でしっかり俺の体を抱き締めている。 当然俺は女にそんな事をされるのは初めて、だから真っ赤になってどうする事も出来なかった。 「貴様? 何ともないのか?」 「な、何がだよ?」 「そんな馬鹿な……っ!」 数分して、抱き締めたまま女が不思議そうに、体を少し反らして俺を見上げてきた。 女は直に不に落ちない顔をすると、気が付いたように自分の体をキョロキョロと見る。 もうそろそろ放してくれないか? もう下の俺が暴れ出しそうなんだよ。 何時までも悩ましい格好で放さない女を見て、俺は赤くなりながら心で呟く。 「ちっ、機能障害か……」 「はぁ? 機能障害?」 「ん? 貴様、先程の奴とは声が違うな? 別人か?」 女はやっと犯人でないと理解してくれたのか、俺は解放された。 「だから俺は違うと言っただろ? 何を聞いて……っ!」 「あっ……」 俺は文句を言おうとしたが、急に女が倒れそうになったのを見て、慌てて抱き止める。 その瞬間に女の大きな右胸が、ボヨンと外にはみ出る。 「うわぁ!? わ、悪い!」 しかも悪い事に、俺は思い切りその胸を掴んで女を支えていた。 「…………」 女は暫くその右胸を見ていたが、ゆっくりと顔を上げて俺を見る。 来るか? 顔を殴られるのは慣れてるぜ! さあ来い! 俺は飛んで来るであろう女の手を見ると、覚悟を決めていた。 「お前の住み家は近いのか?」 「はい? まあ、近いけど……?」 変わりに飛んで来た声に、俺は目を丸くする。 「今夜止めてくれ」 「……………」 表情を崩さすに言う女の言葉を理解して、俺は数分後に再び土手から転げ落ちた。 つづく。 582 :HP−5000 [sage] :2007/02/04(日) 20:44:57 ID:pd7C+e/J 俺はその様子を見て一論付けた。この場所は黒くて人通りも 黒く→暗い「 「今夜止めてくれ」→「今夜泊めてくれ」 気が付いた変更点です。誤字脱字すいません^^;; 583 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/04(日) 22:46:12 ID:UcoOP7Yf 続き気になるです 584 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/04(日) 23:16:53 ID:jyS4sdg3 wktk 585 :HP−5000 [sage] :2007/02/05(月) 01:10:27 ID:5oCt47l1 シャァァァァ。 何故に? 何処で? どう間違ったら? こんな展開になるんだ? 俺は風呂から聞えるシャワーの音を背に、洗濯機の前で固まっていた。 洗濯機には女が着ていた下着や服が放り込まれている。 透明になっている蓋を除き、水の回転を見ながら俺は思い起こす。 「い、今の今まで強姦されてたんだろ! どう考えても変だぞ!」 「煩い男だなお前は? さっさと連れて行かないと、お前が私を襲ったのだと警察に通報する、いいのか?」  この一言で俺は観念し、人の目や管理人の白い目を掻い潜り、やっとの事で部屋に辿り着いたんだが……。 「お前のせいで汗臭い、気持ち悪いからシャワーを使わせて貰う」 「お、おい!?」 ずっとお前の肩を抱いて連れて来たんだぞ、俺は汗の出過ぎで干乾びると思ったぜ! 部屋に付くと女は先程まで立つのもやっとだった筈だが、それが嘘のように歩き出し、さっさと風呂に入って行ったのだ。 「ぜってぇー厄介事になる、てかもう十分災難だぜ」 俺はベットに座り、頭を抱えてこれからの事を考えていた。 警察に通報するべきだろう、それはわかってる。だが、そうした途端にあの女は俺が犯人だと言い張るに違いない、間違いなくそうだ。 そうなれば俺のボクシング人生も終わり、俺はどん底。ぎゃぁぁ! 冗談じゃねぇ! 俺には世界を手にする夢があるんだぞ!こんな馬鹿な事で終われるか! シャァァァァ。 「……あの音が止んだら出てくるんだよな」 シャワーの音に理性を取り戻し、俺は目の前の現実を考える。 取り合えず俺は女物の服なんて持ってる筈ない(持ってたら変態だ)、洗濯機の上に俺のトレーナを置いて来たんだが、次の事が気になってしょうがない。 “もしも裸で出てきたらどう知るんだ?” 俺だって男だ、女が裸で風呂から出てきたら抑制出来る自信なんてない。 それどころか、俺は今ボクサーとして修行の身、当然女なんてご法度だ、それこそ今まで溜まった欲が大爆発するだろう。 ガラッ……。 と思っていると、行き成り風呂の扉が開いた。 「ふぅ、さっぱりした」 「ほっ、トレーナ着てくれたんだ…なっ!?」 俺は女がバスタオルで髪を拭きながら出てきたのを見ると、トレーナーを見て安心したのも束の間、直にベットから転がり落ちた。 ――上しか着てない。 俺は思い起こす、確かに黒のトレーナを上下セットで置いてきた筈だ、間違いない。 だがこの女は何をしてる? 確かに俺より少し背が低いが、上だけ着てどうする? 丈が長いからアウトの部分は全部包まれているが、少しでも手を上げようものなら、裾が上がり今にも見えてしまう位置だ。 トレーナーはチャック式だ、閉じれば前は閉まる。嫌、閉まってて良かった! 「お、おい? ズボンはどうした?」 「規定違反だから穿かなかったのだが? 問題でもあるのか?」 何だよ規定違反って? 嫌、そんな疑問を浮かべている場合ではない! おい! その格好で両手でバスタオルを使うな、その度に裾が揺れて見えそうになる! 「とにかくズボンを穿いて来い!」 「そんな事はどうでもいいではないか? それよりも確めたい事がある」 ギュ……。 「……………」 俺の思考が止まる、再び胸にフニャとした感触が触れる、それは二度目の抱擁だった。 そうして女は何度も俺の背中に手を回し、何度も腕に力を入れる。その度に、フニャフニャとした感触が俺の胸板に押し当てられる。 「妙だな、とっくに機能も回復している筈だが、何ともないのか?」 「……………」 風呂に入ったばかりの石鹸の匂い、色っぽく濡れた乾きかけの髪、更に今のは耳元で“何ともないのか”と囁き、湯上りの熱い息が俺の耳の穴に入る。 586 :HP−5000 [sage] :2007/02/05(月) 01:13:45 ID:5oCt47l1 「うおぉぉぉぉ!」 「何だ? 急に叫び声など上げて少しは効い……」 俺の理性は飛んだ、男ならこの誘いを断わる事など出来よう筈がないのだ。 何を言っているのかは知らないが、俺は女の体を引き剥がすと、両腕を掴んで後ろのベットに押し倒そうと身を翻す。 「やれやれ、何を興奮しているかと思えば」 ドサッという音と共に、俺達はふたりでベットに倒れこんだ。までは良かった。 「ふふふっ、お前はそうまでして私を抱きたいのか?」 目の前に女の自信に満ちた顔が見える。その目付きは鋭く、風呂上りの為か、頬は蒸気を帯びて赤い、更には女の胸が、俺の胸板に押し当てられたままなのだ。 そして、俺の背中にベットの軟らかい感触がある。 つまり、押し倒されたのは俺だったんだ。 もの凄い力だった、押し倒したつもりだった俺は、逆にそこから身を翻した女に押し倒されていた。 「お前は私が欲しいと言うのだな? いいだろう、では私をやる」 「ま、待て! 今の俺はどうかしてたんだ!」 俺はあまりに人間離れした女の動きに冷静さを取り戻し、女の体を押し戻そうとする。 だが、俺の上にマウントして座った女の体は、押そうが横に揺さ振ろうがビクともしなかった。 「ふふふっ、そう焦らなくても可愛がってやる」 「うっ!」 俺は下腹部に熱い感触を覚えると、それが何か直に理解する。 それは女の手だった。 女はそのまま俺の胸に左手を置いて押さえつけると、空いた手で俺のズボンの中に手を入れ、最初は先の方を突っ突き、少し固くなると釣竿を持つように反り返させ、一気に上下に動かす。 「うぉっ、こ、これは」 「気持ちがいいか? もうこんなに大きくして」 「うぁぁぁ!」 女が俺を包んだ手を早く上下に動かし、シュシュと言う音が部屋の中に何度も木霊し、俺は更に固さを増す。 「随分と大きなモノを持っているな? ふふっ、しかしもうそろそろ限界か?」 女は俺を少し強く握ると、次は立てた人差し指で先の方だけクリクリといじる。 何度も先の方を指先で回され突っ突かれ、俺は限界が近かった。 「うっ、くっ、ぐっ!」 「もう出るのか? 随分と早いな? まあいい」 「っ!?」 俺は体がブルリと震えるのを感じると、女が急に背を向けて頭を下げたのを見て、同時に手で持たれた時とは、比べ物にならない熱さを感じる。 「んっ……クチュ、ピチャ、ピチュ……ゴックン、ふはっ! ふふっ、随分と出たな?」 「うぉぁ」 俺は情けない声を出すと、白い液を飲み込んだ女が振り向くのが見える。 女は俺に妖艶な笑みを見せると、ピチャクチャと音を上げながら、指先に付いた白い液を綺麗に舐める。 それはもう終わりなの? と俺を挑発するような目付きだった。 「はむっ……」 「くぁ!」 女が口を開けて再び頭を下ろすと、今度は一気に俺を根元まで飲み込む。 「ピチャクチャ、クチュ……んっ、クチュクチュ、レロっっんっクチュクチュ……」 熱い吐息と甘い下使い、それが俺を更に興奮させ、俺は直にまた反り立つ。 「ふふふっ……まだ頑張れるようだな?」 「う、うぉぉぉぉ!」 「ん……」 俺の理性は再び飛び、今度こそ俺は女の体をベットに押し倒す。 「っ!?」 その時、俺はゴクンッと言う自分の喉が鳴るのを耳にする。 女は何時の間にかトレーナーのチャックを全開にしていたのだ。 乱れた髪、その綺麗な白い肌、M字型に投げ出された美脚が俺を挟んで膝を立てている。 そして、その間に見える女の綺麗なそこは、甘い蜜を流して濡れていた。 587 :HP−5000 [sage] :2007/02/05(月) 01:18:41 ID:5oCt47l1 「もう駄目だ! 我慢できねぇ!」 それを見た途端、俺は直にいきり立つ俺を入れようと、女の両膝に手を置く。 だが、そこまでして俺は腰を前に出す事は出来なかった。 「悪いな、私は制させるよりも制する方が好きなのだ」 女はそう言うと、一瞬で俺の手を振り解き、再び俺をベットに押し倒した。 これで二度目、女は男である俺の体を簡単に制し、再びマウントの態勢になる。 ビリビリビリビリッ! 「うわっ!?」 「ふふふっ、怖がる事などないではないか? 殺そうと言う訳ではないのだ」 次に俺は服を破かれた、女とは思えないその腕力、俺は一瞬で裸にされた。 女はそのまま膝を立て、面白そうに笑みを見せると、右手で俺を掴んで狙いを定める。 そして俺の先が女の割れ目に当たると同時にそれは来た。 「う、うぉぁぁぁ!」 「はぁん!」 ズブリと俺を包んだ女は物凄かった、一瞬甘い声を出したかと思うと、何度も腰を上下に動かし、甘い蜜が俺を容赦なくシゴく。 「ん、ん、ん、んぁ! あ、あ、あ、あ、あ、あぁぁん!」 甘い声を上げながら女の胸がボヨンと何度も上下に揺れるのを見て、俺は堪らなくなって手を伸ばす。 「んっ……ふふっ、触りたいのか? 駄目だ、許可無く触ったら許さな、あんっ!」 「っ!?」 ズップズップズップズップズップ! 女は俺の両手を取ると、そのまま指を重ね合わせ、ベットに押さえ付けると同時に、激しく腰を振る。 その度に音が俺の体の中に響き、俺がどんどんと締め付けられる。 「あっ! はんっ! すごっあんっ! ひゃん! あっああんっ!」 「くっうっっ、っ!」 「あむっ、んっんっ」 俺は声にならない唸りを上げていると、女の唇が俺の唇と重なり合い、それすらも止められてしまう。それでも女は腰を止めようとはしない。 俺の中に入り込んだ舌が、何度も俺の舌に絡み合い、何度も俺を吸う。 クチャクチャと音を立てるその口と、女の下の口が出す音が重なり、イヤラシさが増す。 同時に胸板に押さえつけられた女の乳房が、擽るように俺の理性を刺激する。 「もう限界だ! 揉ませてくれ! 頼む!」 「んはっ! いいぞ!」 「うぉぉぉぉ!」 俺は両手を解放されると、抑制されていた体の動きを解放され、荒々しく胸を掴み、腰を激しく突き上げる。 「ひゃぁん!」 あまりに予想外だったのか、女はその衝撃で顔を顰めると、頭を抱えて体をくねらせる。 パンパンパンパンパンパンパンッ、と何度も女の肉付きのいい尻が俺に当たる度に、甘い蜜が俺の体に飛び散り、手からはみ出す胸がグニグニと変化する。 「あんっ! だめぇ! ダメダメぇ! クルゥ! クルってしまぅぅぅぅああん!」 「うぉぉぉぉぉぉぉ! 来る来る来るぜぇぇぇぇ!」 バチュバチュバチュバチュバチュバチュバチュバチュバチュバチュバチュ! 俺が更に腰を振り上げ、女は体を仰け反らせ、綺麗な髪が何度も空中で弧を描く。 少し濡れたその髪は、綺麗な雫を辺りに飛ばし、女がそれに包まれて、俺には妖精の様に美しく見える。 ドックン! 「んぁっ! あぁん! ひゃぁう! ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!」 俺が大きく脈打つと、女のからだが後ろに仰け反り、頭がベットに付く。 女は俺の両手を握ると、俺が自分から抜け出さないように強く引張り、俺の出した白い液がドクドクと女の中に注ぎ込まれて行く。 「はぁぁぁぁ……あふっ……」 ビクンビクンッと体を揺らすと、女の手が俺の手から擦り抜け、そのままベットに身を落とす。 「はぁ、はぁ、はぁ……」 「何と言う顔だ? そんなに私は良かったか?」 俺が荒い息をしていると、今まで悶えて苦しんでいた筈の女が、再び凛とした顔で俺を覗き込んでいた。 つづく 取り合えずここまで、て言うかもう限界ですo(__)o......zzzzzzzz 588 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/05(月) 01:35:27 ID:7d8BvkIB エロくていい‥‥んだが、「悪の女」なんだよな? 589 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/05(月) 01:59:30 ID:nBZGQsTw これから目もさめるような悪行をやってくれるんだろう。 590 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/05(月) 02:09:18 ID:WDI0j+yY 予想 1.正義の男にやられた淫魔だった→悪の女 2.この世界では影でバトルファックがおこなわれている→悪の女? とにかく人を殺しても何とも思わないような悪い奴なのを期待しておこう。 591 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/05(月) 08:16:35 ID:5a9uM5rL じゃあ俺は 3.実は悪の女が別にいる で エロGJ 592 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/05(月) 13:32:29 ID:tHiBhfPk エロ描写は良いんだが……ああっ色々ツッコミてぇ 593 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/05(月) 17:46:11 ID:QWXYq1br >>HP-5000 つーか長すぎるんだよお前。エロ描写しつこすぎ。 一人で容量使いすぎ。もう少し短く纏めれ。 594 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/05(月) 18:50:53 ID:hSFfSrNw >593 もちつけ。そこまでキツい言い方が適切だとは思わんぞ。 595 :HP−5000 [sage] :2007/02/05(月) 19:11:17 ID:5oCt47l1 “もしも裸で出てきたらどう知るんだ?”どう知るんだ?→どうするんだ? 大事なとこ……見落とし多いなぁ(泣) >>593 文章ファイルに貼り付けてみたら(30行×40文字)性描写だけで3ページ弱逝ってましたね(汗)今後気をつけます。 「すいませんでしたぁ!」 次の日俺は、昼の休憩にで事務所に入るなり、土下座していた。 「成る程な、それで禁止事項を破った訳だ」 「俺も何とか自制しようと思ったんですけど!」 女の味は一度思えると、練習にも試合にも身が入らない、だからご法度。 その掟を破った時点で、今日一日の練習に身が入らないのは、わかっていた。 だが、朝ベットの隣で寝ている女を見た時、昨日の事を思い出しそうで、また同じことを繰り返しそうで怖かった俺は、練習を逃げ場にしたのだ。 大好きなボクシングを逃げ場にした時点で、俺はボクサー失格だった。 「まぁ顔上げろ、別に怒りゃしねぇよ」 「で、ですけど!」 「禁止事項を破られるなんてのは、俺のトレーナー人生では良くある事だ、逆にそこまでされて何もしない奴の方が、俺は怒りたくなるぜ!」 わはははははっ! と豪快に笑うと、リュウジさんは俺をソファーに座らせる。 「それにな、昨日より今日のお前のパンチに切れが出てたぜ」 「そんな筈は……」 ある訳無い、一日中あの女の事を考えていたんだ。 もしかしたら帰った時、あの女がまた居るかも知れない、そう期待ばかりしていたんだ。 「怒りで肩に力張るより、他ごと考えた方が力が抜けて、いい事もあるってこったな」 「リュウジさん……」 「のめり込み過ぎるなよ、骨抜きにまでされると支障が出る」 「リュウジさん?」 リュウジさんが立ち上がったと思うと、急にドアを開けて俺を見る。 俺は何の事かわからないから、暫く目を丸くしていると、リュウジさんが口を開く。 「好きなんだろ? 早くしねぇともう会えなくなるぞ」 リュウジさんの言葉で俺は、何かのスイッチが入ったかのように、走り出していた。 「はっ、はっ、はっ…」 俺は走った、リュウジさんに言われるまで気が付きもしなかった。 昨日のあの感覚が忘れられなかったんじゃない、あの体を求めていた訳じゃない。 あの女を……俺は、あいつ自身を、心も全て含めて望んでいたんだ。 性欲だけで動いていると思われても構わない。だがそれでも、俺はあいつが……。 俺はマンションの扉を開け、あいつの顔を見たいと願いながら中に入る。 「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」 あいつは居なかった。 唯虚しく俺切れた息だけが聞える。 俺が見たかったのは、あいつが消えた後の、ベットの乱れた名残の跡じゃない。 俺が聞きたかったのは、こんな大きな俺の泣き声じゃない。 俺が感じたいのは、あいつと言う……。 「まったく、煩い男だなお前は」 そうだ……俺が聞きたかった…の…は? ゆっくりと振り向いた、また思考が全部飛んで、俺は自然と体が動いていた。 凛とした顔。強い口調。囁かれた声。 俺が抱きしめているこいつ、こいつに俺は会いたかったんだ。 「どうだ? 何ともないか?」 俺の体を抱きしめ返し、こいつは何か言ってる。 何を言ってるのかは興味はない、俺はその声が聞ければ、それでいい。 「何ともない訳無いだろ」 「っ! 放せ!」 俺の苦しそうな涙混じりの声を聞いて、こいつは急に俺を突き飛ばした。 俺は暫くよろめくと、前を見る。 「何だ……。何ともなさそうではないか? ふふっ。脅かすな」 こいつが、俺の前で始めて嬉しそうに、少しだけ微笑んだ。 つづく 596 :HP−5000 [sage] :2007/02/05(月) 19:31:05 ID:5oCt47l1 そうして、俺達は何時の間にか一緒に暮らし始めた。 「何だ? 私の顔に何か付いているのか?」 「いや、綺麗だなと思って」 「ふんっ。戯言だな」 黒いスーツは相変らず、ミニのスカートをあまり穿いてほしくないが、どうやら仕事場の規定でそうも行かない、と言う事だった。 だが、俺が知ってるのはそれだけ、こいつが何処で何をして働いているのかさっぱり知らない。最初の内は、俺もそれが知りたくて堪らなかった。 だが不意に思った、こいつは毎日必ず帰って来る、それで俺には十分だ。 「今日は何処へ行くのか訊かないのか?」 「別に興味ねぇよ」 「お前は変な男だな? あれ程聞きたがっていたのに、お前は………」 急にこいつが黙り込んだ、何時もは少しだけ憎まれ口を叩いて、直に出て行く。 暫く悩むように握った右手で口を隠していたこいつは、急に口を開く。 「お前、名前は何と言うのだ?」 その時初めて気が付いた、もう何日も一緒に過ごしているのに、俺達は互いの名すら、知らなかったのだ。 「リュウだ。ヒサノ=リュウ」 「リュウか、リュウ、リュウ……」 こいつは急に瞳を閉じると、何度も俺の名前を呟く、そうして暫くして顔を上げる。 「よし、憶えた。それにしても強そうな名前だなリュウ?」 「強いぜ! 何てったって俺はこの手で世界を掴む男だ!」 名前を呼ばれて俺は嬉しかった、そして腕を振り上げて格好良く見せてみる。 「名前と強さは比例しないものだな? 負け続けているそうではないか?」 「うっ! 厳しいなおい……」 「そうそう、その顔を見なければ朝という感じがしない」 俺が少し困った顔をすると、こいつは何時ものように、満足そうに出て行こうとする。 「お前の名前は?」 「私の、名前……?」 急に声を掛けられて、ドアのノブを掴んだこいつの手が離れ、不思議そうに振り向く。 何か悪い事を言ったのだろうか? 当然自分も訊かれるとわかっていて、こいつが俺の名前を訊いて来た、とばかり思ってたんだが。 「何故そんな事を訊く?」 「そりゃないだろ? 俺だって好きな相手の名前を知りたいぜ?」 「好き? この私を?」 凛とした顔が一瞬驚いた顔になる。 何だよその驚いた顔は? まさか、お前は俺の事を何とも思ってないのか? と言う嫌な思考が過ぎるが、俺は首を振ってそれを掻き消す。 「何だと思う?」 「お前の名前か?」 こいつが俺の嫌な思考を、更に掻き消す手助けをしてくれた。 俺は腕を組んで考え始める。綺麗だからレイか? ありがちだな、ミカ、は俺のお袋の名前だし、う〜ん。 「答えないなら、もう行くが?」 あのなぁ、問題だしたのはそっちだろ? まったく何時もと変わらず凛として……! 「リン」 「リ…ン?」 間違ったかな? そりゃそうだ、適当に言ったんだからな。 「リン、リン…か」 まただ、また俺の名を呼んだ時のように、こいつは何度も呟いてる。 「ではそれでいい、私は今日からリンだ」 「はぁ? あのな、馬鹿にするにも、んっ!?」 流石に怒ろうとしたが、キスでそれを止められた。 俺もそれに答えて熱いキスで返す。 「ん…ふふっ、リュウは素直で可愛い奴だな」 「う、煩ぇな」 「リュウ。世界、掴めるといいな」 リンは俺の腕から離れると、何時ものように身を翻してドアの外に消える。 「ありがとな、リン…」 本当は面と向かって言いたかったが、俺は暫く動けなかった。 だから数分後、決意を新たにドアに向ってそう呟いていた。 つづく。 597 :HP−5000 [sage] :2007/02/05(月) 19:50:32 ID:5oCt47l1 「やりました! ヒサノ=リュウ! またも一ラウンドノックアウト勝ちです!」 アナウンサーが興奮気味に話すのが聞こえる。 あの決意の後、俺は負け知らずの全試合一ラウンドノックアウト勝ちの快進撃。 それはマスコミを湧かせ、俺は一躍有名人になり上がっていた。 「よぉし! よくやったぞリュウ! これで世界タイトルの切符を手にしたぞ!」 セコンドで見ていたリュウジさんが、俺を高らかに抱き上げる。 そうだ、次の試合に勝てば俺は、全てを手に出来る。世界をこの手に……そして。 「結……婚……?」 「ああ! 次の試合で俺が世界を手に入れたら! そしたら結婚してくれ!」 俺はリングから降りると、控え室の前にいたリンに叫んでいた。 「私が、リュウと結婚?」 「ああ! 俺とリンが結婚するんだ!」 俺はリンの体を強く抱きしめた。その時、初めてリンの体が震えているのがわかる。 「そう言う事は、勝利してから、言う、ものだ」 リンが俯いていた、何かに耐えるように震えていた。 俺は、その震えが喜びから来るものだと、そう信じた。 そして……俺は勝った……。 そして手に入れたんだ、リュウジさんが言っていた、その後に望む物を……。 「結婚は出来ないっ!? 何でだよ!」 「私が何時、リュウと結婚するなどと言った?」 「だってお前っ…」 言ってない。 確かにそうだ、俺はリンに一方的にプロポーズしたが、リンの口から返事を聞いた訳じゃない。 じゃあの震えは一体なんだった? あの喜びに満ちた笑顔は何だったんだ? 「ふざけるのも、いい加減にしろよ!」 俺はリンの両肩を掴み、何時の間にか壁にその体を押し付けていた。そして声を失う。 何時も表情を崩さないリンが、震える声で怖がるように顔を背けている。 「リュ…ウ…」 リンが俺に名を呼ばれてビクンと体を震わせる。 俺は優しく、リンを抱き抱え、ベットにゆっくりと運んだ……。 「ああっ、あぅ…リュウ…あんっ…ああっ…許してリュウ…」 「リン。大丈夫だ、優しくしてやる」 俺はリンを裸にすると、その乳房に優しく舌を這わせる。舌の先で何度もそれを左右に転がし、少しだけ押し付け、そしてもう一度吸い、唇で甘く噛んで放すを繰り返す。 「きゃふっ! んんっ…あふぅ! リュウ…リュウ…」 吸われる毎にリンは甘い声を出し、転がされる度に顔を左右に振って悶える。 そして何度も俺の名を呼び、愛しそうに俺の顔を見る。 「ひやぁぁぁぁぁ!」 リンが甘い叫びを上げる、リンの中に指を一本居れ、中を掻きだす様に何度も動かす。 クチュクチュクチュ。プチュクチュチャ。クチュクチュ。と音が出る度にリンの中から溢れんばかりの蜜が、俺の指を伝い、ベットに溜まって行く。 「ああっ! あんっ! あふっ…リュ…ウ…私は…もう」 「リン、ああ…わかった」 俺は指をリンから抜くと、ブチュと言う音が響き、抑制されていた蜜が流れ出すのが見える。それを見ながら、俺を静にその中へと導いて行く。 「ひっ、ひやぁぁぁぁぁぁあああああ! くぅぅぅぅんぁぁぁぁぁぁ!」 ズッ…という音と共に、俺はリンが立てた両膝に手を添えると、優しく動く。 「あんっ! うわぁん! きゃふリュ、あっうウ、ああんっ! ひうぅぅぅぅぅ!」 ズプズプとリンの中を俺が行き来する度に、リンは体を捻り、何度も首を振り、悶える。 体を捻る度に、その美しい白い胸が、何度も左右に揺れ、上下に暴れる。 「きゃぁ! あうぁぁぁ! きゃ、きゃぁん! ああんっ! リュゥゥゥゥ!」 リンが堪らなくなった様子で体を起こし、俺の胸板に顔を埋め、泣き声のように叫ぶ。 「リン!」 「っ……んぁ、んぁあぁぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁあぁぁあ! リュゥゥゥゥゥゥゥ!」 俺はリンの両腕ごと抱きしめると、腰を何度も突き上げ、リンは身動きが取れないまま、体を仰け反らせ、俺の胸板に押し付けていた胸が、ブルンッと弾け出す。 ドックン。 「ひっ、くはっ、あう…あ、あうぁ、んぁぁぁぁああぁぁぁきゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 リンは俺が深く付き入ってきたのを感じ、両目を見開いて一瞬声を詰まらせると、次にドクドクと俺の脈打つ共鳴するように、ビクッ!ビクッ!と何度も身震いする。 「リュ…ウ…」 「リン……」 リンは俺の胸に顔押し当て、達して気を失う最後の瞬間まで、俺の名を呼んだ。 俺はリンの頭に優しく右手を添えると、その体を何時までも強く抱きしめていた。 598 :HP−5000 [sage] :2007/02/05(月) 20:15:37 ID:5oCt47l1 あの夜から五年の月日が流れていた。 結局俺達は、あのままの関係を続けていた。唯変わったのは、俺がボクシングを引退し、リュウジさんの事務でトレーナーを始めた事だ。 そう、変わったのはそれだけだった……。 最初はまったく気にしなった。リンは何時までも美しく、夜は俺を満たしてくれる。 何時までも変わることが無いと思っていたが、最近俺は気が付いた。 「リン…? お前は何者なんだ?」 そう、変わらな過ぎたのだ。 幾らリンが綺麗だと言っても、もう五年も経つ、俺の顔立ちも子供臭さが抜け、大人びて来ている。 だがどうだ? リンの綺麗な肌、流れる髪、しわ一つ無い顔立ち。 俺は徐々にリンを疑い始めていた……そして。 「ん? また事故か、最近良く見るな」 「そうね」 その日、俺はリンと二人でデパートに買い物に来ていのだが、人だかりが出来ているのを見ると、二人で野次馬に入っていった。 ここ数日、何故か事故の現場を見る事が多くなった。それも、車に跳ねられて無残な姿の遺体、屋上から飛び降りると言った気持ち悪い物ばかりだ。 「うっ、やっぱり見なきゃ良かったな」 俺はその光景を見て顔を背ける、若い男だった、周りの話を聞くと、屋上からデパートの屋上から落ちた、と言う事だった。 「ふふっ」 俺は凍りついた、顔を背けず、その遺体を見て居れば良かったと後悔した。 リンが、その無残な遺体を見て、さも嬉しそうに、冷たい笑みを見せていたからだ。 そして俺はその夜、終に決意した。 「リン…? お前は何者なんだ?」 「何がだ?」 マンションの入り口の前で、俺はリンと向かい合って話していた。 「お前は何だ? 本当に人間なのか?」 「何が言いたいのだ?」 リンの目付きが鋭くなる。凛とした表情に影が差す。不敵な笑みが見える。 「う、うぁ…うわぁぁぁ!」 「そうか、今日は満月だったな。抜かったな…」 俺は見てしまった、雲が開け、満月を背にしたリンの影を。 マンションの壁に映ったその影は、人間のそれではなかった。 それはあまりにも禍々しい、巨大な怪物の影だったのだ。 「何だ? どうしたリュウ?」 「りゅ、リュウジさん?」 すっと満月が隠れると同時に、俺は尻餅を付いたまま、後ろを見上げる。 買い物の帰りか、そこにはリュウジさんが不思議そうに俺を覗き込んでいた。 599 :HP−5000 [sage] :2007/02/05(月) 20:40:34 ID:5oCt47l1 「お? リンちゃんも一者か? 今夜も二人で熱い夜を交わすのか?」 幸せ物めが!と言うと、腰が抜けた俺に冗談交じりの顔を見せ、リュウジさんはリンに近寄る。 「リンちゃんも大変だろうな? こんな男の面倒見てよ」 「そんな事は無い、毎日が楽しくて仕方がないからな」 「出来てるなぁ! リュウにはまったく勿体無いぜ!」 バンバンと、リュウジさんはリンの肩を叩く。 俺はその和やかなやり取りを見て、リンの先程の影が見間違いなのではないか? そう思った。嫌、そう心から願った。 「だが、その楽しい時間も今日で終わりらしい」 「ん? おいおいリンちゃん? 何時もリュウで遊ぶのはいいが、俺は家内持ちだぜ?」 リンは急にリュウジさんの体に抱きついた。 リュウジさんはリンのいつもの悪い冗談が出たのだと、そう思ったのだろう。 ミシッ…。 だが、次の瞬間、俺もリュウジさんも、その言葉に偽りが無いの事に、嫌でも気が付く事になる。 ミシミシミシッ…。 「う、うぉ、り、リン…ちゃん? 何を…」 「見ているかリュウ? 私の正体を知りたいんだったな?」 声が出なかった、リュウジさんが急に背中を仰け反らせ、苦しい顔を見せた次の瞬間。 バキバキバキバキバキバキバキバキバキバキッ! 「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 物凄い音がした。耳を塞ぎたくなるような不快な音、それを同時に聞えた悲鳴。 「りゅ、リュウジさぁぁぁぁぁぁぁん!」 「…………」 俺が叫んだ時には、リュウジさんは口から泡を吹いて、リンの腕の中で体を反対側に、くの字に曲げ、白目を向いていた。 ドサッとリュウジさんが俺の目の前に倒れこむ。俺はその光景が信じられなくて、頭を抱えて叫んだ。 「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 「いい悲鳴だなリュウ。ゾクゾクする、ああ、この快感が堪らない…ふふっ」 自分の両腕を見て、リンは今までに見せた事が無い甘い視線を送って来ていた。 600 :HP−5000 [sage] :2007/02/05(月) 21:29:00 ID:5oCt47l1 「お前にだけは知られまいと、注意していたのだがな」 俺は近づいて来たリンから逃げるように、背中を向けてその場を走り去ろうとした。 「何処へ行くのだリュウ?」 無駄だった、振り向いた瞬間、人間の跳躍では考えられない動きで、リンは俺の頭の上を跳び越し、目の前に着地したのだ。 「うわぁ!」 「どうした? 何故悲鳴を上げる? 私を愛していると言ったではないか?」 目の前に下りたリンを見て、俺はその場に再び尻を付く。 リンはそれが不思議でしょうがないと言う目で、俺を見下げている。 「私も愛しているぞ、お前を……殺したい程にな」 「り、リン?」 その瞳は、恐怖に支配された俺の姿を見て、嬉しそうに再び冷たい笑みを見せる。 「ん? ちっ! 邪魔が入ったか!」 「っ!?」 ドゴォォォォォォン! リンが一瞬右上を軽く見たかと思うと、俺はその衝撃で体が軽く浮くのがわかる。 俺の目の前に巨大な鏡が見えた。そこに歪んだ俺の顔が映っている。 「避けやがったか」 「な、何だあんた?」 暫くして、右を見て俺は放心気味に言った。男が一人、俺の横でしゃがみ込んでいた。 ゴトッ、と言う音と共に、砕けたアスファルトの中から、その地面を砕いた物の正体を明らかにする。 「流石は幹部クラスだな。動きが早い」 それは巨大な剣だった、俺の顔が映っていたのも、その剣の刀身だったのだ。 男の身長は優に二メートル以上あるだろう、だが、その肩に担がれた剣は、握っている柄の部分を含めれば五メートルはある巨大なものだ。 「幹部クラス? リンの正体を知ってるのかあんた!? 教えてくれ! リンは…」 「あん? 何だお前は? 居たのか?」 男は丸太のような腕で、剣を構えながら俺に初めて気が付いたようだ。 俺は、その構えられた剣の先を目線で追う。そこにはリンの姿が見える。 「しつこい男だなお前は? 青龍よ。そんなに私が欲しいのか?」 「生憎俺は、お前みたいな化け物を抱く趣味はねぇよ」 この男は、青龍と言うらしい、確かに見れば、髪の色は鮮やかなブルー、目の色も綺麗な藍色をしている。 俺はとにかくこの状況を考えようとするが、当然わかるはずもない。 わかるのはリンが化け物なのだと、青龍の言葉で決定付けられた事実だけ。 「うわぁぁぁぁぁ! 嘘だろリン! 嘘だって言ってくれよ!」 「お前もあの女に魅了された口か? だったら諦めろ、あれはもう人間じゃねぇ」 「っ!」 バチバチバチバチバチバチバチバチッ! 俺はリンに向って叫ぶが、青龍の剣が物凄い音と共に、青い火花を散らしているのを見て、息が詰まる。 「さっさと正体を現せよ。俺は全力で戦わない相手を切り捨てるほど、落ちちゃいない」 「ふん、不意打ちを仕掛けておいてよく言う。もう、この前のようにはいかんぞ」 リンはそう言うと、何時も穿いているハイヒールを脱ぎ、綺麗な足先で地面に立つ。 ビリビリビリビリビリッ! そして着込んでいたスーツの上の方を、その腕力で破り捨て、綺麗な素肌を見せる。 俺はもう、その光景を見守るしかなかった。 「ふぅぅぅぅぅ!」 背に満月の光を浴びたリンが、その姿を変えて行く。 ミシミシとリンの両耳が頭の上に移動し、それは獣の形に変わる。 体からは獣の体毛が所々から浮きでて、胸の上部を隠す。 両足の太ももから下が、獣の体毛で覆われ、綺麗な爪先が犬の足のように変化する。 右腕の肘から先が、一回りも二周りも巨大になり、指が黒い爪に覆われる。 綺麗な黒い瞳が、満月色に染まり、夜行性の光を放つ。 「さぁ、私と遊んでくれるな青龍よ? 退屈させるなよ」 綺麗な顔だが、そう言って笑う口元に、キラリと牙が光っている。 バサッ……。 リンが顔を振ると、黒髪に混じった銀髪が、夜空に高く靡いた。 601 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/05(月) 22:19:23 ID:p3a+BtRa GJ支援 602 :HP−5000 [sage] :2007/02/05(月) 22:26:02 ID:5oCt47l1 「力押しだけの男が私に敵うものか!」 「お前は唯、スピードが速いだけだろうが!」 もう何分経っただろうか、二人は俺の目の前で激しい戦闘を繰り広げていた。 青龍がその巨大な剣を振り上げ飛んだかと思うと、リンが一瞬でその後ろに移動して、右腕の爪を突き出す。 ガキィィィィン!と言う音がすると、青龍がその爪を剣で防いだのが見える。 バチッ! 「うっ!?」 「はぁ!」 リンが爪を防がれ、剣が青い電撃を放つと、一瞬だけ表情が歪み、青龍の腕に力が入る。 ドゴォォォォォォン! 「リン…?」 俺はその時始めて声を出した、青龍がバットをフルスイングするように振った剣が、リンの体を吹き飛ばし、マンションの壁に激突させたのだ。 「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……どうだ? やったか?」 「そんな…リン!」 剣を地面に突き刺し、肩で息をしている青龍は限界が近いのだろうか。 だが、そんな事よりも俺は、リンが埋もれた瓦礫の山を見て、走り出していた。 「っ!? 馬鹿野郎! 迂闊に近寄るな!」 ドゴォォォォン! 青龍が俺に言ったが、それは一瞬遅かった。 「うわぁぁ!」 俺は物凄い粉塵で前が見えなくなると、飛んで来た瓦礫が俺を吹っ飛ばす。 そして、粉塵が消えて最初に見たもの、それは…。 「ゼェ、ゼェ、ゼェ、リュ、リュウ…お前だったのか?」 俺に馬乗りになり、右腕を振り上げてリンが呟いている。 その綺麗な胸元が、青龍の斬撃を受けたせいなのか、少しだけ縦に切れて血が出ている。 「リン! もう止めてくれ! 頼む!」 俺は必死にリンに頼んだ、つらそうな顔、それ以上やればリンの負けは明らかだった。 「無駄だ、そいつは説得されるような思考回路は持ち合わせてない」 「止めろ! 来るな!」 既に呼吸を整え、剣を構えて青龍が俺の前に来る。 俺はリンの体を抱きしめ、青龍から護るように背を向けていた。 「何の真似だ? お前そいつに殺されかけたんだろう?」 「そんな事は関係ない! こいつはリンだ! 俺が愛したリンだ!」 例え姿は変わっても、その綺麗な顔には、リンの面影が残っている。 それが今、目の前の男に無残にも殺されようとしているのだ、黙ってられる筈が無い。 「来るな! 来るんじゃねぇ! 来たら俺がお前を殺してやる!」 俺は何度も、声を上げ、青龍を威嚇し続けていた。 「ちっ、お前がそいつを放さないから、回復しちまったじゃねぇかよ」 「っ!?」 青龍の言葉で、俺はリンを見て目を見開く。 「リュウ…」 リンが俺の名を呼んだ、そして傷だらけだった筈の体が嘘だったかのように、綺麗な姿を取り戻していた。 「わかったか? そいつは腕を切ろうが何をしようが、またそこから再生しやがる!」 青龍は吐きしてるように言うと、剣を構えて俺を睨み付ける。 「完全に力を戻したら引き裂かれるぞ! 早く退け!」 俺は離さなかった、リンの体を強く抱きしめ、そのまま引き裂かれてもいいと思った。 「一緒に死ねるなら本望だぜ」 「っ……」 ビクッとリンの体が震えた。そして次の瞬間。 「う、うわぁぁぁ! リュウ! リュゥゥ!」 リンが急に泣き出した、何度も何度も顔を左右に振り、俺の胸板に顔を埋めて来た。 そうして暫く時は流れ、青龍が驚いた顔で剣を下ろすのが見える。 「泣いた、だと? 幹部クラスが泣いた? 涙を持たないと言われたウルフウーマンが泣いただと?」 ウルフウーマン。そうか、リン…お前はそんな名前だったのか。 だが俺には関係なかった、今更本当の名を聞いて興味は無い、こいつはリンだ…。 リンなんだ…。 つづく。 603 :HP-5000 [sage] :2007/02/05(月) 23:07:00 ID:5oCt47l1 「リオサイドキャッスルコーポレーション?」 「ああ、ウルフウーマンはそこに居る四人の女幹部の一人だ」 俺は巨大な装甲車のような車の中で、青龍の言葉に耳を疑っていた。 “リオサイドキャッスルコーポレーション” 真実の城、希望溢れる世界を創る、それを手伝う側。 それをテーマにしている世界有数のIT会社の名前だった。 その名はかなり有名で、その会社が作る次世代の“Mチップ”と言うマイクロコンピューターは、パソコンに一つは搭載されているのだ。 現に、パソコンのロゴには、必ず城を象ったマークが張ってある。 「そんな綺麗な名は形だけだ、奴らの本当の名はデスサイドキャッスル」 「デスサイドキャッスル?」 「後ろのウルフウーマンみたいな化け物を創る裏組織だよ」 俺はその言葉に、車の後ろ側が除ける、小さな窓を覗き込む。 「リン……」 両手の自由を奪われ、膝を立て、鎖で天井から繋がれているリンがそこに居た。 青龍が荒々しくハンドルを切る度に、その顔は苦痛に歪んでいる。 「リュウ…」 だが、俺の顔を見たリンは、少しだけ苦痛の表情を和らげると、軽く首を左右に振る。 それは“仕方が無いから”と言うような目付きだった。 俺はそれを見て、軽く手を振ってやると、もう一度青龍に向き直る。 「本当にリンは助かるんだな?」 「何度も言わせるな、奴しだいだ」 あの後、泣き出したリンを見た青龍は、無線を取り出し、何かを喋っていた。 そうすると、何処からかヘリコプターが現れ、中から真っ白な軍服を着た男達が現れた。 「リュウジさんをどうする気だ!」 「慌てるなよ小僧、こいつらは白魔道部隊だ」 俺はリュウジさんの体を調べる為に連れて行くとばかり思ったのだが、青龍は次の驚くべき事を口にした。 「何故か知らんがまだ息がある、俺の組織の医学力で助かるって言ってんだ」 そして、俺はリンが死ななくて済むかも知れないと聞かされ、この車に乗り込んでいた。 「そのデスサイドキャッスルって言うのは、何の目的でリンあんな風にしたんだ?」 俺は怒りにも近い感情を抱いてそう言っていた。 もしそれが本当なら、リンをそんな姿にした奴らが許せなったからだ。 「掲げているスローガンの逆だ、死の城、切望溢れる世界を創る、それを手伝う側」 「世界制服が狙いなのか?」 「端的に言えばそうだろうな」 信じるしかなかった、現にリンは化け物になった、それがその事実を物語る。 「じゃあ、もしかしてあんたは、それを阻止する正義の味方?」 「まあ、そんなとこだな…もう着いたぜ」 「っ!」 俺はその言葉で前を見る。 そこには巨大な高層ビルが見えた。 そのビルの大理石に刻まれた文字には“ゲーム会社ドラゴン”の文字が輝いていた。 604 :HP-5000 [sage] :2007/02/05(月) 23:53:56 ID:5oCt47l1 カツカツカツカツッ…。 「大丈夫かリン?」 「ああ、もう落ち着いた」 俺達は会社の地下に下ろされると、細い通路を並んで歩いていた。 無表情だがリンは変身を解かず、何度も俺の方をチラチラと見る。 「リン」 「あっ…」 俺がその変貌した右手を握ると、リンは少し驚いた顔で俺を見返してきた。 自分の姿を見て、俺がどう思っているか考えていたんだ。 何故か、それが感じ取れた俺は、その手をしっかりと握り締めてやった。 カツカツカツカツッ…。 青龍のブーツが地面を蹴る音だけが、暫く辺りに響き渡る。 「もういい、放せリュウ。本当にもう落ち着いた」 「ああ」 リンが再びいつもの強い表情になったのを見ると、俺はその手を放してやる。 「着いたぞ、入れ」 ウィィィンと言う音がすると、目の前の自動ドアが開き、俺達は二人で中に入る。 「来たか」 「連れて来ました」 目の前の大きな椅子が喋ったと思うと、青龍がそれに向ってお辞儀をし、キィと言う音と共に、椅子が回転する。 「貴様、黒龍。何時からお前がトップになったのだ? 白龍はどうした?」 「お、おいリン」 「相変らずだなウルフウーマン」 漆黒の髪、黒い瞳、二人は知り合いらしく、お互いを見て一瞬で辺りの空気が変わる。 俺は焦った。黒龍と言う男の手には、異様な形の黒い銃が握られていたのだ。 それはリンに狙いを定めて、今にも引き金を引きそうな雰囲気だった。 「白龍はもう年だからな、引退して俺が後を継いだ」 「成る程、だから最近動きが過激だったと言う訳か? ふんっ所詮は人間だな」 止めてくれリン。だが、俺の想いも虚しくリンは更に挑発的な言葉を出す。 「私は奴の白い髪が好きだったのだがな? やはり人間などゴミだな」 「調子に乗るなよウルフウーマン? お前は今敵の中枢部に居るんだぞ?」 黒龍の目が殺意に満ちる、同時にリンの目も冷たく変化する。 「待てよリン! せっかく命は救われるかも知れないんだぞ!」 正に一触即発の雰囲気がその場を支配して、俺は何とかリンを止めようと必死だった。 「……ああ。心配するなリュウ、お前の言う通り…今更抵抗はしない」 「何だと…? 貴様、本当にあのウルフウーマンか? 偽者じゃないだろうな?」 だが、緊張の糸を先に解いたのは、何とリンの方だった。 黒龍もそれに驚いた様子で、疑いの目を向ける。 「今更隠す必要もないだろう? 私は初期タイプだ。一人以上は生み出せない」 「そうだったな…捕虜になる以上は、情報は流してもらうぞ?」 俺は安心した、黒龍は銃を下ろすと椅子から立ち上がり、黒いスーツ姿を見せる。 そしてリンの前に来ると、強い笑みで握手を求めたからだ。 「何の話だ? 私はお前達に協力すると言った覚えなど無いぞ?」 「おいリン、頼むよ本当に」 安心も束の間、リンはまたも敵意をむき出しにする。 だが俺の言葉に迷ったのか、暫く口に左手を添えて考え出すと、口を開く。 「いいだろう、だが本部の場所は言わない。それと、私に質問はなしか?」 「そうだったな」 質問? 今からする尋問の事か? 俺はそう思いながら、その二人の会話を聞いて愕然とする事になる。 つづく。 605 :HP-5000 [sage] :2007/02/06(火) 00:29:09 ID:JfzE9E3W その時俺は椅子に座り、頭を抱えていた。 「ああ、あの時の事件は私が手を下した。ターゲットは要人の隠し子だ」 リンがとんでもない事を、質問してきた黒龍に延々と話していたからだ。 更にその内容は、俺が最近見た事故と全て一致する内容だった。 「どうやって手を下した? 情報では自殺となっているが?」 「屋上から突き落としただけだ」 これは、今日の昼に見た光景か? 俺はそれを聞くと、同時に長い尋問が終わる。 「リュウ? 私の事が嫌いになったか?」 「好きだ」 「っ!?」 リンがまた驚いた顔をした、恐らく完全に愛想尽かされたと思ってたんだろう。 普通の男なら、この場でリンの顔を殴ってるんだろうな。 だがなリン、そう言う問題じゃないんだよ。 それよりも、リンが俺の目を盗んで殺戮を繰り返してた事、それに五年も気が付かなかった俺が問題だと思っているんだ。 「何故だ? どうしてそこまで、私はリュウを殺そうとしたぞ? 憎いだろう?」 「好きだ」 それしか言わなかった、たぶんそれはリンにとっては一番嬉しくて、そして一番残酷な言葉だと思ったからだ。 「酷いなリュウ? 嫌われていた方が私も随分楽だと言うのに…」 そして、リンはまた急に泣き出した。 それを俺は優しく抱く事で、少しだけ、直に傷が癒える復讐を果たした。 「驚いたな。青龍、お前の言った事に嘘はなかったようだ」 「俺も嘘かと思いました。どうやらMチップの感情操作機能が停止しているようです」 「Mチップ…?」 青龍が言っていたチップだった。俺は不思議そうにしていると、俺達に青龍が近づくのが見える。 「こいつの頭の中に入ってるモンスターチップの事だよ」 青龍はリンの頭を指さして言う。 “モンスターチップ”略してMチップ。 それはパソコンに使われているような物ではなく、人を怪物に変える魔のチップだった。 話によると、そのチップには獣の遺伝子の配列がインプットされている。 その電気信号と、チップに秘められた解読不可能な“何か”が人を怪物に変える。 そうして命令に服従するモンスターが生まれるのだ。 「じゃあ、リンは無理やり?」 「こいつは自分で望んだ口だ、確かに操られてる奴らもいるが…」 「私のチップは感情をコントロールするだけだ。何時も冷たい表情を保つ為にな」 青龍の言葉に付け加えたリンは、既に普通の状態になっていた。 「私は根っからの悪人だ。リュウの期待には答えられない、それにこの姿では……」 寂しそうだった。リンは寂しそうに俺に言った。同時に、俺の脳裏に在る言葉が浮かぶ。 「元の人間には戻せないのか?」 「可能だ。チップを脳から抜き出せばいい」 「本当かっ!?」 俺は叫んだ、もしそれが本当なら、リンを普通の人間に戻せるなら、きっと解放される。 そう思った、だが…。 「断る」 「リン? どうして…?」 「私は何時までも美しいまま。そう望んでこの体を手に入れた、だから…」 リンが再び悲しみの顔を見せ、俺に言う。 ――もう私の事は忘れろ。 606 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/06(火) 00:48:15 ID:xiUoL3Cc ごめん、遮って悪いけど本日投下分○レスって決めて、 まとめて投下してくれると読み手としてはレス付けやすくてありがたい。 607 :HP-5000 [sage] :2007/02/06(火) 01:07:28 ID:JfzE9E3W 606>>ありがとう、でももう終わりますよ^^ 「それは無理だ」 「な、何だと?」 リンは意を決して言ったのだろう、今までで一番驚いた顔をした。 これから始まる囚われの身になり、組織を裏切る事、それがリンにとって、これから始まる不幸な事を思うと、俺は直にある事を思った。 “俺の手で、リンをここから解放してやる” 「俺もこの組織に入れてくれ」 「なっ、リュウ? 何を言っているのだ? 何故そんな…」 「俺がお前の居た組織を潰す、そしてお前を自由にする」 簡単な答えだった。だがそれは俺にとって深い意味を持つ。 「デスサイドキャッスルを潰せば、リンは帰る場所がない、それを俺が引き取る」 「何を馬鹿な! 駄目だ! 組織には私よりも強い奴らが後三人もいるのだぞ!」 リンは大慌てで俺の前に出て、俺の肩を掴んできた。 それは、戦場に送り出す我が子見るような目つきだった。 「退いてくれリン。俺はもう決めた」 「リュウ…」 すっとリンの頬を涙が伝い、俺は放心して座り込んだリンの体を擦り抜け、黒龍の前に立つ。 「俺を戦士にしてくれ」 「お前は確か元ボクシングの世界チャンピョンだったな?」 「ああ」 リンはもう何も言わない、唯肩をしゃくり上げて泣いている声だけが後ろから聞こえる。 「嫌だ、私の為に死ぬような真似は、頼む、お願いだ、リュ、ウ…」 だが俺は、決して振り返る事無く、黒龍に強い視線を送り続けた。 「その瞳は…まさか…青龍! こいつをあの場所に連れて行け!」 「なっ、まさかそいつが五人目だと言うんですか!? そんな事が…」 俺の瞳を見つめていた黒龍が、目を大きく見開き、そのまま青龍に叫ぶ。 「早くしないか!」 「は、はいっ! 来るんだ!」 俺はそのまま手を引かれ、“行かないで”と手を差し伸べるリンの声を最後に聞いて、自動ドアは閉まった。 608 :HP-5000 [sage] :2007/02/06(火) 01:08:37 ID:JfzE9E3W ピッピッピッピッ…。 「どうだ? 間違いないのか?」 ゴボッ、ゴボゴボッ…。 俺は今、緑色の液体の中から、口に酸素マスクを付けられ、歪んで見える青龍の声を聞いている。 「計測完了。間違いありません、コードネーム !?大蛇!“血溜まりのオロチ”です!」 「オ…ロチだと? 間違いないのか?」 「間違いありません! 数年前に行方不明になった実験体と脳波が完全に一致します!」 オロチ…? 何だそれ? 行方不明? 俺はそんな事を思いながら、次の青龍の話を聞く。 「良く聞け小僧! お前をこれから、組織の戦闘要員育成プログラム。リアリスト・サイバーゲームに連れて行く!」 リアリスト・サイバーゲーム? ああ、そう言えばこの会社のネットゲームにそんなのを聞いた事があるな…。 「いいか! 俺が行くまで絶対に宿から出るなよ! 繰り返すぞ! 俺が行くまで絶対に宿から出るな! もう一度繰り返すぞ…」 何度も言うなよ。一度言えば聞こえるよ。 俺は何度も叫ぶ青龍の顔を見て、その上に表示されたモニターの文字を見る。 “スタンダートモード変更” その表示が見える。俺は暫くその表示を見つめていると、次の瞬間それは来た。 “リアリストモード” 最後にその文字を見て、俺の意識は完全に闇の中に落ちた。 そして、俺は気が付けば、こうして柔らかい布団の上で目覚めてた、と言う話だ。 やれやれ、やっとリリカの奴が置きやがったな。さて、じゃあ次のステージに行くか。 「ねぇ? 今日は何処に行くの?」 「そうだな、お前の親戚にでも会いに行くか?」 「へ? 私に親戚なんて居たかしら…」 リリカは不思議そうに顔を傾げている。 ああ、お前の作った元になったMチップ。 それを持ってる奴に会いに行くんだよ。ゲームで中では相変らず悪に染まってるあいつ。 現在では、俺を何時も困らせているあいつの所にな……。 おわり。 やっと終わりました。長らく見ていただいて、ありがとうございました。 ^^;;;;; 609 :HP-5000 [sage] :2007/02/06(火) 01:13:17 ID:JfzE9E3W こうして柔らかい布団の上 布団→ベット やっとリリカの奴が置きやがったな 置きやがった→起きやがった。 最後の最後まで、すいません^^まだ見つけましたが、ご愛嬌という事で。 ではいい夜をzzzzz。。 610 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/06(火) 01:51:11 ID:4tPzft3g >>594 俺はダラダラ指摘するのもアレなんだ 短すぎ簡素すぎで冷たく感じたなら悪かった 611 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/06(火) 02:11:50 ID:dcTV4TYV gj 612 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/06(火) 02:17:34 ID:JfzE9E3W >>610 そんな風には感じませんでしたよ? 参考になりましたしね^^ あれ? 招待ばれてる?^^;;; 613 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/06(火) 02:25:24 ID:4tPzft3g >>612 残念ながらIDでバレバレでございますミスターHP-5000 まぁ、そう言ってくれると助かる。 614 :名無しさん@ピンキー :2007/02/06(火) 02:37:49 ID:JfzE9E3W >>613 「ミスターだとよ? お前が書いたのに失礼な奴だよな?」 「ああ、案外男とも限らんぞ?」 などと言ってみる^^;;; 今度こそもう無理です。お休みなさいzzzzz。。 615 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/06(火) 15:52:41 ID:sq3bEP39 他人を犠牲に自分の美貌を優先…それでこそ悪女ッ! それでも健気なところもあるリン萌え。 616 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/06(火) 19:12:59 ID:lx9b/mOp ゲキレンジャーの女幹部はどんな性格かと今からワクテカ。 617 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/06(火) 19:59:15 ID:6g3/yJb1 そろそろ悪女と恋愛するヒーローモノがあってもいいと思うのだが。 どうか。 618 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/06(火) 20:05:48 ID:lSdLnK9w >>617 それはエロパロとかではなくて、テレビ放映そのものの中で、ということか? …あってほしいのは確かだな。 619 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/06(火) 20:06:11 ID:4tPzft3g >>617 つアバレンジャー・ジャンヌ つカーレンジャー・ゾンネット …だがしかし何か違う 620 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/06(火) 22:40:29 ID:lSdLnK9w >>609 まさかそういう経緯で前作とつながるとは予想外でした。 エロも濃くてGJです。 前スレで書いたザーラと龍牙の話、外伝が書けたので投下します。 5レス程度を消費予定。以下、注意書き。 ・二人が出会う前の話。 ・逆レイプ。 ・エロはぬるいです。 621 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/06(火) 22:43:04 ID:lSdLnK9w  明かりのない部屋に、ぼんやりとした光が黒い影を壁に投げかけていた。 整然と並んだ事務机の一つに、男が息を潜めてかがみ込んでいる。冷却ファンの静かな音と、 かすかなキーボードの音だけがひっそりと響く。画面にはしばし大量の文字列が高速で流れてゆく。 それが止まると、男はようやく体を動かした。コンピュータに差したコネクタを静かに抜き、 そして大切な記憶デバイスを鞄に入れ――  パチン!  鋭く小さな音が響いたかと思うと、天井の明かりが一斉に点灯した。 「!?」 「こんな夜更けに‥‥忘れ物かしら?」  くっくっ、と喉で笑う声と、どろりとした艶のある声が響く。 「え、ええ。どうしても手元にないと困るものがありまして‥‥失礼しました」  音の反響が予想以上にあり、相手の声がどこからしているのか確信が持てない。 組織事務員の制服を着たその男は、油断無く周りを見回した。音もなく握った拳銃を隠しながら、 神経をとぎすます。  だが、声の主はさほどの警戒感もなく姿を見せた。 廊下へと続くドア――いつの間に開いていたのだろうか、そこから黒い影がすぅっと現れたのだ。  すらりとした――しかし起伏に富んだ長身を黒いスーツに包み、 艶やかな、だが冷ややかな笑みを浮かべてドア枠に寄りかかる。 「ふふ‥‥忘れ物、ね。悪いけどデータの室外持ち出しは許可してないわ‥‥」  紅い唇が笑みの形にゆがむ。それを目にして、男は背筋を冷たいものが流れるのを感じた。 彼は秘密組織《シュヴァルツ・バタリオン》情報部門の情報処理関連に携わっている。 いや、携わっているふりをしている。この邪悪な組織の情報を得るために内偵任務を 遂行していたのだ。半年以上にわたって彼らの手先として働き、 そして遂に彼が手にしうる最高レベルの機密に接した。そのデータを密かに持ち出すべく 行動を起こしたのだが――まさかここで尻尾を捕まれるとは、それも現場を押さえられるとは、 《ヴァンガード》情報職員として鍛えられた彼でさえ信じられなかった。 しかし、ここで諦めることはできない。なんとしてもこのデータを持ち出さねばならないのだ。 そう、たとえ命に代えることになってもだ。幸い、この場には「上司」の女――最高幹部の一人、 情報統括ザーラしかいない。うまくすれば逃げることもできるだろうか。しかし油断は禁物だ。 「困るのよね‥‥そういうことをされると。 もしもそれを敵に売られると、私たちの仕事がやりにくくなるのよ‥‥」  当然だ。それが目的なのだから。女は悠然と笑みを浮かべながら、 コツコツとヒールの音を響かせてゆっくりと男に近寄る。少なくとも、一見したところ丸腰だ。 なぜこれほどの余裕を持って近寄ってくることができるのか‥‥彼には理解できなかった。 しかし、それにもかかわらず、凄まじい威圧感が押し寄せてくる。 カツン、カツンと音が響くたびに、背中に冷や汗が流れる。かすかに膝が震えそうになる。 冷たい炎が身を焼くかのような錯覚を感じながら、彼は全く動かずにいた。 手の中の拳銃を汗でぬめる手で握りしめ、必死に隙をうかがう。 (――強化人間とはいえ、至近距離で撃てば‥‥)  《シュヴァルツ・バタリオン》の幹部は全員「強化人間」だ。 並の人間に対して有効な手段が効くとは限らない。しかし勝算はそこにしかなさそうだった。 仮にこの場を脱しても、もう外へは出られないかもしれない。 それでも、彼は無為に命を失うのだけは避けたかった。それが、奴らに家族も恋人も 永遠に奪われた男の意地だった。 「ふふ‥‥観念したの?」  繊細な指が男に触れる。ベロア地のスーツの襟元からは信じられないほど豊かな胸と 深い谷間がのぞいていたが、当然それどころではない。白い指先がスッと彼の左手に触れ―― 「‥‥っ‥‥!」  瞬間的に動いた右手が女の腹に押しつけられ、間髪入れず拳銃がくぐもった咆吼を上げた。 女の体がぐらりと傾き、そして男の体に寄りかかるように崩れた。 「はぁっ、はぁっ‥‥やった‥‥か‥‥」  美女の死体に寄りかかられたまま、荒い息をつく。‥‥もしこのまま逃げることができれば、 任務を十分以上に成し遂げたことになる。もし逃げられずとも、最高幹部を屠ったという満足感が 彼の心を満たしている。少なくとも、これでいつ死んでも悔いはない。 とにかく、ここから脱出を試みよう――行動に移そうとした瞬間、違和感が襲った。 622 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/06(火) 22:45:10 ID:lSdLnK9w  女をふりほどけない。  ドサリと下にくずおれるはずの死体が、寄りかかったままなのだ。 ‥‥もちろん、そんなことはあり得ない。彼は冷静に女の腕をつかみ、 ふりほどくべく力を込め――びくともしなかった。 「‥‥!?」 「くっくっ‥‥ふふふ‥‥」  あり得ない現象にとまどった瞬間、彼にとって最悪の事態が起きつつあった。 ‥‥含み笑いが聞こえた――寄りかかっている女から。 「‥‥思ったより根性あるじゃない‥‥。でも、もう終わりね。 最後のチャンスをあなたは自ら捨ててしまったから」 「‥‥そ‥‥そん‥‥な‥‥!」 「残念ね。走って逃げるのが正解だったのよ‥‥このフロアの他は全部押さえてあるから、 せいぜい名誉の戦死、ってところだけどね。 次点は私に命乞いをする‥‥“軽い取り調べ”をして、“それなりの刑”を与えてあげた」  そこまで言うと、女はゆっくりと起き上がり――  ガシャァンッ! 「ぐあっ!!」  男の腕をつかんだかと思うと、その体を軽々とデスクに叩きつける。雑物が飛び散り、 コンピュータが派手な音を立てて倒れた。 「お前が選んだのはそのどちらでもない、最悪の選択肢よ‥‥。 この私に、このザーラ様に銃口を向け、引き金を引いた‥‥」  凄まじい怒気をまとった声が鼓膜を打つ。男は全く身動きできなかった。 叩きつけられたという苦痛だけではない。そんな痛みなど、もう感じる余裕もなかった。 圧倒的な恐怖に神経が麻痺していた。  眼前に、顔があった。女の、美しい――あまりにも美しく、妖艶な顔が。 もしその顔が般若のごとき表情であったなら、これほど恐ろしくはなかっただろう。 通った鼻筋、深紅の唇、鋭い瞳――すべてが妖しいまでに美しく、それゆえに激烈な怒りを 湛えていた。  細く長い指が男の髪を荒々しくつかみ、頭を無理に引き上げる。耳元に密着せんばかりに 唇を寄せ、囁く。 「‥‥簡単に死ねると思うな‥‥」  ガンッ!!  死刑宣告と同時につかんだ頭をデスクに打ちつけ――男の記憶はそこで途切れた。  * * * * * 「う‥‥っ‥‥」  頭が痛い――そのことを知覚すると同時に、男は状況を思い出した。 最後の最後、大詰めで発覚し、そして‥‥。 「お目覚めかしら」  背後から声が聞こえた。低めの、女の声。 「‥‥っ」  振り向くことはできなかった。かろうじて首を持ち上げると、身体が拘束されていることが 分かった。手術台のような長椅子に、手足は固く固定されている。 同時に、衣類がすべてはぎ取られていることにも気がついた。横に顔を向けると、 台の上にナイフや注射器、拳銃といった物騒な道具が並んでいる。 部屋自体は暗く、はっきりとは見えないがあまり広くはなさそうだった。 「話すことはない‥‥さっさと殺せ」  観念し、そう言う。 「くっくっ‥‥頭を打って忘れたのかしら? 言ったはずよ、『簡単に死ねると思うな』って‥‥。 それにね、お前に聞かなければならないことなんて何もないのよ」  カツン、カツンと足音を響かせ、ゆっくりと近づいてくる。背後に立ったかと思うと、 冷たい指先がするりと首筋を這った。 623 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/06(火) 22:46:52 ID:lSdLnK9w 「‥‥!?」  男はびくりと体を震わせた。指の感触にではない。女の言葉の内容に、だ。 ――簡単には死ねない‥‥それはもう、織り込み済みだ。 だが問題はその後、「聞かねばならないことはない」という言葉だ。 普通、情報を盗もうとする相手を尋問するのは当然のことだ。 誰の指図かはこの場合分かり切っているとしても、今までにどのような情報を流したのか、 いつから流したのか、そのほか様々なことを知らなければならない。 ほかの協力者についての情報も重要だ。しかし、この女はそんなことは必要ないという。 「驚いた? 片桐聖次くん」 「な‥‥っ!!」 「ふふふ、さすがに意外だったかしら。お前の本名、知ってるわ‥‥」  くすくすと笑いながら、女は背後から男に絡みつく。生暖かい舌が首筋を這う。 ひんやりとした指先が、胸板をつぅっとなぞる。  だがそれどころではなかった。――名前が知られていた。ここへ入り込むときの偽名ではなく、 正真正銘の本名が。‥‥もう、終わりだ。おそらく、すべてが知られている。 「‥‥くく‥‥。分かったかしら? 全部知っていたのよ‥‥お前が何者なのか、何を狙っていたのか‥‥。 だから泳がせてあげた。いかにも重要そうな偽情報をたっぷりつかませて、ね。 気づいていなかったみたいだから教えてあげる。お前がいた部署、あれ自体がダミーなのよ。 ‥‥ふふふ、楽しいでしょ?」  艶っぽい声――だが、暖かさや優しさはカケラもない、氷のような声。 淫らな唾音を交えながら、耳元で囁く。指先は徐々に下腹部へ達し、股間のものに絡みついた。 「ふふふ‥‥まあまあの大きさね。 たっぷり感じさせてあげる、苦しませてあげる――私の身体で、ね。 喜びなさい、最後の最後で世界最高の美女に抱かれるのよ‥‥」 「最低のクズ、だろ」  なけなしの抵抗として減らず口をたたく。だがそんなものが堪えた様子はない。 冷ややかな微笑を浮かべると、 「いつまでそう言っていられるかしら? 無様に射精しながら、快楽と屈辱のハーモニーに酔いしれなさい‥‥ふふふふふ‥‥」  * * * * * 「っく、や、やめろ‥‥っくぅぅっ‥‥!!」  ブビュッ、ドビュッ、ビュクッ‥‥。 「くっくっ‥‥最初の減らず口はどうしたのかしら? 手でしごかれただけで、情けないわね‥‥」  そのとおりだった。彼女は相変わらず聖次にしなだれかかり、白い指先だけで責め上げる。 だがそれは手だけで与えられる快感とは到底思えなかった。自分の手でするのと異なるのは 当然としても、女性の手がこれほどの快感を呼び覚ませるとは想像もできなかった。 かつて風俗で同じことをされた経験はあったが、それとは比べものにならない。 その指使いに半ば呆然としながら、聖次はたちまち三度目の射精をするはめになっていた。 自分自身の腹や脚に、白濁した粘液が飛び散っている。 「良かったわねぇ、私に捕まって。痛いだけの最期よりは楽しいでしょう?」  にちっにちっと精液の音を絡ませながら、男根を巧みにしごく。 その行為、言葉が与える屈辱感――聖次の頭に、ただひたすらに「情けない」という思いばかりが 旋回する。そしてそれを見透かしたように冷たく笑うと、女は服を脱ぎ始めた。が、 「見てよ、これ。お前のおかげでお気に入りが台無しよ」  スーツのジャケットを脱ぐ前に、思い出したように一点を指さした。 焦げたような跡が残り‥‥穴は開いていない。 「ふふっ、完全に無駄だったわね。お前の銃弾は私の素肌にさえ届かなかったのよ。 まあ届いていてもたいしたことはないけれど。――甘く見すぎていたわね、くくく‥‥」  含み笑いをすると、今度は表情ががらりと変わる。冷たい笑みから、淫らな色へ――。 そしてことさらに扇情的にゆっくりとタイトスカートを脱ぎ、下着姿になると、 黒いストッキングに覆われた長い脚が聖次の上をまたいだ。妖艶で冷酷な瞳が傲然と見下ろし、 「さあ‥‥抱いてあげるわ‥‥。壊してあげる‥‥」  黒いレースのショーツを横へずらし、濡れそぼった裂け目に亀頭をあてがい――腰を落とした。 624 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/06(火) 22:50:27 ID:lSdLnK9w 「くぅうううっ!?」  その瞬間、聖次は目を見開いた。これが、女の身体だというのか。もちろん彼も女性経験はある。 だが、こんな凄まじい動きをする肉襞が女――人間だとは到底信じられない。無数の襞が絡みつき、 いくつもの肉の輪が蠕動するように締め上げてくる。熱い肉粒が男根の隅々にまでまとわりつき、 吸い付いてくる。 「ふふっ‥‥我慢しても無駄よ」  ぐぢゅうぅっ! 「っぐあっ――!!」  ザーラは腰を動かしたわけでもなかったが、押し寄せる快感の津波は聖次の限界を軽々と超えた。 三度も精を放ったはずのペニスが激しく脈打ち、白い液を女体の中へ吹き上げる。 焼け付くような快感が尿道を何度も走り抜け、身体がこわばる。 「くふふっ‥‥脆いわ。お楽しみはこれからよ‥‥本当の快楽を教えてあげる。狂いなさい」  ずちゅっ、ぐちゅ、ぬちっ‥‥!  淫らな音を立てながら、ザーラは腰を弾ませた。ブラジャーの上から見せつけるように 乳房を揉みしだき、くすくすと笑いながら。余裕たっぷりな女とは裏腹に、 聖次は苦しげに呻き続ける。 「っく、ぅううっ、ぁあっ!!」 「またイくの? ふふっ、ほら、もっと出しなさい‥‥!」  聖次の身体がビクビクと震える。固定された手首、足首が突っ張り、股間に集中する快感を なんとか逃がそうと暴れるが、しかしびくともしない。そうしている間もなく、またしても 凄まじい快楽が攻めあげてくる。 「ぐぁあっ、あ゙あ゙ぁあっ!!」 「くくく‥‥ほらほら、もっと、もっとよ‥‥」  耳元に唇を寄せ、邪悪に微笑む。彼女にとって、男を虜にするなど呼吸するより簡単なことだ。 色香と肉体に魅了され、すべてを彼女に捧げる――だが、聖次を堕としはしない。 自分に危害を加えようとした男を虜にして「許し」てしまうほど、ザーラは優しい女ではないのだ。 溺れることも許されず、ただひたすらに翻弄され、命と理性を削り取られてゆく――。  * * * * *  どくん‥‥どく‥‥ん‥‥  聖次の肉棒がゆっくりとした間隔で、だがはっきりと脈打った。しかし、もはや女の肉穴へ 白濁液を注ぎ込むことはできず、ひくっひくっと跳ねるだけだ。 「あ‥‥ん‥‥もう終わり‥‥?」  うっすらと汗を浮かべ腰をくねらせていた女は、何度となく男を果てさせていたにもかかわらず 不満げな声を上げた。 「やっと気分が乗ってきたのに‥‥どこまでも使えない男ね、お前は。 でもここで殺したんじゃ欲求不満になっちゃうわ‥‥ふふ、もう少し頑張りなさい。 そうしたら殺してあげる」 「も‥‥もう、無理だ‥‥許し‥‥」  残酷な死を覚悟していたはずの男が、哀れな悲鳴を上げた。 だが、女がそれを聞き届けるはずもない。  ぐじゅぅっ。 「くっくっ‥‥男が私相手に『無理』なんて、あり得ないのよ‥‥。 そのこと、体に教え込んであげる。ま、覚えた頃にはもう用済みだけどね」  男の嘆願と同時に腰をくねらせて見せる。悪魔の肉襞がうねる。一瞬萎えかけていたペニスを 強制的に奮い立たせ、引き締まったウェストが前後にくねるのを見せつける。 吐き出す物さえなくなった肉棒が勃起し、飲み込まれ、嬲られる。 目の前で淫らにくねる絶世の美女に例えようもないほどの恐怖を感じながら、 聖次は快楽という名の拷問を受け続けるしかなかった。  * * *  狂宴はしかし、突如破られた。解錠音が響き、かすかに電動音を響かせてドアがスライドし―― 「申し上げます、ザーラ様」 「‥‥何? 忙しいのは見れば分かるでしょう?」  落ち着いた、だが明らかに焦った声に、ザーラは苛つきをにじませて応える。視線だけを 背後に送ると、直立不動の女がいた。見る者が見れば、その服装から彼女が情報部門の幹部であり、 ザーラの秘書官であることも分かっただろう。 625 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/06(火) 22:55:07 ID:lSdLnK9w 「も、申し訳ありません! しかし緊急にお知らせしなければならない件が――」 「そう、こっちで報告して。――何をしてるの? 早くしなさい」  顔色一つ変えず、腰をくねらせながら。ぐちゅっという音、男の呻き声が漏れた。 女は思わず顔を赤らめたが、上官の命令に従い、絡み合う二人の脇へ足を進める。 「んぁっ‥‥こいつのことは気にしないで。――報告を」 「はっ。0230時、A−28基地が奇襲を受け壊滅しました。 基地司令官を含め戦闘部門幹部2名が戦死した模様です。詳細はいまだ不明ですが、 その際の映像は届いています」  味方基地壊滅の報にも表情を変えず、ザーラはリズミカルに腰を弾ませる。 「――見せて」  携帯用の薄い液晶画面を部下が差し出し、再生ボタンを押すと、襲撃の模様が映し出された。  数に物を言わせて手薄な基地になだれ込んできたのかと予想したのだが、そうではなかった。 画面に映っているのはこちらの多数の戦闘員と、敵の男が一人だけだ。 逞しい、長身の男――そのたった一人の前に、改造されているはずの戦闘員たちがぼろ雑巾のように 吹き飛び、引き裂かれ、潰されてゆく。強い。壮絶に強い。 「あ、ん‥‥っ。こいつは‥‥?」  興奮のためか、快楽のためか。ザーラは声をうわずらせながら部下に尋ねる。腰の動きは 徐々にスピードを上げ、聖次の荒い息が不規則になり始めた。 「――外見データは敵の『黒瀬龍牙』に該当するのですが、それにしては戦闘力が異常です。 分析班に解析を急がせていますが、まだ結果は出ていません。‥‥申し訳ありません」  淫らな行為を直視するのはさすがにためらわれるのか、やや視線をそらし気味に報告する女。 きまじめそうな風貌は、あまり《シュヴァルツ・バタリオン》に似つかわしくはない。 「‥‥龍牙‥‥ね。そう、ありがとう。‥‥っく、はぁっ‥‥!」  じっとりと汗を浮かべながら、部下の差し出す画面を食い入るように見つめる。 戦闘員が次々に飛びかかり、次々に粉砕されてゆく。信じられないほど強い。 「‥‥ぁっ‥‥はぁ‥‥っ、敵の‥‥強化人間かしら‥‥、ふふ、欲しいわ‥‥」  唇を舐め、うっとりとした目でその敵の姿を追う。脇の台から拳銃を手に取り、その銃口を 舌先で舐めると、セーフティを外し聖次の額に押しつける。 「あぁあっ、はぁ‥‥ふふ、もっと頑張りなさい‥‥もう少しでイけそうなんだから‥‥」  そう言いながらも、視線は画面から外さない。戦闘員だった肉塊が画面中に満ちあふれ、 その中心に男が立っている。激戦を一段落させたというのに、その呼吸は全く乱れていないようだ。 ――不意に、その男が顔を上げた。精悍で整った顔立ちを返り血が彩り、鋭い目がカメラ越しに ザーラを射抜く。画面一杯に拳が映り―― 「あっはあぁぁあああっ!! っくうぅうっ――!!」  凄艶な絶叫。――そして、銃声が響いた。  シャアァァ‥‥。  湯気の中、女がシャワーを浴びていた。大きな、それでいてまったく垂れることのない乳房が 攻撃的な色気を発散する。温かい水滴が張りのある肌を流れ、くびれた腰とむっちりとした尻、 太ももを濡らす。濡れた黒髪がつややかな肌にまとわりつき、赤みを帯びた水が排水溝へ 吸い込まれてゆく。 「ふふ‥‥黒瀬、龍牙‥‥ね‥‥。手に入れてみせるわ‥‥ふふふ‥‥」  肌に付着した赤い液体を洗い落としながら、ザーラは笑った――。 (終) 626 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/06(火) 22:55:54 ID:lSdLnK9w 以上です。 627 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/06(火) 23:03:15 ID:JfzE9E3W GJ-! まさか外伝が読めるとは! YES! 628 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/06(火) 23:52:25 ID:6g3/yJb1 この外伝、YESだね! 629 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/07(水) 13:16:05 ID:LIln6JRe (;´Д`)ザーラタマー 630 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/07(水) 16:16:31 ID:PU6nnjTP 外伝の方が読みやすかった またたのむ 631 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/07(水) 17:02:37 ID:EPegPkLN むしろ龍画と結婚したザーラを 632 :HP-5000 [sage] :2007/02/07(水) 17:20:22 ID:hD3r36Sa 俺は子供の頃から、ヒーローが出てくるテレビ番組が大好きだった。 悪の組織を薙ぎ倒し、明日への希望を見い出していくその姿。 ヒーローの熱血漢、クール、頑張り屋、様々な性格も、その役に良く合っていた。 子供ながらに感心したものだ。 だが、俺が現実にそんな組織に入って見ると、そんな生易しいものじゃなかった。 目の前で、仲間が何人も殺されていく、その時俺は始めて気がつく。 “昨日まで見ていた戦友が、明日には屍と化す” これこそが、本来あるべき戦いの姿なのだ。 そして今日も、俺達は悪の野望を阻止する為、戦いの中に身を投じて行く……。 リアリスト・サイバーゲーム。 blue dragon memory in “oroti” 書いてみます。 今回は一気に投下しません。以降4スレほど使わせてもらいます。(約五分置き) 次回更新は未定です。長い目でよろしくお願いします。(このスレでは非エロです) 633 :HP-5000 [sage] :2007/02/07(水) 17:24:06 ID:hD3r36Sa 1∞ ∞ ∞ 「うわぁぁぁ! ちくしょぉぉぉぉ!」 「馬鹿野郎! 早まるんじぇねぇ!」 俺の隣で伏せていた青年が、耐え切れなくなった様子で剣を振り翳し、突進して行く。 俺は何とか止めようと大声を上げるが、青年は止まらなかった。 「シャァァァァァァ!」 「う、うわぁぁぁぁぁ!」 飛び出した瞬間、俺達の周りを囲んでいた化け物が、青年に飛び掛るのが見える。 ――ザシュン! 「ぎゃぁぁぁかっ・・・」 青年は悲鳴を上げるが、体を怪物の牙で貫かれ、声も無く地面に落ちる。 「くっ、馬鹿野郎・・・もう少しで援軍が来るってのに」 「青龍様、このままでは全滅してしまいます!」 「頭を上げるな! 死にたいのか!」 まったく今日は運が悪い、寄りにもよって、敵の倉庫がこんな場所だとは・・・。 俺達の周りを囲んで動かない、倉庫にひしめいた化け物が見える。 その中心で、俺達はまったく身動きが取れない状態になっていた。 “有機物質生命体ダークワーム”通称ダーム。 Mチップを有機物質組み合わせた、思考を持たない化け物。 その攻撃方法は、動きを察知して、動いた対象に噛みつくというものだ。 俺一人なら、こんなダーム共に負けやしない。だが、今日に限って若い奴らを連れてる。 こいつらを全員を守りながら、戦い抜くのは不可能に近い。 「ううっ・・・」 「まだが・・・早くしてくれ・・・」 血を流し、呻き声を上げる青年を見ながら、俺は歯軋りを立てて待っていた。 634 :HP-5000 [sage] :2007/02/07(水) 17:28:30 ID:hD3r36Sa 2∞ ∞ ∞ カチッ・・・。 「っ! 来た! 全員一斉に飛び掛れぇ!」 ドゴォォォォォォォォォォン! その音がすると同時に、伏せていた剣士達が一斉に喊声を上げ、ダームに斬り掛かる。 最初の音で、既にダームの半分が消し飛んだからだ。 「うぉぉぉぉぉ!」 バチバチバチバチバチッ! 俺は巨大な剣を振り上げ、青い閃光と共に、それを一気に振り落とす。 「プギャァァァァァ!」 床にひしめいたダーム共が、俺の放つ電撃で吹き飛ばされ、縦に道を作る。 この電撃の柱こそが、俺が“雷神柱の青龍”と呼ばれている由縁だ。 「っ! 黒龍さん!」 裂かれた道の先に立っていた、黒いスーツを着込んだ男を見て、俺は嬉しそうに微笑む。 カチッ・・・。 「油断するな青龍・・・」 「!?」 その右腕に張り付く漆黒の銃は、常人が使えば自分が消し飛ぶ威力を持つ。 ズガァァァァァァン! 「ピギャァァァァァ!」 「なっ・・・」 俺は真横を通り過ぎた弾丸を見ると、空中にいたダームが一瞬で消し飛んだのが見える。 コッ・・・。 「油断するな青龍、あと・・・黒龍“さん”は止めろと何時も言っている筈だな?」 黒龍さんは・・・黒龍はそう言うと、既に俺が振り向いたのとは反対側に立っていた。 「流石ですね黒龍、俺の出番はありませんよ」 俺は反対を振り向き直す。少しだけ目で笑う黒龍の横顔が見える。 漆黒の瞳、その瞳と良く似たものが、俺の足元には広がっている。 暗黒に繋がる扉を思わせる、底が見えない巨大な穴。 これこそ、彼が“暗黒扉の黒龍”と呼ばれる由縁だ。 635 :HP-5000 [sage] :2007/02/07(水) 17:32:44 ID:hD3r36Sa 3∞ ∞ ∞ ガチャン! 「シャァァァァァ!」 「っ!? まだ天井に居やがったのか!」 勝利が確定したかと思ったその時だった。 天井が大きく開き、物凄い数のダームが降って来る。 「うわぁぁぁ!」 「くそ! 退けお前ら! 邪魔だ!」 俺の電撃柱は地面を這う、目の前にいる剣士達が邪魔で、俺は焦る。 「空中からか…全部は無理だな…」 黒龍の弾丸は地面を走る反動弾、空中の敵を一気に叩く事は出来ない。 だが、このままでは皆、頭から牙で串刺しにされる。 ――間に合わない。 タンッ・・・その時だった、地面を蹴る音がする。 「空中の敵なら私の出番!」 「!?」 ビュン、と言う風が俺の横を通り過ぎる。 同時に見えるのは、鮮やかな赤色。 キィン・・・ゴォォォォォォォ! 両手に構えたダガーを弾き合わすと、その刀身が、炎の渦で包まれていく。 「うりゃぁぁぁぁ!」 ブンッ、ブンッ、とダガーが前、後ろと振られると、それは炎と共に起きる。 「ギャァァァァァ!」 空中に円を描くように、炎の海が現れる。 その海に飛び込んだダーム共が、一瞬で消し飛ぶ。 その円の中心に、鮮やかな赤い長髪を靡かる、灼熱色の瞳を持った女が見える。 タンッ…と、女が俺の前に着地する。バサッ…と後から長い髪が地面に付くのが見える。 「ふぅ、危なかったわね青りゅ…」 「赤龍!? 何でお前まで来てるんだよ!? 帰れ!」 「なっ、危ないとこ助けたのに! 言う事がそれなの!」 俺は、しゃがんだまま見上げた女を見て、反射的に言っていた。 “紅蓮海の赤龍” 俺は……同い年であるこの女と、かなり仲が悪かった……。 636 :HP-5000 [sage] :2007/02/07(水) 17:37:46 ID:hD3r36Sa 4∞ ∞ ∞ 「お礼の一つも言えないなんて最悪よ! 大体ね! 服のセンスもダサダサなのよ!、  今時、それらしい剣士の服なんて流行らないの! もっとカジュアルにしてよね!、 私達、四龍のセンスを下げてるのは明らかにあんたよ! 青マント男!」 「お前は馬鹿にするけどな! この服に憧れてる部下もいるんだよ!、 大体お前の格好は何だ! 全身真っ赤なだけだろ! 赤いベストに、赤いズボンに、 赤いブーツ! いくら赤龍だからって安直なんだよ! この臍だし女が!」 とまあ、合う度にこんな言い合いをしている程、仲が悪いと言う訳だ…。 「青龍様、赤龍様…俺達はどうすれば?」 すると、その様子に呆れ顔の剣士達が、“早く命令を出してくれ”と言う顔で見ている。 「白魔道部隊到着後、手が空いている者は、怪我人の収容を手伝いなさい」 「残りの奴は、辺りのMチップ回収後、速やかに撤退しろ」 バババババババババババババババッ……。 俺達は急に指揮官の顔になると、同時にペリコプターの音が聞える。 剣士達は白魔道部隊と共に、一斉に作業に入り、あっと言う間に撤退した。 「フゥー・・・青龍、そう喧嘩腰になるな。赤龍もだ、部下に示しが付かなくなるぞ」 「す、すいません黒龍さ…じゃなかった。こ、黒龍…」 煙草の煙を吐き出す黒龍に、赤龍は慣れない様子で切り返す。 つい半年前までは、俺達にとってこの人は、雲の上の存在だっだ。 「お前達二人の実力を見込んで、俺と同等の権限と、青龍赤龍の名をそれぞれ与える」 急に呼び出されて黒龍に言われた時は、俺達二人とも気を失うかと思った。 確かに俺達二人の実力は、ずば抜けて高かった。 対Mモンスター用のシミレーションでは、今までに見た事も無い記録を出した。 だが、歴戦に名を刻んでいるこの人を、呼び捨てにする日が来ると、思う筈も無い。 「黒龍、どう言う事です? 本来四龍が三人も集まるような任務ではない筈です」 だからこそ俺も、部下の演習のつもりで来たのだ。だが、倉庫に入って見ればこの騒ぎ。 しかも、倉庫に入った途端に無線が入り“暫く持ち堪えろ”と言われた。 つまり、最初から駆けつけるつもりだったのだ。 そこまで考えて、俺はその理由を考えると、ある結果が導き出された。 「敵の罠…わざと飛び込ませましたね? 囮ですか?」 「私も気になっていました。私が向った先でも、同じ状態でしたから…」 「二人とも察しが良くて助かるな。赤龍の方だと踏んだが、正解はこっちだったようだ」 ピンッ…と黒龍が空中高く煙草を弾き飛ばす。 「嘘……あれは!」 「あ、あいつは!?」 俺と赤龍は、その煙草が飛んだ先を目線で追うと、次の瞬間声を上げた。 「ふふっ…」 その声がすると、ジュと言う音と共に、空中に投げ出された煙草の火が消える。 流れる黒髪。冷たい笑い。煙草の火を消した、雪にも似た冷たい指先。 それは俺達の遥か上、孤高の場所に現れた。 「ふふふっ……黒龍よ、お前は相変らず食えない男だな?」 「貴様に言われる筋合いは無い……今日こそは仕留める!」 「…………やって見ろ。ゴミ共が……」 ミシミシッ……。 俺達は一斉に構えていた。そして綺麗なそれは、満月を背に姿を現す。 ――ウルフウーマン。 涙を持たない怪物が、俺達を静に見下ろしていた…。 今回は以上です。お粗末さまでした(_ _) 637 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/07(水) 19:29:16 ID:WGuhD/so >>628 そういや依衣子姉さんも一応敵女だな。 638 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/07(水) 20:19:45 ID:hD3r36Sa >>637 クインシィ・イッサーかな? そう言えばそうだね^^ 639 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/07(水) 20:21:17 ID:Wark6O5Y >>637 バロン・・・・・・ 640 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/07(水) 20:23:05 ID:EPegPkLN gj 641 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/07(水) 21:09:19 ID:LIln6JRe >>637 依衣子姉サンのエロパロで何度スッキリさせてもらったことか・・・ 642 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/08(木) 02:48:24 ID:ca6UI+Wr 亜依子ってだれ? 643 :HP-5000 [sage] :2007/02/08(木) 20:05:48 ID:4mScaUAn 前回のつづきです8スレほど消費予定(しかもまだ終わりません)(_ _);; 5∞ ∞ ∞ ガキィン! 倉庫の屋上で、俺は在り得ない光景を目にしていた…。 満月が綺麗な夜だった。本来なら、その満月を見て足を止めるところだ。 「うっ!?」 「ふふっ、何だ? 二人も新顔が居たかと思えば、その程度か?」 だが、その満月を背に飛び込んで来る影は、それを決して許してはくれない。 俺は振り落とした剣を、ウルフウーマンの爪で止められると、驚いて声を上げていた。 ウルフウーマン…黒龍から話だけは聞いていたが、恐ろしい強さだ。 バチバチバチッ! バキィ! 「うぉ!?」 剣が青い電撃を放つ、だがその瞬間にウルフウーマンが体を回転させ、俺の脇腹を蹴る。 黒髪に混じる銀色が、体を包むように靡き、それは見る者を魅了するだろう……。 ドゴォォォォォン! 俺は真横に飛ばされ、何とか体制を立て直そうとするが、間に合わずに壁に激突する。 キィン…ゴォォォォォォォ! 「はぁ!」 「その程度の炎で、私を火葬にするとでも言うのか?」 俺が吹っ飛ばされると同時に、次は赤龍が動いた。 ダガーに発生する炎の渦を、ウルフウーマンの顔目掛けて突き出す。 ガキィン! だが、それはまたしても爪によって防がれ、炎も握り潰される。 「貰った!うりゃぁぁぁ!」 右の爪を使わせれば、防御の手段は無くなる。 赤龍は囮として左手のダガーを突き出したのだが…。 「ほぉ?ふふっ、いい動きだ…だが…」 ウルフウーマンは、赤龍が右腕を繰り出すと同時に、引いた左腕に付いて行くように、 体を回転させて、それを避ける。 バキィ! 「きゃぁぁ!」 そして、そのまま回転を止める事無く、空いていた左腕で、赤龍の背中に裏拳を放つ。 ガガガガガガガガガッ! 赤龍はそのまま自分の炎に突っ込む形で、地面に激突しながらゴロゴロと転がる。 「赤龍!」 その光景を見て、俺は瓦礫の山を押し退け、剣を片手に構える。 「ん?生きているではなか? ふふっ…案外丈夫だな?」 シュゥゥゥゥゥ……。 回転の摩擦熱で、ウルフウーマンの足元の地面が抉れ、綺麗な顔の横に煙が立ち昇る。 あまりに冷たい目に、俺は一瞬だけゾクリと感じた寒気と共に、隙が出来ていた…。 「だが…もう殺ね」 「うっ!?」 一瞬……一瞬でウルフウーマンは俺の目の前に移動し、次にそれ気が付いた時には、 俺の右目と数センチも違わない距離に、その黒い爪が見える。 ドンッ! 「なっ…こ、黒龍!?」 「しまった…」 ガキィン! 「あまり調子に乗るなよウルフウーマン? 俺の存在を失念しているぞ?」 俺を突き飛ばした黒龍が、銃を振り上げ、その銃口に爪が突き刺さり――。 ズガァァァァァン! 一瞬、目を見開いたウルフウーマンの体が、その衝撃で空中に弾き返される。 「くっ……貴様黒龍! その喉引き裂いてやる!」 「騒ぐな、直ぐ動けなくしてやる」 黒龍の横顔が変化する。強い笑みが消え、その目は全てを飲み込む暗黒色に染まる。 その暗黒の瞳に映るウルフーマンが、背に満月を背負った時、それは聞こえる。 ズガンッ、ズガンッ、ズガンッ、ズガァァァァァ………ン………。 ――四発の銃声が、空高く響き渡った。 644 :HP-5000 [sage] :2007/02/08(木) 20:11:02 ID:4mScaUAn 6∞ ∞ ∞ 四肢を打ち抜かれたウルフウーマンが、ドシャと地面に落ちる。 だが……何故黒龍は頭を狙わなかった? 捕虜にするにしても、相手は涙を持たないウルフーマン、情報を話すとも思えない。 「少しは、殺されそうになる恐怖を味わっているか?」 「戯言だな、こうすれば私が少しは反省するとでも思ったのか? ふんっ」 そう言う事か……。 だが、こいつは苦しそうでもなければ、馬鹿にした顔で見てきやがった。 「こいつ! 今直ぐに俺が止めを刺してやる!」 俺はその凛とした表情に神経を逆撫でされると、剣を振り上げる。 「落ち着いてよ青龍! 黒龍が何の考えもなしに、こんな真似する訳無いでしょ!」 「赤龍……」 無事そうな姿で立ち上がっていた赤龍が、俺の行動を言葉で制する。 俺は赤龍の何時もの怒号を聞いて冷静になり、剣を地面に下ろす。 「黒龍、すいませんでした。頭に血が上ってました」 「何よりだ、敵に対してそれだけの闘志は必要だからな」 ニッと不敵な笑みを見せる黒龍に、俺は苦笑いで返す。 「ふふっ……」 だが、俺のその行動が、ウルフウーマンに時間を与えてしまっていた……。 「きゃぁ!」 「なっ、赤龍!」 ウルフウーマンが、赤龍の後ろに移動し、両腕を背中で締め上げる。 同時に、カシャンと赤龍のダガーが地面に落ち、その喉に黒い爪が突き立てられる。 「ウルフウーマン、貴様再生能力を……」 「そうだ、ついこの前完成してな、新たにインプットしておいた」 黒龍もこれは予想外だったのだろう、ウルフウーマンの傷が完全に消えていたのだ。 赤龍の喉には爪が食い込み、今にも突き刺されそうな勢いだ。 チャキッ……。 「動くな!」 俺が軽く剣を動かすと、ウルフウーマンが直に反応した。 「妙だなウルフウーマン? 何故さっさと赤龍を殺さない?」 「…………」 俺もそう思った。そしてウルフウーマンが黙り込んだのを見て、確信を得る。 "こいつは、傷が治っても力が戻ってない" 「赤龍を人質にして逃げようって腹なんだな?」 「へぇ? そうなんだ、でも残念でした! 私は死ぬのなんて怖くないわ!」 赤龍が俺の言葉に続く。 こうすれば、図星を突かれたウルフウーマンの油断を誘えると思ったからだ。 「ふふっ。そうか、怖くないのか?」 「えっ、ちょ、ちょっと……」 「判断ミスだ青龍、こいつはそんな奴の悲鳴を聞くのが大好きだ……」 黒龍は冷静に言うが、俺はそんな場合ではない、今にも赤龍の喉が裂かれそうなんだ! 「や、やだ……止め……」 「何だ震えているではないか? ああゾクゾクする。お前はどんな声で鳴くのだ?」 グッと爪に力が入り、赤龍の喉から少しだけ血が滲み出る。 「嫌ぁぁぁぁぁぁ!」 ――ドシュン。 赤い血が迸る。俺の目の前を染める。俺はそれを見て目を見開く、だが――。 「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……くそぉ、ついに死んだと思ったわよ」 「せ、赤龍?」 俺の横で、手で首を抑えながら、肩で息をしている赤龍がいた。 じゃあ……。今の血は……? 「矢……? 白い矢……まさか!」 ウルフウーマンの右腕に、三本の白い矢が突き刺さっていた。 コッ…コッ…コッ…コッ…。 倉庫の屋上に繋がる扉の向こうから、地面を蹴る音が聞えてくる。 それと同時に、黒龍の顔に強い笑みが見える。 「麗しきウルフウーマン。貴女もいい声で鳴いて欲しかったのですが?」 扉の闇を照らしながら、その男は笑顔で姿を現した。 645 :HP-5000 [sage] :2007/02/08(木) 20:13:37 ID:4mScaUAn 7∞ ∞ ∞ 白い髪。灰色の目。その声はとても透き通っていて、聞いた者を魅了する力を持つ。 ウルフウーマンに負けず劣らない、綺麗な白い指先。 その左手に握られた、白銀色のボウガンが、月の光に照らされて美しく光り輝く。 四龍最高の実力者にして、組織の最高決定権保持者、並びに、全ての部隊の総括指揮官。 その名は――。 「白龍、まさか貴様が出てくるとはな……これを受けるのも久し振りだ……」 ウルフウーマンが右腕に刺さった白い矢を見て、その腕を肩と水平にして上げる。 シュゥゥゥゥゥゥゥゥ! 三本の矢、その一本が白い光を放つ。 バシュゥゥゥン! それは爆発すると、銀色の粉が夜空に舞い踊り、ゆっくりとウルフウーマンに落ちていく。 その粉はキラキラと光り輝き、ウルフウーマンを祝福しているようにも見える。 この粉こそ、彼が"銀光雪の白龍"と呼ばれる由縁だ。 それは、一つ一つが超小型爆弾であり、白龍の声に反応して一気に対象を消滅させる。 「遅くなりました黒龍」 白いスーツ姿の白龍は、黒龍と並ぶとそれは絵になる。そして、俺は興奮していた。 「おおっ、おおおおっ! おおおおおおおっ!」 最強と言われたコンビがそこに立っている、興奮しない方が変だ! 「白龍、お前また食事でもしていたのか?」 黒龍……シリアスな雰囲気を壊すようで、なんだが……。 何って言った? 「ええ、上等な白ワインが手に入りましてね。そうだ、どうです? 飲みに来ますか?」 待て! どうして地面に座り込んでいるウルフウーマンをナンパしてるんだ、あんたは! 黒龍を誘うならまだしも……嫌、それよりも本当に食事で遅れたのか? 「素敵……白龍様……」 頬を赤くしている赤龍とは裏腹に、俺は何だか悲しくなってきた。 仮にも、組織の最高権力者が"食事"で遅れたなど、聞いた事もない……。 「断る」 「それは残念」 当たり前だ! どうやったら来てくれると思うんだ! 相手は敵だ! 怪物だぞ! 「では……話して貰いますよ。言わなければ吹き飛ばします」 「……何が知りたい?」 緊張感がまた戻るのがわかる。流石にその辺は百戦錬磨の強者だ。 ウルフウーマンが素直に、それも情報を話そうとしているのが、それを物語る。 「本部の場所」 「ふざけるな」 眩しい笑顔で言った白龍に、ウルフウーマンがあっさりと言い返す。 当然だ。どこの世界に、自分の組織の場所を言う悪人が居る? それも幹部クラスだぞ? 「では仕方がありません。吹き飛んで貰います」 「残念だが、それは無理な相談だな」 「っ!? 白龍! 早く爆発させて下さい!」 ビュンと言う音がして、動けなかったはずのウルフウーマンが、反対側の倉庫の屋根に. 飛び移るのが見えると、俺は急いで白龍に叫んでいた。 「参りましたね、距離が遠すぎて無理です」 「あんたなぁ!」 笑顔で言っている場合じゃ無いんだよ! 思い切り逃げられてるじゃないか! 「ふふっ、ふふふっ。あははははははっ! 白龍! お前は本当に変な奴だな!」 「おや? いい笑顔も作れるではありませんか? その方が随分可愛らしい」 嘘だろ……? 吃驚するぐらいの笑顔だった。 あの冷徹なウルフウーマンが、腹を抱えて笑っていたのだ。 「ふんっ……今にその綺麗な顔を引き裂く、覚悟していろ」 だが、その顔はまた直に、凛とした表情と、冷たい視線を取り戻す。 そして、ウルフウーマンは闇の中へと姿を消した。 だがしかし……どうやったらあそこまで追い込んで、逃がせるんだ? 不思議でしょうがない……。 「素敵……白龍様……」 「君が赤龍ですか? どうです? 今夜食事でも、上等なワインが手に入りまして……」 俺は赤龍をナンパし始めた白龍を見て、その日が最悪の運勢だろうと決定付けた。 646 :HP-5000 [sage] :2007/02/08(木) 20:15:26 ID:4mScaUAn 8∞ ∞ ∞ ピピピピピッ! 「熱は無いようね、打撲が少し多いけど……大丈夫ね、戦闘に支障は無いわ」 「ありがとうございます」 俺は今、本部地下にある白魔道部隊第一病棟に来ている。 ウルフウーマンとの戦闘で、体中激痛が走っていたからだ。 目の前で体温計片手に診察してくれているのは、通称"ドクター"で知られる女性医。 白魔道部隊の隊長でもある人だ。 「赤龍はどうしたの? あの子、火傷や出血もあるって聞いてたけど?」 「白龍にナンパされて、そのままくっ付いて行きました。ふぅ…」 そう説明すると、俺は今日散々な目に遭った事を思い出し、軽く溜息を付く。 そして、同時に後悔する事になる。 バキッ……。 「へぇ? 白龍に連れられて……それは、それは……」 「うっ……」 ドクターが見事に手にしていた電子体温計を、指先でへし折る。 更には掛けている細長い眼鏡が異様な光沢を放ち、綺麗な黒い瞳が見えない。 少しだけウェーブした茶色を帯びた髪が、肩の後ろで少々上下に揺れている。 そう……ドクターは人妻だ、勿論誰か旦那なのか言うまでも無い。 「青龍君、ついでにマッサージとかしてあげようか?」 「け、結構です! 俺、これで失礼します!」 ウィィィィィン。 俺は大慌てで、にこやかに言ったドクターから逃げるように、部屋から出る。 ドクターが俺を"君""ちゃん""さん"など付ける時は、相当怒っている時なんだ。 マッサージにも相当気合が入るに違いない、命に関わる。 「白龍のせいで戦闘不能になるのは御免だぜ」 「私が何です?」 俺は再び凍りつく、隣に思いっきり白龍が立っていた。 さて、どうしたものか……様子からすると、妻に会いに着たんだろうが……。 今入れば凄い事になりそうだ。と言って白龍に味方しても、ドクターに睨まれる。 ドクターに味方しても、白龍は一応上司、どちらにしろ俺には最悪な状況だ。 ウィィィィィン。 「麗しき私のドクター、今日もお前の為に眩しい笑顔を……」 ああ……何て考えている内に、白龍が中に……。 「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅりゅぅぅぅぅううううう!」 扉が閉まった部屋の中で、物凄いドクターの声と、ガシャガシャと轟音が鳴っている。 死んだかな……? ウィィィィィィン。 息を呑んで聞いていた俺は、自動ドアが開いたのを見ると、ギョとした顔でそれを見る。 「は、白龍……さん? 大丈夫ですか?」 「取り合えず青龍、話があるので私の部屋に行っててください」 スーツの至る所に、メスや注射器が刺さっている姿で出てきた白龍が、笑顔で言う。 ウィィィィィィン。 そして、再び中に入って行った。 減給決定……だよなたぶん。 うん……たぶん、絶対減給だ。 647 :HP-5000 [sage] :2007/02/08(木) 20:23:39 ID:4mScaUAn 9∞ ∞ ∞ 「お前もドクターに浮気がばれて減給に? お互い頑張ろうな……」 俺は白龍の部屋、地下司令室に着くと、既に部屋にいた赤龍を哀れな目で見る。 「はぁー? 会うなり行き成り何言ってるのよあんたは?」 どうやら違うらしい……。赤龍は何の事かわからない様子でいる。 ウィィィィィン。 「これで、四龍全員揃いましたね」 そして、黒龍と共に入ってきた白龍を見て、俺は直に気を引き締める。 これが、初めて四龍全員揃って行う会議だと理解したからだ。 ピッ! 「このデータを見てください」 モニター横でリモコンを操作する白龍に言われると、俺はその内容を凝視する。 デスサイドキャッスルの活動内容及び、それを阻止した俺達の戦績を表すものだ。 「阻止率……えっ!? ご、五十パーセントにも満たないんですか!?」 赤龍が叫ぶ。敵の動きが激しくなっているのだ。だが、流石にこの戦績は酷過ぎる。 「問題ですね。俺達四龍の部隊、四つで分けても二十パーセントにも満たない」 「そうですね青龍、それも阻止出来る確率が高いのは、私達四龍が直接動いた時」 ウルフウーマンのような敵がいた場合、四龍が居ない部隊で阻止出来る確立は低くなる。 四龍に数えられる俺や赤龍でさえ遊ばれていたんだ。無理に決まってる。 「では、今度は此方のデータを見てください」 ピッ! 「あっ! 凄い!」 赤龍が最初に声を上げる。 俺も驚いて声が出なかった、先程と同じデータを現す内容がモニターに表示されている。 その阻止率、何と九十八パーセント以上。ほぼ百パーセントの内容だった。 「ほう……これはまた……白龍? このデータは?」 「格闘家部隊の戦績です」 黒龍も流石に感心した様子で、煙草の火を消しながら言う。 本来、四龍が請負う部隊は俺の重剣士、赤龍の軽剣士、黒龍の銃撃士、白龍の弓闘士。 この四つしかない、格闘家は確かにリアリスト・サイバーゲームで選べる職業だが、 その部隊が実際に存在すること事態、俺は知らなかった。 「皆さん知らないのも無理はありません、この部隊は私がまだこの組織に入った時、 四龍の制度が出来る前に存在した、第五の部隊なのです」 「第五の部隊? ですが、活動を見た事がありません」 「この部隊は戦いに自分の体を直接使うと言う理由から、既に廃止されいます」 俺は白龍の答えを聞いて、ん?と頭を捻る。体を使うのは、俺達も同じじゃないのか? 「こう言う事だ、俺や白龍の攻撃は遠距離、青龍は中距離、赤龍は近いがその気に. なれば、ダガーを敵に向って投げ付ける事が出来る……だが」 「完全に密着状態でしか、敵にダメージを与えられない」 黒龍の言葉に、俺は気が付いて最後に付け加える。 「その通り、それが災いして部隊に入団する者が居なかったのです」 当たり前だ、相当の使い手ならともかく、相手は殆どが格闘を得意とする半獣人間。 幾ら体を武装しても、恐怖があれば対応が一歩遅れるからだ。 「少数ですが、部隊に入団した者達が存在しました。それを隊長となる筈だった男が、 当時の組織のトップに掛け合い、格闘家だけの独立部隊を作り上げたのです」 白龍以外の全員が絶句した。消える筈だった部隊を、たった一人の男が強大な組織に. 掛け合ったなど前代未聞だ。 「そして、何時の間にか彼の部隊は、私達の組織に対抗出来るまでに成長してしまい、 今では殆ど立場が逆転しています」 「立場が逆転? えっと……戦績の事ですか?」 「違うな、端的に言えば金だ。支援する側と、支援される側が反転したと言う事だ」 「正解です黒龍、情けない話ですが、今この組織の維持費は、彼の組織からの支援. に頼っています。そこで突然ですが、青龍赤龍の二人に指令を出します」 格闘家部隊を束ねる男に会って、組織に戻るように説得してください。 これ以上大きくなると、敵の組織壊滅後、新たな敵になる危険も大きいからです。 共通の敵が消えた後、支援を打ち切られればどうなるか……わかりますね? これから支持する場所に、格闘家部隊のアジトの場所を示す案内人が居ます。 彼の組織の合言葉になるコードネームは……。 ――血溜まりのオロチ。 648 :HP-5000 [sage] :2007/02/08(木) 20:29:03 ID:4mScaUAn 10∞ ∞ ∞ ブォォォォォ! 俺達は、白龍の指令を受けた後、何処かわからない偏狭の地へ来ていた。 周りは荒れ果てた荒野で道も悪く、車がガタガタ言ってやがる。 まったく。こんな所に住む奴は相当な変わり者だろうな……。 キィ! 「青龍様、赤龍様、目的の場所に到着しました」 「ご苦労、俺達が先に下りる。残りの奴らは後に続け」 ガチャ……。 俺は車のドアを開けながら、中に居た数人の剣士に言う。 そして外に出て直、俺は言葉を失う事になる。 「こんにちは。貴方達が青龍と赤龍ね? よろしく……ん?」 サワッ……。 俺と女の間に風が吹く。 健康的な小麦色の肌、ツインテールの栗色の髪、少し切れ長なその視線。 俺は二十二だが、少し年下だろうか、顔にあどけなさがある。 だが、その姿は大人のキャリアウーマンが着るようなスーツ姿だ。 だがしかし……可愛い……。 ハッキリ言おう、一目惚れだ、俺は速効でこの女に惚れた。 「……あの? 何か?」 「ちょっと! 青龍! 後つっかえてるわよ!」 「……っ!? あ、ああ……」 女が不思議そう首を傾げていると、後ろから赤龍の怒号が聞え、俺は直に車から降りる。 それと同時に、赤龍と並んだ俺の後ろに、部下の剣士達が一列に並ぶ。 相手の方は一人……護衛はなしだな……しかし、こんなか弱そうな子が案内役か……。 「私はALと言います。よろしくね!」 「っ……」 待て待て、何故そんなに可愛くポーズを決めて自己紹介する? 赤龍は絶句してるが、 俺は卒倒しそうだぜ……。 「あれ? 乗りが悪い人達ね?」 「そう言う問題じゃないと思うわよ……私が赤龍、よろしく」 「青龍だ……よろしく。それでALと言うのは?」 「アームレフトの略、私こう見えてもオロチ様の左腕、ちなみに戦闘要員」 待て……行き成りにこやかに言ってるんじゃねぇよ。オロチって言うと、格闘家部隊を. 束ねる男だな? で? この子が戦闘要員? ……………悪いが全然見えない。 「ところで、その後ろの人達は?」 「あ、ああ。俺の部下だ、護衛の為に一応……」 バチィン! その瞬間、俺は何が起きたのか、さっぱりわからなかった。 わかったのは、左頬に痛みを感じたのと、何時の間にか俺が横を向いていた事。 その視線の先にいる赤龍が、口をポカンと開けていた事。 そう……俺はALのビンタを食らっていたのだ。 「オロチ様の条件聞いてました? "二人だけで来い"でしたよね?」 「あ、あんたね! だからって殴る事…」 「落ち着け赤龍……悪いのはこっちだ……」 俺はその場から移動した様子の無いALを見て、放心気味に言う。 この俺が、まったく反応出来なかった……。 「わかればいいのよ。じゃあ一応、合言葉を聞こうかな?」 「ち、血溜まりのオロチ?」 鼻頭に左手の人差しを突きつけられると、驚いた顔で赤龍が答える。 「よく出来ました! じゃあ二人だけ乗ってね」 「えっ!? ちょ……ちょっとまっ」 「うおぉ!?」 バタンッ! ALが可愛くポーズを決めたのを見ると、俺達は行き成り高級車に押し込まれ…。 ブォォォォォォ……。 そのまま、車は走り出した。 後ろを見ると、呆然と立ち尽くす俺の部下達だけが見えた……。 649 :HP-5000 [sage] :2007/02/08(木) 20:35:02 ID:4mScaUAn 11∞ ∞ ∞ ブォォォォ……。 「もう少しで着きますからね。ふんふんふーん……」 ALが楽しそうに、鼻歌を歌いながら車を運転している……んだか。 ここは何処だ? 猛スピードで走り出し出したかと思えば、何時の間にか、辺りがアスファルトで囲まれる. 場所に着いていた。 何とか来るまでの道順は覚えているが、ここまで来るまでの物凄い荒々しい運転で……。 「うぇ……酔った……気持ち悪い……」 赤龍程ではないが、俺も少し気分が悪い……。 戦闘訓練を受けている俺達がこうなるんだ、相当酷い運転だった……。 それはさて置き、俺はさっきから不思議でしょうがない事がある。 「ふぃ……相変らずオロチ様の屋敷は広過ぎね。全然屋敷が見えないよ」 ALが流石に疲れた様子で言う。これは屋敷の中なのか? それにしては…。 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ! 「うっ、嘘? 何あれ?」 「戦車だ、今頃気が付くなよ……」 もう何が起きても驚くまい、車の横を何度も戦車が通り過ぎているのだ。 それだけではない、なにやらミサイルを搭載した車何かも見える。 オロチと言う男は世界的軍事力でも手にする気なのか? 「AL……オロチはどんな男なんだ?」 「…………会えばわかるよ」 急にALの空気が変わる。 フロントミラーに映るその顔が、一瞬だけ怪しい笑みを見せていた。 ∞ ∞ ∞ 「ねえ? 青龍……白龍の話では、格闘家部隊って少数だったのよね?」 「ああ……そうは見えないな、全員が戦闘要員でないにしても……」 屋敷着いて、俺達は目を丸くしていた。 広い屋敷の中に、まるで学校でもあるのか? と言うほどの人が居るからだ。 しかも……。 「あのAL? ここには男性は居ないのかしら?」 「居ないよ? 女の子ばっかり」 「うっ、やっぱり……青龍! オロチって女好きよ! 襲われたらどうしよう!」 赤龍、お前の言い分は前者だけ納得しておこう、確かに周りは女だらけだからな。 …………本当にオロチとはどう言う男なんだ? 「ここだよ。オロチ様! 連れて来ました!」 コンコンッとALが扉を叩くと、中から"ああ、入れ"と言う声が聞こえてくる。 その声を聞いて、俺と赤龍の表情が硬くなり、緊張感が増す。 これから終に、この壮大な組織を束ねる男に会うのだ。覚悟は必要だ。 ガチャ……。 「ああんっ! だめぇ! イクゥ! 私イッちゃぅ!」 「…………………………」 取り合えず……扉を閉めてもいいだろうか? 何故? こんな時に? 嫌……それ以前に何をしてる? 何故? 扉が開いて女の喘ぎ声が聞えてくるんだ? で、ALは普通な顔してるし……。 取り合えず……扉を開けた瞬間に赤龍はその名の如く、頬をボッと真っ赤にして……。 「きゃっ!」 と顔を覆ってしまった。 裸の女がソファーに座らされているあげく、後ろから両足を抱えられるようにして、 オロチのそれを、思い切り飲み込んでいるのが見える。 「イクッ! イクイクイクイクッ! もう駄目ぇ! 許してぇぇぇぇ!」 「何してる? 座れよ?」 「ひぁ! 駄目…あぁぁぁぁ! 凄いのぉ! ああんっ! イっちゃう!」 出来るか……。 俺達の目の前で、女を抱き上げてソファーに誘ったオロチを見て、俺は心の中で呟いた。 650 :HP-5000 [sage] :2007/02/08(木) 20:41:50 ID:4mScaUAn 12∞ ∞ ∞ 白龍と同期と言うからには、年相応の顔をしていると思えば…。 黒龍白龍にしても、全盛期の奴らはどうなってるんだ? 皆、童顔なのか? 「これが白龍が提案する、今回の締結についての書類…」 ズプズプッ……。 「ひゃぁ! ああ…ああっん! あんっ!」 「成る程、俺の部隊に帰ってきて欲しいわけだ」 オロチが片手に書類を持ちながら、大理石の机に女を押し付け、後ろから入っていく。 「ああ、それで条件としては……」 ズッ! ズッ! パンパンッ……。 「んぁぁぁ! イク! もう駄目! もう…んぁぁぁ!」 オロチがゆっくり前後に動く度に、女が俺の目の前で首を振って悶えている……。 「ふ…ん、大体理解したが。にしても……あの当時は俺達に酷い扱いをしておいて、 今更帰って来いと言われてもな。ふぅー」 首を振って面倒そうな顔をするな、そして腰の動きを早めるな。 「ひぁぁ!? な、何ごれ? 凄ずぎ……あっ…あ…あ…ひゃう! あああああっ!」 パンパンと言う音が早くなるに連れ、女の尻の肉が、後ろから前へと、波打つのが見える。 更には、俺の顔に少しだけ女の唾液が飛んでくる。 「ゴクッ……す、凄い……こ、こんなになっちゃうんだ……」 赤龍? 体を丸めてまで見るものか? 恥ずかしいなら見るなよ、顔真っ赤だぞ? さっきまで顔覆ってただろ? その様子じゃ処女か? 「ふざけるな。そう白龍に伝えておけ」 「…………………てめぇぇぇぇぇ!」 ダンッ!バサバサッと、書類を放り投げられると、俺は机を殴り、立ち上がる。 「ああ? 興奮して盛ったか? だが、これは俺のだぞ? 隣の女で我慢しとけ」 「ひっ!? 青龍まさか!」 「誰がお前みたいな性悪抱くか!」 ガッ!自分の体を抱くようにして身を引いた赤龍に言うと、俺はオロチの胸倉を掴む。 「こんなふざけた話し合いがあるか! こっちは誠意を持って来てるんだぞ!」 「放せよ木偶の坊」 黒い髪、その中に隠れた青い瞳が、一瞬赤く染まったように見える。 刃金のような切れ味を見せるその声は、俺の体を直に硬直させ…そして。 「せ、青龍!」 赤龍が心配そうに俺に駆け寄ってくる。 俺は完全にオロチの殺意の篭った気迫で、その場に両膝を付き、体中から汗が吹き出た. のがわかる。 ――息が出来なかった。 「その程度で良く青龍の名を持ってるな? 情けねぇ奴だ」 「あっ、も、もう許して……もう無理……んぁぁぁ!」 ブチュ…と言う音がして、女がまた悶え始める。 オロチが右手上げると、肩で息をしていた女の背中に添え、再び中に入っていく。 チリッという音がして、俺はその音がする方向を見る。 「ひやぁぁぁぁぁぁぁ! だべ! もうだべ! おがぎぐなじゃう! んぁぁぁぁ!」 チリチリと音がする度に、押し付けられた女の胸が、大理石の上、下、に移動させられ、 ムニムニと形を変える。 オロチの右手は、薬指と小指が鉄で出来ていた。 それが、オロチが女の中を荒々しく行き来する度に、ぶつかって音を出しているのだ。 パンパンパンパンパンパンパンッ! 「っ……きゃ、きゃぁ……あうっ…あ…ひゃ…ひゃぁぁぁぁぁああああああああ!」 女がもう絶頂に来たのだろう、オロチが女の両腕を掴んで後ろに引張ると、抑制されて. いた胸が汗と共に弾け飛び、重力に逆らって何度も反り返る。 そして……女が達するその目前だった……。 ミシミシッ……。 「くくくっ……ふはははっ! はーははははははははははははっ!」 オロチの笑い声が高く響き、俺達はそのまま声を失った。 「イクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ! うぁぁぁぁ……」 シュゥゥゥゥゥゥゥ……。 絶頂に達した女が体を最高まで仰け反らせ、体からは所々から湯気が立ち昇っている。 女が……俺達の目の前で、怪物に変身していた……。 651 :HP-5000 [sage] :2007/02/08(木) 20:43:42 ID:4mScaUAn 今回は此処までです。エロかった……かな? お粗末さまでした(_ _) 652 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/08(木) 20:55:30 ID:Uggy/3mI GJ!!! 653 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/08(木) 21:43:45 ID:lmi1xK7O 悪じゃないけど、バンパイヤに刻印を押された女性警官が バンパイヤハンターにボコボコにされたあげくハメられるのってどうよ? 654 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/08(木) 22:28:03 ID:ca6UI+Wr gj 655 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/08(木) 22:38:03 ID:WRRSegKl >>653 どんだけ影響受けてんのww 656 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/08(木) 23:11:48 ID:6JDLzfOB 悪人ではなくて属性が『悪』のダークエルフってのはあり? 657 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/08(木) 23:35:31 ID:vBISUI3c ダークエルフは大好物だ! 658 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/08(木) 23:37:28 ID:3EMKwf4o トロウル乙 659 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/09(金) 03:24:12 ID:diY6rLa1 ちょっと亀レスだけどザーラ様GJ。こんだけ悪いと龍牙との第一話の戦闘が光るね。しかし、やっぱエロいわ。彼女。 ところで、秘書のお姉さんも気になるんですがご活躍の予定は? 660 :620 [sage] :2007/02/09(金) 12:47:06 ID:yl9uMoPZ 感想くれた方々、ありがとうございます。 >>631 本編最終話でザーラは正義側に寝返っているので(人間性は変わってませんが)、 「続き」を書くのはさすがにスレ違いになるだろうと思います。ご了承下さい。 >>659 現時点で秘書の活躍予定はないんですが、何か思いついたら書くかも知れません。 すいません。 661 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/09(金) 13:40:35 ID:fmQriMeQ 別にいいんじゃない? 榊夫妻がいいんだし 662 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/09(金) 14:07:21 ID:MG/aKBGJ 榊さんはあくまで悪側という体裁を崩してないからなぁ。 あのラストも良かったし続きより新作がいいな… 663 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/09(金) 15:19:24 ID:BAD8VXBo ザーラたまが出てくれるってだけで、全然スレ違いじゃないんで どしどし書いてください(;´Д`) 664 :HP-5000 [sage] :2007/02/09(金) 20:08:14 ID:mOW///Ag たった今,前回のつづきが書き上がりましたので投下します。以降5スレほど消費予定。 今度こそ次回更新未定です(_ _) 665 :HP-5000 [sage] :2007/02/09(金) 20:08:50 ID:mOW///Ag 13∞ ∞ ∞ 「これが、今回敵が新たに生み出した有機生命体の、輸送ルートだ」 俺はモニターに映った今回の作戦内容を、目の前に並ぶ部下達に説明している。 今回の作戦内容は、敵が新たに生み出したとされる、謎の有機生命体の殲滅と、 その輸送ルートの制圧が目的だ。 「……この地区の輸送列車を今から殲滅に向う、各自抜かりなく行動してくれ」 俺は一通りの説明を済ませると、自動ドアに向って歩く。 「ああ……そうだ」 俺は言い忘れがある事に気が付き、足を止めて部下に向き直す。 だが、あまり言いたくは無い事柄だ、だから忘れていた。 しかもだ、俺の部下達が期待に満ちた表情をしてやがる。不謹慎だぞお前ら……。 「今回の任務では、オロチの女と共同戦線を張る」 「ひゃっほー!」 同時に部下達が喜んで飛び上がりやがるし……頭が痛いぜまったく。 ガチャ…。 「オロチ様、私もう逃げませんよぉ! だから牢屋に入れるの止めてくださぁい!」 「我がまま言わないの! 皆平等に受けてるんだから! 我慢しなさい!」 目の前で怪物になった女に、ALが両腕に拘束具を付け、部屋から連れ出していく。 「い、今の女はまさか……」 「ああ、デスサイドキャッスルのベアガールだ。俺が捕まえた」 あの時、オロチは"白熊は珍しいだろ?"と、呆然としている俺達に笑って言った。 オロチの奴は、敵の女を捕獲し、その捕獲した女共を自分の部下にしていたんだ。 これが、格闘家部隊が成長した理由とも言えるだろう。 そして次に、オロチはとんでもない事を提案した……。 「なっ、オロチの部隊と共同戦線を張る!? 正気ですか白龍!」 「私は何時でも正気ですよ。せっかくの彼の申し出です、断われば失礼になります」 本部に帰って報告した俺は、白龍の言葉が信じられなかった。 確かに戦力的には、相当なアップが見込めるだろう。 だが、オロチの部隊の殆どは、デスサイドキャッスルに属していた奴らばかり。 何時裏切られるとも知れない……。 「納得出来ません! それに、オロチが敵に取入ってないとも言えないんですよ!」 「確かに青龍の言う通りだな、考えても見ろ白龍。一人の男が、そんなに大勢の敵の. 女……それも半獣共を連れている。幾ら屈服させるにしても度が過ぎている」 「白龍……」 「青龍、これは彼と親睦を深める良いチャンスです。決定の変更は無しです」 黒龍の後押しを受け、俺はもう一度白龍に強い視線を送るが、答えは変わらなかった。 そして……共同戦線を始めて既に数ヶ月……俺はその度に頭が痛い……。 ピッ! 「何時も無愛想な人ね? たまには笑ったら?」 笑えるか……お前も少し前までは、平気で人を殺してたんだろうが……。 「さっさと乗れ、次の奴……」 俺が無愛想に言うと、女は皮肉の篭った顔で舌を出し、横を通り過ぎるのが見える。 俺の後ろには、戦士達が乗る輸送型の飛行機がある。それに乗って行くんだ。 オロチの格闘家部隊、通称"オロチの女"は、言うまでも無く全員が怪物。 今は綺麗な顔してやがるが、戦闘になればその本性を剥き出しにする。 ピッ! 俺がさっきからやっているのは、こいつらがオロチの部隊に属しているかの確認だ。 こいつらは全員、体の何処かにオロチへの忠誠を示す刻印がある。 それは小さな刻印で、池の中から八つの蛇が空に向って伸びている、と言うデザイン。 この池が"血溜まり"そして蛇が"オロチ"を現しているんだろうな。 「ねぇ? お兄さん今夜暇? 良かったら私と……」 「お前みたいな化け物はお断りだ」 胸元を大きく開いた女に言うと、俺は胸の刻印に機械を翳す。 ピッ……機械の反応を示すサインは赤と青だ。 この刻印はバーコード見たいな物で、青が出れば、オロチの女と言う事になる。 つまりは、オロチの奴は偽者が紛れ込まないようにしているんだ。 「むぅ……皆! この男、絶っっっ対に不能よ!」 女は俺に断わられた腹いせだろうが……。 何で男の笑い声まで聞えてくる?……今笑った奴ら、取り合えず減給だ……。 本当に……頭が痛い……。 666 :HP-5000 [sage] :2007/02/09(金) 20:11:14 ID:mOW///Ag 14∞ ∞ ∞ ゴォォォォォォォ……。 「はいはいーい! 皆仲良くしましょうねー!」 輸送機の細長い通路の真ん中で、可愛くポーズを決めて飛び跳ねている女が見える。 通路の両サイドには、壁を背にして俺の部下と、オロチの女が交互に並んで座っている。 それにしても、俺はその光景を見て、改めて良かったと思う事もある。 「どしたの青龍? ボーっとして?」 「あ、ああ……別に何でもない……」 通路で踊っていたのは言うまでも無く、オロチの左腕、ALだ。 俺は背が高い、ALは普通だから当然、何時も俺を見上げて来る感じになる。 彼女は、初期の段階で格闘家部隊に属していた、少数の内の一人だった。 何度も言うが、俺はこの女に惚れている……化け物でなくて本当に良かった。 「あんまり皆を毛嫌いしないでね。確かに根は超の付く悪人だけど、オロチ様に皆. 恋してるから大丈夫!」 俺に向ってピースしてくれるのはいいが、流石にそれは無理だ。 それはつまり、オロチの言う事は何でも聞くと言う事、"人を殺せ"と言われれば、 容赦なく殺す奴らって事だ。 絶対に信用は出来ない……んだが。 「ねぇ? お兄さん可愛いね? 今夜空いてる?」 「は、はい! 喜んで!」 待てそこの部下A、相手は化け物だって何度言えばわかる……。 「今夜俺と熱い夜を交わさないか?」 「あら? この私と? オロチ様みたいに満足させてくれるのかしら?」 おい、そこの部下Bは口説いてんじゃねぇよ! 何考えてる! 「私ぃ、最近オロチ様が相手してくれないからぁ、下のお口が寂しいのよねぇ」 「ぶっ!」 部下C……鼻血の出し過ぎで、お前そろそろ死ぬんじゃないのか? これがオロチに恋している奴らのやる事か? 全員唯の盛ったメスじゃねぇか! 俺の部隊が全員男だってのも災いしてるのか? お前ら、状況を考えろ! これから敵地に乗り込むんだぞ! 何なんだこの緊張感は! 完全に壊れてるだろうが! 「此処は合コンの寄り合い所かよ……」 「気苦労耐えないみたいね! まあ! 気にしない気にしない!」 …………可愛いよなやっぱり……。 「……………え、AL、良かったら今度食事でも……」と、本来なら誘いたいが……。 俺が崩れたら部隊は総崩れ、絶対に無理だ。これが指揮官の苦悩と言うやつだな、うん。 ビー! ビー! ビー! 急にサイレンが鳴る、今までナンパしていた剣士達が一斉に表情を引き締める。 オロチの女達も、怪しい薄笑いを浮かべ、楽しそうな表情になる。 緊張が一気に高まるのが見て取れる。 「よぉし! 今日も張り切って行きましょー! ね! 青龍!」 「おう」 クルクル回転しながら腕を振り上げるALを見て、俺は背中の剣にゆっくりと手を伸. ばした。 667 :HP-5000 [sage] :2007/02/09(金) 20:13:48 ID:mOW///Ag 15∞ ∞ ∞ 「グォォォォォォ!」 物凄い勢いで、列車から怪物が飛び出してくる。 こいつらは敵の新たな有機生命体"モウモウ"牛の頭にMチップを埋め込んだ化け物だ。 …………何故モウモウ何て可愛い名前なのかと言うと……。 「わぁ! 牛が人間みたいに変身してるね、可愛いー! 名前はモウモウちゃんで!」 と、ALが勝手に本部に通信してくれたおかげだ。 後で黒龍辺りに"ふざけているのか青龍?"と言われそうで怖い……。 しかも可愛くないだろあれは、物凄い筋肉だぞ? どうやったら可愛いと思うんだ? バチバチバチバチッ! 「はぁぁぁ!」 「ギャァァァァァァァ!」 俺は電撃を地面に走らせ、目の前のモウモウが柱の中で消滅して行くのが見える。 もう随分と戦ったが………。 「あはははっ! 面白いの作ったじゃない! この肉を貫く感覚! 堪らないわ!」 「ゴガァァァァァァァ!」 ドシュン……と体を角で貫かれ、数体のモウモウが空中に放り投げられる。 見た所、角がある動物の半獣だろうな、鹿か…? 足は馬の蹄見たいな形してやがる。 俺の剣士達も相当なもんだが、こいつらオロチの女は流石に群を抜いている。 性格にかなり問題はあるがな……。 「危ないよ青龍!」 「っ!?」 パァァァァァァン……と俺がそれを気にしている間に、目の前に迫っていたモウモウが、 声も無く弾け飛ぶのがわかる。 「ふぅー、何でボーっとしてるかなぁ? 今は戦闘中でしょ?」 「あ、ああ……悪い」 目の前に着地したALを見て、俺は相変らず信じられない顔をしている。 この小さな細い腕で、良く怪物を木っ端微塵に出来るもんだ、と感心していたからだ。 「もう少しで全滅だからガンバロー!」 そう言うと、ALの髪を結んだ長い紐が、俺の前で靡いて行くのがわかる。 戦闘用の服なんだろう、それは輸送機でのスーツ姿ではない。 黒いノースリーブの服、お尻しか隠さないズボンは、長い足の太ももを露出している。 そして縞々模様のニーソックス。黒いブーツ。 何時もはピンクの紐で結んでいる髪を、今は紫色の紐で蝶々結びにしている。 「逆に見惚れて支障が出るんだよな……はぁ!」 バチバチバチバチッ! 俺はその姿を見て呟くと、目前に迫っていたモウモウを薙ぎ払う。 その時だった。 ドゴォォォォォォォォン! 「きゃぁぁぁぁぁ!」 「なっ、AL! 大丈夫か!」 ALの悲鳴が聞えて、頭を上げた俺は顔を強張らせる。 列車の一部が爆発していた。しかも、その前に悲鳴を上げたALが横たわっている。 「うぉぉぉぉぉぉ!」 とにかく俺は、動かないALの元に急ごうと、目の前の敵を薙ぎ倒しながら突進する。 「ほーほほほほほほほっ!」 「女の声……人型が居たのか!」 爆発した敵の列車の陰から、物凄く不快な女の高笑いが聞えてくる。 短い黒い髪、縦に金色の線が入った瞳。ボンテージを思わせる形の、蛇皮の肌。 黒革のミニスカートを穿いているが、あまり意味は無いように見える。 綺麗な顔だが、口元には長い牙が見え、それは少しだけ濡れて、毒々しい光を放つ。 「あれは……資料で見た事がある、確か名前は……」 俺はその姿を見て、倒れているALを見ながら、思考巡らせる。 そして、最悪の名前を思い出す。 ――毒蛇女王、スネーククィーン。 やつの牙に噛まれたら……確実に……死ぬ。 668 :HP-5000 [sage] :2007/02/09(金) 20:16:45 ID:mOW///Ag 16∞ ∞ ∞ 「ううっ……」 「あら可愛い? 悶え苦しむ姿を見るのが楽しみだわ」 「止めろ! ALを放せ!」 俺の目の前で、スネーククィーンの牙を、後ろから首筋に刺されようとしているAL. が見える。 俺は周りの敵を薙ぎ払い急いだが、間に合わなかった。 「少しだけ刺して、時間を長引かせてやろうかしら?」 「てめぇ! 少しでもその牙でALに触れてみろ! 首を吹っ飛ばしてやる!」 俺は剣を大きく振りかぶると、スネーククィーンの注意を何とか引こうと必死だった。 「残念でした。私は男よりも女の方が好きなのよ。甲高い悲鳴が凄くいいでしょ?」 俺の挑発などお呼びじゃないって事だな……だったら。 「その前にお前の首を飛ばしてやるぜ! うぉぉぉぉぉぉ!」 ドゴォォォォォォン! 俺はスネーククィーンだけを狙って剣を振るが、それは地面を叩き割っただけだった。 「ほーほほほほほっ! その程度の動きで笑わせないでよ!」 声がして上を見ると、眩しい太陽と、影になったスネーククィーンが見える。 「くそ、すばしっこい!」 ギリッ…俺は歯軋りを立てながら、列車の上のスネーククィーンに飛び掛ろうとする。 だが……。 ザクッ! 「ひっ……か……」 俺の目の前で、スネーククィーンの長い牙が、ALの首筋に深く突き刺され、その表情が. 恐怖で歪むのが見える。 ドサッ……。 暫く身震いしていたALが、牙を抜かれ、俺の前に落ちてくる……。 「嘘だろ……? おい! しっかりしろ!」 俺は、直にその小さな体を腕に抱き、声を掛ける。 「…………」 だが、声は無く、顔面は青くなり、その体はどんどんと震えを弱めていく。 俺の目の前で、一番死んでほしくない女が……死のうとしている。 「あら? 深く刺し過ぎたわね? 苦しむ顔が見えなくて残念だわ」 そして……その言葉を聞いた俺の頭の中で、プツと言う音がする。 「え……?」 ドゴォォォォォォン! スネーククィーンが疑問の声を出した時、俺は今までに無いスピードを出し、スネーク. クイーンの頭を、上から打ち落とすように殴り飛ばしていた。 ガラガラッ……。 「な、何よ今の? 貴様さっきまでとは別人……」 「黙って死ね」 「ひっ……」 真上から天井を突き破り、列車の中に突き落とされたスネーククィーンの顔が恐怖に. 歪む。 俺は列車の上から、穴の中ので身動きが取れずに仰向けになっているスネーククィーン. を見下ろす……。 そして俺は、剣をその胸元にゆっくりと剣先を向ける。 「い、嫌……は、話せる情報なら幾らでも、だから……」 知った事か、貴様は俺の前で一番やっては行けない事をしたんだ。 俺の表情が冷たく見えているのは、貴様の表情で良くわかる。怖いか? 恐ろしいか? その恐怖を心に刻みながら……苦しみながら……。 ――死ね。 「嫌ぁぁぁぁぁ!」 剣が悲鳴と共に、スネーククィーンの心臓目掛けて飛ぶ。 もう後数センチもしない距離に、それは見える。 だが――。 チリッ……。 「っ!?」 その音が静かに辺りを包むと、同時に剣の動きが、スネーククィーンの胸元で止まる。 「おいおい……お前……俺の女に何する気だ?」 剣の刀身を掴みながら、青い目を輝かせている男が、そこに立っていた……。 669 :HP-5000 [sage] :2007/02/09(金) 20:21:34 ID:mOW///Ag 17∞ ∞ ∞ 「お前、オロチ……何の……真似だ?」 「俺の女を勝手に殺す事は許さん、そう言ったんだが?」 「ふざけるなっ! そいつのせいで、ALが死んだんだぞ!」 俺は叫び声を上げて、剣何度も動かそうとする。 だが、オロチの指が出すチリチリという音だけが鳴り、剣はビクとも動かなかった。 「うをぉぉぉぉ! だったら俺の手で首をへし折る!」 「手を出すなと……言っているのが、わからねぇか?」 また……俺の体が、その静かな声で動かなくなる。体から汗が吹き出る。恐怖が襲う。 ザッ……そして俺は、その場に膝を付くと同時に思う。 自分の部下を殺されても、化け物を優先する男……血も涙も無い……。 ――この男こそ化け物だ。 「本当に情けない奴だな、この程度の殺気でもう動けないのか?」 「くっ……馬鹿野郎ぉぉぉ! そいつはALを殺したんだぞ!」 「ALを? 成る程、お前はあいつに惚れているな? だからそんなに取り乱す訳だ」 オロチは事も無げに言うと、次に吐き捨てるように言う。 「俺の可愛い女達が同じ状況になって泣きもしない癖に、良く言うな」 「っ……」 何だと……? 泣く……あんな化け物達の為に? 馬鹿げている……奴らは今まで殺戮を繰り返してきた。本来なら許されない。 死んで当然、涙なんて出るものか、何故そんな事を俺に言う? 「化け物の事など知るか! 殺せ! 俺にそいつを殺させろ!」 「…………これ以上話しても、お前には理解出来ないらしいな」 オロチは心底ガッカリした様な顔をして俺を見る。何だ……? 何が言いたい? 「さて……」 俺が手を離していた剣が、その場にガランと投げ捨てられる。 「ひっ……や、止めて! 命だけは!」 そして、オロチがスネーククィーンに手を伸ばし、その顔が再び恐怖に歪む。 「大丈夫だ、直に良くなる」 「あっ…?」 俺は目を疑う。もし俺が捕まえるなら、気絶させるなり、拘束するなりする。 だがオロチは、スネーククィーンの体を横から抱くと、その左足を自分の首に掛けた。 チュク……。 「あっ、駄目……そんな…止め…あんっ!」 オロチは右腕で肩を抱き、胸板にスネーククィーンの体を押し付けると、大きく開脚さ. せたスカートの中に左手を入れ、掻き回す。 何度もプチュプチュと音がして、スネーククィンがもどかしそうに、体をクネらせる。 「ひっ……んぁ…すゴ…んっ…あっ……」 「邪魔だな」 ビリビリビリッ! 「ひっ……嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 スカートが裂かれ、黒いショーツが染み付いた蜜を空中に飛び散らせながら、宙を舞う。 「見ちゃ駄目ぇ……おねが、もう止め……ひっ! あっ……んっ…ああっ!」 チュクチュク、チュクチュク、と音が鳴るたびに、肌に張り付いた黒いボンテージが、 いやらしく形を変え、胸の谷間を包む黒皮から覗く白い肌が、薄っすらと赤く染まる。 「ひうっ! ああっ…うわぁっ……ダメ……ダメダメダメダメッ! もうダメぇーー!」 ズプリと二本目が入れられ、丁度スネーククィーンのピンク色の溢れる蜜を流すその上. で、体を包むのを止めている黒いボンテージが、ピクン、ピクンと動くのが見える。 クチュクチュクチュクチュクチュクチュ………ズブッ…。 「だ、ダメ! それ以上は無…もう入らな……んっ……ああっ、あぁぁぁぁぁぁ!」 スネーククィーンが、三本目が入れられそうな自分を見て哀願するが、それは敵わない。 「ああっ! あああっ! イクッ! もうダメ! もうダメもうダメダメダベッ…っ!」 ブチュブチュブチュブチュ! ジュブュブュブュブュブュブ! オロチの指が、凄まじい速さで女の中を掻き回し、何度も辺りに蜜が飛び散る。 「ひっ…あっ…あ…う、あ…ダベェェェェェェ! イグゥゥゥゥゥゥゥ!」 プシャァァァァァァァ……。 スネーククィーンが飛ばした霧に似た甘い蜜に、太陽の光が反射して虹が出来る。 「くくくっ……」 それを見て、オロチは楽しそうに笑みを浮かべた……。 以上です。お粗末さまでした(_ _) 670 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/09(金) 20:28:58 ID:fmQriMeQ gj 書くの早い 671 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/09(金) 20:30:57 ID:Z+4bh6Ag >>642 伊佐未依衣子 TVアニメ、ブレンパワードの登場人物。 主人公、勇の姉でクィンシィー・イッサーという別の人格を持っている。 だが、劇中ではクィンシィ人格が主人格に成り変わっているっぽい。 たびたび主人公の前に立ちふさがる強敵。ブラコン。 672 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/09(金) 20:37:13 ID:mOW///Ag >>670 dクス(真似して見た)^^;; 実を言うと、リュウ過去変も、その場で書く→投下→書く→投下でやってました^^;;; だから誤字脱字MAX! でも……じっくり書いてもこんなもんかぁ……連投失礼^^;; 673 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/10(土) 00:01:41 ID:BAD8VXBo ブレンは主人公のフラグクラッシュぶりがたまらんかったな。 普通『お前に花束をもらって嬉しかった』って言った相手(姉)に 『ごめん、覚えてない』なんて言いませんよ。 674 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/10(土) 00:13:28 ID:YCQsz58a >665 高笑いが似合う悪女が嬲られて感じさせられるってのがGJ。 675 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/10(土) 00:43:04 ID:yuXaG5sN >>608のオロチと >>679のオロチは別? 676 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/10(土) 00:52:14 ID:7KAi/Bna >>674 ありがとうwwいいですよね^^ >>675 読んで行く内にわかる筈……です^^;;;(たぶん)^^ たまたま起きてましたがもう無理です^^皆様良い夜をzzzzzzz。。 677 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/10(土) 01:00:30 ID:9Bc/xEr/ GJ >>679のオロチに期待 678 :まとめ人 [sage] :2007/02/10(土) 14:04:45 ID:sIllUqWU 悪女アンケート、1週間が経過したので中間発表をしました。 かなりぼかした表現が多いですが我慢してくださいです。 最終発表は18〜20日頃にできるよう努力します。 >8日にまとめ人向けのコメントを下さった方 誤字指摘ですが、同じ表現が何度も出ているので意図的なものだと判断し、 訂正はしませんでした。ご了解下さい。 679 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/10(土) 20:55:08 ID:xDicA7ls はいわかりました 680 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/10(土) 20:57:03 ID:yuXaG5sN >>679 礼儀正しいオロチだがや 681 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/10(土) 22:28:27 ID:VvVACYuO 榊ブルー&黒百合夫妻の続編をきぼーん 何かあれはツボにはまる 682 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/10(土) 23:08:47 ID:lfv7Deji オレも榊家読みたい。 683 :HP-5000 [sage] :2007/02/11(日) 00:00:00 ID:Ov5euBTl 前回の続きです。(でもまだ終わらない^^;;) 以降8スレ程失礼ます。(_ _)私も榊家読みたいですww 18∞ ∞ ∞ ザァァァァァ……。 雨の音が聞える……。 「どうしてだ? どうしてこうなった?」 雨が俺の体を心の底から冷やす。 俺の瞳を濡らし、頬を伝う雨が冷た過ぎて……まるで引き裂かれるように……。 俺の視線の先に、黒い石が見える……雨に濡れて泣いている……。 あの時……俺がもう少し早く駆けつけていれば……。 ――ALは死ななかったんだ。 「AL! もう少しだ! だから死ぬな! AL! AL!」 白魔道部隊のヘリの中で、俺は何度も何度も名前を呼んだ。 俺の声を聞いてくれ……もう一度あの笑顔を見せてくれ……そう願いながら。 「……ち……ま……」 「AL! 何だ! 何が言いたい!」 ALが微かに唇を動かした。その小さな手を握り、俺は力を込める。 何が言いたい? 苦しそうな声……それでお前は、俺に何を伝えたい? 俺は必死にその声を聞こうと、耳をALのその小さな……青い唇にそっと近づける。 その時……俺がALから聴いた最後の言葉……それは……。 ――オロチ…様…。 「あんな奴の何がいいんだ? AL……奴はあの時……」 お前の側に居なかったんだぞ? お前を殺した奴を優先したんだぞ? 何故だ……? どうして? お前が居ない……。俺はまだ……何も伝えてない。 お前に伝えたい、俺も…お前に言いたい事があった。 「だけどよ……それがALに掛ける最後の言葉になるなんて、思いたくねぇんだよ」 もう一度、笑顔になったお前に、そのお前に伝えたかったのに……なのに……。 「うわぁぁぁぁぁぁ! ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 俺はその場に膝を付いた。そして何度も何度も、ALが眠る墓石の前で、腕を振り上げ、 地面を叩いた……。 684 :HP-5000 [sage] :2007/02/11(日) 00:01:53 ID:7KAi/Bna もう……あの笑顔を二度と見る事は叶わない……俺は…俺は、俺は俺は俺は…俺…は。 「青龍……」 「赤龍……?」 急に後ろから声を掛けられた。俺は振り向く。赤龍が俺に傘を差し出してくれていた。 悲しそうに俺を見る。何時もの捻くれた顔が見えない。悲しい顔はもう見たくない。 俺はそのまま……その体に抱き付いて泣いた……。 「すまん赤龍……」 「ううん。いいのよ……」 暫くすると、俺は泣き止み、再びALの眠る地面を見る。黒い墓石がそこには見える。 「その……青龍、これ……」 「これは……?」 俺は不安そうに赤龍が差し出したファイルを受け取り、中を見る。 「A……L……?」 その中の資料に、笑顔でピースサインを送るALの顔写真が付いているのが見えて、俺は. 目を丸くした。 それはALがまだ、格闘家部隊に入団した時の個人資料だった。 「ごめんね…青龍、何度も彼女の事知りたいって、言ってたから…その……」 赤龍が申し訳なさそうにしている。何を困る顔をする? 俺の心の傷を抉ったからか? 安心しろ赤龍……俺はちっとも傷付いてない、お前の気遣いが逆に嬉しいんだ。 「ありがとう赤龍……だが、禁止事項だぞ……」 「うん……」 赤龍は軽く苦笑いを浮かべる"あんたが元気になるなら"そう言ってくれて嬉しかった。 「る……か……」 ルカ……顔写真の横に、ALの名前が書いてあった。ミナミノ=ルカ。ルカ……か。 いい名前だ……お前の名前を知る事が出来て嬉しいよルカ。だけどなルカ……。 「俺にも……名前があるんだよ」 お前には知って貰いたかった。青龍じゃない俺の本当の名前……。 今言う事に意味は無いんだよ……ルカ……。俺はやっぱりルカの笑顔が見たい。 そこで初めて……お前の口から"私はルカって言うのよ"そう笑顔で言われたい。 「その後で、お前に名前を教えたいんだよ……ルカァァァァァァ!」 その場で何度も泣いた、だが……それは今迄で一番大きく……悲しい叫びだった……。 ザッ……。 「貴方達は……」 「お前は……?」 墓の前に居た俺達の前に、一人の女が現れた。手には大きな花束を持っている。 此処はオロチの屋敷の敷地の中。その中にある、戦士達が眠る場所。 俺は女の顔に見覚えがあった。何時かの鹿、モウモウを楽しそうに角で貫いていた奴だ。 「何をしに来た?」 「見てわからない? お墓参りよ」 何だと……? 墓参り……? 何の為に? お前は血も涙も無い化け物だろう? 俺はそれと同時に、ルカを殺したスネーククィーンと、目の前の女を重ねていた。 「ふざけるなよ……」 「青龍?」 赤龍が震えている俺を見て、心配そうな顔をしている。目の前には女が見える。 何の冗談か、女は花束を墓石に備えると、十字を切って両手を組みだした。 「何がよ?」 暫くして女が立ち上がり、俺の言葉に反応する。 ふざけるな。お前達が殺したんだ。お前達化け物が。ルカの命を奪った……奪ったんだ! ダンッ! 「せ、青龍! 止めなよ!」 俺は何時の間にか女の胸倉を掴み、地面に押し倒していた。 そのまま首を絞めるつもりだった。そうなのかも知れない……。 「何時も無愛想なのに、そうやって怒る事は出来たのね……でも、悲しそうね……」 だが出来なかった……雨に濡れてそうなっているのだと、そうだとばかり思っていた。 女の瞳から……涙が流れ出していた。 「俺の可愛い女達が同じ状況になって泣きもしない癖に、良く言うな」 わからない…わからない…わからない……。 「…………これ以上話しても、お前には理解出来ないらしいな」 理解出来ない……こいつは涙を流す筈はない……わからない…わからない…わからない… ――わからない。 685 :HP-5000 [sage] :2007/02/11(日) 00:05:20 ID:VISQGebR 19∞ ∞ ∞ あの雨の日から再び数ヶ月が過ぎた。 あれからもオロチとの同盟は変わらず、俺は今もオロチの女共と行動を共にしている。 だが、変わらない事はもう一つあった。 「AL、今回の任務の内容は?」 「有機生命体を作り出す、敵の幹部の捕獲よ」 また、ALと言う名を呼ばなければならない事だ。 暫くしてオロチの新たな左腕、ALがオロチの女と共に、派遣されて来るようになった。 あの時、墓の前で泣いていた女だ……。 「くくくっ……抜かるなよ青龍、期待しているぞ?」 そして、その日は最悪だった。 あまり広いとは言えないヘリコプターの中で、俺は不快そうにオロチの顔を見ている。 何時もなら、オロチの女共が俺の部隊に派遣されて来るが、今回はその逆だ。 オロチが独自に入手した情報だった事もあるが、目的は言うもでもなく……。 「レア物だ。必ず捕獲する、必ずな……」 そしてオロチは何時ものように笑う。その笑いは何時聞いても不快な音だ……。 ドゴォォォォォォォン! 「っ!? オロチ様! 道が!」 「二つか……ALお前はそっちだ」 敵のアジトに着いて、辺りの有機生命体を掻い潜り、俺達は進んでいた。 中には今までに見たことも無いタイプの化け物が、それはウジャウジャいた。 流石は、化け物を作り出す敵のアジトだけある。 「オロチ、お前はどうして、そんなに敵を捕まえる事にこだわる?」 ALと別れ、細長い通路を走り抜けながら、俺は不意にそう訊いていた。 我ながら馬鹿な質問だ。理由なんて決まってる。こいつは唯の女好き、それだけだ。 「くくくっ……敵の半獣が全て女だからだ」 やっぱりだ。訊くんじゃなかったぜ……馬鹿野郎が。 ドゴォォォォォン! 俺が心の中で毒付いていると、オロチが扉を殴り壊しながら中に突進して行く。 俺もその後に続く。 「どうやら、こっちの道で正解だったようだな」 そのようだ、目の前に人間ではない化け物のが見える。それも……。 「良く御出でくださいましたわね! 待っていましたわ!」 「良く来たな! 俺達が此処の番人だ! 覚悟しやがれ!」 と言うか……何だ? 白いのと黒いの……が並んでる…んだが。 見れば、そいつらは犬か何かの半獣だろう。ミニのスカートは相変らずだが、容姿はウル. フウーマンに似ていやがる。違うのは、肌の色や毛が、白いのと黒いのって事だけだ。 これで名前が……。 「私はドックレディ・シロ! ですわ!」 「俺はドックレディ・クロ! だ!」 ……………流石に力が抜けたぜ。 「くくくっ……面白い奴らだな」 面白くは無いだろ、やれやれ…だか、こう見えても半獣、油断はしない。 バキィィィィィ! 「きゃぁぁぁぁ!」 「あ、姉貴ぃぃぃ!」 ……先制攻撃で不意打ちだったが。幾らなんでも、簡単に殴られ過ぎだぜ……。 シロが簡単に吹っ飛び、クロがそれを心配そうに追い掛けて行くのが見える。 「ううっ、誰にも殴られた事ありませんでしたのに……酷いですわ」 「てめぇ! 俺達、非戦闘員なんだぞ! 酷いじゃねぇか!」 嫌……そう言われても、ん? 非戦闘員だ? そうか、こいつら化け物作るしか……。 「野郎ー! もう許さん!」「出ていらっしゃい! 私の可愛い雪丸!」 二人は急に声を上げると、同時に左右対称に腕を振り上げる。て…雪丸? ドゴォォォォォォォォン! 「っ!? う、うぉぉぉぉぉ!?」 地面が大きく砕け、それは俺の身長を遥かに越す場所に現れた。 「グォォォォォォォォォォ!」 目の前で、物凄い巨大な雪男のような化け物が、俺を見下ろしているのが見える。 おい……これの何処が、非戦闘員なんだ? ……デカ過ぎだろうが。 686 :HP-5000 [sage] :2007/02/11(日) 00:08:25 ID:VISQGebR 20∞ ∞ ∞ 「ちょっとクロ! どうして私の盾になりませんでしたの!」 「ひっ! ご、ごめんよ姉貴、あの野郎凄い早いし、俺も戦闘は苦手で……」 「駄目ですわ! 絶対に許しませんわ! 今度お仕置きですわ!」 待て……どうして急に喧嘩している? 俺は怪物が出てきて剣を構えが、二人は怪物の肩の上で、行き成り喧嘩し始めた。 二人は双子らしいが、あの大人びた顔で、あの粗相の悪さは何とかならねぇのか? 「鞭! 蝋燭! より取り見取りですわ! 覚悟していなさい!」 「ごめんって言ってるじゃないかぁ……ううっ」 あの様子だと、シロが完全に優位なんだな……哀れな奴だクロ。 「いい加減にしねぇか! 戦う気が無いなら…っ!」 「ははっ」 「ふふふっ」 俺が呆れてそれを止めようとすると、二人が同時に俺を見て、怪しい笑みを見せる。 「グォォォォォォ!」 俺が二人の喧嘩を見ている内に、怪物の巨大な腕が、真横から迫って来ていた。 やられた……。 ドゴォォォォォン! 二人のやり取りが、全て演技だと気が付いた時には、俺は壁に激突していた。 「ぐっ……しまった」 何とか剣で防いだが、情けねぇ……ダメージが大きい、足元がふらつく。 「あははははっ! 私達は騙まし討ちが大好きですの!」 「そうだぜバーカ! 姉貴を殴ったお返しだ!」 ……許さねぇ、こうなったら問答無用で化け物ごと、俺の電撃を食らわせてやる。 俺は二人の面白そうな顔に殺意が芽生え、剣を大きく振りかぶる。 「待てよ青龍、今の体で勝てると思ってるのか?」 「最大出力で叩けばいい、そうすれば、あんな化け物一瞬で……」 「殺すなと、何度言わせる?」 そんな事はわかっている。だが、迷っている暇は無い。 ましてや、あんな化け物達の為に……。 チリッ…。 「黙って見てろ」 「なっ、一人でやる気なのか? 幾らお前でも無理だ!」 俺の前に歩き出したオロチは、指をチリチリと鳴らしながら、ゆっくりと怪物に向う。 だが、俺はその後姿を見た後は、不思議と止める気にはならなかった。 「くくくっ……」 ビュン…と風の音がして、オロチの姿が消える。 「え……? ど、何処ですの?」 「消えた? ど、何処だよ?」 あの二人も怪物の肩の上で、オロチの姿を探して辺りを見渡している。 だが、二人が下を見ている限り、その姿を見つける事は叶わない。 チリッ…。 その音は、怪物の更に上、遥か上空から聞えてくる。 「はははっ……ははははっ! はーはははははははははっ!」 バキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキッ! 「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」 物凄い骨が折れると音と、オロチの笑いが辺りを支配する。 遥か上空から怪物の脳天を、体を真下に向け、オロチがその腕で引き裂く…。 怪物が悲鳴を無くした後でも、オロチの体は止まる事は無い……。 ドゴォォォォォォォォォォ……ン……。 最後に怪物の体が真っ二つに裂け、オロチの体が地面に激突する。 メキメキメキメキッ…と、地面が円状に陥没し、オロチの姿が粉塵と共に見えなくなる。 ザァァァァァァァ……。 同時に……左右に割れた怪物の体が、真っ赤な雨を降らせる。 それが、オロチの作った陥没した地面に降り注いで行く……。 チャプッ……。 「くくくっ……面白くも無い、弱過ぎるな……くくくっ、くくくくくっ……」 赤い雨が溜まった池の真ん中で、オロチが怪しい笑みを見せている。 俺はその時始めて見た、奴が……何故……。 ――血溜まりのオロチと呼ばれているのかを。 687 :HP-5000 [sage] :2007/02/11(日) 00:11:01 ID:VISQGebR 21∞ ∞ ∞ ザッ…。 「さて……」 「あ、あ、あ……」 「う、うぁぁ……」 またか……。 俺はシロとクロが、オロチに見下げられて、お互いを抱くように、その場に座り込んでい るのを見て、頭を左右に振るう。 オロチはまるで儀式のように、何時もその場で、戦闘不能になった女共を抱く。 ビリビリビリッ! 「きゃぁぁぁ! 嫌ぁぁぁぁ!」 「や、止めろよ! 止め……うぁぁぁ!」 そして、二人のスカートを破り捨て、オロチは何時ものように行為を始める。 クチュクチュクチュクチュ。 「あ、ああ……駄目だ、止めろよぉ……そんな処触るなよぉ、ううっ……あうっ!」 「綺麗な小麦色の肌だなクロ?」 オロチは二人を重なり合わせるように地面に押し倒すと、シロの上でうつ伏せになってい. る、クロの耳元で甘く囁く。 「えっ……? き、綺麗? う、嘘だ……そんな、あっ! ああっっ!」 ピチャピチャピチャピチャ……。 クロがそれを訊いて頬を赤らめると、オロチの舌がゆっくりとクロを濡らす。 その度に、クロは何度も喘ぎ、その小振りのお尻が、プルプルと震える。 「く、クロぉ…わ、私の顔にヨダレが垂れ、て、います、わ…嫌ぁ」 「あ、姉貴、ご、ごめ、あんっ! ああ! で、でも…ひぁ! オ…レ…ああっ!」 ダラダラと流れ出すクロの甘い蜜が、シロの綺麗なそこに流れ落ちる。 クロが何度も身を捩る度に、シロの胸に押し付けた、その豊満な胸が、何度も重なり合い、 二人の胸が、お互いを牽制するように、逃げては重なり、暴れる……。 「そろそろだな……」 ズッ……。 「うっ……うぁ! きゃ……あうぁぁぁぁ! くぅぅぅぅ……あっ! ヤダァ!」 クロの中に、オロチが優しく入って行く。 「うぁん! あ、ああ……優し……ひぁ! ん、ん、んんっっっ……っ!」 ズッ! ズッ! ズッ! ズッ! パンパンパンッ……。 「んぁぁぁぁぁああああ! 凄い! すごぃの! オ…レ…の中で、暴、ひぁぁぁぁあ!」 「嫌ぁ! 嫌ですわクロォ! そんなに舐めないでぇ! 嫌ぁ!」 突かれるのを早められ、クロが頭をシロの胸元に埋め、何度も喘ぎ声を上げる。 パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンッ……。 「あわぁ……はぁん! だ、駄目ですわ! そんなに激しく動いたら……ひんっ!」 クロが喘ぎながら何度もシロの体を揺さ振り、シロのが綺麗な蜜を溢れさせて行く。 「クロ……お前は可愛いな」 オロチが優しく、その黒い耳を甘噛みして再び囁く。 ジュブ……ズブッ! ジュブ…ジュブ…ジュブ。 「あ、うぁ…うぁぁぁ! んぁ! あうっ……あ、ん…あっ! ひゃぁぁぁぁぁあああ!」 一度オロチは自分を先まで抜くと、そのままクロの胸を下から掴み、そのままゆっくりと、 腰を上下に使う。 「あふっ、やさしっ……うォ、オ、レ……そんな、優しく、され……た、ら……」 膝を立てた両足がブルブルと震え、クロの表情が歓喜に包まれる。 「あ、なに、かクル……クル、ウァァ、クルクルクルクルクルクルッ!」 そして、目を見開き、目頭に浮かべていた涙が流れ出す。 ドックン。 「クルゥゥゥゥゥゥゥゥッッッッ……!? ひゃぁぁぁぁああああ!っっっ……」 ブルブルブルッと、クロは全身の毛が靡かせ、そのままシロの体の上に果てる。 「ハァ、ハァ、ハァ……」 「くっ……」 荒い息使いを耳元で聞いて、シロが悔しそうにオロチを睨み付ける。 「次はお前だ、どうした? 嬉しそうにしろよ?」 オロチはその視線を簡単に制すると、シロの中にゆっくりと手を伸ばして行った……。 688 :HP-5000 [sage] :2007/02/11(日) 00:14:36 ID:VISQGebR クチュクチュ……。 「どうした? 気持ち良くないのか?」 「はっ! 笑わせないで! この程度の愛撫で、この私が悦ぶ筈ありませんわ!」 シロと言う女、一度強い表情になってから、オロチの攻めを物ともしなかった。 気が荒いタイプだとは思ったが、ここまで耐えた奴は初めてだ。 バチィン! 「あ、姉貴!?」 「な、何をしますの!」 クロの背中越しに飛んだオロチのビンタが、シロの全身の毛をブルッと騒がせ、その体に. 密着していたクロが、驚いて顔を上げようとする。 「動くなクロ」 だが、それはオロチに背中を強く押され叶わず、再び二人とも身動きが取れなくなる。 そして、オロチがクロの上に体を重ね、シロの耳元で囁く。 「殺してやる」 恐ろしいまでの冷たい声が辺りに響く。 「あ、そんな……そ、そんな事……」 だが、何を思ったのか、シロは恐怖に顔を歪ませる事なく、その頬が赤く染まる。 グチュ! 「ひっ、きゃぁぁぁぁ!」 シロが悲鳴に近い声を上げる。オロチの指が容赦なく、荒々し動きでその中を掻き回す。 グチュグチュグチュグチュ! ジュブブブブブブブブ! 「きゃぁ! いやぁ! きゃふっ・・・・・・こ、壊れてしまいますわぁぁぁ!」 何度も首を振り、シロが今までに無い乱れを見せ、頭を抱えて何度も、クロの体を弾き飛. ばす。 「あうっ! 姉貴ぃ駄目だ……そんなに激しく動いたら、俺の乳が摩れ、うぁ、んぁ!」 下からバィン…とシロの胸をぶつけられ、クロが頬を赤く染める。 パンパンッパンパンッパンパンッ。 何度も何度も、シロが体を仰け反らせる度に、クロの胸が中に押され、また膨らみを取り. 戻すを繰り返す。 「くくくっ……どうしたシロ? 死ぬのが怖くてそんなに悶えているのか?」 「ち、が、いま…ひぁ! ん、んんっ! イジ……きゃ、メ……て……くふっ!」 急にシロの強い口調が弱まり、オロチを愛しそうに見る。 クチュクチュクチュクチュ……。 「言ってみろ? どうして欲しい?」 「だ、からっ、あうっ! わた、し、私をぉぉぉ! メチャクチャにしてくださぁぁい!、 もう死んでしまうくらいにぃ! 私を、私を殺してぇぇぇぇぇ!」 「なっ……あ、姉貴?」 シロの抑制された心の叫びが響き、クロは驚きで声を詰まらせる。 「くくくっ! いいだろう! 死ぬほどいい気分にしてやる!」 「きゃぁ!」 オロチはそう言うと、クロとシロの位置を反転させ、今度はシロの背中を手で押え付ける。 グチュ……ズッズズ! パンパンパンパンパンパン! 「ひゃうっ! 凄、ひああぁう! 死ぬ! 死んでしまいぐっ、まずわ! 私、きゃふ!」 「嫌ぁ! 止め、姉ギ、胸だめぇぇぇ!」 凄まじいオロチの責めに、シロ狂ったようにクロの両胸を掴み、ボールを扱うようにメチ ャクチャに動かす。 「くくくっ、クロ……せっかくだ。お前も一緒にイけ」 ズブッ……。 「うっ!? んぁ……うぁぁぁ! ひゃぁぁぁ!」 オロチがその左手で、シロの甘い蜜を流すその舌で、ヒクヒクしていたクロを掻き回す。 ズズズズズッ! パンパンパンパン! クチュクチュ! ジュブブブブブ! 「死ぬ! もうダメェ! シヌシヌシヌシヌシヌシヌシヌうっ、あっ……っ!」 「ダメな、のにっひうっ! 指だけ、で……オ…レもうっ……っ!」 二人はお互いに両手を組み合うと、同時に全身の毛がブルブル震える。 「あっ、イク、もう……あっ、あ、あ、ぁぁぁぁぁぁあああああああああっっっっ!」 シロは最後にギュウっとクロの胸を絞り上げ、そのまま重なり合って果てる。 「イクゥゥゥゥゥゥゥゥ! ああっ、あっ、うぁ、うあぁぁ、あぁぁ……」 オロチがシロからゆっくりと引き抜かれると、そこから溢れた白い液が、ドロリとシロか. ら抜け落ち、クロの中を包み隠していく。 二人は荒い息で重なりあったまま、最後に"オロチ様"と、うわ言を呟いた……。 689 :HP-5000 [sage] :2007/02/11(日) 00:19:49 ID:VISQGebR 22∞ ∞ ∞ 俺は運命と言う言葉は信じる方だった。 こうして俺が生きているのも、仲間が死んで行くのも運命。 この世に性を受けたその瞬間から、それは揺ぎ無く動いて行く……。 そう……信じていた、この瞬間が来るまでは……。 ゴォォォォォォ……。 「くっ……何が起こった? 皆はどう…した…?」 俺は地面に伏せながら、顔を上げる。 そこには大破したヘリの残骸が炎を上げて燃えている。 そうだ、俺は今日、オロチと共にシロとクロを捕まえたんだ。そして……。 「お、オロチ様!」 「っ!?」 ドゴォォォォォォォォ……ン……。 パイロットの女が叫んだ。そして、一瞬で俺の目の前を物凄い光が走り…。 「俺は気を失っていたのか……? うっ!」 何とか体は動く……だが、体中に激痛が走る。 皆はどうした? AL…パイロットは? シロとクロは? オロチは……?  死んだ…のか…? 俺は燃え盛るヘリを見ながら、呆然と立ち尽くしている。そして、次々に思考を巡らせる。 事故か? 嫌…あの時パイロットは何かに気が付いて叫んだ……っ! 「敵の攻撃か!」 俺はその答えを導き出すと、脳がハッキリと覚醒し、剣を構える。 ヘリの胴体に穴が見える。その壊れ方、威力は少ない……。 「小型のバズーカー砲か……」 「あったりー! 流石は青龍! いい勘してる!」 な……に? 俺はその時、意識が覚醒しなければ良かったと、心底後悔した。 「それにしてもー! これって威力弱すぎ! そう思うよね? 青龍!」(嘘だ…) 俺の前で、一人の女が、両手にトンプファーを持っている。 嫌、トンプフーにしては異様な形だ。女の腕ほどの大きさがある……。 そうだ、あれはデスサイドキャッスルのトンプファー型、特殊小型バズーカ。 それを扱えるのは、たった一人の女だけ……。 「でも! 青龍って凄い丈夫だよね? いやぁ! 感服だよ!」(夢だ…) キャットレディ。資料で見た事がある。数年前に忽然と姿を消した、四人の幹部の一人。 黒い獣の耳、尻の上辺りから生える黒い尻尾。 「他の人達の死体が見つからないんだけど……青龍知らない?」(止めてくれ…) 太ももから下が、縞々模様の毛並み包まれ、足元まで続いている……。 獣の形をした足が、何度も華麗にステップを踏んでいる……。 「あれ? 怪我してる? 大丈夫? なーんてね!」(笑うな…) 黒い瞳の中に、キャットレディが背にしている三日月と同じ光が見える。 だが…だが…その顔は…。 小麦色の肌。栗色の髪。ツインテールを縛る紫色の紐。その声……その声! 「ル……カ?」 「あれ? どうして名前知ってるの? もしかしてストーカー?」 嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ……。 「嘘だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 俺の目の前で、ルカが可愛くポーズを決めている。 嘘だ。そうお前の口から言ってくれ! これは悪い夢なんだと言ってくれ! 「何でだルカ! どうしてお前が!」 「クスクスッ…ダサいね、私の正体に何時までも気が付かないなんて、私の年考えれば、 一目瞭然じゃない? 馬鹿じゃないの?」 可愛い顔が急に豹変する。紫色のアイラインが、その冷たさを強調する。 その笑いが、俺が求めていた筈の笑いが、俺の胸を裂き、俺を殺していく……。 「バーカ。最初から私はオロチの目を盗んで、あいつを殺す機会を伺ってたのよ」 「な…んだと?」 最初から? じゃあ全部、嘘だったのか? 死んだのも? 俺に笑い掛けていたのも? じゃあ……じゃあこれは、本当に現実……? 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 夢だ! 夢だぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 「うるさー! さっさと死んでよね。耳に響いて不快だわ」 ルカが…俺に向ってゆっくりとトンプファーの先を向け…冷たく…笑った…。 690 :HP-5000 [sage] :2007/02/11(日) 00:20:46 ID:VISQGebR 今回は以上です。 そろそろクライマックスかな……?(でもたぶん次では無理;;) エロとか暴走し過ぎて2ページも使ってしまった……。 最初の悲しい描写はどう削っても3ページ使うし……ふぅ。 張ってみて初めて誤字脱字気がつくし……はぁ。 愚痴失礼しました^^ お粗末さまでした(_ _)(3pは無謀だと再認識中) 691 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/11(日) 00:58:52 ID:+/4uYvVb >>HP-5000 「物凄い」て使いすぎ つーかホント長すぎ。もう少し容量気にしろっつーに 692 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/11(日) 01:53:39 ID:q5M+47sB 妙な文句つけてるなw 693 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/11(日) 03:15:21 ID:XcRCbO5s 容量は次スレ立てればお終いだから気にしないでいいが……気がついたら450KB超えてるし。 HP-5000氏のペースを考えると、あと二日くらいで移行だな。 つーことでテンプレ叩き台用意しておくので、調整よろしく。 【つかまえて】悪の女とH 3【つかまえられて】 いじめが大好きな女子高生から残虐非道の悪の女幹部まで。 悪の女を捕まえたり、悪の女に捕まったり、時には悪の女とラブロマンス! とにかく「悪の女とH」が基本コンセプトのスレです。 ・創作/二次創作、どちらも歓迎。ただし実在人物はNG。 ・「やられ」・「グロ」表現が多少なりともある場合は投下前に注意書きをしましょう。   (悪の女が死んじゃう場合は下記に該当スレがありますのでそちらに投下しましょう) ・雑談や感想レスなど、書き手が投下しやすい環境を心がけましょう。 ◆前スレ  【つかまえて】悪の女とH 2【つかまえられて】   http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1162820600/ ◆関連スレ  悪の女をつかまえて INエロゲ板   http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1152888591/  【戦闘】悪の女戦士を屠るスレ 3【やられ】   http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1164572421/l50           悪の女を屠るのがメインの場合はこちらに(やられ・グロ表現があるので注意!) ◆悪の女を捕まえてスレ まとめblog (保管庫)  http://marrymeakujo.blog74.fc2.com/ 694 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/11(日) 07:48:31 ID:wxinJuwp エロ分が足りないけどGJ 何で容量気にしなきゃいけないのか分からないんだけど…まずいのか? 問い詰めフラッシュ並の長さとかならさすがにだけど、そう長い方じゃないと思ってる。 695 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/11(日) 09:02:48 ID:RtflJJyq 長いかなぁ? おもろい思うけどな・・・・。 696 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/11(日) 14:17:06 ID:RtflJJyq >>694 問い詰めフラッシュてなんなん? 連投すまん。 697 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/11(日) 14:21:01 ID:IZE3I3pv SS投下するとき区切り悪いじゃん。<容量 698 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/11(日) 15:25:17 ID:TiOBsJNb たしかに連日のように投下するなら、 1週間ぐらい掛けて書き上げて、一気に投下してもらった方が読みやすい。 が、だからといって長いだの何だのと文句を付けるのは何かズレている気がする。 容量に関しては次スレに移行すれば解決。 んで、>>693のテンプレでいいと思うけど、 一応初代スレも示したほうがいい…かも? 699 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/12(月) 01:57:28 ID:FVnhK1cg 次スレいつたてればいいの? 700 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/12(月) 02:22:29 ID:+FAwztXr 700get スレの消費速度によるから何ともいえんが、485KBくらいかなぁ。 SSの長さにもよるが、5レス〜20レス以上消費するようなのだと一気に10〜30KB喰うから。 ひとまとまりの作品を保管庫があるとはいえ、スレ跨がすのもどうかと思うしね。 まぁ、職人さんがどれくらい消費しそうか投下前に確認して、厳しかったら次スレ立てたらどうかな。 ネタフリを一つ。悪の女の相手はどんなのがいいか。 性別 男・女 年代 十代、二十代、三十代、四十代 顔  美しい、醜い、普通 etc 性格 気弱、正義感、熱血、ナルシスト etc 職業 正義の味方、一般人、悪の組織の同僚 etc   みたいな。結構絡む相手って重要だと思うんだよな。 ちなみに俺は 正義の味方な美少年or青年が悪の女と絡むのが好き。 701 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/12(月) 04:09:40 ID:DLJHaKVx 男だったら 年代 十代後半〜二十代 顔  普通(美しいでも可) 性格 正義感、熱血 職業 正義の味方 とっ捕まえてやりたい放題 女だったら 年代 二十代後半〜三十代 顔  美しい 性格 ナルシスト、サド、エロエロ 職業 悪の組織の上司 権力を武器にやりたい放題 こんな感じかな。 そういやこのスレで悪が悪に・・・ってのはアリなの? 702 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/12(月) 07:41:59 ID:8D1t93ZF 榊さんちってなんとなく黒百合夫人の方が姐さん女房な気がする 703 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/12(月) 11:49:55 ID:fHzLsF/f 榊家の作者223氏は規制に巻き込まれて投下できないとのことなので、 代理で投下します。節分ネタ。 704 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/12(月) 11:51:38 ID:fHzLsF/f 「………………(もぐもぐ)」 「………………(もぐもぐ)」 無言…。そして咀嚼音。 お互い目も合わさず、まるで会話の無い食事風景は昨年末の「女子大生お姫様抱っこ事件」の直後とほぼ同じ状況だろう。 ただし、今現在俺(ロウブルーこと榊蒼一)が食べているのはカップ麺ではなく嫁こと黒百合(本名:榊百合)特製の太巻きだが…。 目が合わないのも同じ亥の方角を見ている為だし、無言なのもそういう慣わしなのだから仕方ないのだろう。 なにより味気ないカップ麺と違ってこの太巻きに込められた彼女の愛情をひしひしと感じる。 かんぴょうにキュウリ、シイタケ、伊達巻、ウナギ、でんぶと7種類のオーソドックスな具材だが、昨日の夕方から下ごしらえをしていた物だった。旨くないわけが無い。 …にしてもだ。…なんでこんなにウナギの割合が多いのかな? いや。旨いよ。正直、目の前で炭火でコレを焼いていたときは年柄にもなくつまみ食いをいうヤツをしたいと心の底から思ったさ。ただバランスが問題なんだよ。 …あ。俺の視線の先に箱買いしてある栄養ドリンクが…。そういう訳か…。一応節分って、旧暦の正月とかそんな話があるから、「秘め始め第二ラウンド」というわけか…。 喜び3割、諦め4割、そして底知れぬ不安3割の心理状態で太巻きにラストスパートをかけている俺に、一足先に完食した黒百合が【ソレ】を手にしながら俺に微笑みかけている。 最後の一口を飲み込んで、ようやく口を開く。 「…色々と聞きたいことがあるが、まず最優先で確認したい。…それは何だ?」 「見てのとおりだよ、旦那様。これが鬼の面と炒り豆以外の何かに見えるかな?」 「…炒り豆はともかく、それ鬼の面かよ…。」 枡に入った炒り豆はなんら問題ないが、これは鬼の【面】ってレベルではない。 ジャパニーズモンスターの特殊メイクとしてハリウッドの小道具に使えそうな代物だ。 「やるからにはとことんやらないとな。」 探究心…とでも言うのだろうか。この情熱が料理や子育て、そして「仕事」へ向けられているからこそ、これだけの能力を持つに到ったのだろう。 …願わくば社会的な正義を守ることにも少し位は割いてもらいたいものだが、彼女にしたら「社会正義を遵守していたら自分の好奇心は満たされない」とこの話題ばかりは平行線だ。 「…で、このリアルな面を被ってお前に豆をぶつけられたら良いのか?」 「ふふふ。別に私が被って君が投げても良いんだよ?」 …どうしたものだか。十分戦闘態勢に入っている彼女に豆を当てた瞬間、「何かのスイッチ」が入りそうな気がそこはかとなくする。初詣に甘酒顔射した時は3日3晩オフにならなかったし。 …むしろ【こんな顔】に犯されたらトラウマがまた増えちまう。いっそ俺にぶつけさせた方が安全か…。「攻め」に回ってもスイッチが入るのは一緒だろうが、「炒り豆」程度なら被害は少ないかもしれない。 「…俺が被ろう。」 「ふふ、そうかい。では、いくよ。」 705 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/12(月) 11:52:19 ID:fHzLsF/f ・・・・・・・・・・・・・・・ 「あら?ブルー、相変わらずお熱いわね。」 「首筋、痕残ってるぞ。」 …残念だが同僚諸君よ。この内出血の原因は黒百合の唇ではなく「炒り豆」だ。 ちなみに豆をぶつける行為で嫁のスイッチが入る事は無かったのだが…。 スイッチは「年の数だけ豆を食え」だったよ。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 『豆撒きなんて久し振りだよ。』 『そうだな…。それはそうと、お前はいくつ食べるんだ?』 …いまさら気付いたが、彼女の年っていくつだっけ?婚姻届の生年月日は俺が印鑑を押した後にこっそり書いてたし…。『…知りたいのかい?』 飛び級を重ねに重ねている事、医学と薬学という二つの博士号を取得している事と彼女のキャリアからは判断の下し様がない。『そりゃ知らないといくつ渡せば…』 その瞬間、押し倒されて、黒百合にのしかかられるいつかのクリスマスな光景が再び現れていた。そしていつかの年末の騒ぎの時の笑顔を貼り付け、黒百合がそう囁く。『…いいかな?女性は22歳から年を取らないのだよ。』 ビシッ!ビシッ! 豆を使った指弾!?しかも至近距離!? 『痛い!痛い!!わかった!!数え年は23歳以上って事で…。イデデデデデデ!!!』 炒り豆の重量で、この衝撃エネルギー…。一瞬、どのくらいの速度で豆が飛翔しているのか計算しようと思いかけたが、自分の身に降りかかっている災難を再確認する結果になるだけなのでやめた。 この後、『これだけ痛めつけられてのに感じてるなんて、まるで変態だね。それでも正義の味方なのかね?」といった言葉責めや「ふふふ。痛かったな?お詫びに治しててあげるわ。」という内出血痕へのなめなめプレイ、その他諸々な事があったが割愛させて貰おう。 706 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/12(月) 11:53:32 ID:fHzLsF/f 以上でした。 707 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/12(月) 11:56:39 ID:yvGoqoVq 割愛しちゃ駄目でしょうが!!!でもGJ! ロウブルー駄目男だよロウブルー 708 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/12(月) 13:29:08 ID:6Voqha2O >>701 悪女が20代、悪の上級管理職と仮定して。 男/年齢20前半 ルックスもイケメン 性格/冷酷 職業/正義の味方*悪女を拉致監禁してエロ拷問だ!* 女/10代後半 顔/ロリフェイス 性格/残虐・負けず嫌い 職業/悪の中間管理職*悪女に拉致監禁されてエロお仕置きだ!* >>705なめなめプレイハァハァブルー超弱いなw 709 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/12(月) 14:10:14 ID:IfpZxBQa この前ジャンプに出てきたブリーチのチルッチ・サンダーウィッチちゃんが可愛かったなあ。 扱いが今週の怪人Aだけど 710 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/12(月) 14:33:14 ID:tlWBFtyw チルッチ良かったよな!散り際もはかない。再生怪人として復活しそう 711 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/12(月) 15:11:00 ID:8u0kO/7l チャンピョンw だれか突っ込んでくれ 712 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/12(月) 15:57:58 ID:+FAwztXr GJ! 黒百合の年齢ネタいいなぁ。 年増なのを気にする悪女ってかなりツボだわ。 713 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/12(月) 15:58:36 ID:u6bxdvGZ >>709 >>710 VV 714 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/12(月) 22:04:43 ID:FVnhK1cg 少し遅れるが鬼娘はどうだろうか? 715 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/12(月) 22:09:00 ID:TLBaTtfM 鬼娘かー。いいな。個人的にはマッシヴな感じで。 ただ、個人的イメージかもしれないが鬼っていまいち「悪」って感じがしないんだよな。 …タンゴ踊ってそうでw 716 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/12(月) 22:38:30 ID:kd6Bc/+5 鬼娘……、ツエツエ? 717 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/12(月) 22:41:08 ID:iz2ba9jG マッシヴな女性はイヤだな〜・・・ 718 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/12(月) 22:53:46 ID:FVnhK1cg ラムだろ そういえば最初は敵だったし 719 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/13(火) 00:20:04 ID:M85Q051p GJ 720 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/13(火) 01:37:11 ID:HlKxfzGF マッシヴな女性好き 721 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/13(火) 01:56:03 ID:WkE3ZQxo 相変わらず尻に敷かれてるな 仕返ししてやりゃぁ 722 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/13(火) 02:22:43 ID:Fu8nvDph だが、それがいい。 723 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/13(火) 20:08:43 ID:M85Q051p まとめプログ見た。 HP-5000さん、気にせずこっちに投下すれば良かったのにvv 724 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/14(水) 00:42:48 ID:q45cxGyZ くのいちはどうだろうか? 725 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/14(水) 22:56:12 ID:7md3/GiA クノイチとか暗殺者とかはエロにしやすそうだな。 夜のお相手をしつつ情報を引き出したり、隙を狙ったり…ということを デフォでやってそうだし。 726 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/15(木) 01:16:02 ID:PajFeOhv 何時も思うが、くノ一って悪になるのかな? 悪の組織は全体が悪=女も悪で問題なし 主人が悪=くノ一(忍)は主人に忠実=もし主人が正義だと? 俺の頭の中だと、こんな構図になるんだけど? どう? 727 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/15(木) 02:08:37 ID:pECQhAzE あまり考えすぎると悪とか正義とかの概念ってのは個々の都合云々とかも出たりするから。 細かい事は(・ε・)キニシナイ!! w 相手の立場が悪だったら悪なんだよw 728 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/15(木) 12:05:33 ID:Too/ikGN そんなこといったら テロリストだって自分が正義だと思ってるから 729 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/15(木) 13:25:39 ID:yLguueFz 命令者の目的・行為が(一般的に見て)反社会的であれば、それに自発的に従う女達も悪。 …というあたりでいいんじゃね? 「何が悪か」じゃなくて、「そのキャラが“悪の女”に見えるかどうか」のほうが このスレ的には重要かと。きっちり定義するのは無理だし、不毛だと思う。 730 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/15(木) 14:32:53 ID:PajFeOhv 三人も答えてくれてる・・・d!(ノへ^) 深く考えるの止めた! くノ一じゃないけど、俺は和服フェチ! だから、ハンター×ハンターのマチとか大好き! もう連載しないのかなぁ…。 731 :HP−5000 [sage] :2007/02/15(木) 17:37:03 ID:yiyPoM7O 俺は自分が正義だとは思わない。 当然だ、俺は元々悪に生きた男だからな。 だが、俺には大きな目的がある。あの女達全てを捕獲すると言う目的がな。 そう、全てな……。 裏切りなど恐れはしない、俺が正義の側に立つべきだと言うのなら、悦んで道化を演じよ うじゃないか。 くくくっ……さて、今日も楽しい狩りの始まりだ。 リアリスト・サイバーゲーム 〜血溜まりのオロチ(狩り編)〜 短編構成で書きます。 オロチの女達が捕獲される前、戦闘不能になった後のオロチとのからみです。 今回の視点は女になります。 以降一スレ消費です。(_ _) 732 :HP−5000 [sage] :2007/02/15(木) 17:38:12 ID:yiyPoM7O クチュクチュ。 「くっ、あんた今に見てなさいよ、うっ、角でその肉を貫いて、あっ…」 その日の私は最悪だったわ。まさかこの男、オロチと出合ってしまうなんてね。 「どうした? 耐える必要はない、声を上げろ」 「誰が、んっ! あ、んっ! くっ……」 オロチの手がスカートの中で、何度もクチュクチュと私の中を掻き乱す。 何度も抵抗しようとしたけど、私の大きな角が災いして動けない。 クチュクチュクチュクチュクチュクチュ。ジュブブブブブッ! 「あっ! きゃぁ!」 “嫌ぁ”と情けない悲鳴を上げた。 同時に、大木に突き刺さった私の角が、ギシギシと音を出す。 何時ものように、軽い気持ちで男の体を貫こうとした。 私のスピードに敵う奴なんて、存在する訳無いと思ってた。 でも、簡単に避けられた。そして私はそのまま大木に激突し、動けない状態で……。 「ひゃぁ! そ、そんな激しっ、くっ、んっ! きゃぁぁぁあ!」 後から突き出したお尻を触られ、スカートの下から手を入れられ、掻き回されている。 ズププププッ。 「ひっ! あああっ、あああっ!」 オロチの指先が、私の中にグッと押し入れられる。その一本の指が、私の奥を何度も突く。 突かれる度に私の体はもどかしくうねり、溢れた蜜が私の腿を伝うのが分かる。 「いい声になってきたな、素直ないい子だ」 「あうっ、んっ…」 オロチが私の背中に乗った。そして、獣に変化した耳の側で優しく囁き、甘く噛む。 その後、頭を横に向かされた。甘いキスの味が私の中を満たして行く。 “素直ないい子”そんな風に言われたのは何時以来だろう。 何気なく言ったオロチの言葉に、私の心は揺れた。 救いようがない悪の心で何かが動いた。それが何なのか…分からないけど。 「いい! いいよオロチ! もっと、もっとして!」 何だろう? こんな事言う女じゃなかったのに…何故か、この人の前だと素直に言えた。 「ああ、じゃあそろそろだな」 オロチは私の背中から離れると、スカートを捲くり上げ、私のショーツを下げる。 太腿まで下げられたショーツが、私の蜜を延ばし、内腿がベットリと濡れた。 不快な感じ、でも…直にそんな感覚は飛んだ。 クチュ…オロチの大きな先端が、私の入り口にそっと当てられる。 「くふっ! ふぁん! んぁぁ凄い! 大きい! 大っきいっ!」 ブシュっと一気に貫かれた。 それは肉の皮を押し広げ、一気に私の奥まで貫き入る。 まるで肉を貫かれたような快楽に、私は一瞬で溺れてしまった。 ギシギシギシッ…パンパンパンパンパンパンパンッ! 「ひぁ! きゃぁ! んんんっ! うふっ! あ、あ、あ、あ、あー!」 オロチが何度も私の中を行き来する。その度に、大木に刺さった私の角が音を出し、私の 顔に木の破片が飛んでくる。 ズッ、パンッ! ズッ、パンッ! 「かふっ! 凄、ずぐ、んんあ! き、気持ちいい! 気持ちぃぃぃぃ!」 ゆっくりオロチが先端まで抜かれ、そして一気に貫かれるを数回繰り返され、私の欲望が 脳を貫き、思考を停止させる。 ダラダラと内腿に流れ出した蜜が、私の足元を濡らしている。 「もうそろそろ終わりにするぞ」 オロチがまた、私の背中に体を乗せる。私の耳元で甘く囁く。そして……。 パンパンパンパンパンパンパンパンパンパパンッ! 「きゃぁぁぁあああ! 抉れる! いぐれるぅ! お腹が抉れちゃうぅぅぅ!」 密着状態で、オロチが私の中を浅く突く、何度も奥の入り口が刺激され、私は角を握り締 めながら、何度も叫ぶ。 オロチの両手が私の乳首を抓り、何度も上下に揺らし、タプタプッといやらしい音を出す。 ドックン……。 「っ!? き、きゃぁ、あ…飛んじゃう、私、私、飛んじゃぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」 深く私を貫いたオロチが、中に熱いものを流し込む。 「ひゃぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっ!」 バキバキと大木に突き刺さった角が、絶頂と共に大きく天を仰ぎ…私は果てた。 “この人になら”絶頂を迎える私の心の中で、誰かがそっと呟いた。 733 :HP−5000 [sage] :2007/02/15(木) 17:39:03 ID:yiyPoM7O 以上です。お粗末さまでした。 お気付きの方も(てかバレバレだが)二代目ALがモデルです。 前回のblue dragon memory in “oroti”ですが、完結話を保管庫管理者様に飾って頂いています。 長過ぎたと判断した為です。ご了承下さい。(_ _) 宜しければ読んで見て下さい、誤字脱字はご愛嬌でよろしく^^;; 今回のように、短編で書けたらと思ってます。また機会があればいずれ……。 ありがとうございました!^^ww 734 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/15(木) 18:33:42 ID:PajFeOhv GJ! 気になってたけど、「スレ」じゃなくて「レス」ね。 一スレも使ったらえらい事になる。 一日に3投もすまし。 735 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/15(木) 22:07:35 ID:Too/ikGN いや 別に長くても 次スレに行けばいいだけなんで 736 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/16(金) 01:40:13 ID:W9ojmyVc そうだね。 500k制限の途中でブツ切れなければ。 とにかくGJ。 737 :HP−5000 [sage] :2007/02/16(金) 02:14:32 ID:K69K4XSa >>734 >>735 ありがとう^^ 短編書きつつ(リンorオロチ過去編)とかも実は考えてます。;; イメージが膨らんで、頭がフル回転したら書き上げるつもりです(こんな事言って大丈夫かな;;) それと、 言い忘れましたが榊家GJ!!! お休みなさいzzzzzzz。。いい夜をzzzzzz。。 738 :HP−5000 [sage] :2007/02/16(金) 02:15:48 ID:K69K4XSa ごめ >>736 さんもありがとう^^;;; 739 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/16(金) 13:35:23 ID:Ep+NL73Y 続き楽しみにしてます 740 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/16(金) 19:29:24 ID:Ep+NL73Y この前コンベンション行って デモンパやったら悪の女悪魔が出てきて 少し萌えた ちなみにマスター女 741 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/17(土) 19:49:54 ID:z3FA5Ubk やっとつまらん ボウケン終わった ゲキレンジャーは面白いといいが 742 :まとめ人 [sage] :2007/02/18(日) 18:06:45 ID:+uwe1AIp 理想の悪女アンケート、集計結果を発表しました。 突発的な思いつきに付き合ってくださった皆様、ありがとうございました! 743 :HP-5000 [sage] :2007/02/18(日) 19:54:52 ID:pV2bI0Ff >>742 お疲れ様です^^ あのですね。>>739さんとか、色々な人に支援を受けたので、続きと言うか、一本書き上げたのですが。 誤字脱字は何時もの事なのですが、14レスほど使いそうで^^;; 全て2ページ分使う訳では無いのですが……。 このスレでは無理ですよね? 次のスレが立ったら投下します^^;; あまり自信は無いのですが(何時もの事だが);; 連絡は以上です^^失礼しました^^;; (連続投下って制限あるのかな?) 744 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/18(日) 20:35:40 ID:pfIaPNMk >>743 ^^;;とかキモいから止めろ 745 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/18(日) 20:54:38 ID:F+wJ8wul 謎爾駕窪屡位! 誉箕薙爾、稀汚津袈櫨! 746 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/18(日) 20:54:43 ID:+kvLbRK9 アンケ乙ー。高慢で背の高い悪の女幹部に苛められたいハァハァ 747 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/18(日) 21:11:50 ID:F+wJ8wul >>743 (@Д@)≡⊃)`Д) 藻躯婁那! 748 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/18(日) 21:37:59 ID:yh7QrhUg >>743 確かに14レス使用はこのスレでは無理だな。次スレで待ってる。 ・・・こういうことはあまり言いたくないんだが、もう少し2ch的な言動に慣れて欲しい。 それと、この板では自己卑下や全レス返し(感想などのレスのすべてに返事を付ける)は 嫌がられやすいので注意。(この書き込みにも返事は不要。) 749 :名無しさん@ピンキー [saga] :2007/02/18(日) 22:17:00 ID:F+wJ8wul >>743 ≡⊃ (@Д)≡⊃)`Д)    ≡⊃ 藻躯婁那!藻躯婁那!藻躯婁那!藻躯婁那! 750 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/18(日) 23:02:04 ID:F+wJ8wul (@μ)=〇)'ν)∵>>743 嶺嗣嶺嗣嶺嗣嶺嗣嶺嗣嶺嗣嶺嗣嶺嗣嶺嗣嶺嗣嶺嗣嶺嗣嶺嗣嶺嗣嶺嗣嶺嗣! 751 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/19(月) 00:19:08 ID:+iZK8Qx9 まとめ人さん、アンケ乙です。 というわけで、せっかくなので一位をとった理想的悪の女を文章にしてみた。 眼の前にいる女は二十代後半といったところか。妖艶な顔に冷たい笑みを浮かべている。 手にはムチ……露出度の高い黒のボンデージに着て、ムッチリとした肉感的な身体を惜しげもなく晒していた。 胸元は大きく開き、爆乳といってもいいバカデカい大きさの両乳房が深い谷間をつくっている。 そんな扇情的な肢体から発散されるフェロモンは、男を簡単に骨抜きにしてしまいそうだ。 漆黒の髪は腰まで伸びており、女の平均を軽く超えた170cmに近い身長と相俟ってすごく彼女に似合っている。 彼女はサイボーグ技術を駆使し世界征服を企む悪の秘密結社『レギオノス』の女幹部レネーラである。 「フフッ、いやらしい顔でわたくしを見ないでくださる?」 そういいながらも、からかうかのように手でその巨大な乳房を持ち上げるような仕種をするレネーラ。 その声も思わず、股間を抑えつけたくなるような淫蕩なもので対峙した男は複雑な顔をしている。 彼女の良家の子女のような丁寧な口調からはプライドの高さと高慢さが見え隠れしていた。 レネーラの数十人いた部下である戦闘員たちは、 うだつのあがらなそうな無精ひげを生やした男によって完全に戦闘不能にされていた。 「やれやれ、この状況で余裕じゃないかレネーラ。  今まで女を殺るなんてのはもったいなくて極力避けてきたが、  あんただけは許すつもりはない。観念するんだな。まぁ、抵抗しないなら、楽に逝かせてやるぜ」 「あらあら、大した自信ですのね。裏切り者さん、  こんな戦闘員とわたくしを一緒にしてもらっては困りますわ。  あなたなんかより、数世代も新しい改造技術の結晶であるこのレネーラに敵うと思っていらっしゃるなんて」 そこに動揺はみえない、いついかなる時もレネーラは冷静で自分を見失わない。 そのことが彼女の強さであり、幹部にまで上り詰めた主たる理由でもあった。 (……何か策でもあるのか。ただの、いや極上エロボディだってのは認めてやるがSMの女王様にしかみえないが……) 男はまずは小手調べと、構えをとったかと思うとレネーラにむかって一息で間合いを詰めた。 こんな感じだろうか。しっかし、ほとんどアンケート結果が自分の理想と変わらなくて笑ってしまった。 752 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/19(月) 00:24:22 ID:ppRbPDYP まとめさん乙です 次回アンケートとることになったら髪の色とかも要素に入れてみてはどうでしょう? 753 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/19(月) 00:58:43 ID:OikiKD+q >>HP-5000 オタ マテ エル ノジ タス メレ ニハナイ! 。 ニ クル トド ナ! 754 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/19(月) 01:14:43 ID:pCBtmk/9 18歳未満は帰れ。 755 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/19(月) 01:24:43 ID:pCBtmk/9 >754はID:F+wJ8wul=ID:OikiKD+q 宛な。念のため。 756 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/19(月) 01:26:28 ID:OikiKD+q >>HP-5000 オ マ エ ノ ss ha? ツライダ マナンヨ! ミナソオウロ ンモウモダ? ニクナ! トドル 757 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/19(月) 01:29:08 ID:XEMqHzXt 756お前が市ね 758 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/19(月) 01:31:49 ID:6mW9lzNI とうとう変なのが出てきたか。 759 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/19(月) 01:33:26 ID:lkEPtpxt まぁHPはいつか目を付けられると思ってたがな・・・ 760 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/19(月) 01:54:11 ID:MtqlJpcM >>734 アンケ乙です。 グラフの取り纏めだけではなく傾向の分析までこの短時間で…まとめ人…!おそろしい子! >>743 連日の投下、乙 ただ、748氏と似たような事言わせもらうと、ハンドルネーム入れたままの雑談は控えた方がいいんじゃないかな? もっとも俺自身はアンタの作品好きだから次スレだろうと埋め用の短編だろうと投下期待してるんでヨロシク >>751 『レギオノス』って…初代スレ558氏さんですか? で、無精ひげのオサーンは強化されすぎて生身の女を抱けない設定の彼ですか?w wktkして本番まで待ってますよw 761 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/19(月) 08:22:45 ID:8uvvLVoz 次、立てないといけないんじゃ? 762 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/19(月) 08:43:50 ID:ppRbPDYP 900番台入ってないからまだ次スレは建てなくて良いのではないですか? 763 :名無しさん@ピンキー :2007/02/19(月) 08:46:51 ID:acNSHieB 容量が500KBで終わりのはず 764 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/19(月) 08:47:07 ID:xkE+wMYD 今481KBエロパロって容量500KB制限だっけ? そしたらそろそろだな 765 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/19(月) 10:04:34 ID:UaBNRZT4 >>751「SMの女王様にしかみえない」ツッコミワロスwwGJ! 766 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/19(月) 15:06:04 ID:hhbCvqXU >>751 ツヅキミタイ 767 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/19(月) 16:16:28 ID:KtMmLXtx >>751 wktk((o(^ー^ )o)) ((o( ^ー^)o))wktk 768 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/19(月) 22:36:46 ID:zS6aZ7z/ >>751 極上エロボディハァハァ …爆乳女王様GJ。描写だけで既にエロいです。 >>752 アンケ公開した後に気づきますた…orz やはり必要項目ですね。 769 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/19(月) 22:45:02 ID:KtMmLXtx てか、髪型ツインテールに入れた一人って・・・三票の十代後半に入れた一人って・・・次スレ期待w 770 :名無しさん@ピンキー :2007/02/19(月) 23:17:41 ID:XEMqHzXt 次スレ期待 771 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/20(火) 00:17:47 ID:dZ07qg9u >>660 続きでなくて、この前みたいな番外編でもいいっす! 過去のお話とかでも… 彼女のエチーなシーン見れるだけでイイ! 772 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/20(火) 00:25:17 ID:hbZDCZc8 イイ! 773 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/20(火) 00:32:49 ID:IOKeoGQR 他力本願だが、誰か次スレ立ててくれないか。残りこれだけじゃSS投下なさそうだし。 テンプレは>>693で、絵掲や初代スレを入れるとか細かいことは任せる。 774 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/20(火) 02:28:40 ID:EdgqbO60 >768 まとめ人さま? 乙です。 なんなら次はどんなシチュのアンケートとかはいかがですかな? 775 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/20(火) 03:12:30 ID:dZ07qg9u 悪女とのシチュっつったら ・逆レイプ ・首領のお仕置き ・主人公に返り討ち 他にどんなのある? 776 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/20(火) 03:19:03 ID:en7HIJNJ 更なる巨悪に敗れて犯されるという、古典的なんだか斬新なんだか分からないのを提案。 777 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/20(火) 07:48:14 ID:kfRH5Www ・正義側についてその報酬としてのH ・組織内にいる恋人と和姦 ・捕らえた者を調教し夜伽をさせる あとあまり好まれないかもしれないが ・記憶を失って正義側と恋に落ち和姦 778 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/20(火) 12:59:01 ID:QBtWUhqG ・残虐非道の女幹部監禁お仕置きとやりちらかす。 (ただし後から優しくなる、いつの間にか和姦) ・上の逆、正義の男に恋 ・お互いの事知らないまま恋、二人とも組織裏切り逃走 かな。 779 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/20(火) 17:49:20 ID:r8YVaIqX お互いの事知らないまま恋っていいな。 子供のころは仲良しだったがいつのまにか敵同士でもやっぱり恋に落ちるとか。 780 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/20(火) 17:59:14 ID:/QQnwH/M バルクスラッシュのことかあ! しかしあれはリーゼンのエンドがないが 781 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/20(火) 18:44:24 ID:hbZDCZc8 でも、そんな恋にかぎって結構はかなかったりるするよな・・・。 782 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/20(火) 19:01:27 ID:VrR95I32 バルクは正直オペレーター達はどうでもよかったな。 783 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/20(火) 19:14:16 ID:QBtWUhqG はかないと言えば 最近ではラーゼフォンのパーカーさんとか泣いた 新しくはないか・・・しかも悪女でもないか・・・ 784 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/20(火) 19:19:28 ID:BDhrrdWH 悪の女としてはスケバン刑事の麗美姉様の生き様っぷりも好きだ 785 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/20(火) 19:24:27 ID:hbZDCZc8 海槌麗美 そう言えばリニュ版映画で似たような子いたな。 786 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/20(火) 19:24:56 ID:dZ07qg9u 新スレたてた http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1171967065/ 787 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/20(火) 19:29:07 ID:BDhrrdWH >>785 コードネームの方は忘れて下さい 788 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/20(火) 19:37:55 ID:hbZDCZc8 ok b 789 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/21(水) 05:46:33 ID:CTLnkvea さて、残りの容量を何に使うか。 今日一日、俺以外の書き込みがなければザーラ様は俺のもの。 790 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/21(水) 07:42:36 ID:5ZnSYBzR IDを変えて俺が俺を阻止 791 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/21(水) 07:55:43 ID:CTLnkvea ゴルァァァァァッ!! 792 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/21(水) 08:41:35 ID:5ZnSYBzR >>791 俺様スレ見て勉強して来い… 俺しかいない予感でググれば見つかると思うから 793 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/21(水) 09:08:47 ID:bKlGryDO スケバン刑事の海槌三姉妹はほんとうに悪女って感じだよな 794 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/22(木) 22:02:29 ID:OFqbrPh/ 『四天王の紅一点』とか言う言葉に弱い 795 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/22(木) 22:10:49 ID:nyc8d9KK >>794 むしろ女だけの四天王の方がグッと来るな 796 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/22(木) 23:03:31 ID:805tDe3e 周りがもさいからこそ悪女が引き立つ気がする。 797 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/23(金) 02:57:18 ID:8cKXaSS8 女だらけってのも華やかでいいと思うんだ。 まぁ、どっちもいいんだけどさ(*´д`*) 798 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/23(金) 10:53:37 ID:H9QooRwp 俺を含めて悪の女好きはSとM、両方兼ね備えている人多いかもしれん…… 悪女に逆レイプされるシチュも好きなら、悪女を屈服させヒィヒィ言わせるシチュも好き 799 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/23(金) 11:03:51 ID:lYRP0qF1 >>797 主人公とサポート以外が全部女で構成されてるRPGゲームあったな タイトル思い出せん、確かPSだったはずだが・・・ 皆で花があり過ぎるゲームって呼んでた 800 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/23(金) 12:33:48 ID:HhPe3ndD 空手地獄変 牙か新のどっちか忘れたで SとMは両立してるっていってたが 801 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/23(金) 13:11:55 ID:zHSz9ifB 良いSは良いMにもなれるのです。 802 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/23(金) 16:28:32 ID:peBZ0uK0 >>798 やあ俺。…実際、投下されてるSSもそういう傾向がある気がする。 803 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/24(土) 04:02:52 ID:VtJahTfp >HP-5000 文字間違えるとせっかくのSSもシラケる しっかり直してから投下しろ次間違えたら投下するな 804 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/24(土) 07:26:49 ID:sowb8O44 >>803 おまえ作者の名前、半角全角間違えてるから二度とレスすんな 805 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/24(土) 09:17:25 ID:snPzLg63 >>803とか 金を払わされたわけでもないのに、なぜそこまで偉そうになれるのか理解できん。 好みじゃないなら黙ってスルーしろ。 806 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/24(土) 12:00:27 ID:veVNswWG 流れを戻そう。 俺はどちらかと言えば、脅えて命乞いをする悪の女に萌を感じるドSだ。 ・・・だが、極上エロボディなら襲われても良いかもw 807 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/24(土) 12:37:32 ID:fFwc+zVM SMチックなお仕置きや拷問とか 生き延びるけど、男たちの慰み者になったり、リンカーンされて狂って廃人同然になったりするのは スンナ派?シーネ派? 808 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/24(土) 12:43:57 ID:in3rGinW どう考えてもスンナ派です 809 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/24(土) 13:38:37 ID:LpyfZ7di 俺も悪の女に逆レイプされるのもいいし、命乞いする悪の女を犯すのも好きだなぁ。 ぶっちゃけ悪の女ならシーネだろうが何でもいい。ただ、相手は正義男じゃないとダメかも。 810 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/24(土) 13:44:27 ID:LIxQaXCH 正義男と心が通じ合った後かばって死亡とかだったらいいよ。…やっぱ嫌だ。 811 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/24(土) 16:52:29 ID:L1Y8Y6M+ >>806 平野耕太の「ヘルシング」で、 奪った空母上で勝ち誇っていたリップヴァーン・ウィンクル。 しかしアーカードの猛攻にあらかた部下を殺され その力に圧倒されガクブルして一時は座り込んで泣き出しちゃったけど 追いつめられたところで、最後の勇気を振り絞って、涙をぬぐうやいなや 愛用のマスケット銃を手に立ち上がり、敢然とアーカードに立ち向かっていった・・・・ あのソバカス貧乳眼鏡っ娘・リップヴァーンたん (最後にはアーカードの餌食になって血を吸われながら 激しくエロいアヘアヘ顔で消滅していったが)が、俺は大好きだ。 勝ち戦のシーンで吸血鬼らしく歯をむき出しにして笑ってるとこは はっきり言ってブスもいいところだが、 情勢が不利に一転してから「か弱い悪役娘」と化して葛藤・奮闘するシーンは魅力的だった。 (このスレのメインストリームは、タイムボカン系とか戦隊特撮物の「悪の女」なんだろうだとは思うが) で、そんな俺としては、悪の女はあくまで悪の女であって欲しい。 間違っても、命乞いなんて惨めなことはしないで欲しい。 リップたんみたく、どこまでも抵抗したあげく倒される(犯られる)か、 でなけりゃ、もはや勝ち目がないと悟ると「私の負けだ。殺すなり犯すなり、どうとでもするがいい」と 足元に武器を投げ捨てて、ぷいと横を向いてしまうようなシチュがいい。 812 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/24(土) 20:25:40 ID:veVNswWG Heil d(b)en ich! 我はここに在り! Es sei! bei den Pforten der Holle! >>811 拘束制御術式零号 死の河 トバルカイン Der Freiscutz 旧式マスケット銃 「私は猟士リップヴァーン・ウィンクル有象無象の区別無く私の弾頭はゆるしはしないわ」 だろ?いい趣味してるw 813 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/24(土) 23:32:14 ID:LpyfZ7di 俺はゾーリン姐さんの方が好きだったりする。 前にヘルシングスレでゾーリン姐さんのSS投下されたんだが、 筋肉女のエロなんていらねぇなんて叩かれてて悲しくなったぜ。 タカさんみたいなのはともかく、ちょっと筋肉質の悪いお姉さんっていいと思うんだがなぁ。 814 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/25(日) 00:16:24 ID:afye5x2Z >>807 自称スンナ派の俺だが、個人的には輪姦廃人コンボは下手に死なれるよりキツイ 尊厳も何もかも奪われ命だけを残すより、戦士として死ねるほうが救いがある気がする 愛があればもっと良し >>813 神取忍の写真集で抜ける俺は勝ち組w 815 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/25(日) 00:28:33 ID:ATUfU0L6 >>814 それは間違いなく勝ち組だなw 俺もあまり付き過ぎてないソフトマッチョならOKだwww 816 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/25(日) 00:30:59 ID:Fjv51Dwt >>813 ゾーリン姐さんは普通にエロいだろ、と思う俺。最期がアレすぎたが。 俺が知らんだけかもしれんが、筋肉質ねえちゃんって豪快な善人役が多い気がするが エロい筋肉悪女、ってのは俺は激しくソソる。…マイナー趣味だな。スマソ 817 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/25(日) 00:58:53 ID:Riq4VvKE エロい筋肉悪女ってチンコ付いてそう・・・ 818 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/25(日) 01:03:17 ID:ATUfU0L6 >>817 ふたか? 流石に俺もそれは無理だ・・・・・・エロいとか付けると想像してしまったではないかwww 819 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/25(日) 01:26:05 ID:Riq4VvKE うーむ・・ ならアレだ。 筋肉番長の女バージョンではどうだろうか。 普段はガリガリなんだけど、注射打ったら・・・ 820 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/25(日) 01:30:50 ID:ATUfU0L6 >>819 女版ならスケ番に・・・筋肉スケ番・・・うーむ・・・。 短時間三投悪い! 想像しながら寝る事にする・・・・・・・・ハァハァ・・・はっ!? ・・・・・・悪夢になりそうだから止めたw 寝る・・・ハァハァ・・・。 821 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/25(日) 01:37:11 ID:u2+d1TNE >>820 コラッ!お前どっちかつーと夢心地だろw 822 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/25(日) 02:06:30 ID:Leb/5PxC 「ハハッ、よくも部下達を殺ってくれたねぇ、このまま締め殺してあげるよ」 ショートカットの大女に掴まり、男は足が浮いたかと思うとベアハッグを喰らった。 女とは思えぬ鍛え上げられた両腕が男の身体を万力のように締め付ける。 「グハァッ」肺から空気が漏れ出る。 女は世界征服を企む悪の組織マッシュルーガの戦闘隊長レイア、 男はたった一人で敢然と組織に立ち向かう自由と正義の戦士カイズ。 幼稚園バスをジャックし、カイズを誘き寄せ仕留めるのが今回の作戦であったが、 レイアは難なくカイズに園児や保母を逃がされ、部下達も殺されてしまったのだ。 「ククッ、カイズ、お前も年貢の納め時だ、あたいに抱かれながら逝っちまいな」 そういって自信満々の笑みをこぼすレイア、苦悶の表情を浮かべながら何とか逃れようとするカイズ。 さっきから筋肉質な巨女とは思えぬほどに大きいお乳が押し当てられているのだが、その感触を楽しんでいる暇など到底ない。 まさに絶体絶命、このままでは背骨を折られやられてしまうのも時間の問題であった。 しかし、ひょんなことからチャンスは巡ってきた。カイズのもがいている腕がレイアのある部分をこすったのだ。 それは、彼女がブラをしていないため汗ばんだ迷彩シャツから浮き出てしまった乳首であった。 「ンンッ」 いつもの野太い声からは想像できないほどトレイアは可愛らしい声をあげる。一瞬、両腕の拘束がゆるんだ。 「今だっ」 カイズは渾身の力でレイアの両腕をふりほどいたかと思うと、彼女のデカ乳に掌底を叩き込んだ。 「ハァァァァンッ」 ブルンッと乳がたわんだかと思うとレイアの大きな身体が吹っ飛ばされ、幼稚園バスに全身を強く叩きつけられた。 カイズは唯一鍛えられていない弱点だとはいえ、女の乳房に技を決めたことを少し後悔したが、 なおもトドメをささんとゆっくりと、痛みで呻くレイアにむかって近づいていく。 「やってくれるじゃないか」 レイアは自分のいまだ残る「女」につけこまれたことを戦士として恥じ、ヨロめきながらも立ち上がった…… スレにとどめをさす短編SS(終わってない…)。筋肉談義に萌えたので、ちょっと書いてみた。 823 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/25(日) 02:16:52 ID:u2+d1TNE この文体は・・・。 不覚にも、筋肉質な悪の女もいいかもと思ってしまった。 GJ 824 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/25(日) 02:17:02 ID:1A8MYZNK まだ書けるかな? 悪役筋肉美人と言えばマガジンのKYOにハートってのもいたぞ。 一話限りで首後ろ側に回されて死んじゃった咬ませ犬だけどな・・・。 >>822 続きwktk 825 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/25(日) 02:49:01 ID:Hqy32AFZ 昔のカプコンのアクションゲームの女性キャラくらいの筋肉質ならオーケー。 マキとか春麗やキャミィ、敵役ならキャロルとかポイズンとか、あのあたりかな。 826 :名無しさん@ピンキー :2007/02/25(日) 03:20:17 ID:u2+d1TNE カリンだったか?サクラとともに、セーラ服から覗く肉付きが良い足。 あれ見て感じたあれは、今から思えば・・・。 新たな自分発見。想像しながら寝よう・・・ハアハア・・・。w 827 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/25(日) 12:57:22 ID:OX7VntKF >822を読んでると、筋肉拳蛮暴狼を思い出してしまった・・・ wktkしながら続き待ってます それはそうと、ポイズンは向こうじゃニューハーフなんだよな。。可哀想に・・つ-T) 828 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/25(日) 13:13:55 ID:Q8gKmyJx >>827 そしてポイズンは数々の同人誌でふたなりに 829 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/25(日) 21:06:15 ID:akOhrD9V 実際ニューハーフだしな 830 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/25(日) 21:13:40 ID:ATUfU0L6 >>829 最初の設定は違うだろ? 外国の方が勝手に設定変えて公開何時の間にか日本でもそう設定されるようになったはず 831 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/25(日) 21:17:22 ID:akOhrD9V >>829 そうなの? 俺スーファミ版からしか知らないからなぁ 832 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/25(日) 21:18:23 ID:akOhrD9V スマソ >>829→>>830な 833 :名無しさん@ピンキー :2007/02/25(日) 21:21:02 ID:ATUfU0L6 ファイナルファイト Wikipedia でググってみそ 問題後付けの項目見れるから 834 :827 [sage] :2007/02/25(日) 21:44:41 ID:ul050ogD 確か、女性を殴るのは問題がある とかで変えられたと俺は記憶してるが、 どうだったっけ・・ 835 :名無しさん@ピンキー :2007/02/25(日) 21:49:28 ID:ATUfU0L6 ポイズン パンクファッションの美女だが、初代『ファイナルファイト』のアメリカでの発売時に「主人公が女性を殴る」ことが問題とされた事からニューハーフであるという設定を後からつけられ 日本以外では公式に男性(←シド&ビリーと改名)だった(非常にインパクトのある設定だったためか、その後本来その設定の適用されていない日本でもニューハーフとして認識が 広まった (出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』) スレ止め刺しちまったかな?今日一日でレスし過ぎた・・・強制退場! さらば! 836 :名無しさん@ピンキー :2007/02/25(日) 23:51:38 ID:rr+HGGzu かける? 837 :名無しさん@ピンキー :2007/02/26(月) 00:23:26 ID:BY8/bygG まだかける? 838 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/26(月) 00:48:23 ID:ByocUSGa まだまだかける? 839 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/26(月) 01:47:51 ID:Tlq2HWAW まだまだ書ける。黒かワインレッドの衣装が好きだ。 840 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/26(月) 04:27:45 ID:Yan86q5M そういや、悪の女幹部が映えるジャンル・世界観・舞台はどれなんだろう… ファンタジー、特撮風、サイバーパンク、時代劇、格闘アクション、 その他色々あるが…… 841 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/26(月) 07:04:40 ID:AzI9hHdt 悪の女上司・・・・てジャンルとしてないかなぁ・・ 842 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/26(月) 09:04:10 ID:AWy2SQ67 悪の女の衣装としては黒か紫が好きかな。 悪の女上司… 自分は一戦闘員、相手は幹部もしくは首領ってことですか…? 500 KB [ 2ちゃんねるも使っている完全帯域保証専用サーバ Big-Server.com ] 30,000円/月